自己紹介と防災士資格取得の動機
FM八ヶ岳 レインライフ ひと交差点の時間です。 聞き手はサポートスタッフの中田邦子です。
今日は、防災の現場から見てきた、北斗市のこれからの防災についてをテーマにお届けします。 本日のゲストは、北斗市の地域減災リーダーと防災士でもあります
北斗市市会議員の進藤正文さんです。 まず、自己紹介をお願いできますか。
私は生まれも育ちも小淵沢で、37年間サラリーマンを務め、9年前に市議会議員になりました。
現在は3期目で、地域減災リーダーと防災士です。 今日はよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。 昨年12月8日に起きた青森県東方暦の地震が、まだ記憶に新しいのですが、
地震や大規模災害の際に欠かせないトイレトレーラーや住宅の耐震補助、そして市民の命を守るために導入された家具の転倒防止器具購入費補助の実現までの経緯を伺いたいと思います。
進藤さんがサラリーマンから市議会議員へ、また防災士の資格を取られた動機は何だったんですか。
はい。私の母が84歳で亡くなり、亡くなる7ヶ月前から寝たきりとなり、妻がずっと介護していました。
病院に連れて行くことが大変になってからは、病院の通院やおむつ買いなど、私も一緒になって介護をしました。
自分が体験してみて、初めて介護の大変さがわかりました。
母親の介護を通して福祉にもっと寄り添う北都市にしていくにはという思いからです。
防災士の資格について
妻の応援と後押しも心強かったですね。
そして、市議として福祉や市民の安全や命を守る活動を続ける中で、災害に対するより専門的な知識が必要だと感じましたが、
北都市の地域減災リーダーと防災士の資格を取ったのが一番の理由です。
地域の訓練や家庭訪問で、もっと具体的にアドバイスできるスキルが必要だと痛感しました。
また、自分自身も家族がいて、地域で暮らす一人として、事情、教助、控除を正しく伝えたいと思ったんです。
そうなんですね。いろんな経緯があったんですね。
山梨県では、防災士の資格は何人の人が持っているんですか。また、どうしたらその資格を取ることができるんでしょうか。
山梨県の防災士の資格者は、昨年11月末現在で2,269人です。そのうち北都市は32人です。
県は、防災に対する知識・技能を有する人材を養成し、地域全体の防災強化を担う人材を目的に、
海の国防災リーダー養成講座を実施しています。受講対象者は、原則として市町村からの推薦を受けた方が受講でき、
自主防災組織のリーダーや消防団など、市と連携して防災活動に関わる方が対象となります。
どうしたら防災士の資格を取れるんですか。
防災ネットワーク交流会と地域の課題
私は防災士を取ったのは4年前になりますけれども、地域原災リーダーを取って、その後の資格として防災士がありますので、
それを取りたいと日頃から実は思っていたんです。
職員の方とも相談しながら、その担当の課長さんも消防防災課にちょうど来た方だったので、課長さんも一緒に取りたいということで防災士の受講をしました。
防災士は4回の講習がありまして、実施訓練とか機場での学習とかあって、4回の学習をします。
その後最後は試験をするんですけれども、結果はその後来て合格しましたけれども、それで防災士として登録することになりました。
その後防災士になった方はフォローアップ研修というのは、私の場合は2年後にあったんですけれども、それも4回、週1回ずつ講習を受けて、実施訓練でまた講習とやって、
例えば土の訓練だとか、あとは瓦礫の中に人が埋まっている、そういう実際コンクリートの中で救出する作業だとか、あとロープの締め方だとか、そういうのを講習を受けて、いろんな経験をさせてもらいました。
本当に実地で役立つことですね。
そうなんです。県は年2回、海の国防災ネットワーク交流会というのを開いているんです。
6月と12月に実施しているんですけれども、私は昨年の12月14日に南部町で開かれたネットワーク交流会にも行ってきました。
その地域の方がそのテーマを選んで、その地域の発表をしていただきます。
その時は自主防災組織を立ち上げる経験をした方が発表していただきました。
そして、午後はグループに分かれて初めて会った方もいますし、その中で1つはテーマが出されまして、それを皆さんで協議して、
災害用トイレトレーラーの導入経緯と機能
時計係とか初期の方だとか発表者だとか、そういうのを決めて、グループごとにそのテーマについてこんなふうに思っていますとかというのを発表して終わるんですけれども、
それぞれみんな場所とか地域が違って悩みもあるし、防災をどうやって進めたらいいかなと思っている方の集まりですので、意識の高い方が集まって、
やっぱり地域の中で、この自主防災組織の中とか、そういうリーダーとして自分たちが皆さんを防災の力をつけていくリーダーとして育っていくというのが、県のネットワークの、海の国防災ネットワークの防災士としての取り組みですね。
では、防災士として活動されていて、感じる地域の課題はどんな点でしょうか。
一番は、自分ごととして防災を実践する人を増やすことですね。行政が備えるだけではなく、家庭や地域で普段からできることを話し合うことが大切です。
