松田幸之助の仕組み化経営のヒント。このチャンネルでは、仕組み化経営コンサルタントの松田幸之助より、
仕組み化経営の考え方や成果を出すためのヒントになるような情報をお届けする番組です。
こんにちは。パーソナリティを務めます仕組み化経営コンサルタントの本間亮介です。
前回は、仕組み化経営の考え方について、特に情報管理の仕組みについて松田さんよりお話しいただきました。
本日は、その集めた情報をどう決定につなげるのか、決定の仕組みについて松田さんにお聞きしたいと思います。
改めて前回のお話を簡単に振り返っていきたいと思いますが、決定の前に情報管理があるというのはなぜでしょうか。
はい、ありがとうございます。まずですね、そもそも情報がたくさん上がってきます。報告が上がってくると、その分膨大な情報が集まりますと。
その膨大な情報に対して、上手に波乗りしなきゃいけないんですね。情報の洪水に埋もれないように、情報の洪水をうまく波乗りしましょう。
というのが前回のメインテーマになってきます。情報管理には3つある。それが収集処理活用という話をさせていただきました。
まず大前提なのがワンポケット原則ですね。1つの場所に情報を集める、その場所を作りましょう。
いろんな場所に情報が散らばっていたら、それを意思決定するのは難しいので、ちゃんと1箇所に集めましょう。
多分このワンポケット原則のシステムをリスナーの皆さま構築いただいていると思います。
このワンポケットに収集処理活用していきました。収集というのは情報を集めることですね。
その情報を集める時というのは出口、何に活用するのかという出口をベースに、能動的に自分からその情報を取りにいく。
例えば、生成AIで社内勉強会をする、生成AIで1本YouTubeを撮るってなったとしたら、自分から生成AIの情報を取りにいくじゃないですか。
これは情報の収集というプロセスですね。
次に処理です。処理というのは資料と行動があります。大事なのは行動する情報なんですよ。
このヤバい仕組みかという本も10万文字ありますけれども、その中で本当に正解につながるのは行動する何十文字なんですよ。
それ以外の何万文字というのは資料なので、それは置いておいて、行動することにフォーカスをする。
活用というのはその行動することを実際に活用するということで、情報というのは活用されて初めて意味がある。
これが前回の大きな部分の振り返りというところになってきます。
ありがとうございます。そうですね。やみくもに情報を集めても活用されなければ意味がないということで、
そんな中で集めた情報を活用するためにどんな決定をすればいいかを今回お話しいただけるということで、
今日は具体的にどのような内容になっていくんでしょうか。
今日は具体的な意思決定の部分の仕組みについてお話ししていこうかなと思うんですけれども、
繰り返しになりますけれども、報告なくして決定なし、決定なくして実施なしなんです。
どんなに優れたお宝のような情報が集まってきたとしても、意思決定しなければ何の意味もない。
なのでどういうふうにこの意思決定をしていくか。意思決定って難しいと思うんですよ。
その意思決定をロジカルにしていくといいんじゃないですか。
意思決定するときには意思決定するための知識を持っておくと意思決定しやすくなる。
じゃあどういう知識があればいいんですかっていうのを今日は色々お話ししていきたいと思うんですけれども、
私たちが意思決定するときに特に大事にしていること。
これが何かというと、先に今日答えてしまうと数字化するってことですね。
数字化。
数字化。数字にする。これをするだけで意思決定の精度は上がる。
私たちは数字化すること、数字化すること、数値に起こすこと。
これを4文字軸語、四字軸語で社内で共通の言語があると思うんですけど、
大間さんは何でしょう。
期待成果ですね。
ですね。期待成果ってどういうものですか。
この業務とかこれをやることによってどれくらいの成果、売上が見込めるのかっていうところを数字として出すっていう考え方かなと。
おっしゃる通りです。
期待成果というのはその取り組みをするとどれくらいの成果が出るのかというのを考えることを期待成果というふうに言います。
つまり意思決定をするときに、この意思決定したことってどれくらい経営に対するインパクトがあるんだろうかというのを考えるんですよ。
例えば大間さんは最近期待成果をベースに意思決定したことってありますか。
そうですね。私が期待成果で最近考えたのはMBTIってあるじゃないですか。
結構若者の中でも共通の言語化してるのかなっていうところで、このMBTIを採用のインターンシップにつなげたら非常にいいのかなっていうところで、
そのMBTI資格取るのにですね、結構2、30万ぐらいするんですけれども、結構学生1人当たり採用するのに100万前後かかる時代と言われてますので、
そこと比較してMBTIのインターンをやることでざっと100人の集客が見込めるってなったときに、
