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みなさん、こんにちは。ポッドサイエンティストがお届けするクイズコーナー、Question Time!です。
このコーナーでは、科学に関する○×問題を通して、最新の研究や意外な発見に触れていきます。
第4回の今回は、出題者2人、回答者1人という形式でお届けします。
1問目の出題者は、あおいさんです。
あおいです。よろしくお願いします。
もう1問は、私、さとしが出題します。
そして、この2人の問題に挑戦するのが、なあちゃんです。
なあちゃんです。よろしくお願いします。
では、クイズのルール、形式説明です。
まず最初に、あおいさんが○×の問題を1題出題します。
簡単な説明の後に、なあちゃんには○か×かを選んでもらいます。
その後、あおいさんが問題の背景にある研究を解説して、
最終的な答えの発表となります。
スコアの付け方ですが、回答者の答えが正解であれば回答者に1点、
はずれであれば出題者に1点となります。
そしてその後は、私の出題で2問が終わった時点で、スコアの高い人が勝者となります。
ですが同点の場合には、決着をつける決勝問題が待っています。
というわけで、クイズで勝負をしつつ、
興味深い研究の紹介を楽しむというのが、このコーナーの趣旨になります。
ではお二人、準備はよろしいでしょうか?
ばっちりです。
それでは早速、あおいさん、問題をお願いします。
はい、問題です。
交互性を行う動物が存在する。○か×か。
動物で?
動物ですね。
じゃあ、なあちゃん、第一印象はどうでしょうか?
×。
じゃあ、あおいさんから追加の説明です。
はい。植物は光のエネルギーを使って、二酸化炭素と水から糖を作ることができるのですが、これを交互性と呼びます。
交互性は植物細胞の中にある揚力体と呼ばれる小器官で行われます。
揚力体というのは、もともとは細菌だったものが細胞に住みついて、矯正するようになったものだと考えられています。
植物以外にも揚力体を持つ生物がいて、層類とか植物性プランクトンなんかがそれに当てはまります。
層類というのは、海藻のような多細胞のものの他にも、緑藻のような単細胞のものも存在します。
これに対して、動物の細胞には揚力体は存在しない。だから動物は動いて食べ物を得ないといけないというふうに、学校の授業なんかでは習うわけなんですが、
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実は、自ら交互性を行う動物がいるのかというのが、今回の問題になります。
揚力体って緑なんでしょ、確か。
人間で緑の人いないよね。
緑があって私は勝手に思ってるわけですよ。
だから緑の人、緑の部位があんのかな。
どう思います、さとし君。
緑といえば、緑虫っていうのがいるじゃないですか。緑虫って確か交互性すると思ったんですけど、
虫って言っても動物ではないんでしたっけ。
緑虫は動物ではなくて、動物とも植物とも違う原生生物に分類される単細胞生物になります。
なので、揚力体を持っていて交互性はできるんですが、便物を持っているので運動することもできるっていうちょっと変わった生き物ですね。
動物ではないっていうことなんですね。
そうか、じゃあ動物などに揚力体を持ってるやつがいるかどうかってことですか。
そうですね。
緑のやつ探すか。
じゃあ、なあちゃんそろそろ答えをお願いします。
全然決まってないんですよね。
でも、緑色の動物はいるもんな。
○
はい、じゃあなあちゃんの答えは○ということですね。
はい。
では、あおいさん解説をお願いします。
はい。まず、自分の体に交互性を行う別の生物が共生しているという動物がいます。
サンゴとかクラゲの一部がそうなんですが、動物の細胞の中に単細胞の層類が住んでいて、それらが作る栄養素を利用しているというケースがあるんですね。
サンゴは生きるのに太陽光が必要で、植物だと誤解されることもあるんですけれども、幼虫の時には動きますし、光が必要なのはこのような理由があるんです。
でも、サンゴもクラゲも共生している層類が交互性をしていて、その産物を栄養として利用しているので、サンゴやクラゲそのものが交互性をしているかというと、ちょっと微妙なところなんです。
