2024-09-27 29:59

04-04-土壌医ラジお

”ファーマーズサイエンス土壌医ラジお”は、「自分の畑を一番知っているのは自分である」と、生産者自らが言うために、土壌医の知見を応用しながら、農家の科学をテーマーにお届けする番組となっております。

農家の土壌医 ハセ が番組のお相手をさせていただきます。

ポッドキャスト20周年 7Days 配信リレー エピソード。土壌医ラジおでは、トークテーマ "20”を選択しました。原子番号"20"のカルシウムについて、土壌と作物との関係性についてお話します。カルシウムに対する理解を深めて、土壌や作物の体の中で起こっていることや日々の農作業における栽培管理、ワンランク上の家庭菜園のヒントに繋がれば幸いです。



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サマリー

このエピソードでは、土壌医ラジオがカルシウムと土壌の関係を詳しく解説しています。土壌のpH調整や作物の生育におけるカルシウムの重要性が強調されています。また、作物や植物の生育に必要な養分としてのカルシウムの役割についても詳しく説明されています。根や葉の成長に関わる要因や土壌診断の重要性についても触れられています。土壌診断の重要性が語られ、カルシウムの過剰が他の養分の吸収に与える影響が取り上げられています。さらに、土壌医検定に関する情報も提供され、農業における知識向上の必要性が強調されています。

番組のイントロダクション
ポッドキャスト20周年セブンデイズ配信リレー、9月27日金曜日18時配信担当の、
ヤマタローファームの福利耕生さん、お疲れ様でした。
18時30分、ここからはファーマーズサイエンス 土壌医ラジオの時間です。
この番組は、自分の畑を一番知っているのは自分である、と生産者自らが言うために、
土壌医の知見を応用しながら、農家の科学をテーマにお届けいたします。
お相手は、お話担当の私、土壌医ハセと、
編集担当のエダです。
よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
ポッドキャスト20周年セブンデイズ配信リレーですね。
いくつかテーマのお題がございまして、
当番組の選択テーマ、20周年の20を選択させていただきました。
ポッドキャスト配信を始めて、エダさんどうですか?
今回番組としては、初めての外風イベントの参加という形になるんですけども。
そうなんですよね。
こういうイベントを用意していただいて大変ありがたいなっていうのと同時に、
ちょっとなんか緊張しますよね。いつもと違って。
ですね。
いや、もうだいぶ緊張してますよね。本当に。
そうですよね。
いや、まあちょっと緊張はしますけども。
やっていきましょう。
はい、頑張っていきましょう。
はーい。
今回ですけども、20という配信テーマを選んでいただきましたけども、
エダさん的に20とドジョイラジャーって何か繋がり感じますか?
何か分かります?
いや、それが、僕は20ですって橋瀬さんがおっしゃってたんですけど、
もう私、え、なになに?20一番難しそうじゃない?みたいな。
何か何と関係あるの?みたいになってました。
あ、そうなんですか。
ツツ素人が出ちゃってる。そうなんですよ。
あ、そうなんですね。いやー。
逆になんか20しかないかなとか思ったぐらいだったんですけど。
いやー。
そうですね。
まあネタバラシというわけじゃないですけど、20と土の関係なんですけども、
元素記号の20番ということで、元素記号の20番がカルシウムっていうものがあるんですけども、
カルシウム。
こちらはね、土壌と作物とめちゃくちゃ関係が深い要素となっておりまして、
今回は栽培と土壌についてのカルシウムとの関係というところをお話ししていけたらなとちょっと思っております。
お願いします。
ちなみに枝田さん的には家庭菜園とかちょっとやられてるかなと思うんですけども、
はい。
カルシウムってどんなイメージあります?
家庭菜園の農園とか行くと周りの人が白いの巻いてるなーっていうのはあったんですけど。
そうですね。白いの多いですね。
そうそう、白いのを巻いてて、ホームセンターとかに行くと駆動石灰とか貝殻とか売ってるんですよね。
で、これ私も巻いた方がいいんだろうなーって思うんですけど、正直時期とか量とかどうしたらいいのかなっていうのと、
使い分けってどうしたらいいのかなーみたいなのをぼんやり見て結局巻かないみたいな人でした。
あ、巻かない。あ、巻かない方ですね。
なるほど、なるほど。別にいいはいいんですけど、
わかんないけどとりあえず巻くっていう人の方が多いんですけど、巻かない人もいるんだなーと思って。
私の場合、そこもなんか違いわかってなかったんですけど、巻きストーブから出る灰、これが同じような意味合いなのかなーと思って灰を雰囲気で巻いちゃってました。
あ、なるほどなるほど。はいはいはいはい。
草木灰っていうことになるのかな?