ざっと考えると採用単価が100万から50万、1人当たり50万下がった。
で、うちが大体1年間で4名ぐらい採用しますので、単純に50×4で200万の対応単価を抑えることができる。
ってなったときに、資格の費用は2、30万ですけど、成果が200万以上見込めるっていうところで、非常にこの資格を取るのありかなっていう考えをしました。
なるほどですね。MBTI、流行ってますよね。
はい。ただ、流行ってるのは実はMBTIじゃなくて、なんか16パーソナリティ診断らしいんですけど、
本物のMBTIを学生さんたちに教えてやろうかなという気持ちで考えました。
そういうふうに私言われたら、意思決定しやすいですし、報告を上げるときにも期待成果で考える。
意思決定する側も期待成果で考えるっていうのを共通の認識にしておくと、ものすごく意思決定スムーズになるんですよ。
これどういうことかというと、先ほどのMBTIの資格に関して言うと、
松田さん、松田さん、MBTIの資格取り入れていいですか?って本末さんに言われても、なんで?ってなるんですよ。
なりますね。
今流行ってるみたいな学生さんの中で。
じゃあ別にうちでやってる他のやつでもう良くない?ってなるわけじゃないですか。
さっきのこうこうこういうロジックで、このぐらいのインパクトがあるので参加してきていいんですか?って言ったら、
そんなにインパクトあるならむしろ早く行った方がいいよ。
ってなるわけですよね。
なので、その意思決定したことに対してどれぐらいインパクトがあるのかっていうのを考えてから意思決定する。
意思決定するときにやっぱり怖いのが、そのやることがどれだけのインパクトがあるのかっていうのが分かってないと、
お金とかかかるものに関しては意思決定がなかなかできないんですよね。
でも仮に、じゃあこのポッドキャストを収録していく、撮影していくっていう部分に関して、
じゃあ100万円じゃかかりますよとなったときに、100万円以上の期待性を得られるものが明確であれば、
この100万円の意思決定って怖くないじゃないですか。
っていうのと同じで、どれだけリターンがあるかっていうのを明確にしてから意思決定するっていうのがすごい大事なことになってきます。
で、この期待性が実は算出するときにポイントがあるんですけれども、分かりますか。
ポイントですか。
きっと本間さんだったら分かると思う。
さっき自分で言ってましたよ。言葉の中でそのポイントとなるところをちゃんと言ってました。
掛け算って感じ。
おっしゃる通りですよ。
よかった。
さすがです。さすが仕組みが傾向された。
そうなんです。掛け算で考える。
で、先ほどの例で言うと、どこが掛け算でした。
1人当たりの採用単位が100万から50万に下がった上で、うちが4人取る仮定なので50×4で200万円の経費削減っていうお話ししました。
素晴らしいです。
このように掛け算ができるんですよ。大体の場合において。
例えば誰かに先ほどのMVTIの資格を本間さんが取りましたとなったとしたら、
インターンの学生さんじゃなくて社内にもできる。
できますね。
そういうふうにいろんなことで掛け算が効いていきます。
例えばチャットGPTの有料版を入れました。
それによって1日あたり業務の生産時間が5分早く効率化されました。
1年間で考えると240日出勤したとしたら
5×240、1200くらいの時間削減になるわけじゃないですか。効率化。
考えると5分って見るといまいちだなと思うかもしれないですけども、
年間で考えるとすごいインパクトじゃないですか。
このように掛け算で考えていく。
人で掛けるとか店舗で掛けるとか、いろんなことで掛け算をしていくと
確かにそれだったらリターン得られるなと。
社長は基本的に時間軸を長く見てるんですよ。
5年後、原価消却という考え方があるので、
そういうふうに長期で物事を見て意思決定をするんですね。
長期で見るというのは掛け算なんですよ。
期待成果を採取するときに掛け算で考えて意思決定するということをするだけで
非常に意思決定はスムーズになります。
社長が何かを意思決定するときも部長が何かを意思決定するときも
はたまた報告を上げるときも期待成果ベースでやると
ものすごく意思決定しやすくなるので
これはもうマストで期待成果で意思決定をするということを
やってもらいたいなと思います。
ものすごく業務の生産性を上げることができれば
それだけの共有性を持つことができますよね。
なのでここは本当バランスだと思います。
その不確定情報を確定情報にするために
どれだけ情報を集めることができるか。
というところも一つ意思決定するために大事だと思います。
前回お伝えしたように出口があるじゃないですか。
ラグを活用して社内業務生産性を上げていきたいとなったら
その情報を集めます。
その情報をどこで集めるかというのが大事になってきます。
ラグの情報を社内の人が持っているかどう思いますか?
