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やっぱり人間が一番興味を持っているのは、命って何なのかっていうところで、
だからやっぱり死、死ぬっていうことにはすごく興味があるわけなんです。
長生きしたいっていう気持ちを持っている人も多くて、老化とか寿命っていうのは昔から多くの人が興味を持っているところなんですね。
寿命の研究っていうのがあるんですけれども、結構難しいんですね。
例えば人間であれば、一生っていうのが80年以上あるわけで、だから1回の研究に80年かかるわけですよ。
もちろん人間の研究っていうのはいろいろ制約があるので、動物で行うんですけど、実験でよく使われるマウスなんかでも3、4年は寿命があるんです。
つまり1回の実験をするのにそれだけの時間がかかるっていうことで、なかなか研究するのが大変なんです。
それで寿命の研究には、センチュウとかショウジョウバイがよく使われるんですね。
センチュウっていうのは小さいミミズみたいなものなんですけれども、その寿命が1月ぐらいなんです。
ショウジョウバイだともう少し長いんだけれども、それでも2月ぐらいなんですね。
1月、2月っていうのも実験するのにはかなり不都合なんですけれども、それでも他の動物よりはだいぶマシなので、これらの動物を使って寿命の研究っていうのは進んできたんです。
それでそのおかげで寿命を変える条件とか、寿命に関わる遺伝子なんかがすでに見つかっているんですね。
今回紹介する研究なんですけれども、ミシガン大学のスコット・プレッチャーのグループによるもので、
2019年のNature Communicationsと2023年のPros Biologyに掲載された一連の研究です。
これ、ショウジョウバイを使ったもので、死を認識することの寿命への影響っていうのを調べているんです。
具体的にはですね、死んだハエを見たハエっていうのは寿命が縮むっていうことを示したんです。
通常、ショウジョウバイっていうのは、さっきも言ったように60日ぐらいの寿命があるんですね。
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このグループがまず最初に見つけたのがですね、同じ種類のショウジョウバイの死体と一緒に置いておくと寿命が短くなるっていうことなんです。
具体的にはですね、たくさんの死体と48時間一緒に置いておいたんですね。
そうしたら、そのショウジョウバイっていうのは45日程度までしか生きられなかったっていう結果だったんです。
そういう結果が起きた時にですね、一つ考えられるのは、なんか死体から変な物質が出ていて、それで寿命が縮むっていう可能性があるんですけど、
彼らはですね、ただ死体を見ていただけでも寿命が縮むっていうことを示しているんですね。
だからやっぱり死を認識するだけで死が早まるっていうことがわかったんです。
そんなふうに死っていうものを認識しているっていうことは、何かしらの形で脳が働いていると考えられるわけですね。
で、ショウジョウバイはですね、いろいろ複雑な遺伝子の改変をするっていうことができるんです。
それでそういう技術を使ってですね、特定の神経が持続的に活動すると、その神経が光るっていう仕組みを作ったんです。
で、そういうショウジョウバイを使って死体を見せた時にどうなるかっていうのを調べたんですけれども、その結果ですね、
R2、R4神経と呼ばれる特定の神経が活動しているっていうことがわかったんです。
だから、これらの少数の神経がですね、死体を見ると活動しているっていうことがわかったんです。
で、次にやったことはですね、本当にこれらの神経が何か重要な役割をしているかどうかを調べるために、これらの神経の活動を止めるっていうことをやったんです。
で、これもですね、遺伝的にショウジョウバイを改変することで、特定の神経の活動を止めるっていうことができるんですね。
で、そういう技術を使ってこれらの神経の活動が止まったショウジョウバイっていうのを作ったんです。
で、こういうショウジョウバイの場合はですね、死体を見ても見なくても寿命が変わらないっていう結果だったんです。
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ということは、この神経がですね、死体を見たときに活動して、で、それが何らかの働きをして寿命を変えているっていうことがわかったんです。
で、さらにこのグループはいろんな実験をしてですね、この神経が活動した後にインシュリンのようなホルモンが増えるっていうことを突き止めたんです。
で、このホルモンがですね、インシュリン用成長因子、IGFって呼ばれるものなんですね。
で、さらにこのIGFが作れないショウジョウバイでも実験をしていて、そういうショウジョウバイではですね、死体を見ても寿命が変わらないっていう結果も得ているんです。
