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こんにちは。こんにちは。あのー、特定の曜日の夜しか開かなくて、いざ行こうとすると見事なまでにランダムで閉まるっていう。はいはい。
なんか、出現条件が極めて厳しいRPGの隠しステージみたいな場所があったらどうします? あー、それはもうプレイヤーとしての執念が試されますね。
今回の資料はまさにそういう場所についてですよね。そうなんです。 今回は送ってくださった方からいただいた資料にもとにですね、
菅川市にある知る人ぞ知るブックカフェ、ジャズミンについて深掘りしていきます。 へー、単なるカフェ巡りじゃない不思議な比丘力があるお店みたいですね。
そう、なんと送ってくださった方がこのお店に初入店するまでに2年以上もかかってるんですよ。 えっ、2年ですか?
小学1年生が3年生になっちゃうくらいの期間ですよね。 それはちょっと尋常じゃないですね。なんでそこまで難易度が高かったんでしょうか?
これがですね、本当に不運の連続でして、あの営業日が金土日なんですけど、金曜の夜はソレイケペロヤマペロチっていう別収録があって、最初からゲームオーバーなんですよ。
あーなるほど、スケジュールの都合ですね。 そうなんです。で、じゃあ土日に行こうとすると見事なまでに臨時休業の連続だったそうです。
それはすごい確率ですね。 ですよね。もう矢吹町のイベントでは初対面の人にまでどうしてもジャズミンに行けないんですって愚痴ってしまったほどの
あー、そこまで行くともはや意地ですね。でもそれだけ入れないと普通は別のカフェに行こうって諦めませんか?
私もそう思います。 なぜそこまでして行きたかったのかがすごく気になります。
結局、菅川の木先市っていうイベントの日にようやく入れたらしいんですが、その時の第一声が挨拶じゃなくて、ようやく入れましただったそうです。
気持ちはわかりますよ。 でもそこにはやっぱり2年待つだけの理由がありまして、
店内は10席ほどの空間なんですけど、カウンターの後ろには別の喫茶店であるアトリエ喫茶太郎の太郎さんの作品が展示されていたんです。
別の喫茶店の方の作品ですか? そうなんです。
さらに市の図書館がカフェ文庫としてお店に本を貸し出しているんですよね。 あーなるほど、そこがすごく重要なポイントですね。
と言いますと? 通常、飲食店同士ってお客様を取り合う競合になりがちじゃないですか。
まあ普通はそうですよね。 でも別のお店の作品を飾ったり、図書館と連携したりしている。
これ、地方都市における非常に賢い生存戦略でもあるんですよ。 生存戦略ですか?
私にはただお店同士の仲が良いだけのように見えたんですが。 もちろん仲も良いんでしょうけど、
街全体で協力して文化的なネットワークを作った方が、結果的にエリア全体へ足を運ぶ人が増えるんです。
あーそういうことですか。 街全体を緩い図書館とか美術館のようにすることで、
一つのお店単独では呼べないような人々を引きつけることができるんです。 なるほど、ジャスミンは単なるカフェじゃなくて、その文化的なエコシステムのハブとして機能していると。
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そういうことですね。 文化が交差するハブって考えると、このお店の名前の由来がすごく腑に落ちます。
由来というと? 実はジャスミンってお花の名前じゃなくて、映画のバグダットカフェのヒロインの名前から取ってるそうなんです。
ディズニーのアラジンも好きだそうですが。 それはもう完璧なネーミングですね。
バグダットカフェといえば、砂漠のさびれたカフェにいろんな事情を抱えた知らぬ人たちが集まってきて、
いつの間にかそこが活気あるコミュニティに変わっていくという物語ですから、まさにこの菅川市のカフェ文化そのものを体現してるじゃないですか。
本当ですね。 そしてそのコミュニティを象徴するようなシステムが店内にあるんです。
何でしょうか? それが本の回転箱っていう仕組みでして、誰かに読んでほしい本をそこに置いていくバトンリレーみたいなシステムなんです。
はあ、それは美しい対比ですね。 対比ですか?
いえ、送ってくださった方はこのお店に入るために2年という途方もない時間をかけて、ご自身の執念でたどり着いたわけですよね。
ええ、まさに執念のゴールですね。
でもいざ中に入ってみると、今度は本の回転箱を通して、顔も知らない誰かのために自分の持っているものを置いていくことを求められるわけです。
わあ、本当だ。 自分のための執念がいつの間にか見知らぬ誰かへの贈り物に変わるんですね。
本を回すって、ただの中古本交換じゃないんですよ。前の人がその本から得た熱量とか知識ごと、次の人にバトンを渡していく。
そうやって循環させることで、小さな空間から町全体へ豊かな連鎖が広がっていくんです。
2年越しの片思いの終着点は、次の誰かへのバトンの始まりだったんですね。
そこで、送ってくださった方に最後に一つ問いかけてみたいと思います。
ええ。
もし、私や送ってくださった方が、この本の回転箱に一冊だけ残すとしたら、見知らぬ誰かの人生を変えるかもしれない。どんな本を選びますか。
ぜひ、あの出現条件の厳しい隠しステージのようなカフェで、次の方へバトンを手渡す瞬間を想像してみてください。
次回の配信もお楽しみに。さよなら。