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2023-10-18 32:09

品種に勝る技術なし!コメ作りvsカドミウムの変遷〜あきたこまちR-後編 #86

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前回からずっとお預けされていた、あきたこまちRは「ある金属を減らしたよ」のある金属「カドミウム」との闘いについて、話しました(◍•ᴗ•◍)


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サマリー

秋田こまちRの開発について話され、カドミウム規制に関する背景や現状に触れられています。カドミウムに対する対策として、土壌洗浄、他の土を持ってくる脚土、ファイトレメディエーションの3つの方法があります。しかし、これらの方法には問題があり、最終的に秋田小町Rという品種が開発されたことが解決策となりました。鉱山の排水が原因で秋田県で鉱山が多いため、秋田小町Rが広まり、日本全国の米がRになる可能性があります。この品種開発には国が関与し、カドミウム対策も行っています。

秋田こまちRの品種開発
スピーカー 1
農学ガチ勢TTです。農学ビギナーゆとです。
スピーカー 2
米作りを語るかもしれない農食ラジオです。
スピーカー 1
お米大好き、農食ラジオです。
スピーカー 2
お願いします。今回もあきたこまちRです。
スピーカー 1
あきたこまちRね。
スピーカー 2
前回は、あきたこまちRの作り方がちょっと何か、
勘違いというか、正しく知って欲しいなっていうところで話したんですけれども、
スピーカー 1
ちょっと難しかったかな?
なかなかね。
難しかったですか?
スピーカー 2
ちょっと、本編に行く前に質問があるようですので。
質問があるようです。
よろしくお願いします。
スピーカー 1
おさらい。
なんか、その、90何パーセントはあきたこまちの方の遺伝子で、
残りが0.何パーセント違う方だよねって言ってて。
で、前回96.何パーは安全だから、
安全じゃない確率は天文学的確率だよねっていう数字では理解したんだけど、
なるほどね。
やっぱどうしても、0.何パー側がもうちょっと気になるなと思って。
分かりました。
スピーカー 2
元々の品種というか、
今日話すとある金属が少ない品種に対して、
それが突然変異をいっぱい持っていて、100個あって、
あきたこまちを8回かけることによって、
遺伝子の256分の256、
99.6パーセントはあきたこまちになっているので、
ほぼあきたこまちじゃん。
0.4はってことだよね。
0.4パーセントのほとんどが、
こしひかりです。
スピーカー 1
そっか、元の元のね。
スピーカー 2
そう、こしひかりに突然変異を起こさせて、
とある金属が少ないものを選びましたと。
そこにあきたこまちなんで、
0.4パーセントのほとんどあきたこまちです。
じゃなくてこしひかりです。
スピーカー 1
計算しないけど、
だからその残りの0.34パーセントの中の
99.7パーがこしひかりってことだよね。
そうそうそうそう。
単純に数学的に考えても確かに、
カドミウム規制の問題
スピーカー 1
より天文学的確率に近づきますね。
スピーカー 2
そうですね。
その中の0.4パーセントの中に、
とある金属が少ない突然変異も含まれていると。
ただそれだけじゃなかったときには
何か起こるかもねっていうね。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
なので、いいとこだけ抽出すると、
99.…あきたこまちRは、
99.6パーセントの遺伝子があきたこまちで、
0.4パーセントがこしひかりで、
っていうことですね。
スピーカー 1
そういうことね。
なるほど。
だいぶしっくりきたわ。
スピーカー 2
だいぶしっくりきた。
スピーカー 1
これ前回の音声に差し込んでもいいよ。
スピーカー 2
じゃあ気になっているその金属とは何なのかと。
スピーカー 1
ずっとね、
これは次回だよと最初からお預けくらったやつ。
そうそうそう。
スピーカー 2
でね、これちょっと今から話すのを前半にして、
さっき先週話したのを後半にしようと思ってたんで、
ちょっとストーリーが逆になるんだけど、
品種開発のターゲットをまず設定しますっていうのを、
初期のシャープ4とかで言ってたけど、
そのターゲット大体さ、
うまいとかさ、
甘いとかさ、
量が取れるとかさ、
そういうのだったじゃん。
スピーカー 1
長餅とかね。
スピーカー 2
そう。
金属?
金属。
金属っていうね。
鉄?
