マクロのニュースを日常に落とし込む政治経済情勢活用ラジオ、前回からの続きです。
では前回に引き続き、個別具体なページの変化しているところを見ていきましょう。
4月と7月の差分を見ていきましょうというやつでございます。
最初の結論、この展望レポートで7月で言いたいことというものは、シリーズの第1枚にとっておりますので、そちらだけ聞いていただけたらと思います。
はい、では行きましょう。
3ページから4ページにかけてまたがっている部分ですね。
物価の中心的な見通しという見出しの部分ですね。
2025年4月の時点では、消費者物価は2%台前半2025年度に言っていたところが、2%台後半にちょっと上がりましたよという。
1ページの概要で書いてたやつですね。
はい、その後ですね、これまで物価上昇率を押し上げてきた既往の輸入物価上昇や、という表現が取れているのがまず1つ目なんですけれども、その後もちょっと変わっておりましてですね。
はいはい。
2025年7月には、最も賃金と物価が相互に参照しながら緩やかに上昇していくメカニズムは維持され、というふうに書かれている。
ほう、この表現自体がなかったの?
なかった。
追加されてるの?
はい、追加されてます。
変更じゃなくて追加ってことね。
これは追加です、純粋な追加がされている。
直前に何が書かれているかというと、米などの食料品価格上昇の影響は減衰していくと考えられるから、
言いながらも消費者物価の基調的な上昇率は、成長ペースどんかなど影響を受けて飲み悩むことが見込まれるよ、消費者物価は上昇率は下がっていくと思うよ、って言っていることですね。
だから、2026年とか2027年には1%台後半とか2%程度になる、十分許容できる物価上昇率、インフレ率になっているだろうから、皆さん安心してくださいね、って言ってるわけですね。
ただ、物価上昇率が下がって経済成長率も下がっちゃったら、賃金上昇率も下がっちゃったら、それはそれで本末転倒というか。
もう一回読むと、最も賃金と物価が相互に参照しながら緩やかに上昇していくメカニズムは維持され、ということですね。
はい、そうなんです。成長率や物価上昇率は下がるけれども、そうは言っても賃金上昇は維持されると思ってるんです。
だから、賃金上昇と物価上昇がちょうどいい感じに相互に作用し合いながら、物価が上がるから企業利益が上がるよね。企業利益が上がるから賃金も上げてくれるよね。賃金上がったら、ちょっと単価の高いものを買えたりとかするよね。
まあ、いわゆる良い経済成長ってやつやね。
そういうことです。そのメカニズムは維持されると、以上日銀さんはちゃんと説明に入れました。
なるほど。
はい、ほんまかって野村は勝手に思ってるけど。
3ヶ月後消えてんちゃうかと。
そこまで言わない。
そこまで言わないですけど、いろんな事情があって入れ張ったんやろうなって個人的には思ってます。
なるほど。どんな事情?
米の値段が上がって、参院選の結果があって、民意がいろいろ出ましたよねと。
おそらくなんですけど、日銀さんの参院選の捉え方は、インフレをどうにかせって受け止めてるはずなんですよ。おそらく。
じゃあ、政治経済の政治の部分の影響がここに見られるわけや。
おだしょー この文章で。
繋がるかー。
この文章です。
この画面をつけたのこれです。
おだしょー 野村さんはこの一文の追加、あとは約40文字くらいかな。
で、西銀金利動かすの動かないんじゃね?まで読んでるってこと?
僕はそう思いました。
おだしょー どんなおじさんですか?
素晴らしい技能やったね。
ありがとうございます。すみません。
と、思いましたということですね。
続きのところでね、気になるやつがあるんですけど、貴重的な物価上昇率は?って書いてて。
貴重的な物価上昇率って何?
文字が分からないと思うんで、読むと基本のキーに調子がいいの調、で的な、で貴重的な物価上昇率っていうのが書いてるんですけども、これどういう意味?
貴重的な消費者物価っていうのは、2016年からこれ使い出したんですけど、西銀さん。
おだしょー 10年くらい前?
