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2022-05-10 04:14

元厚生労働事務次官・村木厚子さん 第1話「本来、人見知りする性格」

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元厚生労働事務次官の村木厚子さんは平成21年、嘘の公文書を作成した容疑で大阪地検特捜部に逮捕されました。しかし、検察が証拠を改竄(かいざん)していたことが発覚し翌年無罪判決を勝ち得ました。勾留された164日間、村木さんはいったいどんな気持ちで過ごしたのでしょうか。

産経新聞のロングインタビュー企画「話の肖像画」の音声バージョンです。

 

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話の肖像画
元厚生労働事務次官 村木敦子 第1話
職員3万人を超える巨大館長 厚生労働省の事務方トップを務めた村木さん
女性キャリア官僚のフロントランナーである一方、身に覚えのない罪で逮捕された経験を持っています。
村木さんは産経新聞のロングインタビュー企画、話の肖像画で波乱の人生について語っています。
本来人見知りする性格
大学卒業まで高知県で育った。就職も当初は地元優先で、キャリア官僚は夢にも思っていなかった。
家庭の事情で、大学は自宅から通えるところに限られ、卒業後は仕事を続けられる職業ということを基本に選びました。
地元では当時、民間企業が女子の総合職を採用してくれなかったので、必然的に公務員しか選択肢がなかったんですね。
国家公務員の上級職、次は県庁、国家公務員中級職という試験の順番に受けているので、最初に決まったのが国家公務員上級職だったというのは大きかったでしょうね。
意外に思えるが、小学生になるまでは泣き虫で、高校生の途中までは対人恐怖症だったという。
今では笑っちゃいますけど、次の席替えまでに隣の子に朝1回はおはようと言おうと思ったけど、最後まで言えないほど人見知りだった。
中学高校は男女が3対1の割合で、先生から席替えの時に女同士で座ってはダメだと言われた。
困り果てて空いている席に座ったら、隣に学級委員長の男子がやってきた。
責任を取ったのでしょうか。優しいなと思いました。彼が現在母校の校長をやっているんですよ。
そういう性格の自分が何も知らない東京に一人で行き、仕事をしなくてはいけないというのが良かった。
仕事だと要件があり、嫌顔でも上司や同僚たちと話さないといけないし、そうやって鍛えられた。
おかげで人見知りを克服しましたね。
それでも立食パーティーのようなものはすごく嫌でした。自分からちょっとした話題を振ることが苦手で。
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ところが郵便不正事件の後になったら、色々な人が向こうから話しかけてくれるようになった。
一人ぼっちでいなくて済んでいる。長年の悩みが解消したと思い、おかしかったですね。
事件は辛い経験でしたけど、その見返りみたいに良いことがついてくるというのは面白いですよね。
外出の際にはオフラインでも楽しめます。歩きながら、運転しながら、地下鉄でも大丈夫。ぜひフォローをお願いします。
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