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農TT
その1970年代に川から引いてきた水に含まれていたっていう説が定説らしいですね。
ゆと
なるほどね。
農TT
ということで、じゃあ検査は検査として、
出荷できない米が出ないようにした方がいいと思うんだけど、
その中で今できたのが、
アール。
秋田小町アール。
たぶんこの秋田小町アールみたいにいろんな米がこう変わってく可能性が今後あるんだけど、
じゃあ話題になったのは50年ぐらい前なのに、
50年間何もしてなかったのっていう。
ゆと
あー痛い痛い病から?
農TT
痛い痛い病はなんかその米を食べてっていうものではないんだけど、
痛い痛い病と時を同じくして、
田んぼの土にも来ていたと。
まあもちろん全部の田んぼじゃなくてね、
鉱山があった近くの田んぼとかね、
そういうとこになるんだけど、
じゃあその間何も対策していなかったんですかと言うと、
違うんですね。
ゆと
対策はしてたんだ。
農TT
してた。で今もしている。
品種がなくてもしている。
ゆと
品種じゃないアプローチでしている。
そうそう。
農TT
そういうことなんです。
で、今説明した通り土に含まれているというのが、
あ、そっか。
じゃあちょっと先に秋田小町Rのメカニズムを話しとくか。
ゆと
秋田小町のRのメカニズム。
農TT
カドミウムが少ないメカニズム。
シンプルにカドミウムを吸わないっていう。
カドミウムを吸うのに関係する遺伝子が機能しなくなってますね、
突然変異で。
ゆと
そういうことね。
農TT
カドミウムを吸わないって遺伝子というかタンパク質というか、
ちゃんとメカニズムがあるんですよね。
ゆと
あるね。
農TT
人間がコップで水ガブガブ飲むみたいな単純な話じゃなくて、
単純にそれを例えるならコップがないみたいな状況。
ゆと
カドミウム用のコップがないと。
農TT
そうそうそう。
みたいな状況になってます。
ゆと
そういうことね。
いや、なるほどね。
農TT
その遺伝子も特定されたので、
さっきのコシヒカリ缶1号から秋田こまちをかけていくときに、
いちいちカドミウムを測らなくても、
その遺伝子に変異が入っているか入っていないかっていうのを、
全国民おなじみのPCR検査で毎回見ていけば良いので、
温室とかで栽培すればいいっていうところで。
まあいいや、そこは。
ゆと
そうそう。
農TT
っていうので、秋田こまちRは土にあるカドミウムを吸わないっていうメカニズムですね。
なるほどね。
ただ、秋田こまちR以外は土にあるカドミウムを吸ってしまう。
うん。
ゆと
裏を返せばね。
他の品種だったらね。
そう。
農TT
じゃあどうする?
ゆと
土からカドミウム取るよね。
農TT
おー、素晴らしい。
ゆと
それしかできないよね。
品種、米側じゃなければ。
農TT
まさにそういういろんな対策をしてきたわけで、
でもそれで解決していたら、秋田こまちRいらなかった。
確かに。
ゆと
そこでね、ゼロとかになったらね、土の時点で。
そうはできないってことだ。
農TT
なので、いろんな対策をしましたよっていうのと、その結果どうなりましたよっていうのをちょっと紹介していきます。
はいはい。
で、1970年頃以降対策がされてるんですが、今言ってたのが、なんだっけ。
え?
ゆうたさんがこういうふうにしたんじゃないですか。
ゆと
土からカドミウムを、なんかロカみたいに取るのかな?ロカわかんないけど。
あー、なるほどね。
農TT
どう取るかわかんないけど。
ゆと
どう取るかは知らんけど。
農TT
まあ、なくすと。
うん。
そう、なくすっていうのが3つ実はやり方があって。
ゆと
あー、なくし方にね。
農TT
そう、1つはマジでそのロカみたいな。
ゆと
あー、原始的な感じ。
農TT
そう。で、畑の田植えをする前に、前なのかな後なのかなわかんないけど、
まあ要するに畑に稲が、米がない状態で、塩化第二鉄っていう金属を入れると、カドミウムが水に溶け出してくるらしいのよね。
ゆと
うん。
農TT
その水を集めて、
ロカして、
ゆと
なるほどね。
農TT
綺麗な水を戻すなり、川に流すと。
ただこれ、めちゃくちゃ金と時間がかかるらしいです。
ゆと
大変なんだ。
農TT
まあそのせっかくね、洗った土の水をね、そのまま川に流すとさ、またどこかで広がるだけだから。
ゆと
確かに。
農TT
私、なんだろうな、日本田んぼ何か所あんの?
ゆと
確かに。田んぼの広さ考えたらね。
農TT
うん。
えげつない金かかるよね。
確かに。
誰が負担するの?