10年くらい前から使い出したんですよ。
おだしょー はい。
いわゆる黒田さんの異次元緩和の時から使い出したんですけれども、
精選食品エネルギーを除く消費者物価。これを貴重的な消費者物価と呼ぶようになったんです。
おだしょー そういう用語なんや。
ちゃんと用語があるんです。
おだしょー へー。
なので、元々は精選食品を除く消費者物価だったんですよ。
おだしょー あーそうなんや。
そうなんです。を見てたんです。エモーレポート。
なんですけど、エネルギー価格の変動も結構これ、よくわからんよねーと。
おだしょー はい。
エネルギー価格が下がったり上がったりするのに合わせて金利を上下させるのってナンセンスよねーみたいなお話になって。
おだしょー なんで?
エネルギー価格ってオーペックさんとかの意思で動いたり。
おだしょー はい。
サウジアラビアさんが増産するよーって言ったら下がる。
おだしょー うん。
もう減産しますって言ったら価格が上がっちゃう。
おだしょー うん。
そこに振り回されて我が国の金利を決めるのかっていうことですね。
おだしょー あー。
で、特に当時現有価格は下がり続けていて。
おだしょー 当時って2016年の価格?
2016年。
おだしょー はい。
その上で異次元緩和をやりたかったわけですよね。
おだしょー うん。
現有価格が下がっているっていうことは、一般の私はね、物価が下がるように見えるんだけど、
おだしょー うん。
これ、我々の世界では需要減退の証拠だというふうに受け取るから。
おだしょー 我々の世界ってのは何の世界?
金融だとか、
おだしょー あー、経済学とか?
はい、そう、経済学とか日銀さんが見ている世界ですね。
では、需要が下がっていたりっていうところを表すから、
その需要がほんまに下がっているんかいっていうところも、増産だったり減産だったりっていうところで、
これ、金利に関係ないんですよね。
おだしょー へー。
金利に関係ない。
おだしょー うん。
金利に関係ないもので、でも、たまにピュッてエネルギー価格上がったりとかすると、
おだしょー うん。
気に下げられへんやんってなっちゃうわけでしょ、当然。
だってエネルギー価格も含めたらさ、物価上がってますやんとか言われたら、
おだしょー 上げられないですね、それは。
端的な解釈をすると、合ってるかわかんないんだけど、
エネルギー価格の変動は、需要と供給の話じゃないから関係ないってこと?
じゃあ、国内の工場がすごい工場がたくさん建って、
その工場を動かすためにすごいエネルギーが必要で、
だからすごい石油を買ってるからエネルギー価格が上がった、みたいな影響をしてないんだから、
計算に入れなくていいよねってこと?
おだしょー 計算に入れない方がいいよね。
方がいいよね、はいはいはい、なるほどね。
おだしょー なんだけど、これは野村解釈ですよ。
はい。
おだしょー 誰も言ってないとは言わないけど、ただの野村の妄言だと思ってください。
はい。
おだしょー 妄言。
はい。
おだしょー 金利を異次元に下げたいときに、エネルギー価格がもし万一でも上がりようもんなら、
下げれないでしょ?外しとく必要があるんですよ。
なるほどね。
ほんまか?変か?消されへんか?大丈夫か?