だから、IGFもこの死体を見ることによって寿命が変わるっていうことに関わっているっていうことを明らかにしたんです。
でですね、もうすでにこのIGFっていう分子が寿命に関わっているっていうことはよく知られていたんですね。
センチューでもそうだし、ショウジョウバイでもそうだし、マウスでもそうなんです。
だから死体を見ることによって、さっきのR2、R4神経が働いて、で、IGFの量が変わる。
で、さらにこのIGFによって寿命が変わるっていうのは、すでにIGFが寿命に関わっているっていうことを考えると納得のできる結果だったんです。
ということで、死体を見ることによって寿命が変わる。
で、その時に体の中でどんな変化が起きているのかっていうところまで突き止めたわけなんです。
でも、やっぱり疑問に思うのはですね、死体を見てその結果早死にすることに何か意味はあるのかっていうところなんですね。
つまり、こういう仕組みが備わっている進化的な意義は何なんだろうっていうところなんです。
でまぁ、こういう意味っていうのは完全には結論の出るものではないんですよ。
でも、筆者らはいくつかの議論をしていました。
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まず、すでに知られていることとしてですね、感覚需要、つまり外界の情報を認識することによって寿命が変わるっていうことなんです。
例えば、戦中だと匂いを嗅げない変異体は寿命が長いっていうことが知られてますし、
痛みを感じないマウスはこれも寿命が長いっていうことが知られているんです。
でまぁ、特に死を認識することに関してなんですけれども、
例えばですね、ミツバチとかアリみたいな大きな巣で暮らしている生き物は、
死んだ個体が巣の中にいると、それを見つけて巣の外に運び出すっていうことをするんですね。
だから、やっぱりこういう昆虫でも死を認識してるっていうことなんです。
しかも、それはあまり身の回りに置いておきたくはないものっていうことなんです。
哺乳類の研究ではですね、仲間が死ぬとストレスホルモンが増える、つまりストレス状態になるっていうことが知られているんです。
そういう研究がありますから、著者らはですね、死んだ仲間がいるとハエもストレスを感じて、
ストレス反応が起きることによってハヤジにするのかもと言っていました。
つまり、仲間が死んでるっていうことは危険がある状態だっていうことなんですよね。
それを認識して不安に感じて、ストレス反応が起きて、それが負担になってハヤジにをするっていう、そういう解釈なんです。
でもですね、そういう周りに危険があって不安になるっていうのはわかるんですけど、
でもその結果、ハヤジにをするなんていうのは、生き物の作りとして不適なんじゃないかと、ポンコツなんじゃないかと感じるところがあるんですよ。
ここからは、僕の理解する一般論なんですけれども、危険で不安な状態になるとですね、
今その瞬間を生き延びるっていうことが重要になるわけなんです。
だからそういう状態になると将来を犠牲にして、今危険な状態を回避するためにベストを尽くすのが大事になってくるわけなんです。
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その今死んでしまっては長生きしても意味がないわけなんですよね。
だからそういう行動を取るっていうのが生存戦略としてはいいんですけれども、そういうふうにすると長期的には負担になるわけなんです。
それでストレス状態に継続的になるとハヤジにをすると、そういうふうに理解することができるんだと思います。
でですね、死を認識するって聞くと思い出す研究があるんですね。
これ結構前の研究で、たぶん初めて聞いたのが5、6年前だったと思うんですけど、これ人間を対象にした研究なんです。
そこではバスケットボールのゲームをして、そのパフォーマンスを測っているんですけれども、死を認識するとそのゲームのパフォーマンスが上がるっていう、そういう結果の研究だったんです。
だからそこから拡張してですね、常に死を意識することによって、何をやってもいい仕事ができるんじゃないかみたいな、なんかそんな話だったんです。
でもですね、これも死の危険について考えると、先のことはいいからとにかく今ベストを尽くそうっていうふうに行動が変わってるんじゃないかって、そういうふうに感じるんですね。
だから人間もですね、死を意識することによって長い目で見れば寿命を縮めてしまうんではないかと、そんなふうに今回の症状倍の研究を見て思いました。
さらに言うとですね、ストレス状態だとやっぱり幸福度も下がるので、そんなふうにするとパフォーマンスは上がるかもしれないけれども、長い目で見た幸福度っていうのは結局下がってしまうんじゃないかと、そんな気にもなったわけです。
今日はこの辺で終わりにしたいと思います。最後までお付き合いありがとうございました。