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Kanako-Vision
東京都北区初の女性区長、山田カナコ。
彼女の描く展望や、未来を描くゲストとの対談など、
北区の新たなビジョンを語るこの番組。
今日は、どんな北区未来予想図が描かれるのでしょうか。
皆さん、おはようございます。北区長の山田カナコです。
本日、10月7日火曜日、元気にお届けいたします。
秋は、先日開催されました区民祭や北区花火会など、
各地域、団体で文化祭や運動会、発表会など、たくさんのイベントが開催される季節です。
文化、芸術、スポーツがにぎわう季節ですね。
皆さん、どんなご予定でしょうか。
そして、秋のおすすめの食べ物、皆さん何ですか。
私はですね、夏のトウモロコシに続き、秋はですね、栗が好きです。
ケーキもモンブランが一番好きなんですけど、食べるの楽しみだなぁなんて思ってます。
皆さんのおすすめの食事、お料理、食材あったら教えてください。
楽しみにしているイベントもOKです。教えてください。よろしくお願いいたします。
10月も程よく肩の力を抜いて、秋を楽しんで過ごしましょう。
防災への取り組み
さて、今月のトークテーマは、次女プラス強女の力で災害に備えるであります。
そしてゲストは、公益財団法人市民防災研究所、伊藤英二さんをお迎えしております。
伊藤さん、今日はどうぞよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
伊藤さんとはですね、区内各所で行われる避難所開設訓練、週末ごとにですね、お会いしますね、伊藤さん。
いつもありがとうございます。各区内の避難所開設訓練、運営訓練のご指導いただいているのが伊藤さん。
そしてですね、今月10月13日は国際防災の日ということで、今回のこの防災に関するテーマにしてみました。
防災に関しては、やっぱり区内でさまざま防災についての取り組みを一緒に区と行っていただいている市民防災研究所の伊藤さんをお招きして、
北区の防災対策、水害対策、この辺をよりリアルにお話し伺っていきたいな、なんていうふうに思っています。
このラジオを通じて、皆さんが、え、こんなことあるのとか、そうなんだと思うことをですね、一つでもお伝えできたら嬉しいなと思っています。
もうご承知の通り、市と直下地震は今後30年間で70%の確率で発生すると言われています。
そして東京都の被害想定も数年前見直しがされて、北区の被害想定も出されました。
その中でいけばですね、なんと死者数149名の想定であったり、帰宅困難者として滞留される帰宅困難者が5万3263名ということで、多分多くに比べてもいいんじゃないかな、なんて思ってもいるんですけども、
こういったさまざまな想定をもとに、区民の方々には日頃の備えを区としてはお願いしています。
この備えについてですね、2話にわたって伊藤さんにお話を伺っていきたいと思います。
1話目が震災、地震に対しての対策と、2話目が水害に対しての対策ということで、それぞれの避難、備蓄を含めて対応ということが違ってくると思うので、この辺について伊藤さんお話を伺っていきたいと思っております。
改めてですね、所属されている市民防災研究所の取組や活動内容を伺ってもよろしいですか。
市民防災研究所では、地震や水害、火災などですね、私たちの身近な災害から命と暮らしを守るために、市民の目線に立った防災の普及活動を行っています。
例えばですね、町会や自治会が結成をしている自主防災組織の育成ですとか、それから帰宅内でも行っておりますけれども、避難所の開設運営訓練、それから自治体職員向けの頭上訓練のお手伝いもしております。
災害、地震に備えることの基本的な考え方、もうこれ当たり前で皆さん分かっているよと思われるかもしれないんですが、改めて専門家の立場から基本的な考え方ということを教えていただけますか。
まず地震というのは突然起こりますので、地震が起こる前にできる備えをしておくということが重要になってきます。
特にやはり地震から命を守る、命を守るための備えをまずはしっかり行っていただくということが重要かなと思います。
備えとして大きく2つ、自分なんかすぐイメージするんですけど、まずは住まいの、住んでいるところのハード的な整備と備えと、あとは物ですよね、災害になったときに必要になるような備蓄品、大きくそんな2つをイメージするんですが、この辺についてどうですか。
まず命を守るためには建物の耐震化、地震に強い住まいに住んでいただくということがとても重要になってきます。
やはり過去の災害を見てますと、大地震によって建物が倒壊してその下敷きで亡くなっている人も多くいらっしゃいますので、まずは命を守るために建物の耐震化、ぜひ耐震性が不足していれば耐震診断を受けていただくということがまず第一歩かなと思います。
なるほど。クッとしても耐震診断の補助も行っておりますので、ぜひご受けいただいて、自分の住んでいるお家大丈夫かなということを意識していただけるといいなと思います。
それと備蓄品などはどうですかね。いろいろと新しいものもどんどんできて、一度備蓄品揃えたから終わりではなくて見直しって必要かなと思っているんですけども、この辺いかがですかね。
そうですね。やはり命が助かった後の備えということで、皆さん備蓄されていると思いますけども、水、食料。それからですね、忘れているのがトイレの備えです。
