2021-11-05 09:07

#77 Podcast News : 音声プラットフォームの統廃合

音声業界の海外市場が見えてくる番組 ポッドキャストアンバサダー

今週リリースしたPodcast Newsletterの最新号より「音声プラットフォームの統廃合」について音声でお届け


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音声業界の海外市場が見えてくる番組、PODCAST AMBASSADOR。
この番組では、地上オーディオジャーナリストであるあらいりなが、音声を通じて、音声業界の気になるニュースや注目の動きをお伝えします。
音声配信者やポッドキャスターが知っておきたい情報、音声配信が気になっている企業に役立つ視点を、業界目線とリスナー目線でお届けしていきます。
さて、今回は音声プラットフォームの倒廃業というテーマで、音声業界の注目ニュースをアップデートしていきたいと思います。
先月から配信しているニュースレター、PODCASTニュースレターで、毎月、私も音声業界ニュースについて執筆をしているんですが、
今回は、この秋に続々と入ってきた、ひまわり屋の配信サービスの縮小やレックの事業引渡しなどのニュース、ここを独自の視点でまとめました。
今回は、そんなニュースレターを元に音声でお届けしている内容です。
ニュースレターでご覧になりたい方は、公式ツイッター、ポッドキャストレターJP、またはウェブサイトよりご覧ください。
今年2021年の秋、音声業界にとっては衝撃のニュースが次々と発表されました。
それが、国内音声配信プラットフォームの倒廃後。
中国発の音声配信プラットフォームひまわり屋の音声配信サービス縮小の発表が9月、
そして翌月10月には、ユーチューバーマネジメント事業を行うUUUM株式会社の音声配信サービスレックの事業譲渡。
各サービスを利用していた配信者の方だけではなく、リスナーの皆さんにもとても驚きだったのではないでしょうか。
では、そんな気になるプラットフォーム倒廃後から何が見えてくるのか、今月のポッドキャストニュースでお届けしたいと思います。
もともと音声市場というのは、アメリカや中国が先行事例と言われるように、日本国外で大きな成長が見られてきました。
ただ、2010年以降、日本国内でも様々な音声プラットフォームが立ち上がり、今では巷でも音声元年などと言われて、音声市場の盛り上がりを聞かない日はありません。
現在どのような国内音声プラットフォームがあるのかというと、大きく2種類に分けることができます。
いわゆる聞き船としてユーザーが音声番組を聞けるもの、そしてもう1つは音声番組を配信できる機能もあるサービスです。
代表的なものとして聞き船のサービスは、ラジコだったりオーディオブックJPなどが挙げられます。
そして配信機能があるサービスとしては、ボイシーだったりラジオトーク、スタンドFMなどがその1例です。
それぞれのプラットフォームによって聞ける音声コンテンツの違いだけではなくて、配信機能だったりリスナーとの関係構築をするための機能なども細かく違っているのですが、
耳から聞く音声コンテンツという大きな括りで、かつ有罪体験という視点で区別をすると、このように分けることができます。
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ではここで冒頭に挙げた2つの党配合のニュースを見ていきたいと思います。
まずはヒマラヤです。9月の頭、ヒマラヤの音声配信サービス縮小について公式発表がされました。
その数日後に追って出てきたニュースが、スタンドFMとのコラボでした。
このコラボを簡単に言うと、これまでヒマラヤで配信をしてきた番組をスタンドFMに移行して配信することができるという両者の協力体制です。
現在では完全にヒマラヤプラットフォームでの新規音声配信はできなくなっていて、アーカイブ視聴のみが可能となっています。
続いて10月に発表されたニュースが、ユーチューバーマネジメント事業を行うUUUM株式会社の音声配信サービスRECがスタンドFMに事業場とされるというニュースでした。
このタイミングでスタンドFMは配信者の収益化機能の一部、メンバーシップ機能を一般公開するなど、配信者向けのキャンペーンも開始しています。
