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2025-04-25 21:42

[9-1]財務省レポートにビジネスチャンスあり。産官学の有識者が出した日本の現状認識と課題総まとめは働くサラリーマンにとっての宝の山、ぜひプレゼン資料に引用しましょう【財務省レポート編1】 | 政治経済情勢活用ラジオ[PESU]

【★重要】マークがあるところだけでもぜひ聞いて下さい!


▼本日の番組チャプター▼

財務省レポートにビジネスチャンスあり。産官学の有識者が出した日本の現状認識と課題総まとめは働くサラリーマンにとっての宝の山、ぜひプレゼン資料に引用しましょう【財務省レポート編1】 | 政治経済情勢活用ラジオ[PESU]


() 活力ある経済社会の実現 安心で豊かな地域社会の確立(財政各論Ⅰ) / 財務省

https://www.mof.go.jp/...

() 【★重要】産官学の専門家が財務大臣に対して現状認識と方向性の意見を提出する会議のレポート。財務省や財務省官僚の主義主張ではない。

() このレポートで述べられている結論は「人口減少と少子化・高齢化を今すぐに止めることは不可能に限りなく近い」という宣言

() 経済成長の3要素「生産イノベーション」「資本/投資」「労働力」

() 経済成長の3要素は経済学にあるソローの成長会計理論のこと。国家政策の文脈にある経済学

() 【★重要】国家レベルで認識されている課題であり重点項目だから「仕事やビジネスの将来的な市場予測」ができるのである

() 2025年4月15日に開催された財務省の財政制度等審議会 財政制度分科会(毎年10~15回)で使用されたもの

() 専門家だけでやる、国会における予算委員会や株式会社の株主総会のようなもの

() 【★重要】国の予算編成についての議論と同時に「重点分野」についての議論がある。つまりビジネス機会や社会課題がある

() この財務省主催会議にはどんな人が来るの?名だたる有識者が集合!

() 開催頻度は月間2回くらいテーマをもって議論が話されるし、参加専門家は1年間固定です

() 【★重要】日本の最強専門家たちによる知識・叡智の結集された課題まとめレポートが無料でみれるし使えるんです。

() 生産性への課題ではなく生産力が低下している、潜在成長率がマズいという話

() 人口減少の度合いに地域差がある。地域にしかない林業や漁業やその他の産業が低下するのは国家運営の健全さからするとマズい

() 今回の結論は社会保障の受益バランスと地域格差から起こる潜在成長率の低下が最大課題

() 潜在成長率の向上のために、国家がやってほしいと思っていること(つまり支援してくれるであろうこと)

() 給料上がっても税金で天引きされたらやる気でませんやん、っていうのをどうするかという議論

() 【★重要】企業に向けたメッセージとして「専門的で複線的なキャリアパスを作れ」という話

() ついに国家や政府資料で「利便性の高いまちづくりをしよう」というメッセージが含まれました

() 次回は個別具体な「実際に書かれている文言や提言」を取り上げて野村さんにお答えいただきます


※政治経済情勢は刻一刻と変化していますが、この放送は【2025年4月18日】時点で収録した内容です。ご了承下さい※


■政治経済情勢活用会とは?

設立趣意:私たちが目指すこと (note)

⁠⁠⁠⁠https://note.com/pesu1759/n/nf02fcb099e48⁠⁠⁠⁠


政治経済情勢活用ラジオは、毎日6時間以上国内・海外のニュースや経済レポート情報を見ている野村さんと、インタビューワーの飯田が、政治経済情勢を経営活動に活用できないかを目指して情報を読み解いていく試みの番組です。


普段から政治や経済のニュース新聞等を複数読んで精査する時間のない経営層やビジネスパーソンを対象に、時代や環境の流れをお伝えします。


■政治経済情勢活用ラジオ[PESUニュース]

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■注意事項

株価の上下や為替の上下、個別の業界や個別の企業などといった投資情報を取り上げているのではまったくなく、日本や海外の政治経済の環境が自分の会社や人生に与える影響を知ったうえで選択できるようになることを目指します。放送中のいかなる表現においても将来を断定するものではなく、あくまで私たちが想定した仮説に過ぎません。