なるほど。トイレね、これは必ず用意しなきゃいけないところですね。
そうですね。ですから食べる、飲むの備蓄は多くの人がしているんですけれども、トイレの備蓄している人が非常に少ないというところがあります。
なるほど。例えばマンションで地震にあった時に、すぐ水流しちゃダメとかいうことをどこかで聞いたことがあるんですね。もしかしたら下の方の階で缶がずれてて、お水が逆流してくるとかということを考えると、トイレ水流れるから大丈夫という発想ではなくて、地震の時にはトイレは別に備えて、そちらでかなうということが必要になってくるということですかね。
そうですね。やはり携帯トイレというものがありますので、それを備蓄していただく。国では1人1日5回分、できれば1週間分備蓄しましょうと言われていますので、5×7で35回。
8歳後、3時間以内にトイレに行きたくなる確率というのも出ていると聞いたんですけど。
そうですね。トイレ研究所というところがございまして、過去の災害では地震が発生した後、3時間以内に約4割の人がトイレに行きたくなるそうです。
それって普段のリズムとはまた違った部分で。
地震が発生する時間帯にもよるかと思います。例えば30年前の阪神淡路大震災ですと、ちょうど朝方の地震ですので、皆さん起きるとすぐにトイレに行かれると思います。
ですからトイレに行きたいというところが多かったのではないかなと思います。
8歳後3時間以内に4割の方が行きたくなるというのも初めて知りました。
そういう意味ではやっぱりトイレを5×7か分は、ぜひそれぞれのお家族の数分揃えていただきたいなということは、ちょっと発信していかなきゃいけないなというふうにも思っています。
水害と火災への対策
東京都も北区もこれから取り組みとして進めていかなきゃいけないこと1点お話ししたいなと思うんですが、
避難所避難だけではなくて、お家が無事だった場合、もちろんきちんとした安全を確保してからなんですけれども、在宅避難生活、在宅での避難もとても重要になってくる。
避難所だけでなく、ご自宅での避難もこれからどんどん区としては発信していく必要があるなと思っているんですが、この点だけアドバイスいただけますか。
はい。地震後の避難についてですけれども、基本的な考え方というのは、こだて住宅、それから集合住宅でも共通はしています。
地震後に建物に大きな被害がなくて、そして自宅周辺で火災が発生していないことが確認できれば、在宅避難を選択することも可能だと思います。
どうしてもスフィア基準、避難所の一人当たりの面積が国としても大きく変更されていく中で、避難所だけではない在宅避難も皆さんの選択肢としていろいろと発信していく。
これはぜひやっていきたいなというふうに思っております。加えてですね、やっぱりその野田半島なんかでもそうだったんですけど、揺れてその時は助かりました。
でもですね、やっぱり火災が多く起きましたよね。野田半島などでは、もう一面木造住宅が燃えてしまったよって。
区内にも木造住宅密集地域は多く抱えているもので、こういったところのですね、二次災害をどのように防いでいくかというところもアドバイスを伺いたいなと思うんですけども、いかがでしょうか。
木造住宅が密集している地域においては、ひとたび火災が発生いたしますと、燃え広がりやすいというような特徴があります。
特に大規模災害時には通常の消防力では対応が難しい場合もあります。
そのため、区民消火隊ですとか自主防災組織による初期消火活動が非常に重要だと考えています。
どんな大きな火災でもですね、最初は小さな火から始まります。
その小さな火の段階で、いち早く発見し、初期消火を行うことが火災被害を最小限に抑えるということの意味では重要になってくると思います。
ですので、各ご家庭でもですね、消火器を備えることですとか、あるいは住宅用火災警報器、こういったこともですね、設置をしておくということも有効になってくるかなと思います。
地域としてはですね、区も補助を行っていますが、スタンドパイプ、地域内に設置されているマンホールを開けてスタンドパイプで火を消すという。
防災訓練では各自主防災組織の中で結構今多く訓練していただいているんですが、どこにそのスタンドパイプが置いてあるのかということも、
まず地域内自主防災組織の中でわかりやすくお示ししていただくようなお手伝い目としてはしなきゃいけないな、それから1回触ってみていただいて、実際に水を出すというところをですね、
一人でも多くの国の方々に体験していただきたいなということも日々感じております。やっぱりやったことないことって、いざとなってなかなか難しいですよね。
そうですね。普段やってないことは災害時にはできないと思いますので、やはり日頃から訓練をしないということが大切ではないかなと思います。
はい。消火器も初期消火ということや、簡単そうで突然なると私も忘れちゃって、忘れちゃってということも訓練で感じたことがあったんですけど、
ぜひ皆さん、消火器、それからスタンドパイプ、そんなものもですね、地域の防災訓練の中で参加していただいて、触っていただきたいなと思います。いかがですかね、伊藤さん。
そうですね。おそらく北区でも街頭消火器を多く街中に設置されていると思いますので、まずそういった場所を知ることも大事かなと思います。
はい。ありがとうございます。そしてですね、今、区としては災害、水害、地震だけではなくて、とにかく災害情報を広く区民の方にお伝えしていきたいなという意味で、防災に関するポータルサイト、それからアプリを作っています。