で、実際に動物細胞の中にそのまま葉緑体がいるものとしては、ウミウシが結構前から知られています。
過去の研究から、エリシア族という一部のウミウシが層類を食べて、層類の葉緑体だけを取り込んで、長期的にその葉緑体を保持することが示されています。
そこから作られる栄養をウミウシが使っていると考えられていたんです。
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要するに、層類から葉緑体だけ盗んで使うウミウシがいることがわかっていたんですが、最近の研究でこの仕組みの一端が解明されています。
普通は動物細胞の中に変なものが入ってくると排除されるんですね。
具体的にはそれを膜で取り囲んで、それをリソソームという分解酵素がたくさん入った細胞内器官と融合されることで分解します。
このウミウシでは葉緑体は膜に取り込まれて分解される手前の段階までは行くんですが、その状態で止まって安定するんです。
しかも膜の中が交互性を行うのに都合のいいイオンバランスになって、交互性の反応が起きて栄養を作り出すということだったんです。
実際に葉緑体を持つウミウシと持たないウミウシを比較すると、持っているものの方が飢餓に強いということも示していました。
というわけで、自分で葉緑体を作ることはできないんですが、別の生物から奪い取ってくることで交互性を行う動物がいるということで正解は〇になります。
全然アプローチは違ったけど当たったという感じです。手放しでは喜べない。
ナアちゃんの答えは〇だったので正解ということになります。
結果オーライか。
ちなみに私がさせた緑色がどうかは全然関係ないね。
でもこのウミウシは緑色だったりするんじゃないですか?
そうですね。論文に載ってたのは緑色でしたね。
そうなんだ。私は知らないがカエルとかね、黄緑のやつを想像した。そこにはいないでしょうけど。
カエルとかのはどうなんですかね。
関係ないかもしれないけど。
というわけで、ナアちゃんは正解だったのでナアちゃんに1点ということになります。
じゃあ次は私からの質題になります。
問題です。
遺伝子も育った環境も同じマウスを一緒に飼育すると格差のない平等な社会ができる。〇か×か。
じゃあナアちゃん、第一印象はどうでしょうか。
第一印象は嫌だけど〇。
嫌だけど〇。
なんか嫌だと思うんですけど、面白くないなと思うんですけど、そういう世界がね〇じゃないかな。
はい。じゃあ私から追加の説明ですね。
人間社会を見ると大きな格差があるわけじゃないですか。経済的だったり社会的な地位の格差があるわけです。
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なぜ格差が生まれるかっていうと、一つは生まれた環境、育った環境なわけですね。
資産がある家に生まれれば資産の分だけ有利だし、教育であったり、栄養状態であったりも有利になるわけです。
もう一つの要因は、遺伝的に能力を持って生まれた人のほうが有利っていうのがあるわけですね。
一応人間社会は能力主義であることが多いので、能力がある人が上に行くんで、能力差が格差を生むっていうのがあるわけです。
そうだとすれば、遺伝の影響と環境の影響を除いてやれば、格差のない平等な社会ができるのではないかって考えられるわけです。
でもそんなことを人間では調べる方法もないので、それをマウスで調べた論文が発表されたんですね。
マウスでも序列があるんです。だから格差があって、たくさんの餌にありつけるやつとそうじゃないやつっていうのがいるんですね。
でもそれは遺伝によるものかもしれないし、育ってきた環境によるものかもしれないわけです。
なので遺伝的に同一な個体をまず最初別々に育ってるんですね。でも同じように育ってるんです。
そうすると大体同じだけ食べて育った、同じような大きさのマウスに育っていくわけです。
そういったマウスを何匹も割と自然に近いような環境に入れて、その後どうなるかを観察したっていう、そういう研究を行ったっていうのがあったんです。
で、問題はその結果についてで、平等な社会となって格差がなかった。○か×かです。
えー、葵さんどう思いますか?