サマリー

財務省のレポートは、日本の経済状況や課題を専門家がまとめたものであり、特に少子化と高齢化の影響について現実を直視し、労働生産性向上の必要性を強調しています。このレポートでは、働くサラリーマンにとってのビジネスチャンスが広がる可能性についても論じられています。財務省のレポートが示す日本の現状と問題点を通じて、社会保障の持続可能性や地域間の格差問題が重要なテーマとして浮かび上がります。また、経済成長の持続を図るための具体的な方策についても議論されています。財務省のレポートは、日本の地域社会や就業環境の向上に向けた多様なキャリアパスと安心な地域社会の確立を提案し、働くサラリーマンにとっての重要なビジネスチャンスを示しています。

財務省レポートの概要
マクロニュースを日常に落とし込む政治経済情勢活用ラジオ
こんにちは、インタビューワーの飯田です。そして、毎日6時間以上、国内・海外のニュース情報を見ている
話し手の野村です。この番組は、政治や経済のニュースを働く社会人の方が日常の仕事の中で活用できるように読み解いていく番組です。
野村さん、今日もよろしくお願いします。よろしくお願いいたします。さあさあ、今日やっていきますのは、財務省さんが出したレポートということでしてね。
早速資料タイトルから紹介したいと思うんですけども
活力ある経済社会の実現、安心で豊かな地域社会の確立、財政確論1というやつですね。
提出元財務省、2025年4月15日ということなんですけども、そもそもこれ何ですか?
三館学の経済や財政に関する専門家の方々が、財務省が主催する財務大臣に意見を述べるための会議。
意見を述べるっていうのは、こうしてください。
こうしてくださいに限りなく近いんだけど、こうしてくださいとは言えないから、こうだとこう見えてこう考えていますよ。こうした方がいいと思ってますよ。
今後の日本の課題と方向性について議論した内容がまとめられたもの。
おー、じゃあ財務大臣は決裁はするけど実務担当者じゃないわけじゃないですか。
それに対して現状認識してもらうために、いろんな専門家がまとめたレポーティングみたいな。
そういうことです。
じゃああれやね、会社における社長に対して、うちの部署こうだからっていうのをしっかり聞いてもらって、社長がどうしますかっていうレポートということね。
で、さらに言うと会社に、例えば大学の教授だとか有識者の方に来ていただいて、会議をしていただいて答申していただく。
はいはいはい。
現場の人たちだけでは、財務省の中の人たちだけでは、やっぱり外の情報を集めることって限界があるから、生の情報を答申しますよ、意見を述べますよと。
なるほど。だから業界に詳しい人とか、いわゆるアドバイザリーボードみたいなね。
そういうことです。
そういう人も読んでやるってことね。
で、その会議自体のレポートってこと?
はい。
で、会議の主催をしているのが財務省っていうことですね。
はい、その通りです。
じゃあ財務省官僚がまとめたレポートってわけではないってこと?
そういうわけではないです。
なるほどね。
その通りです。
財務省の方々がこう主張しているよっていうわけではないっていうことだけ、ちょっとお見知りおきをいただければと。
日本の経済課題
わかりました。
この資料ですね、タイトルは活力ある経済社会の実現、安心で豊かな地域社会の確立となってるんですけども、目的はだいたいわかりましたよと。
要は国会において、特に財務を握っている一番の大臣に対して現状を把握してもらおうってことなんですけど、今回結論としては全体どういうことを書いてるんですか?
人口減少と少子化・高齢化を今すぐに止めることは不可能に限りなく近い。
夢を持つのも大事だけど、まず現実を直視しましょう。
現実的に止められへんということね。
現実を直視したらそうですよね。
その環境の中でどうするかっていうことを考えることが大事だよっていうことが書かれていて。
確かにさっきの目的のね、今の現状を正しく知ってもらうためのレポーティングっていうような要素がすごく出てますね。
そうなると、じゃあどうしたらいいの?っていうところが、
供給制約下では、労働者がどんどんどんどん減り続けていくことが日を見るよりも明らかなこの状況で。
少子・高齢化でね。生産年齢事項が減るからね。
はい。生産力の向上っていうものが一番重要である。
ほうほうほう。
で、経済成長の3要素を的確に強化する必要があるというふうに意見が述べられていると。
