BGMに意味がない場合は特にそうした方がいいですね。
この曲はこれこれこういう曲なんですよって話をすると、
キュア音楽の意味はすごく大事ですけれども、
なんとなく特にテンポが欲しいとかムードが欲しいっていう時は、
あまりギッチギチにやらない方がいい。
そうですね、意味がない時の方が多いですね、確かに。
結局全部のっぺりにしちゃうと、全部の音が主張しあってぶつかりあって、
普通に人が話してる時にも強調したい時とか、
ちょっとトーンを落としたい時とかっていうのは差がなくなっちゃうので、
そうすると感情が伝わりにくくなるっていうか。
そうか感情か、なるほど。
喋りの部分がですよね。
そうですね。
なんかこうナレーションだったらいいけど朗読とか、
ちょっと濃いトークみたいなものに関しては、
あまりコンプはきっちりかけない方がいいと思います。
そうか、内容によっても。
表情が潰れてしまうってことですね。
例えば店内放送みたいに、すべての情報をきっと全部に伝えなきゃいけない場合は、
割としっかり均等にかけた方がいいと思うんですよ。
語引きが聞き取れなかったらば、
何々ですなのか、何々しますなのか、しませんなのかがわからなかったりすると困るんで。
ただ普通のトークの場合は、もっとちょっと囁いてみたりした方が、
ぐっと心に寄ったりするじゃないですか。
なるほど、確かにそういう時にBGM邪魔になるかもしれないですね。
邪魔になると思うんですよ。
だからBGMも、あとはBGMをこまめに調整するっていう手法もありますし。
はい、はい、はい。
でもそれは結構、
恥ずかしい。
聞くときには難しいので、
そうですね。
全体を少し低めにして、コンプもそんなにかけない方が、
ちょっと優しく語りたいとき、ちょっと強く語りたいときのメリハリが出てきて、
聞いてる人も飽きないと思います。
複数人収録してて、声の大きさが違う場合ってやっぱりコンプじゃ限界ありますよね。
コンプよりはやっぱりそれぞれのレベルを合わせるしかないですよね。
もうトラック分けて録って、合わせるしかないって感じですよね。
あとはもう、それこそ本当に、よく手コンプっていう言い方するんですけれども、
こまめにフェーダーみたいなのを使って、
手動で。
手動でこまめにこの人小さかったらすぐ上げる。
次大きくきたらすぐ落とすってやっていくとか、
同時に喋ってなければコンプである程度揃えることはできると思うんですけれども。
重なってるとこはもうしょうがないですよね。
しょうがないですよね。
とりあえず喋ってるときはある程度コンプはしっかりかけちゃってもいいと思います。
トークの場合は。
ただ一人語りはあんまりやっちゃうと、すごく押しが強い一人語りになってくる。
なるほど。
ちょっと気をつけよう。
押しが強い。
なるほど。
音量が小さいと思ったら聞く人はボリューム上げるんですよ。
そうなんですね。
だからあんまり作り手が音をガツガツに上げなくても、
ある程度しっかり鳴ってればボリューム上げるんですよ。
音が小さければみんな。
なかなかポッドキャストってラジオとかと違って、
基準がないんで難しいですね。
そうですね。
今一応Spotifyとかポッドキャストの部分でも基準を作っていて、
大体マイナス13。
ラジオとかよりちょっと大きめでしたっけ?
