第7話のテーマと関係性の変化
- こんにちは。さて、今回はですね、送っていただいたメッセージをもとに、「光が死んだ夏」という作品、これを深く掘り下げていこうと思います。
素敵なメッセージ、本当にありがとうございます。
- アネメの第7話、「決意」ですね。ここに特に心を揺さぶられたと、送ってくださった方の熱意がすごく伝わってきました。
嬉しいですね、こうやって語り合えるのは。
- そうなんですよ。なんかこう、夏にぴったりのホラーかなと思ったら、それだけじゃない、もっと深い人間関係、特にその光と吉木の関係性ですよね。
そこに引き込まれるっていうご指摘、まさに革新かなと。
早速その魅力の源泉を探っていきましょうか。
- そうですね。送ってきてくださった方も感じてらっしゃるように、最初はこう夏の会談みたいな雰囲気なんですけど、
だんだん人と、人間じゃない何か、その境界とか、生と死の境界とかが曖昧になっていく。
- あーなるほど。
- その危うさそのものが、なんか単なる怖さとはちょっと違う、独特の面白さになっているのかもしれないですね。
- その関係性の変化、それ自体に続々するみたいな感じですかね。
- 原作はモクモクレンさんの漫画で、ヤングSUPで連載中とメッセージにもありましたけど、
アニメの作画も原作の持つ独特の湿った空気感、あれを見事に再現しているって結構評判ですよね。
- そうですね。原作といえば、連載前にピクシブで公開されてたっていうプロトタイプ版、これに触れてたのもちょっと興味深いなと思いました。
- あ、プロトタイプ版?
- 今は見られないみたいですけど、聞いた話だとクトルシュー神話っぽい要素とか、
あと登場人物の関係性の描き方、これが連載版よりもうちょっと直接的だったみたいな。
- へー、なるほど。
- じゃあ連載版では、そういう特定のジャンルっぽさを少し薄めて、
もっとこう、正体不明なものへの根源的な恐怖、みたいなものを仕上げ出せた。
- そんなふうにも考えられますかね。
- 名前がわからないものの方が、かえって怖いって確かにありますもんね。
- その洗練が多分、より多くの読者の想像力を掻き立ててる部分もあるんでしょうね。
そしてそのプロトタイプ版ではちょっと希薄だった、打書の感覚、これが連載、そしてアニメで豊かになったっていう点も送ってくださった方指摘されてました。
- そうなんです。そこを私も気になって、アニメだと三味県の山の庵の集落が舞台だって、かなり具体的に描かれてますよね。背景美術もすごく綺麗で。
あと声優さんたちの方言、あれがまた作品のリアリティとかちょっと閉塞的な感じをぐっと高めてるなと。
- そうですね。三重と奈良の県境にある、あの六重村あたりが参考にされてるらしいですね。
こういう具体的な土地の描写が入ることで、物語に独特の場の力というか、土着的な空気感みたいなものが生まれる。
これがまた、あの得体の知れない存在の不気味さをなんか一層引き立ててる気もします。
- その美しいんだけど、どこか閉ざされたような舞台で、いよいよ今回の革新でもある第7話、決意が展開されるわけですね。
- 同級生の浅子がヒカルのなんか普通じゃない感じに気づいて、問い詰めたらヒカルが彼女に危害を加えようとしちゃう。
- そうなんです。それを目の前で見ちゃった吉木が、そこで決意を固めると、送ってくださった方が多分最も尊いシーンって表現されてたのは、きっとこの吉木の選択とそれによって変わっていく二人の関係性、そのあたりを示唆してるんでしょうね。
- あーなるほど。
- まさに物語の大きなターニングポイント。原作コミックスでいうと4巻までの内容がここで一つの節目を迎えたという情報もいただきましたね。
- いやーこの先が本当に気になりますよね。原作はまだ続いてるじゃないですか。アニメはじゃあどういうふうに終わらせるのか。
- うーんそうですね。
- メッセージも合いましたけど、コミックス残り3巻分をアイメの残り5話で描くってなると、結構ペース配分も考えないといけないだろうし、あとあの謎の会社から来たっていう田中、あの人物もどう絡んでくるのか。
- えー原作のどこまでを拾ってどこを膨らませるのか。あるいはもしかしたらアニメ独自の結末を用意するのか。まあ制作人の腕の見せどころですよね。
- ただやっぱり物語の根幹にあるヒカルとヨシキの関係、これがこの先どう変わってどう深まっていくのか。送ってくださった方と同じように我々としてもそこが一番見たいところですよね。
- ですねー。というわけで今回は送っていただいたメッセージを道しるべに、ヒカルが死んだ夏の世界を巡ってきました。
物語の深みと視聴者の期待
ホラーでありつつ、友情とも愛情ともちょっと簡単には言えないような複雑な関係性を描いて、さらに地方の空気感まで見事に織り込ませている。
本当に多層的な作品だなと改めて感じました。
- このなんというか境界線が揺らぐような感覚とか、危うさをはらんだ関係性の描写、こういうのに惹かれる方にはぜひ触れてみてほしい作品ですね。
送ってくださった方、本当に素敵な作品を紹介いただいてありがとうございました。
さて、最後にちょっとだけ考えてみたいんですけど、人間とそうじゃないもの、生と死、そういう境界が溶け合っていくような世界の先に、それでも守りたいって感じるような尊さみたいなものがあるとすれば、それって一体どんな形をしてるんでしょうかね?
- うーん。
- ヒカルとヨシキの関係の行く末に、私たちは何を見出すことになるのか?
- いやー、深い問いですね。その答えを探していくのもこの作品を楽しむ、まあ一つの醍醐味なのかもしれませんね。
- えー、本当に。このテーマまだまだ語り尽くせないですが、今回はこの辺で。
- そうですね。次回の配信もお楽しみに。
- さようならー。
- さようならー。