もう完璧にストレス満載の状態だったわけですね。
そうですね。なので、おかしいなぐらいに思ってたんですけれども、
でもすぐ回復するんで、問題ないだろうということでずっと続けてたんですね。
そしたらある日、全く食事ができなくなりました。
その時は、たまたま今日ちょっと胃腸の調子が悪かったのかなと思いまして、
3日経っても食べられなかったんです。
本当にあのなんだろう、ある日唐突に来たんです。症状が。
でもそれでも病院へは行かなかったんですか?
その時は行かなかったんです。別に熱が出たわけでもないし、
重篤な症状が出てるわけでもないし、我慢できちゃうぐらいのキツさだったので。
男性の場合は特にその辺我慢しちゃいますよね。仕事もかかわしてたと。なおさらですよね。
おそらく世の中の男性みんなこんなふうに考えてると思うんですけど、
落ち着いたら仕事が片付いたら、ちょっとゆっくりできるタイミングが来たら、
病院に行こうって言って結局行かないんです。
それである日突然プツッと切れて倒れちゃったっていう。
そこまでしても病院にも行かず。
勝手に治ると思ってました。
何にも材料を与えずに勝手に修復してくれって言ってもちょっと難しい問題ありますよね。
そうですね。
病院に行く段階になった時ってどんな状態で?
一番最初に症状が出てから半年後ぐらいですかね。
体中に発疹が出たんです。
明らかに顔がやつれてる。自分でも分かるレベルで顔がやつれてる。
白髪がめちゃくちゃ増えたんです。一気に。
ストレスの極限ですね。
今まで白髪が出たことはほとんどなかったんですよ。
急激に白髪が増えまして、目に見えておかしいっていうのが分かったんですよね。
自分の体見て。
これが病院に行かないとまずいなと。
ようやくその段階で病院までたどり着いたってことですかね。
先生からはどんなこと言われましたか。
実はその時は異常はほとんどありませんって言われた。
ただやっぱり栄養がちょっと失調気味なのでバランスよく食べてくださいとか
あと食事の量をできるだけちょっと増やしてください。
自分で何か原因になるようなこととかっていうのは
その時感じたことありましたか。
その時は分からなかったんです。
それこそ本当に気づいたのは最近ですね。
その時と今で自分の信じてるものとか価値観が違うので
その時は目を背けてたって言い方が正しいかもしれないですね。
やっぱり拒食症とかそういう症状を持ってる方っていうのは
あるものから逃げたい、逃れたい。
そういう心理状態が必ずどっかにあるんですよね。
ただ自分でそれを認識してないから
おかしいなあ、調子悪いなあっていう状態で
もやーっとした状態が続いちゃうんじゃないかと思うんですけど
何か克樹さんの中で感じるものってありましたか。
僕は仕事から逃げたかったんだと思いますね。
好きで始めた仕事だったんですけれども
自分のやりたいこととずれてることをずっと
このコロナになってからやってたような気がしますね。
それが一番ストレスになってたんじゃないですか。
自分の価値観や心情と違うものをやりたくなったことを
我慢してやり続けている状態がコロナの間中ずっと続いてたんです。
結構それでプレッシャーになってた方も多いんじゃないでしょうかね。
やっぱりサラリーマンじゃなくて自分で事業をやってるものですから
働かないと当然収入が途絶えますし
収入途絶えたらやっぱり生活ができないので
とりあえずお金になることは何でもやるみたいなスタンスになっちゃったんですよね。
なんか切迫感みたいな感じでしょうね。
選んでいるっていうよりも
強制されている、強いられるっていう状態が長く続いたんです。
やらざるを得ない。
目の前のお金を得るためにそういう仕事を自分で選んでたんですよ。
ちょうどそこが転換期に当たってたんでしょうね。
一気に体に来たことで