そうですね。私は、格差がある程度あったほうが暮らしやすいのかなってもちょっと思いました。
それって葵さんの感想ですよね。
ここで出題してるのは暮らしやすいかどうかではなくて、格差が生まれたかどうかなんですね。
暮らしやすい。
ネズミの気持ちになっちゃったんですけど。
暮らしやすくするために生まれてきちゃうのかなっていう感じですかね。言い換えると。
確かにその遺伝子全部一緒ってことですか?2子みたいな。
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そうですね。マウスの場合には均衡系っていって、遺伝子が同じ個体がたくさん飼育されてるんですよ。
なので遺伝的には一緒っていうことですね。
環境も一緒。病気になりやすいとかそういうのを言えば一緒ってことですよね。
そうですそうです。
でもなんか違う気がするんだよな。そんなわけないって思ってる私がいるな。
葵さんのあれもあんまり参考にならなかったしな。
じゃあなあちゃん、答えをお願いします。
答えは×です。
じゃあなあちゃんの答えは×ということで解説です。
これは2025年1月のサイエンスに発表された論文なんですけれども、
今話したような遺伝的に同一のマウスを、
半自然的な野外の広いフィールドに入れて飼育をしています。
生後2週間、ちょうど乳離れが終わったところから、
生後8週間、ここが完全に成熟する段階、
それまでの期間を行動などを記録していきました。
どれだけ成功してるのかと、どれだけ勝ってるのかっていうのをスコアにしてるんですけれども、
それが資源競争スコアと呼んでいます。
これはただ、どれぐらい餌を得ていたかとか、
どれだけ寝床を確保していたかとか、そういうのを評価したものになります。
そもそもの性質として、オスマウスは、
その資源、縄張りとか餌とか、メスマウスを巡って競争をするんですけど、
メスでは競争がほとんどないっていう精査があるんですね。
で、それを踏まえて結果なんですが、
まずメスでは、このスコアにあんまり差が生まれなかったんです。
だからメスは格差が生まれなかったんです。
遺伝的には同じだからっていうところだと考えられるわけですね。
でもオスでは、時間とともに個体ごとのスコアの差が生まれていったんです。
飼育した、始めた時には差がほとんどないんだけど、
最初少し差ができて、それがだんだん時間とともに開いていったんです。
その最初少し差ができたところ、最初の1週間、2週間で体重差とかが生まれてくるんですけれども、
その段階で少しスコアが高かったやつ、少し体重が大きかったやつっていうのは、
その後もだんだん差を広げていって、観察をした期間の最後の方では、
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大きな差を持って優位になっていたっていう形です。
だから格差が広がっていくっていう形だったんです。
だから最初に小さな差ができて、それが大きな差になっていくっていう形なんですが、
なぜそういう最初の小さな差が生まれるのかっていうのについては、
筆者らは産んだと結論づけています。
だから遺伝的には、同じような個体の集団でもたまたま餌にありつけたとか、
そういったことによって小さな格差ができて、
そうするとその個体は今後ずっと優位になりますから、
さらにそれが格差を生んで、大きな格差のある集団になるっていう、
そういう結論づけをしてました。
というわけで、メスではそうではないんだけれども、
オスでは遺伝も環境も同じでも競争によって、
このような格差が生まれるということで、答えはバツにあります。
やったー!