スピーカー 1
鉄分とかあるか。
スピーカー 2
鉄分とかね。
金属。
そういうちょっとかなり一般消費者には理解しがたい。
スピーカー 1
いや、そうだよね。
それでいいんだよね。
秋田小町R出ました。
何々金属が少ない?ない?ってこう、
僕ら向けに代々的に来るわけじゃない。
スピーカー 2
じゃあないと思う。
スピーカー 1
そういうね。
スピーカー 2
何なら品種名は秋田小町Rだけど、
流通するときは秋田小町って名前のブランド名で、
スピーカー 1
パッケージはね。
そう、わざわざ。
スピーカー 2
だってさ、筆でさ秋田小町って書いてるようなパッケージ多いじゃん。
Rはおかしいだろ。
スピーカー 1
わかんない、寝を飽きた小町みたいなね。
そういう感じかな。
スピーカー 2
そう、ってことで、過去はシャインマスカット、
ブドウのシャインマスカットとか、
イチゴのスカイベリーみたいなね、
キャッチーなやつを扱ってきましたけれども、
粒がでかいとかね、種がない。
じゃなくて、今回はカドミウムが少ない品種です。
スピーカー 1
カドミウム。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
いやー、わからん。
スピーカー 2
わからん。
スピーカー 1
聞いたことある気がするぐらいだよね。
カドミウム。
C、D。
スピーカー 2
お、すごい、正解です。
で、カドミウムっていうのはあんまり体に良くはない成分でして、
スピーカー 1
実際そうなるね。
スピーカー 2
うん。
有名な例だと、ちょっとこれは最初に断っておきます。
8月の科学系ポッドキャストの日にも言ったけれど、
こういうのは量の問題なんで、
ゼロイチじゃないんでね。
カドミウムが入って、含まれている瞬間にも体に悪いみたいな、
カドミウムが含まれる原因と影響
スピーカー 2
そういう話ではない。
スピーカー 1
というのを最初に断っておきます。
スピーカー 2
前提としてね。
超大事なことだから。
はい。
で、これがもう取りすぎちゃったっていうか、
体に悪いのだと、小学校の社会で習った痛い痛い病だったかな。
スピーカー 1
ああ、あの口外病系のミナマタ病とか。
そうそう。
四日市全職とかの中にあるやつよね。
ミナマタ病とかね。
スピーカー 2
っていうのでイメージですと。
で、当然こういう成分は規制があります。
というのはこれ以上食べないでねと。
スピーカー 1
量のね、規制が。
スピーカー 2
そう。
スピーカー 1
7マイクログラムパー体重キログラム。
分かんないけど。
スピーカー 2
食べないでねというね、感じです。
まあもうちょっとこの数字は、
まあいいや、体重のいくつだ?
100万分の7かな、多分。
はい、と思います。
で、それが7なんだけれども、
実際にはまあ7も取ってませんと。
2.8ですと。
で、2.8のうち。
スピーカー 1
2.8は何?
スピーカー 2
2.8マイクログラムパー体重キログラムなんだけど。
スピーカー 1
何が?
スピーカー 2
基準が規制値がカドミウムを食べていい規制値が7です。
食べていいとか摂取していい。
スピーカー 1
そこね。
スピーカー 2
ただ平均実際は日本人は2.8。
スピーカー 1
ああ、平均ね。
そう。
スピーカー 2
なのでそんなにまあまだ余裕はありますと。
スピーカー 1
まあ半分以下。
スピーカー 2
ただこれをもうちょっと下げるとしたらっていうところなんだけど、
米がそのうち2.8のうち1ぐらいが米由来らしいですね。
スピーカー 1
そうなんだ。
スピーカー 2
っていうことなんで、
米減らせばだいぶ減るよねっていうところがあって、
ただまあ個人的には、
もう今の時点ですでに規制値を下回ってるからいいんでねとか思ったりするんだけど、
私この規制値も結構念のためちょっとかなり低めに、
実験結果よりも100分の1の濃度で、
少なめでつけてる部分もあるからさ。
スピーカー 1
規制値自体がね。
そうそう。
スピーカー 2
なんだけど、
このカドミウムに対する日本の規制が、
米に対するね。
今は人間が食べるっていう方の、
食べるっていうか体に入れるっていう方の規制だけど、
別の規制があって、
その食べ物にどれぐらい含まれるかっていう。
スピーカー 1
はいはい。
含有量的な。
スピーカー 2
規制もあるんですね。
それが日本は0.4ppmですね。
スピーカー 1