実際に書かれてる文章ですね。
実際に書かれている文章をそのまま読んだらこうなる。
なるほど。経済成長の3要素って一応何か聞いておきましょうか。
イノベーション、生産性と資本、設備投資、民間企業に設備投資していただきましょう。
金融資本ですね、投資家の方々にもっと投資していただきましょう。
なるほど。
もしくは国民もですね、貯蓄っていうところからどんどんどんどん投資っていうふうにやっていただきましょう。
特に体内直接投資、国内に対して。
なるほど。
正直ね、海外に投資しがちじゃないですか。
なるほどね。はいはいはい。
どうやったら国内に投資してもらえるかっていうそういう関係を作りましょう。
オープンAIの株買うでとかじゃなくてってことですね。
そういうことです。そうなんですよね。
で、3つ目がもちろん労働ですね。
なるほどね。
労働人口と生産性の掛け算で生産力っていうのが算出されるというか出てくるので、労働市場を改革したりだとか、
リスキリングですよね。
はいはいはい。
個人としての人的資本を充実させていくっていう。
この3要素っていうのが大事ですよっていうことをおっしゃっておられると。
なるほど。
これはその財務省の定義なのか、
もう経済成長の3要素といえばどの国でもというか、経済学ではこうなのかで言うとどういう感じなんですか。
経済3要素は経済学でもこういうことを唱えられていて、実際に。
ビジネスチャンスの観点
ソロの成長会計とか、ソロモデル、ソロの経済成長理論とかって言われているところでこういうことが提唱されている、実際に。
なるほどね。
それは企業で使うというより国で使うみたいな感じなんですかね。
そうですね。基本的には政策の立案者の方々とか、経済成長を実現する部署におられる方々がこういうふうに政策方向性としてこの3つに焦点を当てて促進していきましょう。
だからアイデアが実装、社会実装されるイノベーションがないといけない。
社会実装をおそらくするためにお金がないといけない、それを実際に実行する労働者もいないといけないという、3つ揃って経済成長しますよというような理論ということなんですね。
それが今供給制約化だから、一番足りてないのは生産力と労働の部分なんかな。
イノベーションでも生産力が向上するからっていう感じでもあるんですかね。
各論として中を見ていくとかっていうのはそれぞれしていって、もっと詳しく聞いていきましょうというところが今回の放送ですね。
今回のこの資料を扱う理由なんですけども、当然国家レベルでの課題っていうことは、課題イコールビジネスチャンスというふうに言うことも当然できますよね。
課題解決というのがビジネスの一要素ですから、全部がそうではないんですけどもちろん。
ということはこの財務省さんの資料を読むと日本中にある課題の一番全体のマクロ像が手に入るんだから、それはもうサラリーマンのためのマクロニュース経済活用の我がラジオとしてはここ全部チャンスですよという。
眠ってるかもしれないですよ。 眠ったりかもしれないですよというような読み解き方でできれば伝えられたのだと。
こう現象とかね、少子これから今すぐ止めることはできないという暗いニュースを言いたいわけではなく、アプローチできますというようなところでやっていきましょうかというところです。
反転やっていきましょう。ではまずですね、資料の特徴をちゃんと聞いていきましょうか。前提条件としてね。誰がどういう目的で、いつ作った資料で、こうこうこうで言うもんでしたということをもう一度掘り下げてやっていきましょう。
4月15日ね、財務省の財政制度と審議会、財政制度文化会。僕もちょっと今読んでてお経みたいになったと思うんですけど、大まかにね、財政制度と審議会っていう国の財布である財政、予算、税金、国債の発行の仕方のあり方について専門家が集まって議論するっていう場なんですよ。
なんで財務大臣の方にね、国家予算今100兆円ぐらいあって、そのうち70兆円でみたいな。そのね、100兆円の使い方としてはね、こういう使い方がいいと思うんですよ。ざっくりこういうことを話し合えば。
なるほど。 はい。で、その中でも財政制度文化会っていう細かい部門があって、そこはもう国の予算編成に関することをやって。で、財政運営全般に関することをやって。で、財政制度に関することもやってっていう。
財務省が司ることをざーっくり俯瞰的に全部やりますよと。ま、国会で言うとね、予算委員会みたいなもんです。
