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#405 酒好きオヤジが飲んだ幻の粉末のお酒とクセ強すぎる酒たち
2026-07-01 05:45

#405 酒好きオヤジが飲んだ幻の粉末のお酒とクセ強すぎる酒たち

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ピョン吉の航星日誌「#1585 科学系ポッドキャストの日:昭和にあった「粉末酒」の話」をNotebookLMでポッドキャスト化したものです。

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こんにちは。あの今回すごく変わったお酒の資料を送ってくださった方、本当にありがとうございます。
はい、こんにちは。いやー、あれはかなり強烈なリストでしたね。 そうなんですよ。今回はですね、その一風変わったお酒の数々と、80年代の幻の技術である粉末酒について徹底解説していきたいなと。
はい。へー、人類の悪なき好奇心がどうなってお酒の年会に挑んで、それが意外な科学技術の発展にどう繋がったのか、そこを読み解くのが今回の私たちのミッションですね。
そうですね。早速なんですけど、資料にあるスピリタス、度数96%って飲み物っていう消毒液じゃないですか。
ええ、まさに。本当にアルコールランプの燃料に近いですよ。
ですよね。なんか飲んだ人の足だけがストライキを起こして歩けなくなったって表現には笑っちゃったんですけど、同時に怖くもなりました。
ああ、あれは脳はアルコールで麻痺しつつも意識はあるのに、運動神経が先にシャットダウンしてしまう状態ですね。
こわー。あと、映画の7月4日に生まれてに影響されて、メスカルに入ってるガノ幼虫を食べたとか。
ありましたね、芋虫入りの。
はい、それにホルマリン漬けみたいなヤモリ酒とか、なんか美味しくないとわかっているのに手を出してしまうのって、まるでお化け屋敷に好んで入るような心理ですよね。
ええ、まあ、一種の怖いもの見たさというか、肝試しのようなものです。
ヤモリ酒や麻痺し酒を飲んだという資料の記録でも、私は元々元気だから効果が全くわからなかった、なんていうユーモラスなオチがついていましたし。
あはは、じゃあ飲む意味ないじゃないですか。
そうなんですよ。でも、このちょっとどう起こした探究心をただ笑って終わらせてはいけないんです。
え、というと?
なんか、実験用アルコールを飲んで後悔したり、偶然ブドウジュースを発酵させちゃったり、みたいな液体としての限界や常識を突破しようとする無鉄砲なエネルギーってありますよね。
はいはい。
それこそが、やがてお酒を液体から物の状態へ変換できないかという次世代の科学的な発明への掛け端になるんですよ。
なるほど。その極端な探究心の執着点として登場するのが、1980年代に日本の砂糖食品工業が開発した粉末酒っていうわけですね。
ええ、そういうことです。
お酒が粉になるって、なんか大人用の宇宙食みたいでワクワクします。でも、ここへ私、一つすごく疑問に思ったことがあって。
はい、なんでしょうか。
アルコールって液体じゃないですか。それをどうやって粉にするんですか。ただ粉に混ぜたら、ベチャベチャのペースト状になっちゃう気がするんですけど。
そこすごく鋭いですね。実はアルコールそのものを乾燥施設で粉にしたわけではないんです。
え、違うんですか。
マイクロカプセル化技術というものを使いまして、デキストリン、つまり澱粉の一種で作った極小のスポンジみたいなカプセルの中に水分のアルコールを閉じ込めているんです。
あ、カプセルの中に液体が入っているってことですか。
そうなんです。目に見えないほど小さなデキストリンの殻がアルコールの分子を包み込んでいる状態ですね。
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外側は乾いた粉末なんですが、水や唾液に触れると殻が溶けると、中からアルコールが解放されるという仕組みなんですよ。
へー、すごい。完全に科学の魔法じゃないですか。
じゃあ、手税法でも正式に認められたというのに、どうして日本では飲み物として定着しなかったんですか。
理由は非常に残酷でシンプルです。味が美味しくなかったんですよ。
え、あんなに高度な技術を使ったのにですか。
え、身も蓋もない理由ですけど、そのまま粉を舐めて酷い目に遭う若者がいたり、罰ゲーム扱いされたりした歴史がありまして、科学的な大発明だったにもかかわらず、飲み物としての味を置き去りにしてしまったんですね。
あー、なんとなく想像つきますね。
ただ、香りが飛びにくいという素晴らしい特性から、現在でもお菓子やパンの材料としてその技術はしっかり生き残っていますよ。
あ、それは救いですね。日本の失敗は味がイマイチだったことですけど、アメリカでも同じような製品が出たという資料もありましたよね。えっと、2015年に登場したパルコールという商品、あれはどうなったんですか。
そこが非常に皮肉で面白いポイントなんです。アメリカのパルコールは味も良くて、水に溶かすだけでカクテルになるという完璧な製品でした。
はい。
しかし、あまりにも便利すぎたんですよ。どこへでも隠して持ち運べてしまうし、子どもが誤って摂取するかもしれないという安全面での懸念が爆発して、多くの州で即座に販売規制されてしまいました。
なるほど。日本は技術を極めたのに味で失敗し、アメリカは完璧な商品を作ったのに便利すぎて社会から恐れられて失敗したと。この対比とてもドラマチックですね。
ええ。パルコールの事例のように、科学の力で究極の便利さを手に入れたとき、それは同時に社会に対する危険にもなり得ます。
芋虫酒のような一見無駄に思える挑戦とか、粉末だけの失敗の裏にこそ確かな技術の進歩が隠れているんですね。今回資料を送ってくださった方にも、この人類の泥臭くて面白い探究の歴史が伝わっているの嬉しいです。
ええ。最後に資料を送ってくださった方に少し考えてみていただきたいことがあります。
はい。
次に私たちの好奇心が未知の食品技術を生み出したとき、社会はそれをどう受け入れ、コントロールすべきなのでしょうか。
深いですね。科学技術と私たちのモラルやルールの追いかけっこはこれからも続くということですね。
次回の配信もお楽しみに。さようなら。
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