藁とかは入ってないけど、自然由来の灰みたいな感じで巻いてましたけど、それも適当な量もわからず。
草木灰もその種類によって藁とかそういう草とかそういう系の灰だとカリウムがちょっと多めな感じに多い感じかなになっていて、
その枝さんは木ですか?まあ木ですか?
木ですね、はい。
燃やしたようなやつはまあまあカルシウムも少し多めに入ってるっていうような感じだったりはするんですけども、そうですね。
そもそも畑にカルシウムを入れる目的、石灰とかカルシウムですね、これを入れる目的が何なのかっていうのがまずはっきりしてないといけないのかなと思うんですけども、
確かに。
目的としては大きく二つあるんですね、一応。
二つ。
一つはペーハーの調整ですね。ペーハーはわかります?
そうですね、土壌が酸性なのかアルカリ性なのかっていうので適した作物があるっていうことですよね、それぞれ。
そうですそうです、そんな感じです。
もっと懐かしいものでいくとリトマス試験紙とかが小学校の時にやったと思うんですけど、紙が青が赤になったり赤が青になったりとかして酸性とかアルカリとか調べたやつですよね。
ああいうのが土壌にも酸性とか中性とかアルカリ性とかっていうのがあるっていうので、これをちょっと調整したいっていう目的があるっていうのと、もう一つはそのままカルシウムの補給っていうような、大体この二つが大きく目的になるのかなと思われるんですね。
はい。
で、ペハですね。先ほど江田さんちょっと言ってくれたんですけど、ペハはですね、作物の生育に適した値っていうものがあるんですね。
大体多くの作物はペハが6.0から大体6.5ぐらいのあたりを好む作物が多かったりはするんですけども、
例えばほうれん草とかですかね、あたりなんかはペハ7.0近いちょっと高めのラインを好んだりしますね。
そうですね。これって種だったら袋の裏に書いてるやつですかね。
種袋の裏にもなんかそういうこと書いてあったりしますね、確かに。
書いてるかな。あと苗とか買うときも、もう木かな、ブルーベリーとか。
ブルーベリーとか?
はいはいはい。いいですね。
ブルーベリーなんかだとペハが低いのを好むっていうものになってくるんですね。
そうですよね。
あとお茶の木なんかもそうなんですけども、これらなんかはペハが5.0あたりぐらいですね、結構低いっていうところを好んでますね。
あと家庭菜園で割と人気なジャガイモとかサツマイモなんかは大体ペハ5.5ぐらいとかって感じですかね。
ていうことは最初に自分が何かを植えようとしているところがどのぐらいのペハかわかってないとまいった方がいいのか、この場合わからないってことですかね。
そうですね。そんな感じもありますね。
ペハの適正値から外れるほどに生育障害とかが起こったりするのがありますので、作物が好むっていうところになるべく調整していきたいなっていうところがありますね。
他にもですね、このペハで影響してくるっていうものがあって、その中の次の項目としてですね、土壌の養分の溶解性、溶け出しやすさっていうものにもちょっと関わってくる感じにもなってきますね。
溶け出しやすさ。
ちょっとイメージできないですかね。
雨が降ってきた時とかに土の中の成分が染み出してくるみたいなことですか。
そうそう、そんな雰囲気でもあったりしますね。その場合は水で溶けやすいっていう感じですね。
あ、そっか。水がなくても溶け出してくるんですね。
水じゃなくて、植物の根の酸とかですね、あと土自体の酸とかだったりとか、みたいな、そんな感じで水と酸でだんだん溶けてくるっていうような部分がありまして、
pHが低いことで溶け出しやすいっていうのと、ちょっと高めの方が溶け出しやすいとかっていう、それぞれの癖が養分で、それぞれ個性があったりするんですけども、
低い方からちょっといっていきますと、pHがまず5.0以下とかなると、結構低いですね。5.0以下とかなるとアルミニウムが溶け出してくるんですね、土壌中の。
これは基本的には根に悪さをしてしまうので、生育が損壊されちゃったりするんですけども、あんまり良くないっていうことになってくるんですね。
そうですよね。
お茶とかブルーベリーみたいな5.0あたりを好むもの以外は、そこまで下げない方がいいですね。
