コント55号とドリフターズの対決
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ライバル物語
ドリフターズVSコント55号
ナビゲーターは私、内田健介でお届けします。
月に噛みついたすっぽん
枠を追い出された先輩の意地
失敗して世間は笑うになるのがオチだ
影でそう言われながら、昭和43年7月
コント55号の世界は笑うはスタートした
プロデューサーは時田邦子
土曜8時から9時に若手コメディアンをメインに起用し
番組の主導権を握ってもらうという前代未聞の番組作りに
先行きを憂える周囲の目は当然厳しかった
しかし時田は意に返さなかった
それどころか番組の公開収録の前には
萩本に台本の手直しを依頼
次第に萩本自らが台本を書くようになっていった
時田は
いいものが作りたかった
私は笑いの素人だし
本人たちが面白いと思わなければ笑えないでしょ?
と振り返る
ザ・ドリフターズはコント55号と時期を同じくして売り出しを図っていた
43年1月からはTBSの火曜午後7時半に
初のゴールデンタイムの番組
すすめドリフターズを持つ
この時間枠が後にコント55号との因縁を深めることになった
すすめドリフターズは
翌年に始まる8時台を全員集合にコンセプトがつながる公開番組で
最高視聴率が20%を超えるまでに成長
しかし碇谷聖が出演中に大怪我をするハプニングがあり
番組は7月に打ち切られた
後番組となったのは人気沸騰中のコント55号と
歌手の水前寺清子を組み合わせた
ちいた55号だった
番組自体はわずか4ヶ月で終了
12月にはドリフターズの突撃ドリフターズに変わるが
44年6月からは再びコント55号の番組
55号決定版がスタート
2グループが交代で担当していたこの時間枠は以後
コント55号の2人の出演番組が10年以上続いた
ドリフターズの全盛期
44年夏
当時TBSプロデューサーだった伊豆栗義美は
苦戦を続けていた土曜午後8時から9時の新番組作りを任された
裏番組は爆発的な人気を誇っていた世界は笑う
当時のコント55号はテレビに出ていない日はないと言われ
向かうところ敵なしの状態だった
伊豆栗はここで火曜7時半の枠を
コント55号に追い出された形だった
ドリフターズの起用を決める
しかも舞台中継方式の公開生放送を毎週やるという内容
伊豆栗はドリフターズに賭けた
キャスティングを疑問視する声は
当のドリフターズにもあった
イカリアンが言った
コント55号の裏でいくら頑張っても
ひどい目にあうのは俺たちだ
その場で伊豆栗は答えた
今は55号とドリフじゃ月とすっぽんかもしれない
しかしすっぽんが月に勝てないと決まっているわけじゃない
やってみないとわからないじゃないか
こうして最高視聴率50.5%を記録した
8時台を全員集合はスタート
その船では順調とは言えなかったが
ドリフターズや伊豆栗の番組作りに賭ける執念は
やがて多くの視聴者を動かしていく
お相手は内田健介がお送りしました
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