でも逆にそれで自分で認識できるタイミングっていうのが出てきたんじゃないですか。
そうですね。まさに今はその状況で、今そういった仕事を全部手放したんですよ。
手放すのにきっかけがありませんでしたか。
情報化社会から強制的に離脱したっていうところですかね。
自分から距離を置いたということでしょうか。
はい、距離を置いたという感じです。
自宅を出て淡路島なんですけれども、島に行って通信状態があんまりよろしくないんですよね。
でも自然環境はすこぶるいいじゃないですか。
素晴らしいですね。都市部を避けて自然の多いところに行ったんですよ。
会う人もごく少数ですし、最寄りのコンビニまで歩いて30分以上かかるんですよ。一番近いところで。
すごい。
その代わりちょっと行けば山と海。
その精神状態の時って最高の環境じゃないですか。
最高の環境でしたね。
それを決断させた何かありましたか。
僕の場合は朝からの電話でしたね。
私がピークに出て、生きてるのがつらくなってですね。
なんでこんな思いしてまで生きてるんだろうみたいな感じになっちゃって。
要は頭に栄養が行ってないもんですが、思考がどんどんおかしくなっていくんですよ。
体に栄養を全部取られて、思考に栄養が行かなくて、
自分がお菓子のことを考えていることにすら気づけない。
なので、これで今日何日食べれないかな。
その夜先にお母さんからメッセージが来たんですか。
なんか唐突に電話がかかってきました。
後から聞いたら虫の知らせだったみたいなことを言ってました。
なんか今電話かけないと、なんかろくでもないことになりそうな気がするみたいな感じで、
ちょうど僕、居職証発祥してから一度も母に連絡を入れてなかったんです。
じゃあちょっとね、いろいろ心配されてたこともあったでしょうし。
そうですね。でもそれまではわりと頻繁に連絡を入れてたので、定期的にですね。
そこでね、お母さんからのメッセージを聞いて、
これじゃいけないというふうな気持ちの切り替えはできたんでしょうか。そこで。
なんかこの状態を続けてたら僕ダメになるなっていうのにようやく気づいたというか。
お母さんの力は偉大だやっぱり。
それで診療内科に行って、そこで打つって言われたんです。
最初は内科に行ってその胃腸とか何かそういうのを見てもらったんですけども、
僕の場合は内的要因の方が大きいんじゃないのかっていうことですね。
診療内科の受診をお勧めしますよっていうふうに言われて。
僕は最初それを拒絶してたんですよね。いや僕はそういうのは大丈夫です。
大丈夫っていう問題じゃないでしょ。
後から自分で調べてわかったんですけど、
うつ病が深刻化する人の一番の特徴は自分がうつ病だと認めないことらしいです。
もし自分がここで、自分がうつ病だっていうことがわかっちゃったら、
もうそこでもう起業家として僕は終わるみたいなふうに思い込んじゃってたんですよ。
もうその意識で固まっちゃってたわけね。
おっしゃる通りです。
やっぱり自分の状況を認められないっていうのが一番重症?
そうですね。
現実を正しく受け止められる状態で初めて、終わりにかいっていう感じですよね。
そうですね。
やっぱりどうしても認められないとか、心の中がここに固まってる状態。
完璧主義の方とか、どうしてもこだわる方は特にその傾向も強いんですけど、
病気になる方って肩に力が入ってる。
もう体全体が固い状態。ほぐれない。心も固まってる状態。
そうですね。
そこから少しずつほぐれてくるっていうのは、気持ちもほぐれる。体もほぐれる。
そんな状態になってようやく普通に思考ができるようになってきて初めて、
ああ、そうだったんだっていう。
これまでの自分の働き方っていうのは、
自分の身を削って会社だったりとか、
お客様の幸せのために働いてたんですよね。
自分はどこにいました?