例えば、家具の固定や家族で避難経路を決めておくことなど、日常の延長に防災を置いてほしいですね。
確かに防災は日常の延長ですよね。備蓄や訓練も特別なことではなく、生活の一部として取り組むことが大事なことだと思います。
ではここで、局の紹介をお願いします。
26年前のNHKラジオ番組で出演した、ふるさと自慢・歌自慢で歌った近畿立のフラワーをお願いします。
トイレトレーラーについてお聞きします。北都市のホームページに載っていますが、八ヶ岳ブルーをイメージしていてとてもきれいなトレーナーですね。
どうして北都市はトイレトレーラーの導入をすることになったのですか。
それは令和元年の12月定例会で、災害に強いまちづくりに向けた新たな事業として質問しました。
職員の方はトイレトレーラーの視察を行い、令和2年9月に導入され、全国で10代目、関東甲信越では初めての導入です。
購入するには結構な金額かかったと思いますが、実際のところ、おいくらだったんでしょう。
トイレトレーラーの購入費用は約2,600万円です。費用の一部をクラウドファンティングで調達しました。
トイレトレーラーの運用と全国連携
市民の皆さまや企業への寄付を募ったところ、872万5千円もの資金が集まり、ナンバープレートの番号が資金と同じ8725です。
皆さまの心のこもったトイレトレーラーということです。
このトイレトレーラーは、車で牽引できる移動式のトイレ設備です。災害で水道や電気が止まっても、太陽光パネルとバッテリー、給水タンクで稼働でき、どこでも清潔なトイレ環境を確保することができます。
北斗市では1台導入していて、室内は広い洋式トイレが4室、換気や照明もついています。防災訓練や北斗市内のイベントで活用されていて、トイレトレーラーの周知も兼ねています。
野党半島地震の被災地支援では、大変喜ばれた設備です。
避難所の衛生環境はとても大切で、トイレって本当に必要不可欠なものですよね。
トイレが汚いと、お年寄りや女性の方がトイレを我慢してしまい、私もそうなんだと思いますが、水分や食べ物の摂取を控えてしまうことが日常化することで脱水になったり、命を落とす方もいらっしゃると聞きました。
しんどうさんは被災地へ出向かれたのですか?
私は2年前の野党半島地震の被災地には行きませんでしたが、1月3日にトイレトレーラーを派遣した出発式に参加しました。
職員の方は2日から派遣の準備をしていて、3日早朝6時に職員4名がトイレトレーラーと給水車で野党半島に向かいました。
本当にまだ暗くてとても寒い朝でした。無事任務が遂行できるようにと祈る思いでした。
被災地でのボランティア経験
任務が終わってから聞きましたが、10時間かかって石川県七尾市に着いたことを伺いました。
それは大変でしたね。実際に災害時に使用する際は、トイレトレーラーはどのような手順になるのでしょうか。
まず被災自治体から要請が来れば、担当者がトレーラーを牽引し、現地に向かいます。
到着したら給水タンクを満たし、汚水タンクを設置して、すぐに運用が開始できます。
夜間、仮設トイレは真っ暗で行きづらく、その点トイレトレーラーは夜間の照明は太陽光で蓄電しているので、照明には問題がないんです。
特に女性の方は防犯上も安心して使用できますよ。
運用中は現地の自治体や避難者の方と協力しながら、清掃と汚水処理を行っていきます。
何かとても素晴らしいですね。
もし同時に複数の地域が被災した場合は、1台のトレーラーでどう対応するのでしょうか。
北斗市は災害派遣トイレネットワーク、みんな元気になるトイレに加盟しているので、全国の自治体同士で助け合える仕組みがあります。
どこにトレーラーを派遣すべきかをネットワーク内で調整し、優先度に応じて運用します。
耐震補助金制度と家具転倒防止支援
北斗市の1台だけが動くのではなく、全国で支え合える体制が整っているんです。
新堂さん、実際に今まで被災地に入ったことありますか。
私は令和元年の台風19号で、長野県の長野市に社会福祉協議会がボランティアを募集して、それに参加してきました。
1日のボランティアでしたけれども、現地は本当に大変で、大勢のボランティアの方も来ていましたけれども、
私は担当が個人のお宅の泥上げだったんですけれども、同僚の議員と一緒にそこを担当させていただきました。
泥上げも大変ですよ。水が含んでいて、一輪車に乗せて、スコープで乗せて、それをまた広いところまで移動していくんですけれども、
その前に社会福祉協議会から準備をしていくようにと言われまして、縄靴とか軍手、ゴーグルとかヘルメット。
縄靴は下敷きを入れるんですけど、それは釘が貫通しないものを選んで、ということで指示がありまして、やっぱり向こうで怪我をしないようにということで、そういう準備をしていきました。
被災地は本当に、先ほども言いましたけど大変で、床下浸水、床上まで来ましたね、そこのお宅は。庭にちょうどリンゴの木がありまして、リンゴの木が私の性能以上まで茶色くなっていて、上の部分は助かったリンゴが赤くなっていましたけれども、
