リライトの魅力について
こんにちは。こんにちは。さて、今回はですね、リスナーの方から頂いたメッセージ、これが映画「リライト」に関するもので、ありがとうございます。
はい、拝見しました。青春SFミステリーで、舞台画の尾道、大林信彦監督へのオマージュも、と、なんかすごく面白そうだなと思って。
もうキーワードだけで惹かれますよね。時をかける少女をこう思わせつつも、ミステリーとしてもしっかり。そうそう。予想外の展開があるっていう。
その感想すごくよくわたります。で、まずはやっぱり舞台の尾道。はい。メッセージにもありましたけど、風景が綺麗で、なんか懐かしい感じで、行ってみたくなったって。
あーわかります。尾道って聞くだけでなんかこうノスタルジックな気持ちになりますもんね。ですよね。それで尾道といえばやっぱり大林監督。そうなんですよ。
メッセージで触れてたあの尾道信さんと石田光さんの出演。あーはいはいはい。これはもう往年のファンからするとたまりませんよね。
まさに尾道三部作と真尾道三部作をつなぐというか。メッセージにもありましたけど、この2人だけで30年前にタイムリープさせられるってうまい表現だなぁと。いや本当にそうですね。映画のテーマともこうリンクしますしね。
でその時間のテーマで言うと、やっぱり核には辻井香高さんの時をかける少女が。まあそうでしょうね。何度も映像化されてますし。原作自体にも未来からの来訪者とか、SFミステリー的な要素ってありますもんね。
ありますあります。だからリライトがミステリー仕立てっていうのはすごく自然な流れなのかなって。リスナーの方もそう来たかって平を打ったみたいな。謎解きのシーンが面白かったって書いてました。
なるほど。脚本の上田誠さんとか松井大吾監督の手腕ですかね。なんかちょっとひねりが効いてる感じなんでしょうか。そういう観客をうまく裏切る感じ楽しめたみたいですね。あと物語の構造も。
あ、高校生時代と10年後が交錯するっていう。そうそうそれも時間の描き方として効果的だったんじゃないかと。主演の池田偉座さん橋本愛さんそれから山谷山谷さんこの3人の演技も良かったって。
山谷さんあのー手裏剣戦隊忍忍者の。そうカスミネ。あーなるほどクラスのマドンナ役で存在感があったと。うーんそれはちょっと見てみたいですね。ただ一方でちょっと気になった点も挙げてましたよね。
えーその年代設定。そう2009年なのかでも雰囲気は2011年ぽくも見える。うーんあーその曖昧さなんか意図があるんですかね。そこからあの造船所の黒犬の描写につなげてましたよね。そうなんです。
2011年って考えるとあの東日本のことも連想させるし未来人の恐れるものとして描かれているのがただの偶然じゃないんじゃないかって。未来へのまあ継承というかそういうメッセージを感じ取ったと。深読みかもしれないけどって断りつつもすごく鋭いなと思って。
えーパンフレットの設定は2009年らしいんですけどね。あーそうなんですね。でも劇中で違う印象を受けるっていうのは面白い。原作からの脚色も含めて解釈の余地が大きいんですね。というわけで今回は映画リライトについていただいたメッセージをもとにその魅力を見てきました。
深いメッセージと分析
いやー面白そうですね。キャストとか細かい小ネタ。本棚のSFの背拍子とか。そういうの探すのも楽しいですよね。あとやっぱり年代設定とか煙の解釈とかもう1回見たくなる要素が多いですね。
そうですね。メッセージの最後にあった造船所の煙が暗示するかもしれない未来への不安。これが単なる時代の空気感なのかそれとも作り手が込めた現代への問いかけなのか。深いですね。その余韻もまたこの映画の魅力なのかもしれませんね。次回の配信もお楽しみに。さようなら。