261系特急「宗谷」は、午前7時半、定刻通り札幌駅8番線から滑り出した。
 右側の窓際席でよかった。
 お隣の7番線からは、東室蘭行きの特急「すずらん2号」が同時に出発し、白石駅付近まで、どちらも譲らず、追いつ追われつ並走したのである。
 昼間の札幌駅での特急同時発車は、「宗谷」と「すずらん2号」のみ。目と鼻の先に、JR北海道では数少ない電車特急、789系のメタリックな先頭車が拝めたのは、 眼福であった。
 789系に別れを告げると、右手奥に忽然と茶色い塔があらわれた。解体迫る「北海道百年記念塔」だ。野幌森林公園内にある高さ百メートルの塔は、「開拓の先人に感謝と慰霊のまことを捧げる」ため開道百年にあたる昭和43年に着工し、大阪万博が開催された45年に竣工した。
 だが、老朽化が進み、維持費もかさみ過ぎるため、早ければ年内に解体作業が始まるという。なんとももったいない。

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00:32
電車で行こう!
鉄道開通150年記念
第1列車
湧火南駅
第12列車
駅弁とアサビールは旅の宝石箱
第3列車
第1列車
261系特急
早夜は午前7時半
帝国通り札幌駅8番線から滑り出した
右側の窓際席でよかった
お隣の7番線から
789形に別れを告げると、右手奥に突然と茶色い塔が現れた。
解体迫る北海道100年記念塔だ。
野っぽろ森林公園内にある高さ100メートルの塔は、
開拓の先人に感謝と慰霊の誠を捧げるため、
北海道100年にあたる昭和43年に着工し、
大阪万博が開催された昭和45年に竣工した。
だが老朽化が進み、維持費もかさみすぎるため、
早ければ年内に解体作業が始まるという。
何とももったいない。
万博終了後、撤去される予定だった太陽の塔は、
全国で保存運動が巻き起こり、今でも健在だが、
昭和の建造物は粗末に扱われすぎている。
まあ昭和のサラリーマンも同じか。
朝日川駅からいよいよ宗谷本線だ。
自由席はかなり乗客が入れ替わったが、
グリーン車と指定席はあまり変化がない。
今や札幌湾区内を直通する特急は、
宗谷ただ1本になってしまったが、需要はまだある。
さあ、ここで札幌駅で買った駅弁、
秋のご馳走午前、1000円を開こう。
皆さんからさっき駅そばを食ったばかりじゃないか、
とのご指摘をいただきそうだが、
そばと駅弁とは別物である。
しかも前にもお伝えしたように、
JR北海道の特急列車には車内販売がない。
駅弁のお供に求めたご当地の、
札幌クラシックビールが目の前で、
このままじゃぬるくなるよ、早く飲んで、と、
うるさい。
午前9時を回ったばかりだが、幸い隣は空席だ。
朝からビールなんか飲んで、と、
03:00
隣人から詐欺すまれることもない。
ああ、朝のビールは心にしみる。
ご馳走午前に鎮座するしれとこ鶏のたつた揚げと、
ドーサンホタテのちゃんちゃん焼きもつまみにぴったりである。
窓の左手には鉄潮川が悠然と、
北へ北へと流れている。
道南では木々も緑一色だったが、
なよろを過ぎたあたりから黄色が目立つようになった。
季節の移ろいに北の大地は敏感だ。
それにしても朝日川から北の鉄路は、
宗谷本線のみになってしまった。
新明線も羽博線も天北線も、
後品北線も南線もあっという間になくなってしまった。
宗谷本線自体も、
なよろまでは快速が一日四往復走るなど本数もあるが、
おとい熱布、伊北の普通列車はわずか三往復しかない。
都道松をふんだんに使った木造の鉄潮中川という駅に停車した。
なかなかいい雰囲気でぶらり途中下車したかったが、
降りてしまうと次の湧金井駅まで五時間近くある。
一日平均七人しか乗客がいないので、
少ない本数も仕方がないが、残念無念。
ほどなく頃の米駅に着いた。
高レベル放射性廃棄物の最終処分所をめぐって有名になった街だが、
ひっそりと静まり返っていた。
出発間もなく草原が広がり、
虫たちがのんびりと寝そべっている。
間もなく終着はかない。
10月14日は鉄道記念日の心だ。
三景新聞社がお届けする戦後紙開封。
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06:18
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