ラジオより6dBくらい大きいです。
そうですよね。
ラジオより全然大きいんで、逆にそこは上をしっかり潰しておかないと、
そのラウドネス基準に当たって下がっちゃうんですけれども、
ただ下がっても他の音と比べて小さくても、
そのコンテンツを聞き、別に単発で聞く分にはそこで音量を上げればいいんですよね。
そうですね。
僕の場合は他の曲と続けて聞くから、急に音量が下がったり上がったりすると聞きづらいっていうのはあるんですけれども、
ただ元々そのラウドネスっていうのはそういうのを聞きやすくするためのものなので、
だから自分の聞きやすい音量にユーザーが変えればいい話であって。
自分複数の番組を連続でダーッと聞くときがあって、
そうですね。私もそうです。
やっぱりある程度揃えてほしいなとか思っちゃうんですよね。
だからそういう意味で言うとバツバツにするのが流行になるよりは、
本当は少し控えめにしてメニューアイドルを作ったのが今後の本流になっていってほしいっていうのが
なるほど。
Spotifyの考えなんですよ。だからラウドネス。
スポットキャストにもSpotifyが入れてるんですよね、今。
なんかじゃあ自己基準をみんなで少し共有できたらいいかもしれないですね。
こういう部活動とか、とりあえず知ってる人だけにはこのくらいの基準で作るといいよみたいな基準があるといいですね。
そうですね。音楽もこういう傾向にあって、音をぎっちり入れてバツバツに入れてる音はもう古いっていう。
そうですね。前ほどないですよね。ラウドネス競争というか。
そうそう。キングヌーンみたいな音は熱いんだけども、波形見るとそんなにベタベタじゃないとか。
ヨネーズ剣士みたいな音は結構、波形は結構しっかりしてるんだけど音数は実は少ないとか。
その上に聞こえ方をちゃんと考えて作ってる人がだんだん増えてきて、いわゆるAKBとか坂道みたいに音をみっちり。
そうですね。
だんだん出なくなってきたのが事実なんで。でもそれはもう日本が一番他の国より遅れてて。
遅れてるんですか。
遅れてます。やっとここへ来て日本はそこから抜け始めてきたっていうぐらいで。
そうなんですね。
例えば今洋楽なんかはもうビリーアイリッシュにしたって、韓国から来たBTSにしたって音数少ないんですよ。
そうですね。確かに。
そこでみっちり音を入れてるっていうのはもう随分前に流行は終わっててっていう時代なので、そこに日本はこれから合わせていった方がいいと思うんですよね。
ミッチミチにしちゃってる音源の場合は結局音量を稼ごうとひたすらしちゃってるので、同じレベルで出しちゃうとデカく聞こえる分、ただ平坦な音がデカく聞こえるだけなんで、結果下げることになるんですよ。
なるほど。
そうするとアーティストが作りたい音量から下げられて放送されるから意味ないじゃないですか。
下げられちゃいってますもんね。
Apple MusicもSpotifyも結局そうやってミッチミチに作った人は下げられて。
そういうことですね。
曲全体のメリハリをうまく作って盛り上げるところは盛り上げて、そうじゃないところはグッと抑えてっていう、さっきのトークのメリハリで感情を伝えるのは同じようなことをやらないと、SpotifyでもApple Musicでもラジオでも全部下げられちゃう結果。
あれ下げられちゃうんですよね、大きい音で。
下げられちゃいます。
アップしても。
YouTubeもそうです。
YouTubeもそうなんですね。
ニコ動も基本的には今下げるのがデフォルトになって、設定を切ることができると、そういうふうになってるはずです。
じゃあ本当にさっき言ってたようにプラグインで持ち上げすぎても意味がないって。
逆にそれやればやるほど全体の音量が下がっていくっていう。
じゃあちっちゃいところは聞こえなくなってきますよね。
歌を聴かせたい曲ならば、まず伴奏の音を減らしたほうがいいし、音数を減らしたほうがいいし、必要ない音量は下げたほうがいいし。
確かにそういう曲が増えてるっていうのは言われてみればそうかもしれないですね。
だからアレンジ力が問われて、それこそ昔のフィルスペクターが歌うと、太田圭一さんとかが音数が多くて音の壁を作ったけど、あれはすごく奥行きがあったから、メインの歌がドーンとあってその後ろに壁があったんだけど、
