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2022-05-10 04:32

元厚生労働事務次官・村木厚子さん 第4話「支援者が支えた拘置所生活」

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元厚生労働事務次官の村木厚子さんは平成21年、嘘の公文書を作成した容疑で大阪地検特捜部に逮捕されました。しかし、検察が証拠を改竄(かいざん)していたことが発覚し翌年無罪判決を勝ち得ました。勾留された164日間、村木さんはいったいどんな気持ちで過ごしたのでしょうか。

産経新聞のロングインタビュー企画「話の肖像画」の音声バージョンです。

 

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話の肖像画
元厚生労働事務次官 村木敦子 第4話
元厚生労働事務次官 村木敦子さんは、逮捕されても希望を失いませんでした。
支えとなったのはやはり、家族の存在でした。
支援者が支えた高地処生活
高地処生活は164日間に及んだ。
長い廊下の真ん中に部屋があり、向かい側に見張りの刑務官が立っていた。
カメラもついていて、よく考えると自殺を心配されていたと思うんです。
トイレでも顔が見えるようになっていたり、寝転がれないルールがあったりして、
非常にプライバシーを侵害され、自由が制約された生活だな、というのはありました。
入所直後に刑務官から、泣いている暇はありませんよ。これから検察官と戦うんでしょ?
と言われたのは、本当にびっくりしましたね。
よく観察し、落ち込んでいないかということも見ていた。
高校3年だった事情は、夏休みにウィークリーマンションを借り、
毎朝面会に来て、その後に予備校に通っていた。
刑務官が二人のバカ話を聞いて、笑いをこらえているのがわかるんですよ。
支援グループができたのも恵まれていた。
夫がリストを作り、この日は家族、職場。
ここは空いているから行ける人はいないか、というように、
必ず誰かに毎日会えるようにしてくれていたらしい。
捕釈は4回目の請求で認められた。
意識的に望みをかけて、がっかりしないと決めていました。
一騎一遊してもしょうがない。
検察側の反対理由で面白かったのが、捕釈されたらまたマスコミに追いかけられる。
だから、逃亡の恐れがあるというもの。
どこに逃亡するんでしょう。
受験生の娘もいるのに。
何とでも言うんだなと思いましたけどね。
マスコミに追いかけられた記憶って、一連の出来事の中で最もトラウマになっている。
物理的に暴力的な取材があるじゃないですか。
役所の関係者しか入れないエリアに沈んでいたり、
03:00
家に押しかけてきたり、未成年の子にも取材することもあり、さすがに参っていました。
事件の後、ある記者に、
村木さんは強いですね、と言われたので、逆取材したんですよ。
取材していて、どういう時に頑張れなくなるんですか、と。
一人去り、二人去り、誰もいなくなると、もうどうでもいいやという気持ちになる、と言っていましたね。
あとは、食べられない、眠れないとなったらアウトです、とも。
それは印象に残っている。
私には、それがなかったから頑張れました。
話の肖像が。
ナビゲーターは、相川優里がお届けしました。
04:32

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