ですね。 簡単に言うと。 はい。会社で言うと、もう決算機に株主総会やるような。 ああ、そんな感じ。そんな感じです。はい。
で、ただ、物を言う株主じゃなくて専門家ばっかりが集まって、バチバチにやるっていうような感じですかね。 まあ、物を、まあまあそうですね。はい。そんな感じです。はい。
あの、要はちゃんとした意味での、国家にある資本、資産を最大活用できてますんかいっていうのを、各専門家が僕はこれが最も効率的で最も成長可能性があるみたいな意見を言う場所みたいなイメージでいい?
その通りです。 その通りなんや。 ざっくりその通り。 おー、なるほどね。いい場所じゃないですか。 ありがとうございます。
ありがとうございます。 僕じゃない。僕はいないですからね。そういう場に。 野村さんちょっとプロフィール隠してるんやから、あんまりややこしいこと言うと。
ややこしいね。 専門家としてまるで呼ばれてるかのような。行ってきましたか? 失礼です。全然行ってないです。全然行ってないです。はい。
国の予算編成って言うと当然、毎年の、毎年の予算をどう作るか。その基本的な考え方や重点分野について議論。重点分野がわかるんですよ。これで。
日本のインフラと異なる視点
だろうね。 今は教育が重点的にやる方がいいと思いますよって専門家の方が言ってたり、例えばこの資料の中にね、いや今はね、建設業がね、やっぱりベースというか、足りてないんですよ。インフラ、例えば下水管とかでもそうだし上水道とかでもね、メンテナンスができなくなってきてるでしょ。だからそっちの方向をまずはインフラしっかりやらないと教育もクソもないじゃないかとか、そういう話をね。
めっちゃおもろいやん。だってこれ要はさ、多角的な事業展開をしてる会社における、この部分に今年は頑張りますっていうようなことが書いてるんだもんね。
そういうことです。その提言が書かれている。
じゃあ今年国はここに予算使うんですねって言うんやったら、乗っかるも乗っからないもんってことですね。
そういうことです。とか少なくとも国が注目しているっていうことはそこに社会課題があるから需要があって、そこに供給したところでビジネスとなるような構造を築けるかどうかは置いといて、需要は少なくともあるよってことがわかるということです。
なるほど。この会議ってどんな人来るんですか?
これは公開されているんで、例えば財政文化会で言うと、今回のもので言うと、ボストンコンサルティンググループの日本共同代表の方とか、名古屋昇華大学の大学院の教授の方、日本総合研究所の主席研究員の方とか、慶応義塾大学の経済学部の教授。
プロ中のプロがまさに3間学部集まってくるんですね。
IBMの代表取締役の方、あとは日本労働組合総連合会会長の方。
そっちも来るんですね。素晴らしいですね。
そうなんです。あらゆる観点から答申をいただくということですね。
これが年何回くらいやってます?
10回から15回。
けっこうやな。
はい。近年は14回から15回やってますね。
月1ぐらいやってるってこと?
月1以上やってます。正確には4月から12月がメインの活動時期なんで、
だいたい月2回から3回、下手したら3回ぐらい集まってやってはるっていう感じですね。
各会ごとに一応テーマが分けられてて、当然小池会は最初なので総合的なお話をしてるんだけど、
これから会が進むにつれて、例えばここには労働政策のことが書かれましたよね、重点政策として。
だから労働政策について、もうちょっと今回は掘り下げましょうか、みたいな会があるっていうことです。
なるほどね。毎回メンバー一緒なんですか?
一年間一緒です。
一年間一緒。この人たちめっちゃ大変やん。
めっちゃ大変です。
だって会社の代表の方とかいらっしゃいましたよね。
そうですそうです。
ほぼ月1以上ここ来て何か喋らないといけないな。
何か喋らないといけない。
むちゃむちゃ大変やな。
へー。
っていうことをされておられたり。一応臨時委員の方がおられて、例えば決意が出たら交代っていうかね、ちょっと代打というかとかはやったりはするんですけど。
何人くらい来るんですか?
委員さん自体は16人おられるんですよ。
で、そのうちの全員が毎回確実に出席してるかどうかとかは僕らには知る余地がなくて、資料に記載がなかったりするんで。
でもだいたい10人前後くらいで会議されてるんじゃないかってことね。
少なくとも10人以上集まってというかと思います。
ということはその日本トップの参観額の今の経済状態を把握している方々の、しかも議論して各情報を集めた結集された英知が無料で見れると。