ppm。
スピーカー 2
ppmは、
ppmこそ100万分の1かな。
ppm。
さっきのはもっと少なかったかも。
うん。
パーツパーミリオンっていう、
よく自然科学では使われる単位なんだけど。
うーん。
0.4ppmなんだけど、
国際基準の原案みたいのは0.2ですと。
スピーカー 1
そこちょうどギャップがあるんだ。
スピーカー 2
日本は、
いや0.4で行きますと。
ちょっとゆるい。
スピーカー 1
うんうん。
スピーカー 2
でも世界的には0.2で行きましょう、
みたいになったことがあるので。
スピーカー 1
はいはい。
スピーカー 2
ここにギャップがあるので、
急に、
いやもう日本も0.2にせえと言われたら。
うん。
スピーカー 1
もしね。
スピーカー 2
そうしたら米、
今流通してる米の基準が変わるので、
流通できなくなっちゃうと。
スピーカー 1
これちょっと、
スピーカー 2
万が一やばいなっていう。
スピーカー 1
確かに。
スピーカー 2
そうっすね。
あー。
っていうので、
一応対策打っとくかっていう。
スピーカー 1
なるほどね。
そういう背景なんだ。
スピーカー 2
うん。
ということで、
秋田小町Rというカドミウムが少ない品種が、
作られたというわけでございますね。
スピーカー 1
うんうん。
スピーカー 2
2010年から着手されたんだったかな確かに。
確かに。
スピーカー 1
ずいぶん前だね。
スピーカー 2
そもそもなんで米にカドミウム含まれてるの問題っていうのをちょっと調べたんだけど。
スピーカー 1
そもそもね。
そう。
スピーカー 2
これ話題になったのが1970年ぐらいなんだけど、
この時、この頃なのかこれよりも前の頃なのかわかんないけど、
結構日本の山とかで、
鉱山。鉱山って金属を掘るやつね。
はいはい。
で、亜鉛とかを掘った時にカドミウムを一緒に掘れてたらしいんだよね。
うんうん。
で、多分その亜鉛の純度を上げるために何かして、
それを排水として川に流しますと。
で、この排水にカドミウムが含まれていて、
それが川の水に流れて、
最終的に田んぼに流れ込んだんじゃないかと。
うん。
いうふうに言われています。
うん。
で、土にそのカドミウムが今度溜まりますと。
はいはい。
で、結構植物ってミネラルを根っこから吸うんだよね。
うん。
マグネシウムとかマンガンとか。
はいはい。
スピーカー 1
オリブデンとか。
聞いたことあるな。
スピーカー 2
植物っていうか生物、植物の生育に必要なものとして、
土から金属を吸うんだけど、
その時にカドミウムも吸収しちゃうという。
スピーカー 1
うんうん。
スピーカー 2
で、結果米粒の中にカドミウムが移っていくという。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
ことが起こり得るというか。
スピーカー 1
起こっていると。
スピーカー 2
うん。で、実際にこのやばかった米みたいなの、
多分ちゃんと検査されていて、
そういうものは流通しないようになっているので。
スピーカー 1
あーはいはい。流通マインね。実際に。
スピーカー 2
そうそう。問題の本質は、
うん。
食卓にカドミウムの高い米が並ぶっていうことではなくて、
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
カドミウムが高い米を出荷できない農家が出てくるっていうのが問題。
スピーカー 1
なるほどね。
そのリスク管理として。
スピーカー 2
そうそうそう。っていうのでちょっとそこはプッシュしときたいですね。
スピーカー 1
うーん。
スピーカー 2
こういったのってかなり検査体制が整っているので。
スピーカー 1
うんうん。
スピーカー 2
だってこれ流通させたら多分また訴訟とか起こるもんね。
健康被害が出ましたみたいな。国を訴えますみたいなやつね。
スピーカー 1
うん。確かに。
スピーカー 2
誰もそれ得しないから。
スピーカー 1
確かに。
なるほどねー。
スピーカー 2
ってことで田んぼに流れ込んできたっていう歴史があるという風に文献に書いてありました。
スピーカー 1
うんうん。てかあれだよね。田んぼじゃなくても、
日本がその鉱山の量とかそれは知らないけど、
そのロジックだと別に米じゃなくても、
わずかには入ってるんだろうね。きっと野菜系?他の作物?
