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Ayako Izumi
振り返りをすると、なぜ私が今、副業をやっているのかというときに、そもそも会社を辞めた理由が、会社員という属性で、自分がそれだけで一本に集中すると、精神バランス的に辛くなってしまった。
それは自分の力不足もあって、ここは初めて話すかもしれないですけど、頑張っても頑張っても何もできない社員の立場みたいなものが、ようやく分かってしまったというのがあって、
そこのバランスを取るためには、正社員という属性だと私はきつくなっちゃうんだなと思って、じゃあ新しいことができるように辞めたし、新しいことをやるにも転職とかじゃなくて、こういう副業パラレルワーカーになりましたという話になりました。ここを深掘っていきたいなという話です。
スピーカー 2
ありがとうございます。本当に会社ってなんだとか、やっぱり一本だと苦しくなるときあるよねっていうのはすごく僕も共感するところで、でもちょっと苦しさの種類が違うかもなと今聞いてて感じました。
あやこ氏の苦しさは、ある意味、自分の中での正しさとか理想みたいなのを突き詰めていくときに、でも自分の立場とか組織の中の一人だと、やっぱりどこまで行っても組織を動かすのに限界があるよねってそういう苦しさでしたよね。
僕はもっとある意味、自己中な苦しさというか、自分の100%やりたいことって、その組織の中にはないんだなっていうことに気づいたり、それが別に会社では求められることではなくて、会社のやりたいことを実現していくのが会社員なんだっていうことに気づいたり。
そんなことかもしれないですね、言葉にすると。
ちょっと似てるのは、あやこ氏も自分の中での理想を追い求めるときに、その組織ではうまくいかなくて、私も私で自分の働きたいとかこういうことをやりたいっていうことを追い求めていったときに、それって会社とイコールにはならないよねっていう、その辺は似てるかもしれないですね。
Ayako Izumi
いや、そうだね。
同じかもしれない、本当に大きくするとね。
いや、そんなんですよね。会社って、会社員ってさ、自己実現しましょうみたいなことも言うじゃない、会社って。
スピーカー 2
言いますよね。
Ayako Izumi
普通に言うじゃん。
どんな自分になりたいのかとかさ、いろいろ聞かれるしさ。
スピーカー 2
仕事を通した成長、自己実現みたいなことも言いますよね。
Ayako Izumi
で、お前はこの会社に何がしたいんだよとかすごい聞かれたし。
じゃあなんかこの会社でいろいろできるのかなって思って、いろいろさ、なんか頑張ってきたなと思ってね。
スピーカー 2
ちょっと具体的に聞きたいけど、例えば言っていい範囲でどんなことをやろうとしてきたんですか。
Ayako Izumi
何だろう、私はね、結局売り上げを右肩上がりにし続けてきた会社だから、今後もそれを続けるのが当たり前なんですよ。
なんだけど社会構造も変わったり、業界構造も変わったり、新しい技術が出てきたりして、もう限界だっていうのがもう見えてきてるという経営課題があって。
それをでも持続可能にさせるためにはどうすべきかとか、事業をどう変えるべきかとか、要はなんか経営者の真似事みたいなことを訓練させるんですよね、社員に対して。
だから、それを本当に必死で考えたんですよ。こういうふうにすべきだとか、経営者でもないのに、そう、経営者でもないのにさ、全員経営的なキーワードでやったものの、誰もそんなこと、ミドルマネジメント層は本気で、頭でわかってるけど本気で動かそうなんて誰も思ってないというか、
図体が大きすぎて、そんな理想は無理だってみんなわかってるんだけど、そういうことをやらされてる感っていうのが急に出てきちゃって、途中で。それもね、もともとすごい本気だったんだよね。会社を良くしようとか、もっと成長できるようにとか、いろいろ一般社員なくせに何かいろいろ考えたんだけど、別にそれ求められてないんだなって、実際。
実際は、なんか馬車馬のように働くことが、会社っていうか、その資本、資本家側にとってはそうだよなと思って。それでもなんか、労働時間削減してとか、働きやすい環境にしてとかさ、いろいろなんか、すごい矛盾する、相矛盾することを求められて、なんか何なんだろうなって思いましたね、会社って。
スピーカー 2