持ってないんじゃないか。
プリマベーラでは持っていないんですよ。
であればそのラグの情報を持っているというのは
業界でどういう業界の人が持っているそうですか?
やっぱりそれこそIT系の企業さんとかですかね。
ですよね。
なのでIT企業の社長さんであったり幹部であったりとか
エンジニアの方に話を聞くわけです。
今そういうプロフェッショナルの副業人材がたくさんいるので
その人たちが声を聞いたりとか
実際その経営者コミュニティに行って話を聞いてみたりすると
いろいろラグの解像度が上がってくる。
ラグってそうやって使えるんだとか
ラグで実際こういう変化が起きてるんだ。
そうすると自社ではこういうラグの活用ができるだろうな
というふうな情報が集まってきます。
その情報っていうのは
こう思うよっていう不確定情報もあれば
確定情報もあるわけです。
その中で自分の情報の解像度を上げていって
意思決定につなげていくというのもすごく大事だと思うので
どちらかでは社長は
この確定情報と不確定情報というところのバランスも
見極めた方がいいのかなというところはありますし
幹部の皆さんも意思決定するときに
できれば確定情報をベースに意思決定するような
習慣は作っていた方がいいかなって気はします。
大事ですね。
大事ですね。
これまた面白いんですけれども
もう1個あるんですよ。
不確定情報と確定情報って言ったじゃないですか
ただただ前提となるのが方針なんですよ。
方針。
方針なんですよ。
基本的に意思決定と報告と実施とチェックって
全て方針につながっているんです。
これは決定サイクルの報告決定実施チェックの回が
全部終わった後にOSの部分のお話を
していきたいなというふうに思っているんですけれども
この決定って方針に紐づいているはずなんです。
例えばプリマベラの経営計画者でいうと
この経営方針のところに
AIを研究するという方針を入れてあるんです。
なのでAIの研究をするという方針であれば
そのAIがまだどんなものかがわからないけれども
その情報を集めるのは
不確定情報でも集めながらということになっていけるわけですし
確定情報という部分も方針に紐づいたものがあったほうが絶対いいですね。
その意思決定はちゃんと方針に紐づいているのかとか
あとは何よりも理念に紐づいているからですよね。
その自社の経営理念に紐づいているような意思決定でなければ
おそらくその意思決定はやめたほうがいいのかもしれない
というところがあります。
もちろん数字だけじゃ決めないというところですかね。
正確かもしれないけど理念に沿ってなければ
本当にそれが正しいのかというところも考えなきゃいけない。
そうですそうです。
例えばうちでいうと小売業の事業がありますと
その小売業の売り場作りって
お店のスタッフさんが手動で売り場作りを作っているじゃないですか。
あれってでも売り場作りって本来は本部手動でやったほうが効率いいんですか。
そうですね。
こういうふうに展開してください。
この商品が売れてるんでこの商品はここに置いてくださいってやってしまえば
売り場作りっていうことを本部が全部やるんで
二十何店舗考えなくて済むんです。
でも小売業の楽しいところって売り場作りだと思うんですよね私は。
でそれを売り場作りっていうのを本部手動にすることによって
現場の業務生産性がこれくらい上がって
人件費これくらい浮いてみたいな
できるかもしれないけれども
それやってしまうと私たちの経営理念の
働く従業員の安定と生きがいを喪失し
生きがいがなくなりますよね。
ないですね。指示通りに働くだけっていうのは。
楽しくないかもしれないですし
まして不安が起きるかもしれないですね。
この仕事だけで本当に大丈夫なのか。
売り場作るっていうのはクリエイティブな仕事だと思いますし
そういう部分は意思決定が理念に紐づいているかっていうのは
すごい考えていますし
実際プリマベラでも
いろんな大きな変革をしようと思った時に
理念に立ち返った時に
これはやらない方がいいよねっていうところで
流れてきたやらなかったこともたくさんあるので
理念に沿っているかというのを意思決定をする時に
結構大事なのかなというふうに思います。