どこにもいなかったんですよ。
どこにもいなかった。
自分の幸せが換算されて、カウントされてなかった。
本来だったらそれがまずあって、
満たされた状態でお客様に還元していく。
そうすると、もっと喜びもエネルギーも循環して大きくなっていくんじゃないかなと思うんですけど。
そうですね。
特にビジネスマンの方っていうのは、
本当に仕事に対しては200%ぐらいエネルギー注ぐのに、
その成果を出そうと思って毎日日々頑張って貢献している
自分の体、肉体的にもそうですけど、
心のメンテナンスっていうのを置き去りにしている方が多いんですよね。
そうですね。なので、本当に極論ぶっ壊れるまで気づかない。
仕事のパフォーマンスを上げるという意味で、
単純に考えたとしても、それを運営している自分の体、
これを毎日きちんとメンテナンスしていないと、
最高の状態で最高のエネルギーを使ってパフォーマンスというのは本来できないんですよ。
そこまでやらないと気がつかない人がいるから、
何回でもダメですというのが、天からもつけてくるわけですよね。
そうですね。なので、自分の価値観だったり、自分の心情だったり、
自分が理想とする未来と直結しないことというのは、
積極的に手放すべきだなというふうに今回感じたんですよ。
プラス、今目の前にある自分の幸せを大切にする。
今目の前にある自分の幸せを大切にすることによって、
自分の理想の未来に直結することは積極的に受け入れるべきだというふうに考えるようになったんですね。
その考え方に切り替われたというのは、いつぐらいから変われたんでしょう?
やっぱり淡路島に来てからなので、本当にこの1ヶ月、2ヶ月ぐらいですね。
やっぱり環境の影響というのは大きいんじゃないですか?
強制的に情報をシャットダウンしたので、
逆に入院の中に入ってこなくなったので、
改めて自分は何を大切にしたいのかというのは、じっくり考える時間ができたんですよね。
自分に対しての向き合い方ができる機会ができたということですよね。
そうですね。最も大切なことは、最も大切なことを最も大切にすることである。
聞いただけだったら当たり前じゃんっていう話なんですけど、
じゃあ自分はそれできてたのかって、全然できてなかったなっていう。
大切にすべき人たちを大切にしてませんでしたし、
何か身近に居すぎて優先順位が低かったりとか。
その最多の例が自分自身。
そうですね。
最も重要視しなきゃいけない自分のことが置き去りになってたっていうことですよね。
自分にとって大切な物事だったり、大切な心情だったり、大切な人っていうものだったり、
そういった優先順位を間違えると、またこういう異常をきたす事態になるんだろうなっていうのは
身をもって体感しましたね。
やっぱり思いっていうのがものすごく大事で、
自分の思いに反したやり方というのが一番罪な行動だなというのがすごく感じるんですよね。
そうですね。
健康面から言っても、自分自身やりたいことを突き詰めてやっていける状態、
それをエネルギーを持ってやれる体の調子、肉体的な調子と心の状態、
毎日ウキウキ楽しくてしょうがない状態。
そうなってくると、本当にいいエネルギー循環ができて、
体も健康で成果も出てくる。いいことつくみに転換できていけるようになると思うんですね。
これが宇宙から見てもやっぱりそうなんです。
今、かつきさんが現在、今ね、過ごされているその島、
あの自然の環境っていうのが、宇宙のそのリズムに本当に基本に則っている環境なんですよ。
それを都会にいて、なおかつ仕事だけに没頭していると、自分のリズムすら忘れちゃうわけですよね。
そうですよね。
なので強制的に自然の中に退避したっていうのはもう二重丸なわけです。
そこが一番エネルギースポット。
そうですね。
無意識にそこのところにね、やっぱり惹かれるものがあって移ったっていう部分もあると思うんですけど、
そこのところ自然の中のエネルギーっていうのはものすごく膨大で、
そのリズムの中で生活できる感覚をつかむと、やっぱり健康になるっていうのは一番早いんですよね。
だからごく当たり前のこと、都会では忘れてたかもしれないけど、
太陽が出たら起きる、太陽が沈んだら寝る、
自然の風を感じながら、季節の温度感を感じて、
その時期に合わせた食べ物とか動植物、いろんな環境があると思うんですけど、
この季節が来たらこういうものができるなとか、
そういう楽しみを持ちながら、体を喜ばせながら自分のやりたいことを日々こなしていくと、
