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2023-04-30 01:53

スターリンクはケータイで使えない? #150

皆さんのインターネット生活にも自宅などの固定用と、持ち歩き携帯用の移動用に分けられると思います。
外出して移動しながらとなると、電線をどこかにつないだままは無理なので電波を使う方式に限られてしまうわけです。
通常は携帯電話の電波、4大キャリアによって、全国の地上ににくまなく設置されている無線局、基地局で取り扱われる電波で、スマホなどとの通信を行います。

ただこの基地局が今の時代にも無いところ、そう、それは人口の少ない場所。主に電波が伝わりにくい山間部と言っていいでしょうね。
また意外と知られてないかもしれませんが、基地局から距離が遠くなり、海上では繋がりにくいことがほとんどです。

最近スターリンクの衛星通信によるインターネットが爆速だなんてことが、ウクライナ情勢と共に有名になりました。
ついでに日本でもスターリンクのサービスが2022年に始まり、今まで光ファイバー回線を引くことができなかったへき地・山間部でも高速インターネットが使えるようになりました。
ただしこのスターリンクの人工衛星群は上空約550kmと相当に遠いところを周回しているため、ある程度大型の専用アンテナで追随する必要があります。
アンテナがスマホの何倍も大きく重いので、頑丈な土台に固定して、Wi-Fiに接続して固定局として使うのが基本となります。

またすでにサービスが始まっている衛星電話というのもあります。通話主体でデータ通信速度は桁違いに遅いサービスです。
参考リンク:https://telenet.co.jp/column/20210910-ht-satellite_phone/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%9B%E6%98%9F%E9%9B%BB%E8%A9%B1
docomoのワイドスター、SBのスラーヤという静止衛星によるサービスがすでに有りますが、まぁ〜〜〜これはインターネット用に個人が持つものではない製品・サービスですね。
主な用途は、大規模災害時の緊急連絡用がメインです。
通信速度が1Mbpsも出ないとか、まだ欠点がホントに多すぎて、日常生活に使うものでは無いでしょう。

この欠点というのは、なにも企業が怠惰だというわけではなく、人工衛星を基地局・中継局として地球上の広範囲をカバーしようとしたときの、実は物理的な宿命なんです。

まず静止衛星というのは物理的に36,000Kmの上空を周回していますから、通常の飛行機の最高高度12Kmに対し約3,000倍もの遠くの局と電波をつかって送受信しなければならないのです。
電波の強さは、距離の2乗に反比例というこれまた物理法則があるので、2倍遠いと4分の1に、3千倍遠いと9百万分の1の弱さになってしまうのですねぇ。
その他まぁ色んな理由で、アンテナは大きく、向きは狙いを定めてきちっと固定しなければ通信できなかったりします。
もちろん衛星が見える位置=屋外に出なければ通話ができない仕様になっています。

静止衛星ではなく低軌道衛星を使ったKDDIによるイリジウムという衛星電話サービスも有ります。
ムチャクチャ遠い静止衛星ではなく、上空780Kmの軌道を周回する低軌道衛星で、すこーし通常のスマホとかに近づいた運用が可能です。
ただし、料金高い、通信速度はめちゃくちゃ遅いという制限アリなのは、他のサービスと同じです。

また、衛星携帯電話とかトランシーバーってのもありますね。
https://www.icom.co.jp/lp/IC-SAT100/?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=conflict

やっぱり基地局をメチャクチャ増やさねば高速無線インターネットサービスエリアは広がらないのか?
その解決策がいろいろと開発はされていますがさて、どうなるか?

明日はHAPSについてちょっと喋ります。
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https://stand.fm/channels/62c0f5551459d9dde06c0f41
00:05
みなさん、おはようございまーす。
移動帯通信。外出した時とか移動しながらの通信。
ケータイの電波の繋がりやすさってのは、世の中との繋がりやすさってことですよね。
昨日の回では、ケータイの基地局が近くに来てくれると生活変わるよみたいな話をしましたけども、
なんかもしかしたら、もうすぐ日本全国で基地局問題ってなくなっちゃうかもしれないんですよね。
去年から日本でも、イーロン・マスクさんの会社のスターリンクがサービス開始になりまして、
敵地でもインターネットが繋がるようになっちゃったんですね。
これ何やってるかっていうと、上空にすでに4000機ぐらい上がっている人工衛星。
これ高速で地球の周り回ってて、じっとしてないんですけども。
まあ原理としては、地球から見上げられるところにその衛星が来ていれば、電波を介して通信が繋がるっていう仕組みです。
ただこの衛星がどれぐらい上空にいるのかっていうと、550kmらしいんですよね。
人工衛星の中では低い方の低軌道衛星っていうらしいんですけども、
それにしても飛行機の高さ、約12kmに比べたらめちゃめちゃ遠いわけで、
この理由から大きいアンテナが必要。
スマホにアンテナ内蔵できないってことなので、スターリンクの衛星はスマホの基地局としては使えないってことになります。
でもこれがですね、新しい飛行体のHAPSというものによって解決するかもしれないってことなんですね。
これ面白いんで、明日少しお話ししようかなと思います。
パローでした。
では、また明日。
01:53

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