おだしょー カットしときましょう。
いやいや、まあまあまあ。
おだしょー でも、そういう、まあ今年やかに言われてたりもする面はあります、実際。
その消費者物価指数っていうのは、
通常、生鮮食品とエネルギーが含まれてるから、そういうのを外すために、
貴重的な物価上昇とか、貴重的な消費者物価っていう単語を作って、別表現にしているってことね。
おだしょー その通りです。
食料品とエネルギーを外した物価の上昇率が徐々に高まっていくっていう風に定義をしっかり固めましたよっていうのが、この7月のお話。
なるほど。
おだしょー はい。逆に言うとね、つまりね、エネルギーに補助金入れて、
ガソリン代と電気代下げようとしてるわけでしょ?政府が。
そうね、さっき出てきましたね。
おだしょー その影響で物価の上昇率が落ちてるやんけって言われたら、金利を上げることできないから、今度は。
うんうん。
おだしょー さっき異人間緩和の時と逆の理由。
そうね。
おだしょー はい。だから、貴重的な物価上昇率をわざと入れたんじゃないかなって僕は思ってる。
おー。
おだしょー もともとエネルギーも含めて上がっていたから。
おだしょー そうです。大人の立場りをちょっと学べるんじゃないかなとは、個人的には思ったりしますね。
学べるとこまで読み込むの無理だけどね、素人には。
おだしょー 自分で読んでても、これは大人の立場りやなーとはならんから。
野村解説を聞いて、これが後々効いてくるんですわねーって初めてわかるんで。
ありがとうございます。
おだしょー 改めてですけど、このシリーズ撮っててよかったです。
ありがとうございます。
というところが、こういうちょっとした文言からは感じ取れるなーって思います。
じゃあ次に行きますけども、4ページに物価の見通しの全体比較というのがありまして、これ概要欄に含まれてるんですね。
おだしょー そうですね。
2025年、2026年は…というところに、食料品価格上昇の影響、収入はバレてるが…っていうのが挟まってますよみたいなね。
このお話は前回概要で話しましたので、概ね言うことはないですよと。
おだしょー はい、そうです。
では次行きましょうということで、現有価格の前提というところがございますね。
おだしょー はい。
2025年の4月時点では、概ね横ばいで現有価格推移するんじゃないかなというふうに前提を考えていると。
って書いてましたね。
おだしょー 書いてました。
で、7月は?
おだしょー 緩やかに低下していくんじゃないかって考えてます。
これは明確に変化が限ってますね。
おだしょー 明確に変化します。
うん。
おだしょー はい。もともと横ばいって言ってたのが緩やかに低下していく。つまり現有価格下がっていくよと。
うん。
おだしょー 現有価格が下がっていくよっていうことは、当然エネルギー価格、ガソリン代、政府補助がなくても下がっていくよっていうふうに読み解くことができる。
ということは、遅かれ早かれというか思ったより早く、ガソリン代とか電気代とかのエネルギー政府補助はなくなりそうってこと?
おだしょー まあ、なくなりそうもあるし、なくなってもそれなりにやっていけるようになるんちゃいますかねっていうところ。
うわあ、もうなんかだいぶガソリン安くなったし、あの頃はガソリン代高くて補助出せってブチ切れてたけど、そんなこともあったなみたいなこともありそうってこと?
おだしょー あるかもしれないよね、ということですね。
もちろん為替が絡んでくるから、ちょっと何とも言えないというところではあるんですけれども、ただ為替も含めて現有価格の前提というのは低下していくんじゃないかな。
逆に言うとここから読み取れるのはね、エネルギー価格に困っている方々がおられたら、それはもうちょっと我慢すればいい未来あるかもしれないから、もうちょっとだけ踏ん張りましょう、一緒に頑張りましょうっていうところは読み取れる。
事業構造として非常にエネルギー価格の割合が減化に影響を与えているような企業を運営されているんやったら、今の利益さえ維持できれば勝手に費用が下がってあらり改善しますよみたいな、そういうお話ですね。
おだしょー 逆に言うとあらりが改善するから価格競争起こるかもしれないよねっていうこともありえるかもしれない。
なるほどね。
おだしょー だからちょっと今の間に頭の片隅に置いておくと対応できるかもしれないよね。
同業種とか同じ同業種の人も同様に費用下がってるから、価格下げてきおるんじゃないかと。
おだしょー そうなんでございます。