いろいろ理由はあるんですけども、一つは今言っているこの溶解性の部分の中で、pHが低いと窒素とかリン酸、カリウム、今回話題に上がっているカルシウムだったりワグネシウムとかの養分が利用されにくくなっちゃうんですね、pHが低いと吸収が悪くなっちゃうというか。
というのがあったり、あと微量要素っていう作物にとってちょっとだけあればいいっていう要素があるんですけど、こういうので鉄とかマンガンとか銅、亜鉛とかっていうのがあって、これはpHが低いと溶け出しが多くなりすぎちゃって、過上昇の発生なんかにも繋がったりしちゃうっていう感じになっていて。
反対にこのpHが7.0より高くなるとか、そっち方向ですね。高い方向に行きすぎちゃうと逆にこの微量要素はもっと逆に吸収されにくくなっちゃうっていうような感じになって、今度は欠乏症の発生にも繋がったりするとかっていう諸々があるので、最初の方で出てきた6.0から6.5あたりが多くの作物にとってはいろんな要素が、養分がバランスよく溶け出してくるっていうような、
土壌のpHのエリアですね。その辺をなるべく目指してっていう感じですね。
実はもう一個あるんですけど、pHの低い高いとかで、土壌病害を引き起こす微生物の発生にも影響があったりするっていう感じですね。
微生物の発生。
カルシウムによる効果
例外もあるんですけども、pHが低いことでカビやキノコのような菌糸を作る脂状菌系の病害。
農業上は脂状菌っていうふうによく言ってるんですけども、専門家からすると脂状じゃなくないっていうのもあったりするので厳密にはちょっと分類が違ったりはするんですけど、
今はちょっと便宜上、農業上ということで脂状菌系っていう感じで言っちゃいますけども、この手の病害が発生しやすくなるっていうのがありますね。
うちは僕の家だとネギを作ってたりするので、例えばネギだと黒腐れ菌核病って出ちゃうとやばいレベルの悪魔的な病気がいたりするんですけど、
こいつもpHが低いと出やすいっていうのと、あと菌糸を作るっていうものだと白菌病っていうのがあって、
これらはpHが少し高くなることで抑制傾向になっていくっていうふうになったりしますね。
一応pHを7.0の方向に向けて調整していくと活動しにくくなっていくっていうような傾向になっていきますね。
という感じで、pHだけでも結構ゴッテリといろいろ挙動があるなっていう感じなんですけども。
本当ですね。
あとカルシウムの補給という面ですね。
この目的は、たくまつにとってカルシウムはどういうところに働くのっていうのを知るっていうところで説明していきますね。
はい、お願いします。
カルシウムは細胞内の各種膜構造体や各形成の構成材料としての役割があります。
何のこっちゃですよね。これだけ聞くと。
めっちゃ大事そうってことはわかります。
カルシウムの重要性
言葉がちょっと難しいので。
もうちょっとイメージしやすくするとですけども、
作物とか植物のいろんな先端部分の生育促進に必要な養分っていう感じですね。
根とか葉っぱの先とか。
そうそう、そんな感じですね。
その先端というと、
専門用語で言うと蝶がって言って、
頂点の蝶に植物の芽の芽ですね。
草がむりの芽で茎の先端にあるって感じですね。
成長点って言うんですけど、
ああいうところにあるやつであったり、
あと根っこの先端ですね。
根毛とか呼ばれたりするんですけど、
根っこの先端のところはですね、
こういうところの生育促進に必要な養分っていうところがあるんですけども、
これがいろんなケースがあるんですけど、
落葉の理由で、さまざま本当にあるんですけど、
いろんな理由で作物の中のカルシウムが不足すると、
こういった芽の先端部分が枯れちゃったりとか、
その周囲の葉が黄化、ちょっと黄色っぽくなるですね。
根の先端が育たないということで、
根の生育が抑制されたりするとかってなる障害が出てきたりするんですよね。
その根の先端の生育が悪いっていうのは、
葉が黄色くなる前にもなってるかもしれないんですか?
いや、あると思いますよ。
そうなんだ。
なんか気づかないで、
あんまり大きくならないなとか思ってたら、
根が育ってない可能性があるとかそういうことなんでしょうか?
