1. メディアは死んでいた -検証 北朝鮮拉致報道-
  2. 第4話 虚報といわれたスクープ
2022-03-14 09:40

第4話 虚報といわれたスクープ

あなたは「拉致」をいつ知りましたか?

北朝鮮による日本人拉致を最初に報じたのは産経新聞でした。
40年以上前、若き一人の記者が凶悪かつ理不尽な国家犯罪を暴いたのです。
拉致報道の第一人者による著書「メディアは死んでいた」(阿部雅美著、産経新聞出版)を音声ドキュメント版でお届けします。

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00:01
第四話 巨峰と言われたスクープ
産経新聞社がお届けする音声ドキュメント 北朝鮮による日本人拉致事件
原作 産経新聞出版 安倍政美著 メディアは死んでいた 検証 北朝鮮拉致報道
2018年5月28日 初版発行 製作 産経新聞社
案内役は私 話科の劉邸一光です。
新潟で蓮池カオルさんが連れ去られた事件を突き止めた安倍は
福井・鹿児島でも同じ時期に起こっていた 似たようなアベック失踪事件を記事にした。
昭和55年 1980年1月7日付
産経新聞長官一面トップを飾った 正真正銘のスクープだった。
1980年の1月7日付の一面に記事が載った。
アベック3組 謎の蒸発
53年夏 福井・新潟・鹿児島の海岸で
外国情報機関が関与
富山の誘拐未遂から分かる
外国製の郵品 戸籍入手の目的が
記事のリード部分を抜粋する
浦日本の海岸部 福井・新潟・鹿児島の各地で
謎の連続アベック蒸発事件があり
男女6人が失踪していることが 警察庁の調べで判明した。
事件は富山でのアベック誘拐未遂事件を 端緒に明らかになったもので
発生は53年夏の40日間に限られている。
犯行は極めて計画的で広域にわたるが
富山の現場に残された犯人グループの遺留品が 国内では入手不能なことや
失踪当時 現場に近い沿岸で
スパイ連絡用とみられる海電波の更新が 集中して防止されていることなどから
03:02
外国情報機関が関与している疑いも強く出ている。
非公開だった新潟の波数駅さんの事件は 記事では匿名にした。
福井の千村靖さんと浜本福江さん
鹿児島の市川修一さんと増本隆子さんについては 実名を記した。
この4人については家族からいただいた 顔写真を掲載した。
位置関係がわかるように地図も載せた。
なおアベックとは言うまでもなく 男女二人連れのことだが
今では父子の代表格だそうだ。
翌日の8日付の長官でも社会面の半分以上を裂いて
福井・新潟・鹿児島3県のアベック蒸発について 家族らの話を中心に
家で心中の可能性が極めて薄いことを書いた。
家で考えられぬ 新居決め 挙式目前に 福井事件
3度目のデート 笑顔の写真残し 鹿児島事件
将来設計話したばかり 翌日に旅行の計画 新潟事件
記事の掲載位置や扱いの代償は
その記事の重大性を新聞社がどう判断しているかのバロメーターだ。
これほどの紙面展開は大きな災害時を除けば 滅多にないことだった。
北朝鮮情報機関の反抗かとなるはずが 外国情報機関が関与と変わり
掲載記事のどこにも北朝鮮とはない。
ないが外国が北朝鮮を指していることは 読めば明らかだった。
残念ながらこの記事が他の新聞テレビから 無視されたというのは本当だ。
いわゆる後追い報道はなかった。 乱暴に言わせてもらえば黙殺された。
姿勢の日本人が突然工作員たちに襲われ 海を越えて北朝鮮へ連れ去られる。
あり得ない。北朝鮮がそんなひどいことをするはずがない。
飛ばし記事だ。誤報だ。虚報だ。 という非難批判が耳に届いた。
06:04
今風に言えばフェイクニュースというところだろうか。
既人理解を示す有識者へ討論家は一人として現れなかった。
紙面そかなった。
産経新聞は法案に載せられて書いた。
という穿った見方もあったが事実はすでに述べてきた通りだ。
どこに載せられたのでもない。何の政治的思惑もない。
あったのは新聞記者として当たり前の犯罪を暴く意思と
この事件の持つ意味の大きさについて確たる認識。それだけである。
社内の記事評価も社外同様に大変厳しいものだったことは正直に書いておく。
他社はどこも後追いしないではないか。
後追いされない記事は得種とは呼ばない。
北朝鮮、拉致は忘れたほうがいい。
そんなアドバイスをもらったこともあった。
党の被害者家族たちは産経の記事をどんな気持ちで読んだのだろうか。
息子や娘が生きていることに希望をつなげた。
と話してくれた人がいた。
国交もない北朝鮮ではどうにもならない。
というもどかしさが募る結果になったという人もいた。
家族たちはその狭間で揺れながら長い歳月を過ごすことになる。
これは温室の中に入ると
これは音声ドキュメント
北朝鮮による日本人拉致事件のシリーズ第4話です。
皆様から番組の感想をぜひ聞かせてください。
メールアドレスは
u-service at sankei.co.jp
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この作品は元産経新聞社会部記者 安倍雅美による著書
メディアは死んでいたを再構成したものです。
第5話 メディアが死んだ日
09:02
安倍のスクープから8年後
ついに日本政府が北朝鮮による拉致事件を公式に認めます。
しかしほとんどのマスコミはそのニュースを報じませんでした。
では次回
あなたは拉致をいつ知りましたか
09:40

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