水に浸かったリンゴはダメだそうです。私も初めてのボランティアの経験をしましたけれども、地域減災リーダーをとってから初めてのボランティアでしたけれども、こういう経験は今後に活かしたいなと思っています。
先ほどトイレトレーラーの話を聞いたんですけれども、この被災地のトイレ状況ってどんなような感じなんですか。
当時はまだトイレトレーラーの仕組みがあまりなくて、みんな仮設トイレだったんですよ。ボランティアの方もみんな仮設トイレでやるんですけれども、仮設トイレってやっぱり狭いですよね。
ご承知のとおりトイレトレーラーは子どもさんも一緒に入れる。水泉で環境がいいということで、仮設トイレはやっぱりなかなか被災した方が避難所で使うっていうのはなかなか大変だなって感じましたね。
そのためにも北斗市が導入したトイレトレーラーってとても素晴らしいですね。
そうですね。防災意識を高める上でも周知をする。また市内のイベントでも周知していく。使っていただく。
本当に仮設トイレとトイレトレーラーが被災地では併用していきますけれども、やはり女性の方、高齢者の方、子どもさんはトイレトレーラーで安心して使っていただける環境を整えることが非常に私は重要だなと思っています。
安心・安全ですね。
そうですね。
先ほど北斗市が全国で10台目の導入とお聞きしましたが、全国の市区町村が1台ずつ、もし1台ずつトイレトレーラーを常備して被害の大きい被災地に全国からすぐに結集できたら、災害時のトイレ不足問題が解消できそうです。では2局目の紹介をお願いいたします。
自助・共助・公助と防災の連携
高校生の時に行った吉田拓郎・かぐや姫コンサートinつまごいの思い出の曲、これは51年前なんですけれども、えりもみさきをぜひよろしくお願いします。
そんなになるんですね。今度は北斗市の耐震補助金制度についても教えてください。
対象は昭和56年5月31日以前に建てられた木造住宅が中心です。木造住宅耐震診断補助金や耐震改修工事、耐震建て替え工事に143万7500円を限度に補助を受けることができます。
また耐震シェルターなどの設置工事では36万円を限度に補助を受けることができます。
倒壊の危険性が高いブロック塀などを除去、耐震改修また再築する場合の補助制度もありますよ。
また、建築物防災出張講座をとして住宅の耐震化に関する疑問について、職員の方が地区やサークルなどの会合の場に伺い、映像などでより分かりやすく説明しています。
そしてもう一つ、家具の転倒防止器具の補助金が新たに作られたと伺いました。これはどういういきさつだったのでしょうか。
31年前の阪神淡路大震災、15年前の東日本大震災、そして2年前の野党半島地震を見ても、耐震化された家が地震で倒壊しなくても家具が転倒して下敷きになってしまったなら非常に残念な結果となることを考えると、
平時から家具を固定する仕組みが大事です。減災力の強いまちづくりにつながります。そこで、日常の延長にある安全対策を行政が後押しすべきだと理解で繰り返し訴えました。
担当課とも何度も協議し、ホームセンターなどの購入で使いやすい金を対象にする設置のサポート制度も検討するなど、細かい点を積み重ねて、ついに予算が可決され、制度として昨年の10月からスタートしました。
市民の声と、市議会での議論が結びついて生まれた制度なんですね。具体的にはどのような内容となっていますか。
この補助金は上限が1万円です。購入額の2分の1が補助され、例えば2万円を買った場合には限度額が1万円ですので1万円まで、例えば5,000円買ったとすれば2,500円が補助されます。そういう制度なんです。
期限は補正予算でしたので、今年の3月27日までの補助金です。ぜひ多くの方に活用していただきたいと思っています。
そして、金額の大きな耐震控除の前に、まずは家庭の中での安全を確保するという発想が、市全体に広がっていけばと思っています。
それでは、自助・共助・控除についても伺いたいのですが、トイレトレーラーや補助制度とどのように関わってくるのでしょうか。
トイレトレーラーは控除ですね。これだけでは災害は乗り越えられません。
自宅に簡易トイレや備蓄を持つ自助、地域で支え合う共助、そして市が制度や設備を整える控除、この3つがそろって初めて防災は機能します。
なるほど。自分の命は自分で守ること、また自助・共助・控除のすべてが大切なんですね。
それではここでリクエスト曲をお願いします。
私の青春時代の思い出の曲なんです。
月に一度公民館でギターの練習をしていますが、初めてライブハウスで4人が演奏し歌ったのが、かぐや姫の22歳の別れでしたので、よろしくお願いします。
本日は市会議員であり防災士でもある振動さんに、トイレトレーラー、耐震補助、家具転倒防止支援まで幅広くお話を伺いました。
備えは特別なことではなく、日常の一部として取り入れていくこと。
次の災害はいつかではなく、いつ起きてもおかしくないですね。
今日のお話が私たち一人一人の備えのきっかけになればと思います。
振動さん、本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
FM八ヶ岳、デインライフ、ひと交差点。
聞き手はサポートスタッフの中田邦子でした。