そう思う。
そうだよね。
スピーカー 2
そう。
スピーカー 1
米が入りやすいとかは?
スピーカー 2
いや、米は入りやすいと思う。
あーそうなんだ。
川から水引いてくるじゃん。
スピーカー 1
うん。そもそもね。
スピーカー 2
水張るから田んぼは。
スピーカー 1
あ、そっか水張ってるもんね。
スピーカー 2
そう。だからもともと土にいた文っていうのも当然あると思うけれど、
カドミウム対策の方法
スピーカー 2
その1970年代に川から引いてきた水に含まれていたっていう説が定説らしいですね。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
ということで、じゃあ検査は検査として、
出荷できない米が出ないようにした方がいいと思うんだけど、
その中で今できたのが、
アール。
秋田小町アール。
たぶんこの秋田小町アールみたいにいろんな米がこう変わってく可能性が今後あるんだけど、
じゃあ話題になったのは50年ぐらい前なのに、
50年間何もしてなかったのっていう。
スピーカー 1
あー痛い痛い病から?
スピーカー 2
痛い痛い病はなんかその米を食べてっていうものではないんだけど、
痛い痛い病と時を同じくして、
田んぼの土にも来ていたと。
まあもちろん全部の田んぼじゃなくてね、
鉱山があった近くの田んぼとかね、
そういうとこになるんだけど、
じゃあその間何も対策していなかったんですかと言うと、
違うんですね。
スピーカー 1
対策はしてたんだ。
スピーカー 2
してた。で今もしている。
品種がなくてもしている。
スピーカー 1
品種じゃないアプローチでしている。
そうそう。
スピーカー 2
そういうことなんです。
で、今説明した通り土に含まれているというのが、
あ、そっか。
じゃあちょっと先に秋田小町Rのメカニズムを話しとくか。
スピーカー 1
秋田小町のRのメカニズム。
スピーカー 2
カドミウムが少ないメカニズム。
シンプルにカドミウムを吸わないっていう。
カドミウムを吸うのに関係する遺伝子が機能しなくなってますね、
突然変異で。
スピーカー 1
そういうことね。
スピーカー 2
カドミウムを吸わないって遺伝子というかタンパク質というか、
ちゃんとメカニズムがあるんですよね。
スピーカー 1
あるね。
スピーカー 2
人間がコップで水ガブガブ飲むみたいな単純な話じゃなくて、
単純にそれを例えるならコップがないみたいな状況。
スピーカー 1
カドミウム用のコップがないと。
スピーカー 2
そうそうそう。
みたいな状況になってます。
スピーカー 1
そういうことね。
いや、なるほどね。
スピーカー 2
その遺伝子も特定されたので、
さっきのコシヒカリ缶1号から秋田こまちをかけていくときに、
いちいちカドミウムを測らなくても、
その遺伝子に変異が入っているか入っていないかっていうのを、
全国民おなじみのPCR検査で毎回見ていけば良いので、
温室とかで栽培すればいいっていうところで。
まあいいや、そこは。
スピーカー 1
そうそう。
スピーカー 2
っていうので、秋田こまちRは土にあるカドミウムを吸わないっていうメカニズムですね。
なるほどね。
ただ、秋田こまちR以外は土にあるカドミウムを吸ってしまう。
うん。
スピーカー 1
裏を返せばね。
他の品種だったらね。
そう。
スピーカー 2
じゃあどうする?
スピーカー 1
土からカドミウム取るよね。
スピーカー 2
おー、素晴らしい。
スピーカー 1
それしかできないよね。
品種、米側じゃなければ。
スピーカー 2
まさにそういういろんな対策をしてきたわけで、
でもそれで解決していたら、秋田こまちRいらなかった。
確かに。
スピーカー 1
そこでね、ゼロとかになったらね、土の時点で。
そうはできないってことだ。
スピーカー 2
なので、いろんな対策をしましたよっていうのと、その結果どうなりましたよっていうのをちょっと紹介していきます。
はいはい。
で、1970年頃以降対策がされてるんですが、今言ってたのが、なんだっけ。
え?