防災アプリの重要性
この活用なんかもぜひ進んでいったらいいなと思います。伊藤さんいかがですかね、こういったのがあったら。
はい。防災アプリ、防災ポータル、非常に有効なサイトになりますので、ぜひ知っておいていただくということと、やはり防災アプリは登録をしていただくことが大事かなと思います。
実は36万6千人組の方々のうち、赤ちゃんとかもいらっしゃるのであれなんですけども、今、防災アプリですね、ダウンロードしていただいている方が1万5千人強です。
36万人を目指してですね、全員ではないですけど、携帯持っている人たちは皆さんダウンロードしていただける大きな目標としては持っておりまして、どんどん宣伝していきたいなと思っております。
この防災アプリの中では、ご家族間の連絡が取れるようなサイトも作っていますし、さまざまな気象情報を一括してここで見れるようになっていますので、ぜひ組の方々多くダウンロードしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
そして、くとしての新しい取り組みとして、震災編ですけども、臨時災害FM放送局を開設することになりました。
これまで、組の方々から防災無線の音が聞こえないよというお声が非常に多かったんですね。
インターネット上では文字情報として見ていただけるようにしているんですけども、それだけではまだまだということで、改めて臨時災害FM放送局を開設する運びとなりました。
災害時に77.1MHz、771と覚えていただきたいんですが、FMの771を合わせていただきますと、帰宅の災害情報が聞いていただける、防災無線で流している内容が聞けますよという放送局です。
8月末には、防災週間に合わせて臨時災害FM放送を試験的に実施いたしました。
このかなコビジョンも1年以上続けてきましたが、いざという時に普段から視聴方法がわかっている身近なFM、媒体でですね、災害防災情報が得られると素早く把握することができますね。
もし伊藤さん、行政や番組として防災の発信をする側になった場合、大切なこと、もしくは求められること、この辺のアドバイスをいただきたいなと思うんですが、いかがでしょうか。
特に災害時には、帰宅に限定した情報が得られることが大きなメリットになります。
被災した直後はですね、今後の生活がどうなってしまうのかという大きな不安に陥る方も多いと思います。
そういった中で、区長が直接区民に向けてメッセージを届けることは、区民の皆さんにとって大きな安心感を与えるのではないでしょうか。
また、災害FM放送はこうした役割を担う重要な手段の一つになってくると思います。
そうですね、やっぱり情報がないことでより不安が募る、心配になってしまう。
情報が少しでも入ってくることで、冷静に行動ができるということでいけば、行政情報として防災の内容をどんどん媒体を増やしていくこと、情報をお伝えしていくこと、改めて重要ですね。
そうですね、ぜひ区長さんからのメッセージも直接お届けしてあげるとより良いかなと思います。
かしこまりました。ぜひそういった企画も職官と考えながら、区民の方々が安心して行動していただけるような取り組みにつなげていきたいと思っております。
アドバイスありがとうございます。災害に備えて様々あると思うんですが、
私は毎週伊藤さんが防災避難所開設訓練の中で様々な区民の方々への意識改革、啓発を行っていただいていると思うんですが、
とてもリアルな野党反党の時ですとか、また3.11、それから阪神淡路の様々な事例を挙げながらお話しくださっているのを、私も常に勉強だなと思いながら伺っているんですけども、
ここのポイントだけはぜひ皆さん覚えておいてくださいというものがあれば、今日伺いたいと思うんですが、お願いします。
やはり東京で大きな地震が発生しますと、一番のネックというのは人が多いことです。
外部からの支援というのは、なかなか厳しいのではないかなと考えています。
ですので、帰宅内にいる、その時いる人たちで助け合っていく、支え合っていくということがとても重要になってくるかなと思います。
そうですね、どうしても我々過去の震災を見て、本当に皆さんご苦労されている姿で胸を痛めるんですけども、
その数倍、桁が違うレベルでの被害を想定していかなければいけないということは、やっぱり意識を高めていく。
この取り組みが私たち区としても、東山防災研究所の皆さんをはじめ、事業者の方々と一緒にどんどん発信していかなければいけないなと、改めて今の話で感じました。
聞いてくださっているリスナーの皆さん、防災対策、とっても重要です。
ポータルサイト、アプリ、さまざまな情報発信も私たちが頑張っていますので、何か今日聞いていただいたことをきっかけにアクセスしていただけると嬉しいです。
ぜひよろしくお願いいたします。
今日は審査に関してのさまざまな専門的見地から伊藤さんお話をいただきました。ありがとうございます。
次回はぜひこの続きで水害対策、4つの川に囲まれている北区の特徴として水害リスクが高い、この部分を次回お話を伺っていきたいと思っております。
次回もどうぞ伊藤さんよろしくお願いいたします。
今日はどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
皆さん、次回もお楽しみに。
素敵な一日をお過ごしくださいね。
パーソナリティ山田花子でした。