東京・上野動物園で誕生した双子のジャイアントパンダ、シャオシャオとレイレイが来年(令和4年)1月12日から一般公開されます。上野動物園で誕生したパンダは7頭目で、双子は初めてです。
 中国から日本に初めてパンダがやって来たのは、50年近く前の昭和47年。日中国交正常化の記念として贈られ、たちまち日本中にブームを巻き起こしました。
 飼育関係者の努力もあって、愛くるしいパンダは日本人に愛され続けています。一方で、中国側には外交的思惑もあります。

「戦後史開封」は、戦後日本の政治史、外交史、エンタメ・服飾芸能史などの様々な出来事を再取材、現代の観点で再構成するドキュメンタリー番組。埋もれていた逸話、報道されていない事実にも光を当てて戦後日本を振り返ります。

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サマリー

上野動物園のパンダの繁殖プログラムが紹介され、人工受精によってミセイとトントンの誕生が成功しています。

目次

パンダの繁殖プログラム
戦後史開封 平成6年に産経新聞に連載された
戦後史開封を再構成して音声ドキュメントでお届けします。
パンダが上野にやって来た 第2話 漢方薬を食べたお父さん
ご案内役はナレーターの特密旅行です。
カンカンとランランが上野動物園にやって来てから2年後の昭和49年のある日、
上野動物園の園長に一瞬ドキッとするような手紙が届いた。
私は70歳の老女ですが、ローヤルゼリーを飲むと変な気持ちを催してきます。
カンカンちゃん、ランランちゃんにもローヤルゼリーを与えてはいかがですか?
2頭の来日から間もなく、世間の興味は2世の誕生へと移っていた。
しかし、不運や失敗続きだった。
昭和54年にはカンカンとランランが自然交尾に成功した。
新聞の社会面には愛の交換に成功の見出しが踊り、2世誕生への期待が高まった。
しかし、ランランは急成人不全で倒れ、お腹に赤ちゃんが育っている途中で死んでしまう。
翌年には日中平和友好条約の調印を記念し、5歳となるファンファンが贈られたが、
今度はカンカンがランランの後を追うように死んだ。
来日以来世話をしていた飼育員は、
残念で無念でした。周囲の期待があまりに大きかったので、できることなら代わりに私が産んでやりたかった。
と振り返る。男性なのに、である。
昭和57年、今度は日中国交正常化10周年を記念して、中国からオスのフェイフェイが贈られた。
この機会に上野動物園は人工受精を計画する。
上野動物園の病院長だった増井光子によると、毎週人工受精のシミュレーションをした。
ところが準備は着々と進むのに、肝心のファンファンが発情しない。
関西出身の増井はファンファンに向かって何度も話しかけた。
あんたなあ、世間があんたのことをどう言うてるか知ってるか?
子供でも産んでみ、世間の評価が変わるよ。
人間の女性に対しては、今はとても言えない言葉だ。
よく昭和59年も発情しないファンファン。
刺激を与えようと、その年の暮れから早朝にフェイフェイと同居させる作戦を取ってもみた。
そして昭和60年、日本で初めてのパンダの人工受精が成功し、ミセイが誕生した。
中国以外の動物園で誕生した初の人工受精ベイビーだった。
増井は、「やったぜ!」という感じでした。
人間の人工受精を批判する人が多かったそうで、産婦人科のお医者さんからお礼を言われたのが印象的でした。
と、当時の興奮を語る。
ミセイとトントンの誕生
だが、その第一死はファンファンが不慣れなこともあり、43時間後、母親の下敷きとなって死んだ。
しかし昭和61年、2回目の人工受精の結果、メスのトントンが誕生した。
トントンの順調な成長は、第二のパンダブームを生み出した。
カンカンとランランがやって来た時の飼育担当で、その後多摩動物公園の園長となっていた中川志郎さんが、昭和62年、8年ぶりに上野動物園に帰り、園長になった。
中川さんは、お父さんのフェイフェイが病に吹け込んだと感じた。
なんとかもう一頭子供を作ってもらおうと、精力がつくと言われる漢方薬の朝鮮人参と六畳を餌に混ぜて与えることを思いついた。
3回目の人工受精は、昭和63年に行われた。フェイフェイは21歳と高齢だったが、前回より大量の精子を採取できた。
オスのユーユーが誕生した。
当時の飼育員の男性は、フェイフェイと同じ朝鮮人参と六畳が入ったドリンクを飲み続けた。男性はこう話す。
フェイフェイには効いたみたいですね。私自身は何も変わりませんでしたけど。
漢方薬のおかげでフェイフェイは27歳まで生き、平成6年に大王女を遂げた。
パンダが上野にやってきた。次回は最終の第3話、パンダの来日がもたらした影響をお送りします。
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