ゆうたさんがこういうふうにしたんじゃないですか。
スピーカー 1
土からカドミウムを、なんかロカみたいに取るのかな?ロカわかんないけど。
あー、なるほどね。
スピーカー 2
どう取るかわかんないけど。
スピーカー 1
どう取るかは知らんけど。
スピーカー 2
まあ、なくすと。
うん。
そう、なくすっていうのが3つ実はやり方があって。
スピーカー 1
あー、なくし方にね。
スピーカー 2
そう、1つはマジでそのロカみたいな。
スピーカー 1
あー、原始的な感じ。
スピーカー 2
そう。で、畑の田植えをする前に、前なのかな後なのかなわかんないけど、
まあ要するに畑に稲が、米がない状態で、塩化第二鉄っていう金属を入れると、カドミウムが水に溶け出してくるらしいのよね。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
その水を集めて、
ロカして、
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
綺麗な水を戻すなり、川に流すと。
ただこれ、めちゃくちゃ金と時間がかかるらしいです。
スピーカー 1
大変なんだ。
スピーカー 2
まあそのせっかくね、洗った土の水をね、そのまま川に流すとさ、またどこかで広がるだけだから。
スピーカー 1
確かに。
スピーカー 2
私、なんだろうな、日本田んぼ何か所あんの?
スピーカー 1
確かに。田んぼの広さ考えたらね。
スピーカー 2
うん。
えげつない金かかるよね。
確かに。
誰が負担するの?
スピーカー 1
確かに。
スピーカー 2
っていうのがあって、この土壌洗浄っていう、土壌を洗う?土壌洗浄って技術らしいんだけど、これは金と時間がかかるというところ。
スピーカー 1
大変と。
スピーカー 2
で、次がね、脚土っていう方法ですね。
脚?
お客さんの脚に土で脚土。
スピーカー 1
土か、脚土。わからん。漢字を見てもわかんない。
スピーカー 2
漢字を見ての通りで、
おう、そっか。
よそから土を持ってくるっていう。
スピーカー 1
あー、脚土だ、そういうことか。
そう、脚土。
あれは理解できなかった。
スピーカー 2
そう。で、これで今ある土の上にその土を張ればいいよねっていう。
スピーカー 1
あー、持ってきた方はカドミウがないって保証されてるやつってこと?
スピーカー 2
そう、少ないやつっていうやつ。
スピーカー 1
あー、もっと少ないやつ。
スピーカー 2
これもさ、これ実際技術として普通にあるんだけど、
想像するに薄める。要するにカドミウ薄めるみたいな話なんで。
スピーカー 1
うん、確かに。元の方はあるもんね。
スピーカー 2
結構土の量必要なんじゃないかなーとか。
あとはどっからその土持ってくるのかなーとか。
ダンプトラック何倍分なのかなーとか。
いうことを考えると、これだけでは解決しきれない。
スピーカー 1
やっぱ大変だと。
スピーカー 2
そう。
3つ目はね、わりと面白い科学っぽいんだけど。
スピーカー 1
ハイテクより。
スピーカー 2
ファイトレメディエーションっていう技術があるんですね。
スピーカー 1
分かんない。急に難しい英語みたいな。
スピーカー 2
ファイトレメディエーションって日本語で何て言うんだろう。
日本語訳はないのかな。
スピーカー 1
ファイトレメディエーションとは日本語なさそうだね。
スピーカー 2
解説ページはいっぱいあるね。
農研機構の農業環境技術研究所の出している2005年の記事だと、
ファイトレメディエーションとはカドミウム等の重金属を植物を使って取り除く技術。
スピーカー 1
他の植物?