そんな感じだと思います。
例えば生産現場で株の調子が悪いなとかってなったら、
とりあえずちょっと地面をほじくってみて、
根っこの様子を見てみなってよく言われたりするんですよ。
根が張ってるかどうかまず確認してみなっていうところで見ると、
あれ全然根張ってないねってのがあって、
じゃあなんでこの根が張ってないんだろうっていうのを、
根をいろいろと推察していくっていうところが、
いろいろ診断していくときの状況だったりするんですけど、
なので根のことを疑ったのはかなり鋭いと思います。
生育が悪いなって土の表面に出てる部分を見たときに、
すごいいろんな要因があると思うんですけど、
カルシウムなんじゃないかって断定する方法ってどういう方法があるんですか?
これまたいろんなのがあるんですけど、
カルシウムの場合ですと先ほど言った先端に異常が出やすいっていう性質があるんですね。
そっかそっか。
なので先端、一番頂点の葉っぱがなんか葉先がおかしいぞとか、
成長点が枯れちゃってないとかっていうところであったりとか、
あと他に実物の作物とかですとトマトみたいな感じですね。
ああいうのですとトマトの実のお尻が腐るっていう尻腐れ症っていうのがあったりするんですけど、
あれもカルシウムが届いてないっていう感じになるんですね。
これはまたちょっとトマトもいろいろ理由があるんですけど、
カルシウムってすごいね、いろんな強度と関わるので、
先端の方に出やすいっていうのはまず基本ですね。
イチゴのランナーの先端とかも枯れたりするジップバーンっていうのが、
あと白菜とかキャベツとかだったかなの中心部分みたいなところが枯れるっていうのも、
ジップバーンっていう名前で確か石灰カルシウムの欠乏っていうような感じなんですけども、
なんで先端が枯れちゃうのかっていうところなんですけど、
カルシウムがこの先端にすごく行きにくいっていう性質があるんですよ。
なんていうんですかね。
蒸散っていう作用とかいろいろあるんですけど、
植物、作物の葉っぱとかですね、から水分が空気中にふわっと出てくるんですけど、
これが土壌中から水を吸って、作物の体を通って空気中にふわっと出るっていう、
この勢いに乗ってカルシウムが上に上がってくんですね。
それで先端まで行くっていう感じなんですけど、
この流れがなんだか上手くいってないと先端まで行かなくて、
先端までカルシウムが届かなくて枯れちゃうっていうことが起きるっていうのがありましてですね、
これが本当にいろんなケースがあるんで、
これはおいおい本編の方で詳しくは追っていこうかなと思うんですけども、
様々な理由でカルシウムは先端部分に影響が出てくるという感じですね。
土壌診断の実施
ここまでざっと畑にカルシウムを入れるっていう目的とかもお話ししていきました。
本題ですよね、どういう場面でどういうのを使ったらいいのかっていう話なんですけども、
ここまでの話を聞くと、あんまり適当に何かを入れるっていうのは何となく不都合が起きそうな気がしますよね。
となると目印になる指標が欲しいところなんですけども、
そこで登場しますのが土壌診断ですね。
畑の土壌を採集してきて、これを敷かるところに送り付けると、
いろんな数字を測って出してくれるっていうサービスがあるんですね。
これホームセンターとかでもそういうのがあるところがありますので、
家庭産業の方でも全然やってもらえますと。
僕は生産者なので日頃は農協の方で土壌のサンプルを提出して、
土壌診断をやってもらって、帰ってきた診断書を見ながら、
今まで言ってきたような理屈・偏理屈をくり回して普段はネギを作ってますという感じですね。
その土壌診断って項目がたくさんあるんですよね。
例えば土の中の成分がこれはこのぐらいだよみたいのが出てくるってことですか?