ゆと
確かに。
農TT
っていうのがあって、この土壌洗浄っていう、土壌を洗う?土壌洗浄って技術らしいんだけど、これは金と時間がかかるというところ。
ゆと
大変と。
農TT
で、次がね、脚土っていう方法ですね。
脚?
お客さんの脚に土で脚土。
ゆと
土か、脚土。わからん。漢字を見てもわかんない。
農TT
漢字を見ての通りで、
おう、そっか。
よそから土を持ってくるっていう。
ゆと
あー、脚土だ、そういうことか。
そう、脚土。
あれは理解できなかった。
農TT
そう。で、これで今ある土の上にその土を張ればいいよねっていう。
ゆと
あー、持ってきた方はカドミウがないって保証されてるやつってこと?
農TT
そう、少ないやつっていうやつ。
ゆと
あー、もっと少ないやつ。
農TT
これもさ、これ実際技術として普通にあるんだけど、
想像するに薄める。要するにカドミウ薄めるみたいな話なんで。
ゆと
うん、確かに。元の方はあるもんね。
農TT
結構土の量必要なんじゃないかなーとか。
あとはどっからその土持ってくるのかなーとか。
ダンプトラック何倍分なのかなーとか。
いうことを考えると、これだけでは解決しきれない。
ゆと
やっぱ大変だと。
農TT
そう。
3つ目はね、わりと面白い科学っぽいんだけど。
ゆと
ハイテクより。
農TT
ファイトレメディエーションっていう技術があるんですね。
ゆと
分かんない。急に難しい英語みたいな。
農TT
ファイトレメディエーションって日本語で何て言うんだろう。
日本語訳はないのかな。
ゆと
ファイトレメディエーションとは日本語なさそうだね。
農TT
解説ページはいっぱいあるね。
農研機構の農業環境技術研究所の出している2005年の記事だと、
ファイトレメディエーションとはカドミウム等の重金属を植物を使って取り除く技術。
ゆと
他の植物?
農TT
レメディエーションって修復っていう意味らしいね。直すっていう。
ゆと
レメディエーション。
農TT
例えば秋田小町Rの全く逆でカドミウムめっちゃ吸うイネを開発したことあるらしいですね。
ゆと
なるほどね。そっちにおびき寄せるんだ。
農TT
そうそう。で、これめっちゃ吸わせて収穫して燃やして捨てるっていう方法ですね。
ゆと
なるほどね。
農TT
っていう技術があります。
ゆと
へー。
農TT
ただこれもやっぱ問題があります。
ゆと
そのスペースが必要かもね。
農TT
そう。まさに。
似た話をさ、緑比の話をちょうど1年くらい前にしたんだけどさ、
その期間何も作れないよね。
カドミウムをわざと吸わせた米は売れないわけじゃん。どこにも。
ゆと
うん。確かに。
農TT
どっかで借りとるわけじゃん。
でも今見てたらバイオ燃料の原料になりますとかそういうのは書いてあるけれど、
やっぱり食べてもらう方がお金になると思う。
ゆと
そういうことね。バイオ燃料の燃料用ですよって一応売れるみたいな。
農TT
うん。
ゆと
なるほどね。
農TT
っていうので、その期間直接お金にならんことをやっているという期間が発生してしまうので。
ゆと
なるほどね。
農TT
なかなか難しいらしいですね。
うん。それがね、今3つ言った土壌洗浄と脚土、土を持ってくるってやつ。
ゆと
うん。
農TT
あとファイトレメディエーションはいろいろやられてたんだけれども、
最終的に品種、秋田小松Rが代々的に打ち出されているという状況ですね。
ゆと
なるほどね。いろいろやったりあったけど、米自体を低方向に。
農TT
そう。そうなんですよね。
ちなみにもう1個あります。
ゆと
あります。
方法が。
今の3つと秋田小松R以外にも。
農TT
以外にも。
うん。
農TT
うん。
1個は改めまして。
ゆと
改めまして。
農TT
最初にも言ったけど。
ゆと
寮の話。
農TT
まあこういったのは寮、寮の問題なので。
うん。
なんか変な誤解しないでくださいっていうのと。
ゆと
うん。
農TT
まあそれが1つと、もう1個はね、これは俺の、俺自身の感想みたいな感じなんだけどさ。
うん。
こういう研究開発が本当にね、大変。
ゆと
うーん、こういう。
農TT
カドミウム減らすみたいなさ。
ゆと
うん。
農TT
例えばさ、合コンに行ったときにさ。
うん。
何の仕事してるんですか?みたいな。
ゆと
うん。
農TT
大きくて真っ赤なイチゴの品種の開発をしてますっていうのとさ。
ゆと
うん。
農TT
カドミウムの少ないこれを作ってますっていうのとさ。
うん。
ちょっと説明が要るじゃん、鉱山。
ゆと
3段階、4段階必要だね。
農TT
少なくともこれを今、この価値をユトさんに理解してもらうのに、ここまで60分使ったんだよ。
ゆと
確かに。
農TT
そうなんだよ。
で。
ゆと
難しいね。
農TT
キャッチーじゃなくても世の中の役に立てばいいやって思うじゃん。
で、当たっつうんだけど。
うん。
そのさっきのイチゴだったら美味しかったですとかさ。
うん。
売上が上がりましたとかさ。
うん。
そういうフィードバックがあるじゃん。
うん。
で、こちらのこういう成分を減らすっていう方のフィードバックって検出されませんでした。
今年もゼロでした。
基準値オーバーはゼロでしたみたいなところでさ、生の声みたいなさ、返ってこないんだよね。
ゆと
なるほどね。
農TT
俺もこういう仕事をしていたことがあるが。
そっち系。
お客様のためじゃなくて品質保証みたいなね。
これは人によってはなかなかモチベーションの上がりづらい仕事かもしれないんで。
ゆと
いや、そうだと思うよ。
農TT
俺はこの米を作った人、秋田小町R、あるいはその祖先というか大元である越光寒一号を作った人に対してはね、
もうかなりの最大限の、言い過ぎかもしれないけどリスペクトを払いたいっすね。
ゆと
そうね。
すごいよ。
ちなみに本質じゃないから余談的なんだけど今の話ってさ、
越光寒一号は秋田小町のRのプロジェクトの時に作ったやつ?
