1. PODCAST AMBASSADOR / ポッドキャストアンバサダー
  2. #60 テック企業も注目の音声事..

音声業界の海外市場が見えてくる番組 ポッドキャストアンバサダー

GAFAも注目する音声事業。今回はEコマースの巨人が仕掛けた動きを振り返ります。

本編の書き起こしはこちら

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音声業界の海外市場が見えてくる番組、PODCAST AMBASSADOR。
この番組では、自称オーディオジャーナリストであるあらいりなが、音声を通じて音声業界の気になるニュースや注目の動きをお伝えします。
音声配信者やポッドキャスターが知っておきたい情報、音声配信が気になっている企業に役立つ視点を、業界目線とリスナー目線でお届けしていきます。
さて、先週のエピソードでは、音声業界の流れというのを海外市場と国内市場という大きな視点で見ていったんですが、
今回は、ピンポイントでEコマースの巨人にフォーカスした大きな動きを取り上げたいと思います。
本編は、今年2月の頭にリリースしたエピソードの再放送です。
それでは、プラットフォーマーが仕掛ける大きな音声業界への動き、お楽しみください。
本編の書き起こしをご覧になりたい方は、概要欄にリンクを貼っておりますので、そちらからご覧ください。
さて、今回取り上げるニュースは、2020年年末ギリギリに発表されたAmazonのポッドキャスト配信会社の買収です。
買収されたのは、ワンダリーという会社。
エンタメオーテフォックスの元幹部であるエルノン・ロペス氏が、2016年に立ち上げたアメリカのポッドキャスト配信会社です。
現段階でも、買収の最終詳細までは明らかになっていないものの、
買収額は3億ドル、日本円で約310億円にまで上るそうです。
ここまでは多くの国内ニュースでも取り上げられている内容なんですが、
ここからはリスナー目線で、実際にどんなポッドキャストを配信している会社なのか、さっと取り上げていきたいと思います。
まず、どんなタイプのポッドキャストを配信しているかというと、
トゥルークライムをはじめとするストーリーテリングタイプの番組が多いんですね。
一つの凶悪事件を取り上げて深掘りするクライムサスペンス的なものもあれば、
ジャンル変わってビジネスドキュメンタリー的な番組も人気です。
ただ、番組の作り方は、ジャンル問わず比較的ドキュメンタリータッチな作りが多い会社です。
それでは、このワンダリーが配信する代表的な番組を3本ほどご紹介したいと思います。
まず1本目は、Dirty John。
こちら、ネットフリックスのドラマで見たという方もいらっしゃるかもしれません。
このドラマの元になったのが、このポッドキャストなんです。
魅力的な男性詐欺師が、ある女性とその家族を次第に巻き込んでいくという話で、
結構ズルズルと引き込まれる展開で、なんとなくヒルドラを見るような気分の番組です。
2本目は、Dr. Death。
こちらは、医療ミスを取り上げた犯罪ドキュメンタリーです。
腰痛を治してくれると、州でも評判の医師が、実は30人を超える患者にひどい手術を施して、
重度の後遺症や、中には死に至るケースも発生したという、とんでもない事件を扱った番組です。
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こちらは、スペイン語や中国語を含む多言語配信もされている、世界に向けても配信された人気番組の1つです。
そして3本目は、Business Wars。
こちらは、一言で言うと、ポッドキャスト版のガイアの夜明け。
業界で競合する会社を取り上げて、どのようなバトルを繰り広げてきたのか、事実を元に紐解いていく番組です。
いろんなジャンルの会社を取り上げていて、例えば、ナイキ対アディダス、ニンテンドー対ソニーなど、面白い対決が盛りだくさんな番組です。
それでは、そんなNetflixでドラマが配信されるほどの会社がAmazonに買収された後、どう変わっていくのかというところなんですが、
現在はAmazon側からの発表によると、今後はAmazonの独占配信というのではなくて、
まずはAmazonミュージック上でワンダリーの番組が聞けるようになるそうです。
リスナーにとっては、買収されると独占配信で今までより聞きにくくなるんじゃないかなという不安が出ることもあるんですが、
顧客体験を今まで通り維持するべく、iTunesですとかSpotifyなどでももちろん聞き続けられるということです。
ここからは個人的な予想なんですが、一方で、ドキュメンタリー系番組作りに強いワンダリーとAmazonとの買収的になるのは、
今後のドラマ化というのはAmazonプライム独占配信という可能性はあるんじゃないかなと個人的に踏んでいます。
というのも、この会社のCEOはFOXの元幹部。今回取り上げた代表作3つどれもドキュメンタリー調の番組で、
まさにテレビ番組のドキュメンタリーと似た作り方なんです。
効果音とかセリフが他社の会社の作り方より一層ドラマ仕立てな感じで、
まさに聞いててもテレビの音声だけを聞いているような感覚になるんですよね。
逆に言うとすぐに映像化できそうな番組が多いんです。
そこで、この買収に対するそれぞれの狙いについてなんですが、
まずAmazon側からすると、そんな映像化の土台が整っているからこそ、
これからAmazonが持ついろんな媒体でワンダリーのコンテンツの映像化も含めて使うことができるという点がおいしいんじゃないかなと思っています。
そしてワンダリー側にとっては、もちろん世界中にいるAmazonのプライム会員やスマートスピーカーなど、
Amazonの一段インフラを利用して今まで以上にリスナーを一気に増やすことができるというのは、
コンテンツ制作側からしても大きな利点なんだと思います。
そこでちょっと気になる点が、ワンダリーの独自アプリやサブスクビジネスの行方です。
実はこの会社、独自のポッドキャスト再生アプリがあったり、サブスクリプションモデルで特別コンテンツが聞けるビジネスをしているんです。
Amazonという大手プラットフォームを使うことで、一気にリスナー層を増やせるという利点がある一方で、
今まで独自に作り上げてきたコアなリスナー層を手放すのか、どう折り合いをつけていくのかというところ、
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ここの買収の最終調整が明らかになった時点で注目したいポイントの一つです。
さて、今回のエピソードいかがでしたでしょうか。
Amazon、実はオーディブルでポッドキャストが聞ける、本が聞けるというだけじゃないんですね。
ここも協力体制の強いコンテンツ制作会社と組むという動き、Spotifyなどとも通じるところがありそうです。
実はこのAmazonの動きからもう一つ見えてきた音声業界のトレンド、ポッドキャストの多言語放送というのも以前のエピソードで取り上げています。
このポッドキャストアンバサダー第4話で聞いていただけますので、ポッドキャストの吹き替え、実在するの?と思った方はぜひ聞いてみてください。
今回のエピソードの感想は、書き起こし配信をしているnoteのコメント欄やTwitterにてお待ちしております。
そして今回の放送が役に立った、面白かったという方は、ぜひAppleポッドキャストやSpotifyからのフォローやレビューも嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。ポッドキャストアンバサダーの新井理奈がお送りしました。
それでは次回のエピソードで。
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