そうですね。この土壌診断では今回出ているKハーだったり、
ECだったりCEC、不食含量、窒素、磷酸、カリウム、マグネシウム、
場合によってはもっとオプションで金額払えば微量要素なんかも測ったりしますね。
今回のテーマのカルシウムなんかもバッチリ測定しますという感じですね。
カルシウムが不足気味なんだなってその土壌診断を見て思ったときに、
また他の成分も足りてないってなったらバランスよくいろんな成分をちゃんと土壌に入れていかないと、
またカルシウムばっかり頑張ってもおかしなことになるってことですよね。
その通りだと思います。
そうなんですよ。
難しい。
そうなんですよ。なので意外と割とカーデザインとか適当にやっちゃってるところはあるんですけど、
例えばプランターでやってる分にはその土を使うのを一発限りとかっていうことが割とあったりはするので、
あんまり気にしなくてもよかったりはするんですけど、
例えばお庭の土でやるとかってなると、その年だけじゃなくて、
翌年、再来年とかで段々年数重ねていって同じ場所でやっていくってなりますので、
あんまり適当な使い方をしてるとカルシウム、石灰分が多くなりすぎちゃったりであるとか、
逆に少なすぎちゃってるとかであるとか、他の養分とのバランスが崩れてるなっていうのが、
薄物に症状が出た時にはある程度何か起きてるなっていうのはわかるんですけど、
具体的にどういう原因でなってるのかっていうのは、それこそ数値で見ないと詳細はよくわからないんですよね。
きっちり自分で毎年毎年これとこれとこれを使いましたとかっていうメモが取ってあって、
それだけでもまだ土台が、スタート地点がわからないんで、
それだけだとあったらすごい役に立つんだけど、それだけでも不十分かなって感じがあるので、
できれば1回はお庭でやるような場合ですけどね、
そういう場合は1回ちょっと土壌診断とかやっておくと、
適切な農業管理
ちょっとワンランク上の家庭再現ができるんじゃないかなと思ったりしますね。
農家さんの場合も今の状態を土壌診断してからっていうことでしょうか。
土壌診断も僕みたいな人は年1回はよくやってますとかっていう人もいれば、
全然1回は全くないという人も結構いますし、
2、3年に1回ぐらいかなっていう、結構ムラがあったりするんですけども、
そうなんですよ。やっぱり測らないとわからないの。
自分の立ち位置がまずわからないので、やっぱり1回やったほうがいいかなっていう感じですね。
あと、例えばなんですけども、普段測らないよっていうような方でよく聞いたりするやつなんですけども、
例えばペハとかカルシウムとかって測らないでどういうふうに、
どんなことが起きちゃうのっていうようなことの事例になるんですけど、
ペハなんかだと畑に生えてる草で大体わかるぜとかいう見方があったりするんですね。
四氷雑草みたいな感じのものがあって、
メジャーなものだとスギナですね。スギナが生えてると、
土壌のペハが割と酸性になってるよっていうような言い方をするんですけども、
これがあんまり個人的には当てになる部分もあると思うんですけど、
あんまり過信はしすぎないほうがいいのかなと思っていて、
まさにその事例っていうのがスギナなんですけども、
スギナが生えてると来るってことは酸性だ、
じゃあ世界上げたほうがいいのかなっていう感じで上げたとするっていう場所だったとしましょう。
これでスギナの適性ペハっていうのが、
実は酸性じゃなくても生えられるんですよっていうのがあって、
ペハ7.0ぐらいでも普通に生えることができるんですね。
じゃあどこでも生えちゃいますね。
実際僕の畑でスギナがいっぱい生えてる箇所があるので、
これはサゾ酸性なのかなと思って実際土壌診断にかけて測ってみたことがあるんですけど、
出てきた数字がペハが7.1だったんですよ。
しかも石灰もやや過剰っていう状態だったんですね。
これ民間的にスギナで酸性だから石灰入れるんだっていう風にすると、
うちのこのケースだった場合はペハが7.1とかあるのにさらに石灰を上げることで、
よりペハを上げることにもなるかもしれないし、
石灰がやや過剰な状態で石灰が入りますので、
さらにもうちょっと過剰よりになってしまうっていうスパイラルに陥ってくるってことになりますんで、
やっぱりちょっと立ち位置は分かった方がいいので、
測った方がいいかなっていう気はするんですよね。
あと仮にですけどこういうような場所で、
スギナが生えてくるから酸性だってことで、
じゃがいもは低ペハが好きなのでじゃがいもだってことで始めたとしたら、
今日のお話の結構最初の方で言った適正ペハですね。
あの辺でいくとじゃがいもなんかはだいたい適正ペハが5.5そこらなんで、