なるほど。だから、一般職のうちから経営者目線を求められていて、それに向かって、あやこ氏は自分なりにこう、どうやったらこの会社が経営できるのかとか、経営可能になにかみたいな考えてたけれども、実体はそんなことを一般社員が全員考えることを求めて、実はなくて、
馬車馬のように、ある意味、降りてくることをうまくこなすっていうことも求められてたっていう。
Ayako Izumi
でかもう、事業がさ、高い売上を成立させるためには、もう必要悪みたいな事業がいっぱいあるんだよね。なんかその、それを誰かがやらなきゃいけなくて、それが会社を支えてるのが実体だったりとかするので、新しい施策とか新しい事業とか考えても考えても。
なんか別に、もともとの事業が支えてるのが事実なので、それをね、やろうって言ってくれる見方してくれる人もあんまりいなかったりとか、いたかもしれないけどすごくハードルが高かったりとかね。
スピーカー 2
なるほどですね。
Ayako Izumi
いやー、ある意味矛盾みたいなね、この変わっていかないと時代の流れには取り残されるけど、変わることを拒む側面もあるっていう、そういう矛盾があるのかな。
たぶんね、それ悪気がってやってるっていうよりは、そういう構造になっちゃってる会社が大きすぎたりとか。
見えないところでその会社が売上が上がってる理由が、たぶん私には見えないところであるはずで、それを崩すわけにいかないしとか、なんかね。
なんかそれってすごい、大企業にいるんでむちゃくちゃその感覚わかるんですけど、結局その社員は意思を持って意見を挙げたほうがいいんだけれども、意思決定できるのって全部が見えてるトップの人しか無理じゃないですか。
無理無理、そうだよね。
スピーカー 2
だからなんかそこが全体像がやっぱり大きすぎるし見えないところもたくさんある中で、結局はそのトップしか決められないみたいなジレンマと、現場で感じてるその課題感みたいなのは、スピード感がこう、トップはそんなにパッて決めてパッて変えられない大きいからっていうそのジレンマなんだろうなって今聞いてて、思いましたね。
なんか僕の感じてる苦しさみたいなのと、やっぱりそういう意味ではちょっと種類が違うなぁと思いましたね。
Ayako Izumi
どうですかどうですか、ゆうすけ氏は。
スピーカー 2
そうですね。多分綾子氏、マネージャー職というか経営職側に行っての悩みですもんね、それって。
Ayako Izumi
そうね、後半はそうですね。
スピーカー 2
全然僕はそんなレベルではないので、一プレイヤーとしての自己実現みたいなことを考える中で、すごくこうある意味恵まれていて、自分のやりたいことに手を挙げて、公募でその希望の分野に関わらせてもらっている、来たんですけど、
なんかそれでもどこまで行っても、どっかでやっぱりストップがかかるというか、
例えばそのクラフトビールの仕事をやってた時に、コロナになって飲み場、クラフトビールの飲食店のマネジメントみたいなことに携わっていたんですけど、
やっぱりそこで、こういうコロナ禍だから、どんなことができるのかみたいなことを考えざるを得なくて、考えて、
Ayako Izumi
それでなんかその時オンラインでなんか醸造場をツアーするみたいなのがポッと流行ったことがあったんです、その界隈でね。
スピーカー 2
ほんと配属されてもう数ヶ月でしたけど、なんかそういうのやってみようやみたいなことを何人かで言って、
そういうのをテスト的にやらせてもらったことがあって、なんかその時はすごくある意味柔軟なところもあるし、
社員の意見というか自分たちのやりたいことでいいと思ったことをある意味チャレンジできるような仕事なんだなって思っていたんですけど、
コロナが開けてきて売上を上げなきゃいけない、利益を求められるようになった時に、どんどんどんどんその柔軟性よりもプライオリティが高いことが出てきて、
やるべきこと、やってみたいことよりもやるべきことがすごく多くなってきて、その比率がコロナ禍ってお店開けてないからやるべきことがほぼゼロみたいな、
自由度100みたいな状態から、どんどんどんどんやるべきことが70、80となってきた時に、
自分ってやっぱりやるべきことをやるのって辛い人なんだなって思ったんですよ。できないタイプというか。
Ayako Izumi
それはさ、内容が嫌いってこと?そうでもなくて、強制されるのが嫌だってこと?
