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音声業界の海外市場が見えてくる番組、PODCAST AMBASSADOR。
この番組では、自称ポッドキャストアンバサダーごとあらいりなが、
音声は音声のまま、コンテンツをボータレスに楽しめる世界を目指して、
国境を超える番組作りに向けて日々リサーチしている業界情報を、
さまざまな視点でお伝えしています。
さて、今回は、今後、海外に向けてポッドキャスト配信をする際にも外せない
ポッドキャストのマネー体像をテーマにお話をしていきたいと思います。
国内のマネー体像方法は、すでにいろんなところで情報発信をされているのを見かけるのですが、
今後、海外に向けても発信をする場合、
それでは海外市場はどうなのか、ということを知っておくことも重要になります。
そこで今回は、今の音声業界、特に海外市場でよく出てくるマネー体像の方法というのを
お話をしていきたいと思います。
本編の書き起こしをご覧になりたい方は、概要欄にリンクを貼っておりますので、
そちらからご覧ください。
さて、今回はポッドキャストのマネー体像の種類についてお話をしていきます。
ちなみに、現在日本国内でも、ここ1,2年でプラットフォームごとに
いろんなマネー体像機能というのが出てきています。
ただ今回は、今後海外へ向けてポッドキャスト配信をする場合にも役立つ、
海外市場で主に使われているマネー体像方法を
ざっくりと7種類取り上げていきたいと思います。
まず1つ目は、スポンサー収入。
これは一番海外でも国内でも、今メインとなっているマネー体像方法です。
普段ポッドキャストを聞いていて、冒頭や途中に入ってくる
企業スポンサーなどのお知らせというのがこれですね。
ポッドキャストが存在しなかったラジオの時代にもあった、
いわば昔ながらの方法と言ってもいいのではないでしょうか。
ただラジオ時代と違うのは、個人の配信者でもスポンサーを獲得できるようになってきているということです。
例えば、このポッドキャスト配信にも使っているアンカーという
ポッドキャスト配信アプリの中には、個人のポッドキャストでも
スポンサー収入ができるような仕組みがあります。
現在アメリカ限定のサービスではありますが、
自分のポッドキャスト番組の中にアンカーのCMだったり、
他の企業のCMを入れることで一定の視聴者数があると
配信者にお金が入る仕組みです。
この手法はですね、もちろん大手のポッドキャスト配信会社や
先週取り上げたThe New York Timesなどの番組も
同じくこのスポンサー収入というのは使っています。
そして2つ目、こちらはプレミアムコンテンツです。
これもですね、分かりやすい収入源ですね。
これは普段ポッドキャストを含む音声コンテンツが無料であるという
前提の上に成り立っている収入源ではありますが、
通常の無料のコンテンツの上に、さらに
例えば特別ゲストを呼んだエピソードだったり、
ライブ収録をしたエピソードなどを有料化して配信するタイプです。
別名フリーミアムとも言われる手法ですね。
これも海外では大手ポッドキャスト配信会社が
実施するだけではなくて、個人配信でも
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アプリやプラットフォームを通じてプレミアム放送を配信して
直接ポッドキャスターにお金が入るという方法があります。
そして3つ目です。3つ目はサブスクモデル。
これは月額料金でコンテンツが聞けるという方法なんですが、
ポッドキャストでよくあるのはですね、
サブスクすればCMなしで番組がすべて聞きますよ
というタイプが結構多いような気がします。
このCMなし、スポンサーなしで聞けるというサブスクモデル。
要はですね、リスナーが時間をお金で買っているということだな
というふうに個人的に思っています。
ポッドキャストの広告枠というのも1回15秒だったり30秒だったり
現在はアプリ上では早送りできたりするのもあるんですね。
ただ要は番組を聞いていて、いいところでCMが入ってしまった
というような不快感というか、自分で早送りしなきゃいけない
めんどくささというところを、例えば月5ドル、いいコーヒー
1杯分ぐらいの値段で解決してくれるのは
それはそれでありなのかなというふうには感じます。
もちろんサブスクモデルがすべてCMなしというサービスだけではなくて
プレミアムコンテンツが月額を払えば聞けるタイプというのもあります。
そして4つ目は寄付とクラウドファンディング。
こちらもですね、直接ポッドキャスト制作会社や
ポッドキャスターにお金が入ってくる仕組みですね。
例えばNPR、アメリカ公共ラジオ局の場合
