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#1567 トーハンのZINE企画「それ、本当にZINE?」と思ってしまった話
2026-06-13 07:46

#1567 トーハンのZINE企画「それ、本当にZINE?」と思ってしまった話

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気になるZINEフェアを見に岩瀬書店富久山店へ。ところが、期待していた「DIYと反骨精神の文化」と、実際に並んでいた豪華な本たちとの間に、なぜかモヤモヤが。流通の王様・トーハンが目指す新しい仕組みと、もともと「流通に乗らない」精神から生まれたZINE文化。その組み合わせに、面倒くさいオタクの感性が反応してしまいました。「ZINEとは何か?」という誰も困っていない問題に、一人で悩み続けるおじさんの現地レポートです。



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感想

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はーい、おはようございます。本日の放送は、2026年の6月13日土曜日です。 本日は、第1567回目のお話となります。
このチャンネルは、福島県郡山市在住の特撮アニメ漫画大好き親父のピョン吉が、日々気になったことをダラダラと話していくという番組です。
よろしくお願いいたします。今回はですね、気になる企画を見かけて、実際に見に行ったら、なんか思ってたのと違うぞとなった話です。
テーマはZINEです。ZINEって何かというと、簡単に言えば誰にも頼まれてないけど、自分が作りたいから勝手に作る本のこと。
20世紀前半から続く文化で、特に1970年代のパンク文化と一緒に広がりました。
コピー機でガーッと吸って、ホッチキスでバチンと止めて、ライブ会場で配る。
金になるから作る、じゃなくて言いたいことがあるから作る、というなかなか面倒くさい、でもそこが魅力の文化なんですね。
自分もそういう面倒くさい文化が好きなので、今回の企画はちょっと気になったんです。
その企画というのが、株式会社東藩が藤原印刷株式会社、株式会社ライツ社と協力して、クラフトプレス大集合、藤原印刷から生まれたZINEフェアを開催中。
全国10店舗で展開していて、そのうちの一つが郡山市のいわせ書店福山店。
これは行くしかない!というわけで、ワクワクしながら見に行ったわけです。
ちなみに東藩というのは、本の流通を担う大手企業、出版社と書店の間に入って本を全国に届けている会社です。
つまり、ものすごく簡単に言うと、流通の王様みたいな存在。
その流通の王様が、ZINEの流通モデルを作ります、と言い出した。
いや、待てよ。流通に乗らないぞ、という精神から生まれた文化に流通を整備します、というのは、
野良猫を全部きれいに並べて管理します、みたいな話で、なんとなく矛盾を感じるわけです。
まあ、自分が考えすぎなのかもしれません。こういう時の自分、オタク特有の細かいところが気になって夜しか眠れないタイプですからね。
まず最初に引っかかったのが、藤原印刷から生まれたZINEという表現。これを見た瞬間、「ん?」となりました。
藤原印刷さんは、長野県松本市の印刷会社。本作りにこだわる人たちから高い評価を受けている素晴らしい会社です。
でも、藤原印刷から生まれた、と言われると、なんだか印刷会社がZINEを生み出したみたいに聞こえる。
実際には作ったのはクリエイターの人たち。藤原印刷さんはその本作りを支えたがば、主役と名は嫌くが逆転しているような不思議な感じがしたんです。
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さらに、藤原印刷を説明するとき、ZINEの精緻という表現。これもなんとなくモヤモヤ。
ZINEって元々コピー機で作っていた文化です。だから、高品質な印刷会社がZINEの精緻と言われると、
うーん、そうなのかなぁ、と思ってしまう。もちろん藤原印刷さんの仕事は素晴らしい、そこは全然否定していません。
ただ、自分の中のパンク精神が、それはちょっと違うんじゃない、と勝手にうるさいんです。
自分自身パンクバンドをやったこともないし、革ジャンも持ってないし、もう悲観にもしたことありません。せいぜい家で一人でブツブツ言ってるだけなんですがね。
そして一番モヤモヤしたのが、「慈悲出版とZINEは違うんじゃないか?」という点です。
慈悲出版というのは、自分でお金を出して本を作るという文化。これはこれで素晴らしい、夢を形にする方法です。
でもZINEは好き勝手に作るという文化。商売になるかどうかは二の次、むしろ売れなくてもいい。
反骨精神の塊みたいなものなんですね。
ところが今回展示されていた本は、紙も上質、インクも綺麗、写真も挟み込まれていてものすごく豪華。
おーっとは思う。思うんですが、これZINEというより高級な慈悲出版では?という気持ちになったんです。
もちろん、そんな細かいことどうでもいいじゃん、と思う人もいるでしょう。
その通り、世の中の99%の人は、「へー、そうなんだ。」で終わる話です。
でもオタクという生き物は、残り1%の細かい違いに命を懸けるんですよ。
鉄道ファンが台車の違いを語るように、怪獣ファンが着ぐるみの耳の形を気にするように、自分はZINEの定義でモヤモヤしている。
我ながら面倒くさい人間です。
そして実際に岩瀬書店福山店へ行ってきました。
ところがコーナーが見つからない。
店内をぐるぐる回る。また回る。さらに回る。完全に不審者です。
結局、店員さんに聞いてようやく発見。書店の中央にありました。
そこには20冊ほどの本が並んでいました。
どれも凝った作りで一番安くても1200円。
そして平台には藤原印刷の初めて本を作ろうと思った時に読む本という小冊子が500円。
思わず、え?となりました。
これZINEとより営業資料じゃない?と。
藤原印刷を知ってほしいという気持ちはわかります。
でもその資料を500円で売るのはなんだか不思議な感じでした。
しかし面白かったのは岩瀬書店さんです。
ZINEコーナーの下の方に初めてのZINEという宝島社のムック本を置いてあるんです。
さらに高校生がZINEを作る漫画ライオットも並べてある。
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これを見て、あ、この書店さんちゃんと文化を理解しようとしてるんだなと思いました。
福島市の八木田店ですがZINEイベントも開催したし福島市のクリエイターのZINEも扱っている。
今回の企画は当判主導だけど書店側はかなり誠実なんじゃないか、そんな印象を受けました。
というわけで今回の感想を一言でまとめると、ZINEって言わなければもっと素直に楽しめたのでは?です。
当判が新しい流通モデルを考える、藤原印刷さんが素晴らしい本を作る。
それ自体はすごく面白いし価値のあること。
ただそれをZINEと呼ぶの?というところで自分の中の面倒くさいオタクがずっと腕組みしているんです。
ZINEってもともとパンクやDIY文化から生まれた好きだからやる、誰にも指しずされたくないという反骨精神の表現です。
それが流通モデル開発の実証実験という言葉と並んだ瞬間、
なんだかロックバンドが起業研修で演奏しているようなそんな不思議な感覚になったんですよね。
もちろんどちらが正しいとか間違っているとかそういう話ではありません。
ただなんか違うというモヤモヤだけは現場に行っても消えませんでした。
それではまたもしよろしければピョン吉のオタクな話にお付き合いくださいね。
本日もお聞きくださいまして誠にありがとうございました。
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