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音声業界の海外市場が見えてくる番組、PODCAST AMBASSADOR。
この番組では、自称オーディオジャーナリストであるあらいりなが、音声を通じて、音声業界の気になるニュースや注目の動きをお伝えします。
音声配信者やポッドキャスターが知っておきたい情報、音声配信が気になっている企業に役立つ視点を、業界目線とリスナー目線でお届けしていきます。
さて、今回は、実は久しぶりとなるんですが、音声業界の海外市場のアップデートをしていきたいと思います。
国内市場のリサーチデータもよくチェックするんですが、海外市場のデータというのは、特にアメリカや中国などは業界の先行事例と言われることもあって、データもリッチなんです。
今回は、海外の配信プラットフォームBuzzsproutが配信するブログから、ポッドキャストに関する面白い統計データをピックアップしてお伝えしたいと思います。
本編の書き起こしをご覧になりたい方は、概要欄にリンクを貼っておりますので、そちらからご覧ください。
さて、今回は海外のポッドキャストに関する統計データをピックアップしてお伝えしていきたいと思います。
データ元は全て英語ですが、日本語でわかりやすくかいつまんで解説をしていきます。
今回参考にしたのは、海外の配信プラットフォームBuzzsproutが配信しているブログです。
先月10月に出た最新データを基に、業界の先行事例とも言われるアメリカを中心としたマーケットデータから全体像、
次に人気ジャンル、最後に配信者が気になるデータ、この3つを取り上げたいと思います。
まずは全体像です。
世界中に存在するポッドキャスト番組数は2021年に入り200万を超えていて、
伸び数はコロナ禍で通勤時間がなくなった中でも堅実な伸びを見せているようです。
アメリカでは12歳以上の8割近くがポッドキャストという存在を認識していて、
12歳以上の人口3分の1が普段からポッドキャストを聞いているという浸透率です。
リスナー層も多様化してきているようで、
ヒスパニック系アメリカ人やアフリカ系アメリカ人、アジア系などの多様な人種が聞くようになったとされています。
また世界視点でポッドキャストの伸び率が顕著なのは、
例えばチリやアルゼンチン、ペルーなどの南アメリカなんだそうです。
もちろんアジア圏では中国も顕著な伸びを見せています。
続いては人気ジャンルです。
私も執筆担当しているポッドキャストニュースレターでも、
毎月ランキングトレンドを取り上げているんですが、
アメリカではどんなジャンルが人気なのか、こちらもデータが出てきています。
5位までさっと紹介していきましょう。
1位はコメディ、2位はニュース、3位はトゥルークライム、4位がスポーツ、5位がヘルス&フィットネスです。
例えば日本でもコメディやニュースというのは人気ジャンル同じなんですが、
アメリカのランキングと違うのは語学学習系ジャンル、これがですね日本では人気が高いんです。
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特に英語学習にポッドキャストを使うという市場も大きいので、
これがアメリカと日本の人気ジャンルの違いとも言えます。
また今回4位、5位に入っているスポーツ系、フィットネス系のジャンルというのも面白くて、
中には試合解説などのコンテンツもあればですね、日々のエクササイズをサポートしてくれるような事務的な番組もあって、
日常のルーティーンにハマるようなコンテンツというのがランキング上位に来ているというところも面白いランキングポイントです。
そして最後3つ目はですね、配信者が気になるデータ、エピソードの長さと更新頻度ってみんなどうしてるのと言ったところ、
これ結構皆さん気になりませんか。ここも今回のデータ出てきています。
バズスプラウト調べによる1エピソードの長さは、配信者の7割以上が20分以上の番組を配信しているとのことでした。
これ細かく見ていきますと、3割が20分から40分程度、2割が40分から60分程度、そして2割弱が60分以上と結構長いんですよね。
例えば国内ではボイシーなんか、アプリ上で1チャプター10分配信と決まっていますし、
私なんかもですね、一人喋りの番組で10分以上喋っていると長く感じてしまいます。
10分程度の長さが多い感覚の国内とはまた違うデータでした。
そして次に更新頻度です。国内では例えば毎日配信だったり、
配信の専門のく的なこともよく言われるんですが、海外だとどうなのか。
約4割がですね、1週間から2週間に1回の頻度の更新、そして僅差で1週間に1回もしくは2回の頻度といったところでした。
例えば海外のニュース系番組などはもちろん日々毎日更新されるものも多いんですが、今回の調べはBuzzsproutという配信プラットフォーム調べです。
特にポッドキャストを本気で頑張りたい個人やチームなどの独立系ポッドキャスターが使うイメージのプラットフォームなんですね。
そんなデータものを加味してみると、海外で頑張っている個人ポッドキャスターの更新頻度としては、
20分から40分のエピソードを週1または2週に1回の頻度で配信しているというようなところが大まかなイメージではないでしょうか。
あと今回のデータにはなかったんですが、海外でも人気のポッドキャストの作り方のタイプというのがありまして、
それがいわゆる仲良い友達との2人喋りタイプです。
これ、To Do's Talkingという奴らのおしゃべりなんて言われるタイプも、私が個人的にこれまで聞いてきたものも確かにだいたい20分から40分程度でした。
これはプロのものも個人配信のものもだいたいそれくらいです。
やっぱり感覚的ではあるんですが、だいたいこの長さ的なものをポッドキャスターたちも持っているんじゃないかなと思うようなデータでした。
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ちなみにこれと反対に極端な例を挙げますと、1人喋りで3時間超えという強者をこれまでにいました。
ただこれは逆に更新頻度は不定期、数ヶ月に1度ということも多いんですが、
実はこれ海外の歴史ジャンルで大人気な番組でもあったりするので、更新頻度によって習慣化するようなポッドキャストの立ち位置とは違って、
むしろオーディオブックの進化を待つような感覚の番組だなと思わされたこともあります。
ということでちょっと最後極端な例も出してきたんですが、今回音声業界の海外市場を一気にアップデートということで、
世界中のポッドキャスター番組数からどんな人が聞いているのかという全体像、そして次に海外で人気のジャンル、
最後は配信者が気になるエピソードの長さや配信頻度について取り上げていきました。
さて今回の音声業界の海外市場のアップデートいかがだったでしょうか?
音声市場に関する分析データ、実は元が海外のリサーチ会社というものも結構あったりするんですが、
今回はその中のある最新データを元にさらっと世界の動きがどうなのかご紹介をしていきました。
個人的に注目したのが南アメリカのポッドキャストの伸びです。
実は以前もポッドキャストのいわゆる吹き替え版ですね、これ私も個人でやってみたいと思ってプロジェクトを進めていたんですが、
世界的にも今英語だけじゃなくてスペイン語だったり中国語だったりという多言語で配信するポッドキャスト番組の事例が増えてきています。
これがどんどん進むと音声を音声のままボードレスにコンテンツを楽しめる世界がやってくるんですよね。本当に楽しみです。
今後もこのポッドキャストアンバサダーではオープニングで毎回お伝えしている音声業界の海外史上が見えてくる番組として、
アンテナを立てながら気になる海外の動きをお伝えしていきたいと思います。
今回のエピソードの感想は書き起こし配信をしているノートのコメント欄やツイッターにお待ちしております。
そして今回の放送が役に立った面白かったという方はぜひアップルポッドキャストやスポティファイからのフォローやレビューも嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ポッドキャストアンバサダーのあらいりながお送りしました。
それでは次回のエピソードで。