やっぱりだいぶ外れてしまってるし、
実際のペハは7.1だったので、
土壌診断の重要性
じゃがいもの病害である爽化病なんかっていうのがあるんですけど、
これペハ高めだとバリバリ出るやつなんですけども、
こういうナンパも出ちゃうんだろうなっていうようなケースにも
つながっていくだろうというふうにもなりますよね。
そっかー。
これ仮に過剰になっちゃうとなんですけども、
このカルシウムなんですが特に忌向する養分の種類がすごい多くてですね、
忌向するっていうのはこの例でいくとカルシウムが突出して高いと、
その他の養分が吸収が阻害されちゃうっていうことなんですけども、
これの種類がすごい多くて、
カルシウムは多くなりすぎちゃうと、
カリウムだったりマグネシウムだったり、
鉄とか銅とか、
亜鉛とか、
ホウ素とかいろんなものの吸収を阻害してしまうので、
これうっかりカルシウム過剰みたいなことにやってしまうと、
なんかいろんなことが不具合起こるよねっていうような状況につながるっていう感じなんですね。
そうですね。
原因特定までにすごく時間がかかりそうですね。
そうなんですよ。これ見た目だけで判断しようとすると、
カルシウムが多いことでいろんなものが欠乏しているっていうような症状が出た場合に、
表面的に出てくるのは欠乏している症状の顔が出てくるものなので、
カルシウムが多いっていうのが表面的にはわからないんですよ。
そうですよね。
しかもスギナがあるから酸性だなっていうふうに思っちゃってたりすると、
もう迷宮入りしたんですよ、この時点で。
何が原因かが全然わからないってことになっちゃうので。
やっぱりその辺を知るためにも栽培の地図とかコンパス的な意味合いでも、
やっぱり一回土壌診断はかけておいたほうがいいかなというところですね。
そんなに重要な土壌診断なんですけれど、
数値で紙で出てくるわけじゃないですか、
それを見た時に自分でこれをこうしたらいいなっていうふうに
わかるようになるためにはどうしたらいいですか?
そうなんですよね。出したら出したで紙が返ってくるんですけど、
この紙が言っている言葉が何を言っているかわからないっていうのも結構あったりするんですよね。
一応育てている作物はこれですっていうふうに添付しておくと、
じゃあこれ不足してますんでこれ入れてくださいっていうガイドライン的なことは書いてくれるんですけども、
ただ何のために入れるかっていうと、そこまで詳しく書いてないパターンもちょっとあったりはするので、
紙に書いてあることを言われるがままやるっていうようなことにはつながってしまうので、
腹落ちはしないと思うんですよね。たぶんそのまま書いてあるのをそのまま実行するだけだと。
それで思ったように行かなかった時にまた迷宮に入っちゃう気がします。
そうですね。迷宮にも入っちゃうだろうし、
じゃあ土壌診断で書いてあることはあれにならないじゃんっていうふうにもつながっちゃったりする可能性もあったりするんですけども、
そんなことはないんです。本当に土壌診断って本当に大事なので、
書いてあることとか近所の方とかが、うちこれ使ったらよかったぜっていう話とかもよくあったりするんですけども、
そういう紙に書いてあることとか人に話されたものとかをそのまま全部丸呑みするっていうよりは、
ちょっと学術的な知識を身につけて自分なりに整理するとかをして、
今までより深く、少し深く栽培とか土造りとかを考えてみれるようになるといいかなと思いますので、
それの基本の整理に役立ちそうなものとしましては、一応僕土壌医なので、
土壌医検定の情報
この土壌医検定というものが非常に広範囲で1級、2級、3級というふうに分かれてますので、
級ごとに深さも自分で調整できますので、ちょっと勉強するにはちょうどいいツールになるんじゃないかなと思っております。
日本土壌協会主催 土壌医検定 今年度の試験実施日は2025年2月9日。
試験の申し込み開始は2024年11月1日からです。
詳しくは土壌医検定試験公式サイトをご確認いただければと思います。
土壌医ラジオ本編もぜひお聴きいただけたら幸いです。
概要欄に番組のリンクを貼っておきますのでよろしくお願いします。
ここまでですね、ちょっと栽培とかのヒントになりそうなお話もちょっとしてきたんですけども、
そろそろですね、次の番組が控えております。
次は人生のヒント3へのバトンをお渡しいたします。
お願いします。
引き続き次の番組をお聴きいただけたらと思います。
最後までお聴きいただきありがとうございました。
それではさようなら、さようなら、さようなら。
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