スピーカー 2
レメディエーションって修復っていう意味らしいね。直すっていう。
スピーカー 1
レメディエーション。
スピーカー 2
例えば秋田小町Rの全く逆でカドミウムめっちゃ吸うイネを開発したことあるらしいですね。
スピーカー 1
なるほどね。そっちにおびき寄せるんだ。
スピーカー 2
そうそう。で、これめっちゃ吸わせて収穫して燃やして捨てるっていう方法ですね。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
っていう技術があります。
スピーカー 1
へー。
スピーカー 2
ただこれもやっぱ問題があります。
スピーカー 1
そのスペースが必要かもね。
スピーカー 2
そう。まさに。
似た話をさ、緑比の話をちょうど1年くらい前にしたんだけどさ、
その期間何も作れないよね。
カドミウムをわざと吸わせた米は売れないわけじゃん。どこにも。
スピーカー 1
うん。確かに。
スピーカー 2
どっかで借りとるわけじゃん。
でも今見てたらバイオ燃料の原料になりますとかそういうのは書いてあるけれど、
やっぱり食べてもらう方がお金になると思う。
スピーカー 1
そういうことね。バイオ燃料の燃料用ですよって一応売れるみたいな。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
っていうので、その期間直接お金にならんことをやっているという期間が発生してしまうので。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
なかなか難しいらしいですね。
うん。それがね、今3つ言った土壌洗浄と脚土、土を持ってくるってやつ。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
あとファイトレメディエーションはいろいろやられてたんだけれども、
最終的に品種、秋田小松Rが代々的に打ち出されているという状況ですね。
スピーカー 1
なるほどね。いろいろやったりあったけど、米自体を低方向に。
スピーカー 2
そう。そうなんですよね。
ちなみにもう1個あります。
スピーカー 1
あります。
方法が。
今の3つと秋田小松R以外にも。
スピーカー 2
以外にも。
うん。
カドミウムを土に閉じ込める方法
スピーカー 2
カトミウムをもう土から土に閉じ込めるという。
スピーカー 1
どういうこと?
スピーカー 2
方法ですね。
スピーカー 1
もうそこからもうあり地獄みたいに動けないってこと?
スピーカー 2
そう、米。
そう、米。
そう、米は水張るじゃん。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
で、水張る。で、その水に溶け出してカトミウムが。それで吸うんだけど。
スピーカー 1
水を経由して。
スピーカー 2
そう、土の水を経由しないで土にずっと留めておこうみたいな。
スピーカー 1
あ、そういうことか。水の方に来ない。
スピーカー 2
そうそう。例えば、金属って中学校の理科とか高校の科学みたいなの思い出してみると、なんかこう、pHでね、溶けたり溶けなかったりとかそういうことがあるんで。
あー。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
そう、そういうものを使うとか。
スピーカー 1
はいはい。
スピーカー 2
うん、ただ個人的には、ただ米もこんぐらいのpHが好きみたいなのあるんだよね。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
pH5ぐらいがいいとか。
スピーカー 1
米もカドミウムも好きじゃねえ。
ダメだね。
そうそうそう。
そこの好みが分かれてたらいいけど。
スピーカー 2
そう、だから多分これ米の生育に影響するだろうなって想像したりとか。
あとはね、これが実はね今多分いろいろ見てると一般的な対策方法なのかなっていうのが、中干しの仕方を工夫するっていうのがあって。
スピーカー 1
中干し自体が分かんないわ。
スピーカー 2
俺米専門じゃないんで詳しく分かんないんだけど、なんか水張ってるじゃん、田んぼって。
スピーカー 1
イメージね。
スピーカー 2
一瞬水減らす時期があるらしいですね。
スピーカー 1
素人が見たらあれ干からびてんじゃんみたいなタイミング?
スピーカー 2
そうそう。
スピーカー 1
見たことある気もする。
スピーカー 2
中干し、田んぼがひびが入るまでやる作業で、米の成長を調節するのに必要な作業ですということなんだけれど、このタイミングっていうのが結構大事らしくて。
スピーカー 1
タイミング、中干しするタイミング。
スピーカー 2
そう。乾いてる時の方がカドミウムが溶け出しやすいみたいなのがあるらしく。
スピーカー 1
その穂が出てくるタイミングは乾かさないようにしようねっていう。
なるほどね。入っちゃうと。
スピーカー 2
そうそう。とかそういう工夫もあるらしいですね。
っていうところだったんだけれども、ただそれって本当にコツとか要りそうだし。
技術が。
秋田小町Rの開発
スピーカー 2
そう、あとさっきのカドミウムを取り除きましょうっていう話は、取り除いたら翌年から安心してできるじゃん。
もう大丈夫だみたいな。吸わせない方法は毎年気使わなきゃいけないじゃん。
スピーカー 1
常に気を張って。
スピーカー 2
そうそう。そういうのも結構負担になるよね、作る人からしたら。
スピーカー 1
確かに。
スピーカー 2