社会保障と地域間格差
そういうことでございます。そうなんです。無料で見れるんです。
めっちゃよくない?
ありがとうございます。
全体のコンサルティングとかも全部そうだと思うんですけど、今の環境要因とか競合とか業界の状態のレポートってつけて、
自分たちの事業がこういう位置づけでって書くじゃないですか。いろんな資料に。
その上の部分の本体コンサルタントに頼んで持ってくる最高状態のものもついてるんでしょうか?
もうついてるってことです。
使えばいいや。
ぜひ使ってください。
ぜひ使ってください。
じゃあ早速中身いきましょうか。めちゃめちゃ使えますねこれ。
じゃあ結論のところはね、先ほど出たんでパーッといたしてもらいますけども、
まず人口減少と少子化・高齢化を今すぐ止めることは不可能に限りなく近いと。
これによっていろんな課題がありますが、野村さんの読み方としては生産性ではなく生産力をどう持続させるかっていうのが国家的課題ではないかというふうな定義が見られるということなんですけど、
ここを掘り下げてもうちょっと説明をお願いしましょうか。
少子化・高齢化によって潜在成長率が低下するということが持続的に起きている。
だから要は将来的な成長可能性ってことでしょ。
そう、将来的な成長可能性が低くなっちゃってる。
であり、もっとはっきり言うなら将来の収支予想の収入の良さってことじゃないですか。
はい、そうですそうですそうです。
それは原因は何なんですか。
構造的な課題として挙げられているものね。社会保障の受益と負担のアンバランス。
まあそうでしょうね。少子化・高齢化ですね。
そう、少子化・高齢化により社会保障を受けるっていうものと、
自分が社会保険料なり何なりを払うっていうものの負担のアンバランスっていうところが少子化・高齢化に繋がっている。
だからそれが引いては潜在成長率の低下に繋がっている。
まあそうでしょうね。
もう一つがですね、人口減少の度合いに地域差があることから、
地域間隔差や地域サービスの低下。
要するに地域にしか担えない産業っていうのがあるよねと。
その産業、例えば林業だとか、漁業は当然海のあるところ、
海があったとしてもね、潮の問題だとか潮目の問題だとか海水温の問題とか色々あってね、
産地っていうのは限られてるじゃないですか。
そういう地方が、地域がちゃんと健全に回っていなかったら、
生産力どうしても低下しちゃうよねっていうお話なんですね。
なるほど。
で、地域の生産力が低下すると当然潜在成長率も下がるし。
で、引いては潜在成長率が下がるからみんな未来に明るく思えない。
未来明るく思えないと少子化が起こって、少子化の結果高齢化も起こっていくよねとか。
なるほど。
で、高齢化がこれまた地域間格差や地域サービスに戻ってきて循環して。
で、社会保障の受益と負担のアンバランスにもまた入っていくわけですよね、循環が。
っていう悪循環が起こっているっていうところを止めなければならないっていうことが書かれている。
なるほど。
じゃあ今回の結論ははっきり言ってしまうと、社会保障の受益バランスを是正したい。
地域間格差や地域サービスの低下をどうにかしたいの2つが主要なテーマっていうことでいい?
この2つが土台となって潜在成長率が一番テーマなんだけどね。
そうですね。
具体的に言うと今これってことでしょ?
そういうことです。
で、それのためにどういうことが結論として全体として書かれてるんですか?
まず潜在成長率の向上のためには3つ大事なことがあると書かれていて。
活力ある経済社会の実現、労働生産性の向上とか企業投資の効率性の向上っていうものが書かれています。
人への投資、DXやGXにちゃんと投資していって、成長率を向上させていきましょう。
人が減っても1人当たりの生産性、これは生産性の話ね。
生産性を上げると成長率を、成長力を維持できるよねっていう論理です。
その結果としての持続的なやっぱり賃上げ、好循環が生まれるっていうことには当然賃金というものも入ってくるから
経済循環として最終的に持続的な賃上げをしていってくださいねっていうことが書かれてある。
労働生産性とかね、企業の投資の効率性の向上のために必要なインフラ、持続可能な社会保障制度の構築。
そう繋がるふうに書かれてる。
おそらくなんですけども、これは僕の読み取りなんですけれども、持続可能な社会保障制度もなしに労働生産性を上げたり、例えば賃上げしたところで
