新キャラクター坂田錦太の登場
こんにちは。さて、今回は送ってくれた方が共有してくれた資料をもとに、アニメ「ダンダンダン」の第22話、「モテる秘訣は何だ?」でしたっけ?
そうです。これを深掘りしていこうかなと。特に終盤で出てきた新キャラクター。
坂田錦太ですね。
そう、坂田錦太。彼とあと、作中に散りばめられた元ネタ、ここに注目したいですよね。
いやー、そうですね。物語もかなり進んだこのタイミングで、あんなに個性の強いキャラクターを投入してくるっていうのは、何か良いと感じますよね。
ですよね。送ってくれた方の資料にもそのあたり分析ありましたし、早速中身を見ていきましょうか。
はい、お願いします。
まずやっぱり驚くのは、坂田錦太のその登場のタイミングですよね。
うーん、確かに。
第2期のもう本当に終盤っていう。
ギリギリですよね。
かなりギリギリな感じでの投入で、彼の朝の支度のシーン、たくさんの似たような眼鏡から1つ選ぶじゃないですか。
あー、ありましたね。
あれなんかすごいこだわりを感じさせるというか、資料ではこの描写どうでした?
まさに彼のちょっと偏ったこだわり、それを示す投入だって指摘されてましたね。
なるほど。
そのこだわりがどこに向かってるのかっていうのは、すぐ後の通学シーンで分かる。
あー、歌ってましたね。
そう、口ずさむのがシャアが来る。
しかも効果音まで自分で。
そうそう、効果音まで声で再現するっていう。
これは特定の世代とか趣味の人には分かるあるあるってなる描写かもしれないですね。
でも資料によるとこの元ネタって45年近く前なんですか?
そうなんですよ。
それはオカルンが巨頓するのも無理ないっていうか。
ええ。
オカルト好きとこういう古いアニメのそのコアなファンって必ずしもイコールじゃないんですね。
うん、重ならない部分はありますよね。
このズレが面白いなぁと。
まさにこの45年前っていう選曲も単なるレトロ趣味ってだけじゃなくて、
キンタのオタク性がかなり特定の世代とかジャンルに深く根差してるっていうのを示してるんでしょうね。
で、オカルンがポカンとするのはそのオタク文化の中にもやっぱり世代間のギャップとか専門分野の違いみたいなものがあるんだなっていうのをなんか象徴してるようで。
なるほどね。
資料でもこのズレこそがキンタのキャラクター性の核になってるんじゃないかって分析されてました。
ズレた感覚と人間関係
なるほど。
で、そのズレは教室のシーンでも見られますよね。
彼が読んでる雑誌。
SFですね。
そう、SF。
SとFの間の点。
ここにもこだわりを感じますけど、これも古いSFマガジンのオマージュだとか。
そこも細かいですよね。
ただ資料で面白いなって思った指摘が、そのタイトル表記はSFマガジン風なのに、想定のデザイン自体はむしろ、
オカルト雑誌の?
そう、ムーとかに近いんじゃないかっていう。
このミスマッチ感がキンタのちょっと不思議な独自のSF感というか世界観を暗示してるのかもしれないですね。
深いですね、それは。
で、そのずれた感覚が、今度はオカルンとモモの関係に対する勘違いにつながっていくと。
そうなんですよ。昼休みのあのすれ違いを見てね。
勝手に2人が付き合ってるんだって、確信しちゃう。
そうそう。で、なんか仲間意識を感じちゃって、オカルンにガンダムのパチモン?ガンガルでしたっけ?
ガンガル。あのプラモを見せるんですけど、反応はゼロ。
全然響かないっていう。全然。
シャアの名台詞、「見えるぞ!私にも責が見える!」って言っても、これも空振り。
いやー、痛々しいけど、でもなんか彼の純粋さというか、一方的な思い込みがすごいですよね。
その空回りが彼の持ち味でもあるんでしょうけど。
で、そこにモモが登場してきて、偶然、キンタマってワードを発しちゃったことで、彼の勘違いがもう頂点に達するわけですね。
ああ、あのシーン。自分の名前キンタと、あの坪井のりおさんの昔の放送禁止画だ?
そうです。キンタの大冒険。
あれがこう、頭の中で結びついちゃった。
結びついちゃったんですね。
モモがれんこするのを聞いて、「これだ!下ネタが持てる秘訣なんだ!」って確信しちゃう。
いやー、すごい発想の飛躍というか。
ええ。あの誤解に至るまでの流れは、彼のキャラクター性がギュッと詰まってる感じがしますよね。
純粋なんだけど、どこか致命的にズレてる。
その結果が、あの場を氷つかせたテンガロンチンコとか、キンタマケルは発言につながると。
意外な展開と敵の正体
いや、見てるこっちがヒヤヒヤしましたけど、でも驚くことに、このズレた感覚が、後の戦闘シーンでなんか意外な形で役に立つんですよね。
そうなんですよ。
こっからの展開の速さもだんだんだんらしいというか。
本当に、オカルンたちがあの例の団地で透明な敵と戦うじゃないですか。
あの場面で、キンタの敵がどこにいるかわからないときは闇雲に探すなっていう、一見当たり前っぽいんですけど、多分彼の経験則から来たであろうアドバイスが突破口を開くきっかけになるっていう。
まさか、あのアドバイスが効くとは。
この流れは予想外でしたね。
で、敵の正体、怪獣バモラ、あれも強烈でした。資料によると、原作のデザインからアニメ化でちょっと変更された可能性もあるって話ですか?
そういう指摘がありましたね。
なんか、原作だとレッドキングとゴモラを足したみたいなデザインだったのが、アニメで変わったかもしれないって。
で、それが巨大化して暴れ回って次回へ続くっていう、あの引きも強烈でした。
いやもう終わりが見えてきたかなって思ってた物語に、さらなる脅威と、あとキンタっていうこの予測不能な、なんていうか笑いと意外な助けをもたらす要素が加わった感じですね。
まさに、彼が今後どうストーリーに絡んでくるのか、これは目が離せないですね。
あと、送ってくれた方の資料にあった名前の由来に関する考察、金太郎と金太の大冒険のダブルミーニング説っていうのも面白い視点でした。
あーありましたね。確かに面白い。金太っていうキャラクターを通して、なんか古い元ネタの話とか、世代間のギャップとか、あと勘違いが生むドラマとか、本当にいろいろな要素が描かれてて考えさせられますね。
そこでですね、一つ送ってくれた方にも、この機会にちょっと考えてみてほしい問いがあるんです。
お、なんでしょう。
今回出てきたシャアが来るとか、金太の大冒険みたいに、非常に古い、あるいはかなりニッチな元ネタが散りばめられてる作品ってあるじゃないですか。
はい、ありますね。
こういう元ネタを知ってる視聴者と全く知らない視聴者とでは、作品から受け取る面白さとか体験ってどういうふうに違うのかなって。
あーなるほど。
それって知ってる人同士のある種の共感とか繋がりを生む一方で、知らない人にとってはちょっと壁みたいに感じられちゃうこともあるのかなとか。
うん、確かにそういう側面はありそうですね。
この元ネタとそれを受け取る側の関係性について少し思いを巡らせてみるのも、作品をより深く味わう一つの方法かもしれないなぁなんて思いました。
なるほど。面白い問いかけですね。ありがとうございます。さて今回はこの辺で、次回の配信もお楽しみに。
さようなら。