ということで、そんな感じだったんだけど、結局やっぱ品種に勝る技術なしっていう言葉があるらしいんですけど。
スピーカー 1
そうなんだ。
スピーカー 2
品種って種負けや、そりゃもういいからね、作る人からしたら。
スピーカー 1
なるほど。
スピーカー 2
うん、ということでした。
スピーカー 1
ということでした。
スピーカー 2
ちょっとむずいんだよね、この。これもなんかさ、前回もなんか似たような話した気がするけどさ。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
自分が日本の農業とか食の安全を仕切る立場の人だった時にさ、むずいわ。秋田小町Rを作ってくださいって言うのもさ、トップダウン的に言うのもなんかどうなんだろうねっていうのを前回言ったしさ。
かといってさ、あなたの地域はたまに検索結果微妙ですとか言ってさ、もう米作んないでくださいみたいなもんさ。
うん。
それもそれで嫌じゃん。
スピーカー 1
確かに。
うん。
スピーカー 2
そうね。
秋田小町Rの広まりと鉱山の関係
スピーカー 2
あるいは毎年気を使って栽培してくださいねってお願いしたりとか。
うん。
スピーカー 1
なんかむずいよな。
スピーカー 2
なんて言えばいいんだろうね。単純じゃないというか。
うん。
こんな感じで秋田県はみんな秋田小町Rに変わっていくわけですね。
Rに。
スピーカー 1
もう日本全国の米がRになるわけじゃないのかな。
スピーカー 2
いや、全国…
スピーカー 1
そのうち。
スピーカー 2
わからないけどね。
そういう流れ。
品種を作った人からしたら、秋田小町Rの大元を作った人からしたら、俺が見つけたこの遺伝子変異が全国に広まってみたいな。
うん。
広めたいっていう思いはあるかもしれないけど、さっきこれよくよく考えると鉱山が原因じゃん。鉱山の開発の排水みたいなのが。
スピーカー 1
元の元はね、1970年代。
スピーカー 2
秋田が鉱山多かったとかなんかそういうのあったんで。
あ、そうなのか。
鉱山がなかったような地域とかあるのかな、そんな地域。わからんけど。
スピーカー 1
うーん。わからない。
スピーカー 2
場所によってはそんなに別に心配してねえからみたいな。
ところはそのままなんじゃないかな。
そういうことね。
スピーカー 1
うん。
鉱山の分布みたいな。
あ、わからない。世界だったわ、今適当に見たら。
なるほどね。
スピーカー 2
そうそう。だから一部はみたいな感じかもね。
スピーカー 1
うーん、まあでもいろいろ日本は全国いろんなとこにあるみたいな。記事しかパッと出ない。
スピーカー 2
そうだね。ということでした。で、ちょっと2つ言いたいのが。
国の関与とカドミウム対策
スピーカー 2
うん。
1個は改めまして。
スピーカー 1
改めまして。
スピーカー 2
最初にも言ったけど。
スピーカー 1
寮の話。
スピーカー 2
まあこういったのは寮、寮の問題なので。
うん。
なんか変な誤解しないでくださいっていうのと。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
まあそれが1つと、もう1個はね、これは俺の、俺自身の感想みたいな感じなんだけどさ。
うん。
こういう研究開発が本当にね、大変。
スピーカー 1
うーん、こういう。
スピーカー 2
カドミウム減らすみたいなさ。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
例えばさ、合コンに行ったときにさ。
うん。
何の仕事してるんですか?みたいな。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
大きくて真っ赤なイチゴの品種の開発をしてますっていうのとさ。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
カドミウムの少ないこれを作ってますっていうのとさ。
うん。
ちょっと説明が要るじゃん、鉱山。
スピーカー 1
3段階、4段階必要だね。
スピーカー 2
少なくともこれを今、この価値をユトさんに理解してもらうのに、ここまで60分使ったんだよ。
スピーカー 1
確かに。
スピーカー 2
そうなんだよ。
で。
スピーカー 1
難しいね。
スピーカー 2
キャッチーじゃなくても世の中の役に立てばいいやって思うじゃん。
で、当たっつうんだけど。
うん。
そのさっきのイチゴだったら美味しかったですとかさ。
うん。
売上が上がりましたとかさ。
うん。
そういうフィードバックがあるじゃん。
うん。
で、こちらのこういう成分を減らすっていう方のフィードバックって検出されませんでした。
今年もゼロでした。
基準値オーバーはゼロでしたみたいなところでさ、生の声みたいなさ、返ってこないんだよね。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
俺もこういう仕事をしていたことがあるが。
そっち系。
お客様のためじゃなくて品質保証みたいなね。
これは人によってはなかなかモチベーションの上がりづらい仕事かもしれないんで。
スピーカー 1
いや、そうだと思うよ。
スピーカー 2
俺はこの米を作った人、秋田小町R、あるいはその祖先というか大元である越光寒一号を作った人に対してはね、
もうかなりの最大限の、言い過ぎかもしれないけどリスペクトを払いたいっすね。
スピーカー 1
そうね。
すごいよ。
ちなみに本質じゃないから余談的なんだけど今の話ってさ、
越光寒一号は秋田小町のRのプロジェクトの時に作ったやつ?