スピーカー 2
どっちかというと後者ですね。ほんとにやりたいと思ったことしかモチベーションが上がらないタイプって言ったら極端ですけど、
Ayako Izumi
そういう人なんだっていう気づきが自分の中でありましたね。だからといって全部投げ出してるわけじゃないでしょ、もちろん。
スピーカー 2
投げ出してないからこそ苦しいというか、投げ出せないから苦しいみたいな気持ちはやっぱりありましたね、そのマーケティングの仕事をやってる時に。
Ayako Izumi
なるほどね。
スピーカー 2
なんか精神バランスみたいな話が前回ありましたけど、なんかこうやらなきゃいけない仕事が8割だったとして、2割くらいはなんかこう自分で取ってこれる仕事もあったわけなんですよ。
スピーカー 2
でも周りの人がそういうふうに働いてるから、どうしようもないんですよね、みたいな。
そういう話もぶっちゃけなくはないですね。
そっかそっか。
今喋ってて気づいたんですけど、やっぱり私とあやくぴーは、たぶんバランスを取りたい人なんですよね。
Ayako Izumi
バランスって、いいとこ取りみたいなふうにもしかしたら聞こえるかもしれないけど、そういう意味じゃなくて、なんだろうね。
とにかく、気持ちを安定させたいという感じ。
人間関係とかでもそうなんだけど、人間関係が狭かったりするとさ、
例えば学生時代とかも、そのグループだけしか友達がいなかったりして、
私もそこで喧嘩とかが起こると、つらくてしょうがないっていうかさ、
あるじゃん、なんか。
ちょっといざこざがあったりすると、出るに出られないこのグループみたいなのとかさ。
でも、他で、例えば部活は違う友達とつるんでるとか、
郊外の活動で他の友達がいるとかだと、結構安定する気持ちが、そんな感覚だなと思ったりします。
スピーカー 2
いや、それむちゃくちゃわかるんですよ。
僕も結構その複数のコミュニティに常に属してきたなっていうことがあって、
なんだろうな、小学生の頃から振り返ると、
家族がみんなテニスやってたんで、自分もテニスやってたんですけど、
なんかそのテニスのコミュニティは、その学校の友達のコミュニティとは全く別なんですよね。
その大人もいて、この社会人の中で小学生の自分もプレー、
てかスクールに行って一緒にやってたり、
でもその学校に行くと、子どもたち、全員子どもたちのコミュニティがあったり、
そういうのすごい好きだったなとか、
大学生の頃もマーケティングのゼミ行ってたんですけど、ゼミでもしっかり時間を割いて、
でもアカペラサークルっていう歌をやってたんですけど、アカペラもやって、
休活も結構マジで3年生ぐらいから長期間、人よりも長くインターンとかから行き始めて、
Ayako Izumi
そこでもコミュニティができて、その3つで回してたなとか、
スピーカー 2
彩子と一緒で複数何かに依存先っていうんですかね、
依存先を複数持つことですごい自分の中でバランスが取れている感覚は、
なんか昔からあったなって今話してて思いましたね。
そういう人が向いてるのかもですね、副業が。
Ayako Izumi
副業ね、でも本当なんか一時期本当に社畜の時は、
本当コミュニティが会社しかなくて、私時期があって、
忙しすぎて遊ぶ余裕もない時とかもあって、
その時は本当に会社の中の人間関係だけで、朝から晩まで会社の人と一緒にいたなと思って。
スピーカー 2
やっぱ苦しかったですか、それは、彩子的には。
Ayako Izumi
たまたま人間関係が良かったからいいんだけど、
ひとたびでもそこで揉め事が起こったら大変だったろうなっていう感じが。
スピーカー 2
たまたま揉め事起こらなかったから何度かなってたっていう感覚なんだ。
Ayako Izumi
でもさ、やっぱ長い時間一緒にいると揉め事起こるよね。
スピーカー 2
起こる。
Ayako Izumi
そうですよね。
絶対起こるよね、近くなっちゃえばなっちゃうほど関係性が。
スピーカー 2
そうですね。
Ayako Izumi
なりうる、ちょっと危ない時とかはあったなと思って、いろいろ。
スピーカー 2
むちゃくちゃ本音をぶっちゃけるんですけど、
妻がいるんですけどね、結婚して。
Ayako Izumi
やっぱり家族って一番近い関係じゃないですか。
スピーカー 2
やっぱりぶつかり合う時もあって、
価値観が違う時とか意見が違う時とかが続くと、
揉めるって言ったら言い方あれだけど、揉めてる状態みたいなことってなるわけですよ。
つい年末もそんな感じがあって。
でもその時にこういうラジオの収録とかがあったり、
コーチングの仕事が入ってきたりすると、むっちゃ救われるんですよね。
なんか気持ちが楽になるというか、
Ayako Izumi
自分は家族の中だけで生きてるんじゃなくて、
スピーカー 2
他で人と関わってるし、
Ayako Izumi
そこではそんなに揉めてないなとか。
スピーカー 2
そういう救われる気持ちがあるなって、今思いましたね。
Ayako Izumi
そうだね。
関係性というか、よく人に言われるのが、
ボーダー、境界線を上手に設定しないと辛くなると。
スピーカー 2
よく強依存関係とかっていうのがあるじゃないですか。
Ayako Izumi
お互いすごい喧嘩してるんだけど、
喧嘩してることに依存してる状態っていうかね。
一個に紛わっちゃってる。
ああいうのがやっぱり良くないから、
境界線を自分で引いて、
人の課題を自分の課題のように思わないようにしようとかさ。
そういうのが結局健全でありみたいな、
そんな話を聞くと、どうしても人間に親しくなると、