結局ね、よく皆さんがおっしゃる給料上がったけどその分社会保険料や労働保険料も上がってしまって、結局手取りほとんど変わらんじゃないかと。
これが起こると、結局消費に回るお金が少なくなっちゃうから。
ちょっと待って、働く気なくすってやつでしょ?
そうそうそう。直接的に言うとね。働く気がなくなっちゃうと、当然さっきのお話で言うと労働生産性の向上には当然繋がらないし、
ということに繋がるので、インフラなんですよね。社会保障制度っていうものが、生産性のということには書かれている。
もう一つがね、持続可能な社会保障制度の構築の項目として、性別や年齢などにとらわれない多様で安定的な雇用環境を作りましょう。
ここはね、企業さんにもちょっと関わるところなんだけど、具体的にこれちゃんと書かれてるんです。
専門的かつ伏線的なキャリアパスの実現というものをしていってくださいね。
どういうこと?
専門的はわかるよね。
はいわかります。伏線的って何?
伏線的っていうのは、例えばこの時期はマネジメント方向のキャリアを積んで、
でもマネジメント方向のキャリアを積んだ後に、また専門家としてのキャリアを積んで、
みたいな現場のキャリアを積んで、
今まで日本企業ってマネジメント層に上がってしまうと、現場に切符っていうのってあんまりなかったんですよね。
管理職からプレイヤーに戻らないね。
それは非効率と一応されてきたから、年功序列就寝雇用っていうものがあったから、
その中だとあくまで企業目線よ。
地域社会とキャリアパスの提案
企業目線で見ると管理職の方がどんどん年を減るごとに上にマネージャーとして管理職としてのキャリアを積み上げていただいてっていう方が効率が良かったんですよね。
ただ今はもうそういう時代じゃないし、
なんならお父さんになってお母さんになってっていう方が一時的に休業する、育児休業をしたりとか、産休とかをするっていうことになった時にね、
管理職だから云々観音、専門職だから云々観音っていうのを一切なくして、
それぞれ柔軟にキャリアを積み上げることができるようにしていきましょう。これが書かれているって感じ。
複数のキャリアパスを用意することっていう風に言われるんですけどね。
安心で豊かな地域社会の確立。これは地方創生社会資本整備。
多様な就業が可能な環境整備、担い手の確保。
地域でも同じようにね、専門的かつ伏線的なキャリアパスを実現できるような雇用環境というものを企業は提供していきましょう。
でももちろんね、それだけでは来ないから、要は分かってはるなと。
大体こういうこと言われるんやけど、なかなか言わないんですよね。
安心で利便性の高いまちづくり。これも挙げられてる。
意外とね、政府資料にはね、こういうの書かれないんですよ。
利便性の高いまちづくりって言わないですよね。
なんていうの?
いや、この項目がない、そもそも。
やっぱここ3年ぐらいでだいぶ変わったなって感じます。
DX活用によるインフラの効率的な整備維持。
あと、移動負担の軽減と持続可能な都市運営。
ここからは個人的な意見やけど、遊べるところも大事よねとは個人的には思ったりする。
みたいなところがひっくるめるとね、安心で豊かな地域社会の確立っていう表現になります。
ありがとうございます。
次回への期待
ではですね、全体の結論とかはずいぶん聞けましたので、
実は言うとまだまだマクロ環境における取り上げっていうのが野村さんターンが続くんですけども、
今回はですね、私ちゃんと全部読みまして放送に残っております。
なんと珍しく飯田さんも。
全体論があって、全体論が続きますと、聞いてる方もしんどいかなと思いまして、
個別具体なミクロっぽい人間の飯田から見た、
ここ野村さん聞かせてよシリーズをバシバシ投げて、
それに野村さんが答えていただくというシリーズを次回か次次回か取って、
またマクロの全体感に戻って終わるというような放送流れにしたいかなと思っております。
了解でございます。
なので一旦休憩の後は、次回からはですね、この資料にこんな文言があったんですけども、
こんなこと書いてるんですよ野村さんをバシバシ取り上げて、
イメージしやすいような、つまり企業として活用しやすいような部分は使っていけたらと思いますので、
次とかも必聴でございますから、ぜひ引き続き聞いていただけたらと思います。
政治経済情勢活用ラジオ、次回へ続く。
21:42

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