じゃあ価格が下がってくる企業と維持したい企業の中で選んでもらうためには別の競争優位作っておきましょうねみたいな。
おだしょー そういうことでございます。
不敬。
おだしょー ありがとうございます。
マクロミクロニカス多分こうだと思います。僕は思ってます。
なるほどね。深すぎ。
おだしょー ありがとうございます。
こういうのが読み解ける人が本当の大企業の役員会議とかに出てるんやろうね。
おだしょー そうだと思いますし、よくね決算で有価証券報告書とかって上がってくるじゃないですか。
おだしょー あそこで必ず私、弊社は経済の見通しをこう考えていますってみんな必ず書き張るんですよ。
おだしょー あれを書く理由っていうのがみんなね、あんまりよく分かられてないんだけどこういうところに選ばれている。
だからそれはさ、取り組みエネルギーの影響とか輸出の影響を受ける企業って経済アリストさんとかの社外取締役さんとかアドバイザーとかいらっしゃるじゃないですか。
こういうお仕事されてるんですね。
おだしょー そういうことなんでございます。
大事ですわ。
おだしょー ありがとうございます。
いやいやいや。
おだしょー 僕じゃない、僕じゃない。
誰誰誰。
失礼だよね。
失礼。
では次、5ページなんですけども、経済のリスク要因通商政策という項目がございますと。
こちらに関しては1ページ目の概要と同じ文章が書いてまして、その時の放送を聞いてくださいというやつです。
これはトランプ関税の結果を受けてこういう風に書き方を変えましたという部分ですよね。
はい、そうですね。
ではその次、さらに同じページになりますが、財政拡張的な動きというところが経済のリスク要因というところで語られておりますと。
これの4月と7月の違いについていきましょう。
はい、2025年4月時点ではまず中国経済についてですね、不動産市場や労働市場における調整圧力が続く中、
政策効果も含めて先行きの成長ペースはめぐる不確実性が低く続き高いって言ってました。
で、7月になるとこの政策効果も含めてっていう言葉が外れてるんですよ。
単純に政策効果を含めてという単語が消えた。
はい、まず消えた。これはね、ちょっとね、僕も読みづらいんですけど、いろんな読み方これはできると思うんですよね。
政策効果そんなないよね、この程度じゃーって言ってるような気もするし、
もうそんなことは込み込みで限界というか、わざわざ書かんでもっていうのもあるし、
なんならこれ角立つよねもあるかもしれないし。
主語述語を一応整理しておきたいんだけど、中国経済についても不動産市場や労働市場における調整圧力が続く中、
何の政策効果も含めてな。
中華人民共和国政府及び中国人民銀行。
の政策効果を含めても先行きの成長ペースをめぐる不確実性が引き続き高いっていうことは、
中国は中国経済のために不動産と労働市場にいろいろ介入してるけど、その政策効果なさそうだねってこと?
はい、そういうことですね。
あ、そうなんや。
日本の政策じゃないってこと?
日本の政策じゃない。
中国における中国の政策の話があって、
中国経済と日本の政策がっていう、そういうわけじゃない。
中国における中国の話。
それが分かれば大丈夫。
最後なんですけれどね、これは純粋な追加。7月になって純粋に追加されたのが、
この他、最近の米国や欧州等における財政拡張的な動きなどが、
世界経済を押し上げる可能性にも留意する必要がある。
例えば、欧州、米国が今利下げをして、
金利を下げようとして、そしてトランプさんも含めなんですけども、
特に欧州ですね、防衛予算をすごい増やしてるんですよ。
防衛予算?軍事費のこと?
加藤各国がトランプさんから、もうちょっと予算大きくしてって言われて、
わかった、1%を2%にする、2%を3%にするっていう国がようやく出てきてるっていう中なんですね。
財政拡張って軍事費における財政拡張なの?
軍事費における財政拡張なんだけど、軍事費とはいえ財政出てるわけでしょ?
通貨が世の中に出ていってるわけでしょ?ユーロが。
通貨がより多く、血液がね、人における血液が注入されることによって、輸血によって注入されることによって、
循環が良くなって、経済そのものが良くなるよね。
それ良くなるっていうのとさ、過剰の場合もあるやん。
過剰の場合もある。
良くなる領域なの?これは。
これはね、なんとも日銀さんは言ってないです。
言ってない。言ってないっていう情報も重要よね。
言ってないと思い、言ってないです。
私は、