スピーカー 2
そこちょっと補足しようか。
越光寒一号は農研機構っていう国の研究所が作った。
スピーカー 1
なるほどね。
それを採用して。
スピーカー 2
そうそう。イオンビームをやったりとかさ、遺伝子の特定したりとかって結構お金とかかかるから。
多分その都道府県レベルでやるとめちゃくちゃ効率悪いと思うんだよね。
スピーカー 1
なんか後半になって急に、あれ秋田小町のそういう寒一号的なやつと秋田小町でやればと思った。
越光が出てくるなと思って。
そうそうそう。
スピーカー 2
そういう事情。
こういう研究開発って特にさ、米ってもう国家でとても大事な作物じゃん。
だからそういうものとか、あとは今後日本が輸出して柱にしたい作物とか、
なんかそういうのは国が研究開発して地方に下ろすみたいな。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
イメージですね。
スピーカー 1
越光寒一号はあれだよね。
これもおさらいだけど100個ぐらい変わっちゃってるやつなんでね。
スピーカー 2
そうそう。突然変異が入ってるやつね。
スピーカー 1
越光寒一号は普通に流通してるのかな?
スピーカー 2
いや、してないと思う。流通させることが目当てじゃなかったと思う。
スピーカー 1
目的じゃない。そういう研究用というか掛け合わせ用というか。
スピーカー 2
国が素材を作って、まさに国が品種開発の素材として作った。
コレクションね。
コレクションね。
だけどこの素材を特許にしたり品種登録したりはしている。
だから外国とかで同じ技術が出てきて、
実はこれNランプ5っていう遺伝子が突然変異してるんだけど、
それがカドミウムを吸い込むのに必要なものなんだけど、
スピーカー 1
そいつがどうにかなってると。
スピーカー 2
これが権利がかかってます。特許が。
スピーカー 1
なるほどね。面白いね。
そういうことか。
はい、そんなとこですね。
スピーカー 2
そんなとこで勉強になりました。
スピーカー 1
今回もちょっとラップ作るかなと思って。
ちょっとね、なんか重たいテーマではあったので、
スピーカー 2
また間違ったことを言っていたら誰か教えてください。
スピーカー 1
よろしくお願いします。
僕も勉強になります。そうなったら。
スピーカー 2
ありがとう。
ということで、今日のまとめは、
カドミウム対策、国は頑張ってやってきてましたっていうことでいいですか。
スピーカー 1
そうね。だから、秋田小町アルの元も国の功績を生かしてというか、
ってことね。
そうそうそう。
私もう一個言いたいわ。
スピーカー 2
もう一個?
こういう規制とか、
スピーカー 1
の対応の研究っていうのはなかなかヘビーです。
スピーカー 2
いやー、ほんとありがたい研究だよね。
スピーカー 1
そんなところですね。
スピーカー 2
はい。
それでは皆さん、番組のコメントをハッシュタグ、
Xハッシュタグ。
Xハッシュタグ。
農職ラジオやGoogleホームでお聞かせください。
お願いします。
Googleホームね、結構ネタの元にもしてましたので。
どしどしと。
お待ちしてます。
はい。あとはね、合同オフ会。
食べ農作。
食べ農作。
食べ物ラジオ、農と食のラボラジオ、生物をざっくり紹介するラジオ、
略して物作の3番組合同、11月19日日曜日、
東京と港区なのかな?
港区?
品川駅は港区だ。
品川区ってあったっけ?
スピーカー 1
品川区もあるけど。
スピーカー 2
はい。ということで詳細はまた別のエピソードでお話しします。
都会だね。
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
それでは皆さん、さよなら。
スピーカー 1
さよなら。
32:09

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