ではここで、この2つのニュースに共通する登場人物は誰かというと、スタンドFMです。
ここが配信者や事業の受け入れ先となっているということを皆さんもお気づきかと思います。
ここで注目したいのが、音声プラットフォームに大事なものは何かということです。
スタンドFMがヒマラヤ配信者の移行先となった理由、そして新たな資金調達をしてまでRECの事業を引き受ける先には何があるのか。
ここから見えることは、配信者数を増やすことです。
国内の音声市場は先に挙げた国内の音声プラットフォームだけではなくて、今ではアンカーなどの海外勢も存在感が大きくなってきています。
そこでやはり音声プラットフォームとして今大事だと考えられているのは、配信者数ではないでしょうか。
これまでにも人気配信者やインフルエンサーの引き抜きだったり、タレント事務所とのコラボなどもあって、各社プラットフォームはいろんな形で注目配信者を増やしてきています。
今では誰でも簡単に配信者になれる時代だからこそ、有料コンテンツの拡充といった意味でも配信者数が各社のKPIとなっているのではないでしょうか。
ただ、そんな中でも配信者数の増加に対して一線を確保しているのがボイシーです。
ボイシーの配信者は審査制。他のプラットフォームと違って誰でも配信者になれるという土壌ではありません。
直近ではボイシーの配信者になるための通過率は2%から5%というところ。そんな中、今年の夏にはパーソナリティ数が1000人を超えたと発表されています。
そしてMAUといわれる月間利用者数も250万を超えているというような発表からも、リスナー数も大きなプラットフォームにボイシーが成長しています。
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最近では各プラットフォーム内のリスナー不足といったところも耳にするのですが、そんな中でボイシーは配信者数を逆に限定することでリスナー数とのバランスを取ることを重視しているのかもしれません。
ではプラットフォームの倒廃後が起こっている中で、ポッドキャスト媒体はどうなのでしょうか。
配信のしやすさで言えば、誰でも配信できるのがポッドキャスト。そして配信先も一つに限られずに、一つのコンテンツはアップルポッドキャストだったりスポティファイなどのマルチ配信も可能なので、どんなスマホでもウェブブラウザでも聞くことができる媒体です。
かき値がない配信方法というのがポッドキャストとも言えます。もちろん現在世界中にあるポッドキャスト番組は200万以上、配信ハードルが低い分配信しても大会の一滴となる可能性もありますが、一方でこれまでポッドキャスト媒体では難しかったリスナーとの双方向のやり取りが可能な機能も増えてきています。
それこそ、前回のニュースレターで取り上げたサブスクリプション機能やアンカーから発表された新たなQ&A機能、投票機能なんかもその一つです。このように今までポッドキャストでは難しかったリスナーとの双方向のやり取り、あとはポッドキャスト周りの新たな機能を使うことで、こういったリスナーとの関係構築も今後進んでいくのではないでしょうか。
音声プラットフォームの倒廃後によって配信者が今後どこで配信していくのがいいのか。答えは一つではないですよね。皆さんはどう考えられますでしょうか。
変化のスピードが著しいこの音声業界、次々と発表される新しい機能やプラットフォームの変化をどう乗りこなしながらリスナーに楽しんでもらえる配信を続けていくのか。
そんな視点で今回は国内音声プラットフォームの倒廃後ニュースをテーマにポッドキャストニュースをお伝えしました。
さて今回は音声プラットフォームの倒廃後をテーマに国内の音声業界ニュースをピックアップしてお届けいたしました。
この秋は配信者にとってもリスナーにとっても大きなニュースが次々と起こりました。
今後もこのポッドキャストニュースレターを通じて注目の音声業界ニュースを独自の視点で切り取っていきたいと思います。
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最後までお付き合いいただきありがとうございました。ポッドキャストアンバサダーのオライリナがお送りしました。それでは次回のエピソードで。
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