というわけで、なあちゃん正解というわけです。
すごい。
ということは、すごいですね。
科学で運が大事って証明されたんだね。
証明とまでは言えないかもしれないけれども、他に考えようがない。
要素がない。
嬉しい。これに関して嬉しいな。
運って大事なんだね、やっぱりって思いました。
この研究は、マウスの話ってことになるわけですけど、
人間社会にも資差はあると思うんですよね。
人間の社会でも、成功するものがますます成功するっていうのがあって、
社会科学では、マタイ効果ってこれ呼ばれてるそうなんです。
でも、基本的には能力主義だって考えるわけじゃないですか。
だから成功してる人っていうのは、自分が能力あるから成功してるって信じがちなんですけど、
でも運の影響も大きいって考えてもいいと思うんですよ。
最初良かった運によってその影響が雪だるま式に大きくなって固定するみたいな、
そういうことがあるんじゃないかっていうところですね。
それって前やったことあったじゃないですか。
人間は自由意志がないでしたっけね。
そうですね。
それに近いというか、結局は運やからみたいな。
そうなんです。だからいい遺伝子を持って生まれるかとか、いい環境にあるかっていうのが運なんだけど、
それを除いても、さらに日頃の運っていうのも大きな影響を与えてるっていうところですね。
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しかも早い段階での運が大きく効くんじゃないかっていう、そういう資差になるわけですね。
そう思うと、何でも小さい時にいろいろ経験しときなさいとか言うじゃないですか。
それも経験することによって当たるわけじゃないですか。多分いろんなことにチャンスが。
よく言われるのは、運がいい人っていうのは理屈上はいないけど実際にはいて、
それなんでかっていうと、うまくいくかどうかには運の要素があるんで、
とりあえずたくさん挑戦をする人の方が成功しやすいっていうのが、
いつかどっかで運がいい時に当たる確率が高くなるから、たくさん挑戦するのは大事だっていうのは、
そういうところにつながる話かなと思いましたね。
あとは、進化論にもこれ結構インパクトのある結果だと思うんですよ。
ダーウィンの言う進化論っていうのは、自然選択、適者生存っていう考えなんですね。
だから生き残るのに有利な遺伝子を持ってるやつが生き残って、
その遺伝子が増えていくっていう考えなんですけど、
でも今の結果を見ると、生き残るかどうかに運の影響も大きいような感じがするわけです。
もちろんすごく長い時間の進化であれば、運が平均化されるんで運のノイズがなくなるけど、
でも短い時間の中では運の影響が大きくて、それが生き残るか子供が残せるかに影響がありそうなので、
進化論を拡張しすぎたような考えっていうのがあって、
生き残ってるんであれば適者なんだと。
生き残れないやつは自然淘汰されるに値するみたいな考えがあるんです。
でも運の影響が大きいんで、一人の一個体を見てそういった考えを持つのは間違ってるというか、
運の影響を無視しすぎてるっていう風に考えることができるなっていうところですね。
なんか今のを聞いて、全てが自分でコントロールできるわけじゃないなっていうのを改めて思いましたね。
もちろんその遺伝だったり育つ環境っていうところも思った通りになるわけではないですけれども、
例えば目標に向かってとか、自分で動きを作っていくことは大事だとは思うんですけれども、
ただコントロールできない要素も当たり前にあるんだなっていうことが知れたので、
もし何かうまくいかないことがあったりしても、これをちょっと思い出して、
たまたま今回は運が悪かったからとか、ちょっと心を落ち着ける理由として持っておこうと思いました。
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素晴らしい。
素晴らしい。すごい。ほんとすごいわ。ほんとすごい。面白い。
そんな中で、今回運良く2問正解したなあちゃんが、今回は優勝ということになります。
いえーい。ありがとうございます。
ありがとうございます。
本当にでも運でしたね。1問目は全然意味違うもんね。
じゃあ今日の勝者はなあちゃんということで、ポッドサイエンティストがお届けするクイズコーナー、クエスチョンタイムでした。
人間で緑の人いたいよね。
あ、いや、待って、あれはでも、ピッコロさんは宇宙人やから。
でも確かにピッコロさんってそういえばあれやな。水しか飲まへんでもいけんのよな、あの人。
あ、なるほど。今ちょっとすごい、別のコツでちょっと感動しましたけど。
でも違う、あの人は宇宙人なんだよな。