今はもう全部の壁が前に来ちゃったから歌が聴こえないんですよね。
例えばヘッドホンで聴くと歌が聴こえるんだけどもスピーカーで聴くと歌が聴こえなくなっちゃう歌がいっぱいあるんですよ。
ありますね確かに。
あれはもう作る人がヘッドホンでミキシングしてヘッドホンでマスタリングしてるからなんですけれども、太田圭の音を出そうと思って。
でもそんなことをするとスピーカーで聴いたときにオケの音が主張しすぎちゃって歌が埋まれちゃって歌詞も聞き取れないし何言ってるかわかんないし、全く伝わらないってなっちゃうのが多いと思います。
トレンドはあるんですね。
はい、トレンドはあります。
突然入ってきてこんなに喋り倒して。
いやいや面白かったです。
いやいやいや面白かったです。
なんとなく今入ったらコンプレッサーの話をしていたので。
まさに聴きたかったのでラジオの現場とかどうなのか。
やっぱり音楽ともまた違うじゃないですかミックスの考え方というか。
そうですね。
ラジオでもやっぱり下手くそな人はBGMバンバン大きくして。
意味が痛い。
ラジオのスタジオでは結構大音量で大きなスピーカーで聴いてるんで声も音楽も気持ちよく聞こえてるんだけど。
なるほど。
普通の人がラジコとか小さなラジオとかスマートスピーカーで聴いた時にこれBGMうるせえなっていうのが出てくるんですよ。
確かにあります。ミックスしてる時はいいかなと思ったけど配信後どっかで聞くとあれなんか全然聞こえないぞみたいな時はありますね確かに。
よくだから音楽もラジモニターとスモールモニターと両方で切り替えながらミックスするのが一番いいって言われるじゃないですか。
そうなんですか。切り替えて両方で確かめてっていう感じで。
あとは一昔前はラジカセをレコーディングスタジオの真ん中に置いてアウトプットをそっから出して普通にCDラジカセとかで買った人がどう聞こえるか確かめるみたいな。
なるほど。
聴いてる環境はちょっと意識した方がいいかもしれないですよね。
最近はiPhoneのイヤホンでミックスする人が多いんですけれども。
ただ逆に言うとミドルサイズのちゃんとしたモニターでしっかりミックスした音は何で聞いてもよく聞こえますよ。
なるほどなるほど。
そっから先を追求するときにラージとスモールは両方必要になるかもしれませんけど。
そこまでできないかな。
イヤホンの木として来るんだったらミドルサイズのちゃんとした低音がある程度しっかり出て高音もしっかり出るモニターでいい環境でスピーカーでミックスをすればヘッドホンで聞いても気持ちいいし大きなスピーカーでも小さなスピーカーでも程よく聞こえるっていう。
そうかスピーカーなかなかだけどPodcastで自宅で編集となると。
そうなんですよ。なのでどっちがいいかですよね。私はイヤホンと一応パソコンのスピーカーと両方ちょっとずつ聞き直しをするんですけど。
Podcastは圧倒的にそれぐらいの環境で聞いてる人が多いので、ちょっとずつ聞き比べるぐらいで十分だと思います。
作ってるときはなんか結構思い切って音楽を強く入れちゃうんだけどね。
圧倒的に聞くともっと低くてもいいなっていうのが分かる。
最低なんかちょっと違う環境で聞き直したりとかしたほうが良さそうですね。
良さそうですね。全部じゃないけど一部分でもいいからイヤホンとスピーカーとは必要かもしれないですね。聞きやすいものだったらね。
あとは作った後に配信されたものを例えばスマートスピーカーで聞いてみるとか。
そうですね。
なんか違う環境で聞いてみるっていうのは。
ラジオなんかは作った音がまたさらに放送されるときの音質が変わるので。
なるほど。
だから放送されたものをもう一回聞いたりとか、ラジコでタイムフリーでもう一回聞き直したりとかしないと自分が作った音が思い通りに出てるかどうか分かんないときもあります。
ラジコだとまた音がかえって良くなって違う風に聞こえますよね。
そうですね。ラジコと放送が違う曲もあれば同じ曲もあっていろいろ。
違う曲もあるんですか。
そんな気にしてなかった。
そこと床によるんですよね。
なるほどね。
じゃあSpotifyはあれですか、Podcastでも少し調整が入ってるんですかね。