1. PODCAST AMBASSADOR / ポッドキャストアンバサダー
  2. #18 ポッドキャストのマネタイ..

音声業界の海外市場が見えてくる番組 ポッドキャストアンバサダー

第17話で取り上げた7種類のマネタイズ方法の内、今後最も注目されていくと思われる方法に”著作権ビジネス”を掘り下げていきます。

一体だれが注目しているのか?それはなぜか?

本編の書き起こしはこちら

https://note.com/rinaarailevia/n/n7f2d21b50e3b

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音声業界の海外市場が見えてくる番組、PODCAST AMBASSADOR。
この番組では、自称ポッドキャストアンバサダーことあらいりなが、
音声は音声のまま、コンテンツをボーダレスに楽しめる世界を目指して、
国境を越える番組作りに向けて、日々リサーチしている業界情報を
さまざまな視点でお伝えしています。
さて、前回のエピソードでは、海外市場におけるポッドキャストの
マネタイズ方法について取り上げたのですが、今回はその続きです。
第17話で取り上げた、主に7種類のマネタイズの方法のうち、
今後最も注目されていくと思われる方法、著作権ビジネス。
ここを今回は掘り下げていきたいと思います。
いったい誰が注目をしているのか、それはなぜなのか取り上げていきます。
本編の書き起こしをご覧になりたい方は、概要欄にリンクを貼っておりますので、
そちらからご覧ください。
さて、今回は、ポッドキャストのマネタイズ方法の中でも、
著作権ビジネスについて、さらに深掘りをしていきたいと思います。
簡単におさらいをしておくと、ここで言う著作権ビジネスというのは、
ポッドキャストからの、例えばテレビドラマ化、映画化、書籍化といったような
媒体を超えることで、その著作権により収入を得ていくという方法です。
まず、この著作権ビジネス、誰が一体注目をしているのかというと、ハリウッドです。
前回のエピソードでも少し触れたのですが、
今、映画業界がポッドキャストからの映像化に注目をしているのです。
昔、映画化といえば、本からの映画化というのがメインだったと思います。
ハリーポッターなんかがいい例でしょう。
日本でも漫画からの映画化なんかというのも多くあると思います。
それでは、なぜハリウッドが注目をしているのかというと、
何せ、いろんな意味で低コストであるということなんですね。
このいろんな意味といったところなんですが、大きく2つ、ちょっと深掘りをしていこうと思います。
まず1つ目です。
そもそも音声コンテンツというのは、YouTuberなどの動画作成と比べると、
初期投資も少なく済んで、極端な話、スマホ1本あればできてしまうというのは、
多くの方もご存知だと思いますが、まさにこれが1つ目の大きなポイントです。
ハリウッドにとっても、今回の映画制作会社の立場で、
この低コストのメリットというのがどう活かせるのかというところなんですが、
まず、例えば映画を1本作ろうとした場合、
最初に候補となる脚本をまず選ぶわけなんですね。
ただ、その面白そうな脚本というのも、実際に観客に受けるのかどうかという手応えを感じてからじゃないと、
多額の金額をつぎ込んで、大々的には映画化はしませんよね。
その手応えを感じるために、どうやって映像化のプロセスを踏んでいるかというと、
今までは、候補となる脚本をもとに、例えば短編動画にしてみたり、
テレビドラマ化を先にしてみたり、映像化をしてその脚本をテストするようなんですね。
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ここが今、音声化、ここではポッドキャスト化をしてテストする方が圧倒的に低コストで作れて、
かつ、今では大きな視聴者を抱えるポッドキャストリスナーの反応も見られる時代になってきているということで、
候補となる脚本を低コストでテストできるメディアとして、ポッドキャストが注目されているというのが一つ目の低コストな理由です。
そしてもう一つの理由は、映画化が決まってからも低コストということですね。
具体的には、ポッドキャストから映画化する時の脚本にする作業が低コストということです。
ここで少し思い出していただきたいのですが、今まで見た映画の中で、例えば本から映像化された映画を見て、
実は本と映画の内容が結構違ったという経験ありませんか、皆さん。
これ結構違っているということは、本を映画の脚本にする作業にめちゃくちゃ手間がかかっているということなんです。
要はコストがかかっているということですよね。
もちろん本の世界観をそのまま表現するのってすごく難しいというところもあると思うんですが、
本と映画の内容が違えば違うほど、この脚本を作るのに大きな変更を加えなければいけないという理屈ですね。
一方でポッドキャストから映像化をする場合、例えば昔で言うラジオドラマをイメージしてもらえば分かりやすいと思うんですが、
その場合はすでにナレーションだったりとか、登場人物のセリフなどが出来上がっている状態です。
音声を聞いて分かるストーリーとなる前提でラジオドラマは制作をされているので、ここから映画の脚本にするという作業が非常に楽になるそうなんですね。
特に今以前も紹介したポッドキャストのタイプのうち、ストーリーテリングタイプのポッドキャストはフィクションだろうがノンフィクションだろうが、
まさに映画化に優しいポッドキャストというふうにハリウッドが考えているんだそうです。
これが以前のエピソードでも話した著作権ビジネスに非常に強いストーリーテリングタイプのポッドキャストの強みなんですね。
それこそポッドキャストから映画化という選択肢、10年ほど前はなかったかもしれませんが、
今ではそれこそアメリカの人口の3分の1自覚が月1回はポッドキャストを聞くというほどのボリュームにもなってきているメディアです。
最近ではプラットフォーム各社もポッドキャストの分析ツールもレベルアップされてきていて、
このような視聴者データというのも取りやすくなってくるということも手伝っていか、
今はハリウッドも注目するポッドキャストの著作権ビジネスというところではないでしょうか。
さて、今回は音声業界の海外市場で主に見られるマネタイズ方法のうち、著作権ビジネスに注目をして掘り下げていきました。
ハリウッドが映画化を目的としてポッドキャストに注目をしているということ、
そして実は低コストに映像化ができるという部分が1つポイントとなっているということに今回は触れていきました。
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次回はこの著作権ビジネスで成功した作品、実際に映像化されたポッドキャストをご紹介していきたいと思います。
もしかしたらポッドキャスターが元になっていたとは知らずに既に見たことがあるというものもあるかもしれません。
ぜひお楽しみに。最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ポッドキャストアンバサダーの新井理奈がお送りしました。
それでは次回のエピソードで。
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