あれだけポッドキャストを数多く配信をしているんですが
このラジオ局もそもそも非営利団体なんです。
そこでどこから予算が出ているかというと
リスナーからの寄付金。これもですね貴重な予算の一部なんですね。
もちろんそれだけではなくて政府からの交付金だったり
財団や大学から提供される資金、そしてスポンサー収入と
いろんなものを合わせてあれだけの番組を配信しているわけなんですが
この寄付というのも一つの大事な収入源のようです。
この寄付というのはですね、個人レベルで言うと
クラウドファンディングというのがメインだと思います。
例えばパトロンを通じてファンがポッドキャストをサポートするという構図ですね。
今ではいろんなプラットフォームを通じて比較的しやすくなってきているようです。
そして5つ目、これはグッズ販売です。
これ今ポッドキャスト界で一番お金を稼いでいる
ジョー・ローガン氏、これめちゃくちゃしてるんですよね。
Tシャツだったりマスク、これだけ人気者となれば
グッズ販売というのも大きな収入源となります。
個人チャンネルでもこのようなグッズ販売はされるんですが
例えばNPRのプラネットマネーという番組でも
以前からエピソードごとの限定アイテムのグッズ販売を実施しています。
最近ではこの世で初めての形をしたマカロニパスタの販売だったり
番組初のアメコミヒーローの漫画だったり
これらのエピソード、また別途紹介をしたいと思うんですが
いろんなタイプのグッズ販売によって収入が可能です。
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そして6つ目はポッドキャスター自身がやっているビジネスへの流入による収入です。
これ分かりやすい例を2つほど挙げたいと思うんですが
まず1つ目、ポッドキャスターを本業としている人の場合
例えば普段はスタジオで収録しているコンテンツをライブ収録をする際に
リスナーを招いてライブイベント化してしまう。
そのチケット販売で収入を得るというのが1つあると思います。
もう1つの例は、専門家がポッドキャストを配信している場合の例です。
例えばその人が心理カウンセラーだったとすると
ポッドキャストでいろんなカウンセラー的な情報を流すことで
実際の自分の病院に患者さんが増えるというようなイメージです。
前者の場合は大手ポッドキャスト製作会社が
ライブイベント的な形でするということもあると思いますが
後者の場合は、そもそも自分のビジネスを広げるために
ポッドキャストを始めた人なんかにとっては
理想的な収入源になると思います。
そして最後は著作権ビジネス。
これはポッドキャストからテレビドラマ化、映画化、書籍化といったような
媒体を超えることで、その著作権によって収入を得ていくという手法です。
これ今ハリウッドもものすごく注目しているところで
現在はある映像製作会社とスポティファイが提携したりもしています。
映像製作会社側はスポティファイオリジナルのコンテンツを映画化することができたり
またスポティファイも映像製作会社に寄せられるいろんな脚本の中で
ポッドキャストの方が向いている脚本はスポティファイ側で
番組化をするというように、お互いのアイデアですね
要は著作権を有するアイデアというのをうまく使って
ビジネスにつなげていくというような動きも出ています。
すでにポッドキャストから映像化された番組を以前
このポッドキャストアンバサダー第2話でも一つ紹介をしたんですが
こういうふうにポッドキャストから映像化するという著作権ビジネス
これが最後に紹介する海外市場で注目されているマネタイズ方法です。
さて今回は特に海外市場でよく出てくるポッドキャストのマネタイズの種類について
7種類ほど紹介をしていきました。
もちろんこの他にも別の方法というのはあるんですが
主な方法ということで今回はこのようにまとめてみました。
今回取り上げた中にはスポンサー収入だったりプレミアムコンテンツだったり
現在日本国内でも主流となっている方法もあったんですが
一方で著作権ビジネスというのはまだまだ実例は少なくとも
今後大きな収入源となる可能性を持っているという
国内では珍しいタイプの方法もありました。
そこで次回はこのポッドキャストの著作権ビジネスについて
なぜハリウッドが注目をしているのか掘り下げて紹介をしていきたいと思います。
ぜひ次回のエピソードをお楽しみに。
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最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ポッドキャストアンバサダーの新井理奈がお送りしました。
それでは次回のエピソードで。