健康でなおかつみんなにもお役に立てるお仕事を還元できるんじゃないかなと思うんですね。
そうですね。やっぱりこの淡洲島に来てから、食事がおいしくてですね。
来る前は食事が作業だったんです。カロリーを摂取するのが目的で。
なんですけど、今は本当に食事っていうもの、本当に命をいただくっていう瞬間を大事にしているっていう、
すごくありますね。
よかったです。今回の経験の中で得た最大のポイントは何だったでしょうね。
かつきさんにとっては。
そうですね。今目の前にある自分の幸せを大切にするということ。
これが当たり前の共通認識、価値観になってほしいなというのが、
今後自分がそれを広めていきたいなというふうに考えています。
ぜひぜひ伝えていってください。
たぶん気がついていない方が多いんですよ。
特に男性の方はね、本当は自分の仕事にばっかり邁進していて意固地だから、
その話ってあんまり聞かないんですよね。
男性ってやっぱり成果主義の世界に身を置きがちなの。
目に見える成果、それこそ営業などだったりとか、
そういう数字っていうところに目がどうしても行ってしまう。
ただその数字はあなたのことを幸せにしてくれるんですかっていう世界なんですよ。
でも僕らはその世界が当たり前だったから、
それがおかしいとも全く思えない。
で、体壊すんですよ。
そこへ来てからようやく考え直すみたいな感じですよね、ほとんどね。
そうですね。
これからも少しは自分の体、自分自身をもっと愛してあげる、
気遣ってあげる、配慮してあげる、
それをやっぱり一つ考えていただけるようになったら嬉しいなと思いますね。
そうですね。
やっぱり以前の自分の働き方の先に自分の理想の未来はないっていうのは、
今回見積もって経験したので。
でもいい体験になりましたね、今回は。
そうですね。
価値観、自分が大切にしていたものが何だったのかっていうのを思い出す。
こういう生き方に戻っていくっていう発想ですね。
いろいろ継ぎ足していって、理想の未来を作っていくんじゃなくて、
ここまでの生活の中で身についてしまって、
余計なものを剥がしていくことで理想の自分に戻っていくっていう感じ。
そうです。それ正解です。
足し算じゃなくて引き算だなっていうのはすごい感じましたね。
やっぱり今までいらないものはいっぱいくっつけちゃってますよね、皆さん。
そうですね。ひたすら足し算、足し算、足し算だったんで。
いっぱい足していけば早く行きたいところに行ける。
加速できる。そんなふうに考えたんです。
真実はもっとシンプルでしたということですよね、やっぱり。
そうですね。
これからの部分で、かつきさん、将来的に何か希望とか目標とか、
何かやっていきたいなあということっていうのは湧いてきましたか?
自分が好きなことって何だろうって考えたときに、
僕はコンサルタントじゃないなと思ったんですよ。
今までずっとコンサルタントを名乗らせていただいて、
ずっとそういうコンサルティングをやらせてもらってたんですけど、
これをずっとやりたいのかなと思ったら別にそんなことなくて、
きとい争う競争の世界でずっと生きてきたんですけれども、
ここにつくる競争の方に身を置きたいなというふうに考えたんですよね。
私こそそうです。
今までは一人の力で何かを成し遂げるというところに重きを置いてきたんですけれども、
こういった大きな物事を成し遂げるために、
一緒に作っていきませんかっていう世界に切り替えるということですかね。
今回、僕は2025年の1月に1000人の方を集めて講演会をやりますというコミットをしたんですけれども、
普通に考えて、僕一人でやるとすると完全に無謀なんですよ。
できるわけねえじゃんっていう世界なんですよ。
だからどうやったら、どんな人と組んだら1000人講演ができるかなっていうふうに今考えて、
発想が切り替わった感じですね。
以前は自分一人でやるにはどうしたらいいかっていう感じだったんですけど。
ベースがそこからスタートだったわけですよね。
どなたに力をお借りすれば、そういう理想を実現できるかなっていう方向に今切り替わりつつあるので。
でもそういうことをやってみようっていうふうに意識が変わったっていうことはすごいことですよね。
そうですね。コミットすることで強制的に変えたっていう感じですね。
それを出すことで応援しやすくなるんじゃないですか。
そうですね。
素晴らしい未来が待ってますね。
応援っていう切り口から、競争を共に作るっていうものをやっていきたいなっていうふうに考えてます。
私も応援してますから。楽しみにしてます。