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2024-02-29 01:58

117ではなく、電波時計が正確!

電波のハナシが好きなんですが、意外と一般の方々には通じにくい話題のようでして。

会う人にはたまにラジオとかテレビとか視聴してるか聞いてみてるんですが、どうも縁遠くなってしまっている人が多いようで。
文化はネット時代に完全移行してる雰囲気を感じます。

その昔、通勤時間にAMラジオやFMラジオ放送のニュースや語学を聞いていたもんです。
放送局のアンテナから広範囲に飛ばされてくる電波を受信する方式のため、移動してビルの影になったり、トンネルの中などでは受信しづらいもしくは受信できなくて、放送が途切れたりします。

各放送局が制作した放送を聴くという意味では、ラジコ https://radiko.jp/ が運営されてます。
これならインターネットを通じてサイマル放送(地上波と同じような1分遅れくらいのタイミング)をスマホで聴く事ができるし、音質もバッチリです。
1週間分の聞き返しもできるので便利です。

っがっ!このラジコとてどうもみんな使ってないようなんですね。
追っかけのファンがやってる番組だとか、よっぽどの興味の対象でないとわざわざ聴かないようでして。
そりゃYouTubeやPodcastが普通に使える時代、なんでわざわざいにしえのラジオ・テレビを視聴しなきゃならんの?的な風潮もあります。

映画見るのだって、お目当てのタイトルが水曜ロードショーで放映される日を待ちわびる、なーんてことは今はしませんよね。
ネトフリやアマプラで一発検索、いつでも好きなときに視聴できます。

と、ここまでコンテンツ関連のハナシを書きましたが、電波の仕組みというか恩恵あたりをもうちょっと意識・認識してほしいなぁと思ってるクチでして。
というのも最近TT(テキトータイム)で話した内容の一部に「正確な時刻を知る」という命題が降りまして、電波時計の話をしたんです。

離れた2箇所でPC/Macの電子会議システムを使いながら会話し、それぞれの端末で録音した高品質の音声データを同期させる命題。
標準時に0msecの精度で合わせれば済むのですが、どうやって正確な時間を得るかという手法の話でした。

超正確な現在時刻を知ることは、現代は便利な電波時計があるので容易ですね。
日本では、日本標準時は国立情報学研究所 (NICT)によって管理されてます。
セシウム原子時計や水素メーザー時計などの高精度な時計の情報が、JJYという福島と佐賀にそれぞれ1本ずつ有る放送局のアンテナから、50KWの出力で放送されてるのです。

この電波は、日本ならほぼすべての地域でどちらかの電波が受信できるようになっていて、リアルタイムで送られてくる電波に合わせて、時計を自動補正するようなしくみです。
現在のJJYは、普通のAM(中波)ラジオでは受信できない低い周波数で、40KHzと60KHz。
もしチャンネルをあわせて聞けたとしても、人間の耳で聞いた所でタイムコードと呼ばれるパルスの塊しか聞けないので、ごく一部のモールスやアナウンス部分以外は、聞いても意味が人間にはわかりません。

このJJYの電波と、カーナビなどでおなじみのGPS衛星からの電波、これらがいわゆる世界で一番「正確な時間」を一般人が得るための方法です。
これ以外の方法では、伝達経路と手法により遅延、つまり誤差が生じます。

電話の117にかければ正確な時報が聴けるじゃんとか、自分のパソコンは自動同期しているので正確な時刻が表示されてるよとおっしゃるそこのあなた!
それ、経路を支えるための電子回路を通りまくってるのでズレてます。
というか、音声で聞いている時点で、人間の耳で聞いて脳で感じている時点で処理が入ってるので遅れてるわけです。

ずれる理由はいろいろですが、ともかく電子的な回路をいくつもくぐり抜けてきた時刻のタイミング情報は、基本的にあなたの耳元には遅れて、ずれて届くのです。
電子回路がデジタルであるがために、かならず演算的なものが入るからですね。
タイミング情報がスマホなんか通った日には、めっちゃ遅延(数百ミリ秒)します。

117ではないですが一番わかり易い遅延の例は、家電量販店のテレビコーナーに行って、複数台のテレビを同時に見てみてください。毎正時の表示タイミングもできれば見てください。
最近でこそ「ピッ、ピッ、ピッ、ポーーン」という時報が聞けなくなりましたが、同じ電波を受信しているのに、テレビの機種によって画面に表示されるタイミングがぜんぜん違うはずです。回路が各社違うからですね。タイミングは不正確で、大きいものではメーカー間で1秒くらい有ったりしますね〜。

テレホンJJY(2024年3月で終了)とか、光テレホンJJYってのがあって、1msec(ミリ秒)くらいの誤差で正確な時刻を得られるシステムもありますが、まぁうちらのような一般ユーザにはちょっと敷居が高いでしょうかね。グランドウェーブ、地上波が一番!
とはいえ、福島県のNICTおおたかどや山標準電波送信所のアンテナから40KHzの電波を受信して、アナログ受信機で受信するタイミングは、東京まで250kmと仮定して、光速の30万km/secで割ると、0.83msec程度は遅れてしまうのは、宿命であります。

ともあれ、原子時計のタイミングを最短の遅延で得られるのは電波だぜぃという話でした。

JJYおおたかどや山標準電波送信所
https://x.gd/Q3kNw

※サムネは、長崎県の針尾送信所で、JJYとは無関係です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%9D%E5%B0%BE%E9%80%81%E4%BF%A1%E6%89%80

#JJY #日本標準時
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stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/62c0f5551459d9dde06c0f41
00:06
皆さん、おはようございまーす。
電波ネタ、好きなんですよ。
まあ、今日日、電波と無縁な人ってのは、まず絶対にいないと思いますが、
いやー、電波のおかげで私の生活が成り立ってんだ、っていう風に意識をする人ってのは、あんまりいないんじゃないですかね。
まあ、当たり前のように生活に深く染み込んじゃってるって感じでしょうからね。
最近でこそ、ラジオとかテレビっていうのと遠慮多くなってしまった人は結構いると思うんですけども、
ただ、スマホを手放せない人だとか、音楽、音声聞くのにBluetoothイヤホン使ってる人も多いと思いますよね。
駅の改札のスイカだって、これらは全部めっちゃくちゃ電波のお世話になってるってわけなんです。
あと、結構皆さん全然意識してないけども便利に使ってるものの一つで、電波時計ってのがあると思うんですね。
これは製品名に電波ってのがついてますから、電波を使った何かっていうのは意識されると思うんですが、どうやって使われてるのかってことなんですけども、
これは日本では2箇所、JJYっていう放送局がありまして、ただただ信号を送ってる、特に超正確な時刻を送ってるんですね。
なので、これを時計が受信して、もう1秒の誤差もなくピッタリと合わせるってことが可能になってるんです。
福島県と佐賀県にこのアンテナが1本ずつあるんですけども、すごいですよ。高さが200m以上です。
周波数は40kHzと60kHzですから、中波ラジオでも受信できないほど低い周波数なんですけどね。
まあこれに興味ある人はほとんどいないだろうなーって思いながら話したって話でした。
パーロでした。ではまた明日。
01:58

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