2021-04-12 06:37

#19 番組レビュー HOMECOMING:イッキ聴きしたくなるポッドキャスト

音声業界の海外市場が見えてくる番組 ポッドキャストアンバサダー

今ハリウッドも注目する著作権ビジネス、これで成功した番組を今回はご紹介します

紹介ポッドキャストはこちら

https://open.spotify.com/show/2pWaoB1xgi5x6UgMgwRlsV?si=EvugzmoqTZCiVWGVfDw0lw

本編の書き起こしはこちら

https://note.com/rinaarailevia/n/n75bb4fc354b1

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音声業界の海外市場が見えてくる番組、PODCAST AMBASSADOR。
この番組では、自称ポッドキャストアンバサダーことあらいりなが、
音声は音声のまま、コンテンツをボーダレスに楽しめる世界を目指して、
国境を越える番組作りに向けて日々リサーチしている業界情報を、
様々な視点でお伝えしています。
今回は、おすすめポッドキャストのレビューです。
前回2回のエピソードで、海外市場でよく見られるマネタイズについて話をしてきたんですが、
その中でも、今、ハリウッドも注目する著作権ビジネス。
これで成功した番組を今回はご紹介したいと思います。
すでに今、音声業界に携わっている方、
ラジオ局に勤めている方なんかにとっても、
今回紹介するポッドキャストのクオリティには、ちょっとゾッとするんじゃないかと思います。
それぐらい、音だけで伝えるメディアがどれだけ可能性があるのか感じられる、
一押しの番組です。
本編の書き起こしをご覧になりたい方は、概要欄にリンクを貼っておりますので、
そちらからご覧ください。
さて、今回紹介するのは、ポッドキャストの著作権ビジネスでも成功した番組です。
タイトルは、Homecoming。
どんなジャンルかと言いますと、フィクションです。
心理スリラーもので、昔で言うラジオドラマーですね。
これがオープニングでも話した著作権ビジネスによって、
ポッドキャストから映像化をされて、
しかもゴールデングローブ賞にもノミネートしたという番組です。
今までにですね、ポッドキャストもテレビドラマの方も、
シーズン2までリリースをされています。
第1話は2016年末にリリースをされているんですね。
その後すぐ映像化権が変われて、
約2年後の2018年末に、
Amazonプライムからドラマが配信されました。
ここからはネタバレにならない程度に、
簡単にあらすじをご紹介したいと思います。
時代背景は現在。
ハイディという女性が主人公です。
ストーリーは彼女がウェイトレスとして働くレストランに、
ある男が訪ねてくるところから始まります。
その男がなぜか彼女の過去、前職について、
いきなり質問をしてくるんですね。
ホームカミングプログラムで働いてましたよね、と。
実は数年前まで、
ハイディはカウンセラーとして働いていたんです。
ただ単なる病院などで働くカウンセラーではなくて、
戦場から帰ってきた機関兵の社会復旧を支援する
ホームカミングというプログラムで働くカウンセラーでした。
次々と浴びせられる質問に、彼女は戸惑います。
ハイディがなぜ前職を去ったのか。
質問責めにしてくるこの男が一体誰なのか。
そして本当は何があったのか。
各エピソードは約30分ほど。
シーズン1は全6話で構成をされています。
この番組の注目ポイントは2つ。
1つ目はリスナー目線です。
と言っても耳からだけなのに凄い臨場感なことです。
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このポッドキャストの効果音の使い方が本当に絶妙なんですね。
どう絶妙なのか、2つほど例を挙げたいと思うんですが、
まず1つ目です。
例えば電話越しでの会話のシーン。
着信音やノイズだけではなくて、電波が悪くて聞こえにくい
なんて状況もうまく表現されていて、ストーリーとリンクしてるんですね。
そこからですね、相手の声がよく聞こえなくて
登場人物が感じているイライラ感という感情もうまく
リスナー自身も感じ取れるようになっているんです。
要は知らないうちに登場人物の立場でその電話を聞いていて
番組を聞いているこっちもイライラしてくるんですね。いい意味で。
目に情景が浮かぶというよりも
耳だけでこれだけ登場人物の感情が手に取るように感じられるというのは
結構衝撃的でした。
そしてもう1つの例は電話の聞こえ方が変わることによって
自分が話してと聞き手のどちらの立場でストーリーを聞いているのか
これが自然とわかるようになっているんですね。
これによって今まで電話の話して側で進んでいたシーン展開が
電話を切った後には聞き手のシーンに自然と切り替えがされていたりするんです。
この交換音をうまく使ったシーンの切り替え、これも絶妙なポイントなんです。
あとはですね、もちろん登場人物を担当している声優さんがですね
映画でも活躍する有名俳優ぞろいなんですね。
スターウォーズの新シリーズでメインキャストだった人だったり
テレビドラマのフレンズの主人公だったり
本当にすごいキャストが揃っています。
この合格キャストの声優陣と絶妙な交換音の使い方
これで生み出す臨場感というのが
リスナーとしては断然楽しめる1つ目の注目ポイントです。
そして2つ目のポイントは業界目線
ポッドキャストからドラマ化された番組ということです。
これこそですね、前回のエピソードで取り上げた著作権ビジネスの話ですね。
ポッドキャストからドラマ化という
映像化する権利を販売することでマネタイゾーするという例です。
ポッドキャストのリリースから約2年後
Amazonプライムオリジナルとしてドラマ化がされました。
主演はですね、なんとジュリア・ロバーツ
もしかしたらドラマを見たけど
ポッドキャストが元になっているとは知らなかった
という方もいらっしゃるかもしれませんね。
特にシーズン1の評判はすごく良かったようで
実はいろんな賞にもノミネートされています。
ゴールデン・グローブ賞のドラマ部分の作品賞、男優賞、女優賞
3つ並んで2019年にノミネートされました。
惜しくもゴールデン・グローブ賞受賞は逃したものの
このリスナー目線でも一喜一喜したくなるような作り
そして業界目線でもポッドキャストのドラマ化が
ここまで注目されたということ
これがですね、今回お勧めするポッドキャストの2大注目ポイントです。
さて今回はホームカミングというフィクションのポッドキャストを
ご紹介していきました。
耳から聞くだけなのにこれほどの臨場感
そしてポッドキャストからドラマ化されて
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ゴールデン・グローブ賞にもノミネートしたというストーリーと
これこそポッドキャストの新たな可能性が詰まった一本だと思います。
英語は分からないけど聞いてみようかなと思った方も
いらっしゃるんじゃないでしょうか。
ぜひですね、音だけでも聞いてみてください。
音声だけでもこれだけの世界観を作れるということ
体感できると思います。
ぜひ聞いてみた感想は書き起こし配信をしている
ノートのコメント欄かツイッターでお寄せください。
お待ちしております。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ポッドキャストアンバサダーの新井理奈がお送りしました。
それでは次回のエピソードで。
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