還暦とはよく言ったもので、60歳を過ぎると、どうも子供返りするものらしい。
 小学生のころ、何の拍子か鉄道愛好家になった。余計な話だが、大抵の愛好家は、「テッチャン」と気やすく呼ばれるのを何よりも嫌う。ホルモンや蒲鉾(かまぼこ)じゃあるまいし。
 一口に愛好家といってもさまざまな宗派がある。列車に乗るだけが喜びの「乗り鉄」、写真を撮るのに夢中になり、しばしば堅気の衆に迷惑をかける「撮り鉄」、時刻表を精読し、スマホの乗り換え案内を凌駕(りょうが)することに命をかける「読み鉄」、俳優の六角精児が広めた「吞み鉄」などさまざまあるが、当方はもちろん「乗り鉄」である。
 そんな「乗り鉄」教の教祖が、内田百閒先生である...

【原作】乾正人(産経新聞社・前論説委員長)
【語り】内田健介(俳優)

 


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00:01
日本の鉄道の集大成ともいえる北海道新幹線
そして、戦後史の大きなトピックである国鉄民営化と民営化の象徴的な決戦であるJR北海道
私、産経新聞常識論説委員の井上誠が
実際に東京から列車を乗り継ぎ、湧かないまで行ってみました。
車窓から見える風景、そこから昭和平成、令和、私なりに振り返ってみます。
こんな戦後史開封があってもいいじゃないか。
題して、令和アホ列車で行こう!
呼び手は、内田健介さんでお届けいたします。
鉄道開通150年記念、令和アホ列車で行こう!
第1列車、湧かない行き
1
歓歴とはよく言ったもので、60歳を過ぎるとどうも子供帰りするものらしい。
小学生の頃、何の拍子か鉄道愛好家になった。
余計な話だが、大抵の愛好家は、てっちゃんと気やすく呼ばれるのを何よりも嫌う。
ホルモンやかまぼこではないし、一口に愛好家といってもさまざまな習犯がある。
列車に乗るだけが喜びのノリ鉄。
写真を撮るのに夢中になり、しばしばカタギの州に迷惑をかけるトリ鉄。
時刻表を誓読し、スマホの乗り換え案内を凌駕することに命をかけるヨミ鉄。
俳優の六角星人が広めたノミ鉄などさまざまあるが、
東宝はもちろんノリ鉄である。
そんなノリ鉄教の教祖が内田百賢先生である。
昔は就職面接で尊敬する人はと聞かれるのが定番だったが、迷わず内田百賢先生ですと答えた。
高校の先生?と問い返されたら占めたもの。
先生は教師の故障だけではない。内定が出たのも同然だ。
でも良い子は真似しないでね。一車しか試していないので。
内田百賢先生曰く、アホというのは人の思惑に調子を合わせてそういうだけの話で、
自分でもちろんアホだなどと考えてはいない。
用事がなければどこへも行ってはいけないというわけはない。
何にも用事がないけれど、汽車に乗って大阪に行ってこようと思う。
と百賢先生は特別アホ列車で高らかに宣言し、
敗戦からわずか5年後の昭和25年10月、何にも用はないのに
特急ハトの一等車に乗って大阪に旅立つ。
当時は連合国軍総司令部GHQの占領下。
03:03
戦時中からの食糧難が続いており、駅弁一つ買うにも外食券が必要な時代だった。
しかも朝鮮戦争が勃発し、世上も騒がしかっただろうに、
そんな野暮な話は一切出てこないのだ。
この時百賢先生61歳。
無償に子供の頃から好きだった汽車に乗りたくなったのだろう。
その気持ちはよくわかる。
用事はないが列車に乗りたい。どうしても。
しかも令和4年10月14日は新橋横浜間に日本初の鉄道が開通して150周年にあたる。
徒歩も歓励でコラムニストという称号をもらいながらぶらぶらしている。
裕夫院の兄貴からもそろそろ本業に身を入れたらどうかと訓誡を垂れられた。
それもそうだ。そこで令和の身をにアホ列車を復活させたい。
タイトルはエセアホ列車で行こう。でどうかと三角編集局長に提案した。
なお先生の旅に突きしたがう平山サブロー氏をひまらやさんけい君ともじったアホ列車のひそめに倣って本連載の登場人物は加盟とした。念のため。
いいでしょとあっさりokが出た。でもタイトルは頂けませんな。
というわけで令和アホ列車で行こうとあいなったわけだが彼はどうやら本家を読んでいなかったらしい。
百犬先生は一等車を偏愛しており令和アホ列車で行こうも一等車に乗らねばならぬ。
昭和35年に一等車は実質廃止されたが令和のみよの一等車は早草などに連結されているグランクラスである。
料金は高いが聞かれないことは黙っているのが一番。
経費生産を見て目を三角にしても後の祭り。
9月亡日早草に乗って威風堂々輪っかないまで出かけることにした。
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