農TT
そこちょっと補足しようか。
越光寒一号は農研機構っていう国の研究所が作った。
ゆと
なるほどね。
それを採用して。
農TT
そうそう。イオンビームをやったりとかさ、遺伝子の特定したりとかって結構お金とかかかるから。
多分その都道府県レベルでやるとめちゃくちゃ効率悪いと思うんだよね。
ゆと
なんか後半になって急に、あれ秋田小町のそういう寒一号的なやつと秋田小町でやればと思った。
越光が出てくるなと思って。
そうそうそう。
農TT
そういう事情。
こういう研究開発って特にさ、米ってもう国家でとても大事な作物じゃん。
だからそういうものとか、あとは今後日本が輸出して柱にしたい作物とか、
なんかそういうのは国が研究開発して地方に下ろすみたいな。
ゆと
なるほどね。
農TT
イメージですね。
ゆと
越光寒一号はあれだよね。
これもおさらいだけど100個ぐらい変わっちゃってるやつなんでね。
農TT
そうそう。突然変異が入ってるやつね。
ゆと
越光寒一号は普通に流通してるのかな?
農TT
いや、してないと思う。流通させることが目当てじゃなかったと思う。
ゆと
目的じゃない。そういう研究用というか掛け合わせ用というか。
農TT
国が素材を作って、まさに国が品種開発の素材として作った。
コレクションね。
コレクションね。
だけどこの素材を特許にしたり品種登録したりはしている。
だから外国とかで同じ技術が出てきて、
実はこれNランプ5っていう遺伝子が突然変異してるんだけど、
それがカドミウムを吸い込むのに必要なものなんだけど、
ゆと
そいつがどうにかなってると。
農TT
これが権利がかかってます。特許が。
ゆと
なるほどね。面白いね。
そういうことか。
はい、そんなとこですね。
農TT
そんなとこで勉強になりました。
ゆと
今回もちょっとラップ作るかなと思って。
ちょっとね、なんか重たいテーマではあったので、
農TT
また間違ったことを言っていたら誰か教えてください。
ゆと
よろしくお願いします。
僕も勉強になります。そうなったら。
農TT
ありがとう。
ということで、今日のまとめは、
カドミウム対策、国は頑張ってやってきてましたっていうことでいいですか。
ゆと
そうね。だから、秋田小町アルの元も国の功績を生かしてというか、
ってことね。
そうそうそう。
私もう一個言いたいわ。
農TT
もう一個?
こういう規制とか、
ゆと
の対応の研究っていうのはなかなかヘビーです。
農TT
いやー、ほんとありがたい研究だよね。
ゆと
そんなところですね。
農TT
はい。
それでは皆さん、番組のコメントをハッシュタグ、
Xハッシュタグ。
Xハッシュタグ。
農職ラジオやGoogleホームでお聞かせください。
お願いします。
Googleホームね、結構ネタの元にもしてましたので。
どしどしと。
お待ちしてます。
はい。あとはね、合同オフ会。
食べ農作。
食べ農作。
食べ物ラジオ、農と食のラボラジオ、生物をざっくり紹介するラジオ、
略して物作の3番組合同、11月19日日曜日、
東京と港区なのかな?
港区?
品川駅は港区だ。
品川区ってあったっけ?
ゆと
品川区もあるけど。
農TT
はい。ということで詳細はまた別のエピソードでお話しします。
都会だね。
ゆと
そうですね。
農TT
それでは皆さん、さよなら。
ゆと
さよなら。