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こんにちは。 50年間ずっと絶対にこうだったって信じていた子供の頃の記憶が、あのXでの何気ない投稿で完全に打ち返されるっていう、そんな衝撃的な体験って想像できますか?
いやー、なかなかショッキングですよね、それ。 ですよね。今回の徹底解説は、まさにその体験をされた、送ってくださった方からの資料を元にしています。
1976年の昭和アニメ、ロボッコビートンの裏側を深掘りしていくんですが、人間の記憶がいかに曖昧か、そして一つの作品の裏にどんな歴史的背景が隠されているのかを解き明かすのが今日のミッションです。
へー、単なる個人の記憶違いっていうだけで終わらないのが、この事例のすごく面白いところですよね。
本当にそうですよね。私も資料を読んで驚いたんですけど、50年越しの勘違いが発覚するなんて、すごくドラマチックだなって。
そうなんですよ。資料を読み解いていくと、その記憶のズレを引き起こした原因が、当時のアニメ業界の、まあ複雑な構造そのものにあることがわかってくるんですよね。
アニメ業界の構造ですか?あの、私この作品って純粋に初期サンライズの安彦芳原さんの作品だと感じに思い込んでいたんですよ。
あー、なるほど。
キャラクターの雰囲気なんかもまさにそんな感じじゃないですか。
実はそこが最大のトラップなんですよ。正しくは、サンライズの前身である創影者と、あと巨大な企画会社である東北新社のカトキに生まれた作品なんですよね。
カトキですか?
はい。簡単に言えば、東北新社が資金と管理を握る元ダメで、創影者が実際に汗とインクを流してアニメを作る、自治制作部門っていう関係性だったんです。
あ、ちょっと待ってください。もし創影者、つまりあとのサンライズが実際にアニメーションを作っていたのなら、どうして東北新社が権利を握っているんですか?
そこですよね。当時はまだアニメ制作会社が自社で権利を持てるような時代じゃなかったんですよ。
ああ、そうか。下請けみたいな感じだったんですか?
ええ、まさに。創影者はあくまで下請けとして雇われていた立場で、サンライズとして完全に独立して自社のIPを持つ直前のタイミングだったんです。
なるほど。
だからこそ、作ったのは彼らでも、すべての権利は東北新社に帰属したままになっているんですよね。
そういうことか。メカニズムが見えました。つまり、ソロアーティストがデビューアルバムを出したっていうより、巨大なレコードレーベルの下で雇われバンドとして演奏したようなものですね。
ああ、すごくわかりやすい例えですね、それ。
演奏したのは彼らだけど、マスター音源の権利はレーベルにあるから、今になって自由に再放送したり続編を作ったりできないわけだ。
まさにその通りです。だからこそ、純粋な作品の人気だけではどうにもならない、いわゆる大人の事情が壁になってしまったんですよね。
なるほど。そういうトップダウンのビジネス構造があったっていうことは、クリエイティブな面でも元締めからの強い影響があったっていうことですか?
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そうなんです。そこがまた面白いところで。
というのも、資料によると、この作品はよくオバキューとかドラえもんの系譜だなんて言われがちですけど、実は違うんですよね。
ええ。後年のアニメファンはそう評価しがちなんですけど、当時の時代背景を分析すると、実は実写ドラマのケンちゃんシリーズの影響をすごく色濃く受けているんですよ。
えっと?実写ドラマですか?
はい。主人公の周りにいるノーベルさんのような不思議な青年キャラクターの存在なんかは、まさにその典型ですね。
そこがすごく不思議だったんですよね。そもそもなぜアニメが実写のホームドラマを真似る必要があったんですか?別ジャンルですよね。
それが当時の視聴率市場主義の論理なんですよ。
視聴率ですか?
当時、ケンちゃんシリーズって家族全員をテレビの前に釘付けにするお化け番組だったんです。
だから企画側は他のアニメを参考にするんじゃなくて、なぜあの実写ドラマがこれほど家族に受けるのかを徹底的にリバースエンジニアリングしたわけです。
へー。
で、その要素をそのままアニメに組み込んだということなんですよね。
なるほど。そこに謎の飛行船企画っていう企画集団とか、ムクレイコさんの漫画からのエッセンスも足されているわけですね。
ええ、そういうことになります。
名曲の裏に意外なゴーストライターとかインスピレーション元がいたのを発見したような衝撃ですね。
流行しているものから方程式を抽出して、すぐに別ジャンルで形にするっていう、昭和のエンタメ業界のバイタリティーすごすぎませんか?
本当に圧倒的ですよね。
ただのノスタルジーとして消費するんじゃなくて、こうして過去の資料を掘り起こすことで、
実写からアニメへの影響とか、制作会社の独立前夜の熱気みたいな、点と点が繋がる面白さが見えてきますよね。
確かに。送ってくださった方にとっても、この歴史の繋がりって非常に大きな発見だったんじゃないでしょうか。
ええ、本当にそう思います。でも、この点と点が繋がったことで、私少しゾッとする疑問も湧いてきたんですよね。
と言いますと?
今回、50年を経て真実を知るっていう体験があったわけですけど、これって昔のテレビ番組だから起きたことなんでしょうか。
ああ、なるほど。現代でも同じことが起きるんじゃないかと。
はい。今は全てがデジタルで記録されているように見えますけど、複雑な権利関係で突然配信停止になったり、サーバーの消失でデータが消えたりしますよね。
確かに。よくあることですね。
だとしたら、50年後の人々は、今の私たちが絶対こうだって信じているトレンドについて、全く違い真実を発見するんじゃないかと思うんです。
それは鋭い視点ですね。デジタルだからといって、情報が永遠に正確に保存されるとは限らないですから。
ええ。むしろ情報の断絶とか記録のブラックボックス化は、現代の方が深刻かもしれませんね。
そうですよね。送ってくださった方が今、確信している記憶とか記録も、50年後の未来ではどう変化しているか、ぜひ想像してみてほしいですね。
次回の配信もお楽しみに。さようなら。