2023-05-12 01:57

キタナイの定義は無理

汚い、キタナイ、と良く感じたり言葉で表現したりしますが、その定義は?と疑問に思ったのは遠い昔。
いまだにその結論は無いもんだと思ってます。
その理由については、屁理屈を書いてみました。
なお比喩的表現の人間の行動が汚い、についてはもっと複雑なので置いておくとして、今回は物理的にキタナイことについて思うことです。

まずは身近なところからいけば、部屋に物があふれて散らかっているとか、ゴミが捨てられてないとか、出しそびれてうず高く積もっているとか言う場合、きたないと言いますね。
見た目で不要なものが存在してしまっている状態の事をきたないと表現するわけですが、この「不要なもの」の定義も人によってまず違います。
このゴミで言えば、もう一回そのゴミを使うことはまれで、すでに不要なものがゴミだと思って捨てたわけですが、まだゴミ捨て場に消えてくれていないので、視界に入って嫌だな〜と思うので、キタナイと思うんですね。
これはいかにそのゴミやゴミ袋たちがいい匂いで、液が漏れておらず、カラフルで綺麗な配色だったとしても、ゴミと認識した時点でマイナス方向で認識され、キタナイポイント+1となります。自宅から自分が要らないもの認定して捨てたゴミは、長坂真護さんのアートとは認識されないのです。

次に、見た目に要らない色が付いている場合。白いシャツにケチャップがわかりやすい例だと思います。
シャツもケチャップも、それぞれ人間に接しても全くキタナイと認識されないのに、ケチャップがシャツに掛かったらキタナイし、頑張って選択してもシミが残ってればキタナイと思われます。人畜に何も悪影響与えないのに、ちょっと見た目に違和感が有るだけでキタナイ=負の印象となります。

その逆もありますよ。
綺麗に石鹸で手を洗いました。見た目はとってもキレイ、つまりキタナくない状態になりました。
でもそこに微量でも人体に影響する菌やウイルスが付着していて、それが何らかの動作をして人体に取り込まれてしまい、病気になってしまいました。
この例でいくと、見た目汚くないのにもかかわらず、人体に有害であったわけです。
ホントはこんな場合の事をキタナイと表現しなければならないんじゃないかとも思えますが、まぁ見た目でワカランので、判断は無理ですね。

また、見た目すっごくきっちりしているのに、悪臭プンプンするなんて場合も、汚れている、キタナイと表現します。
近くで嗅覚から感じる汚さもあるわけで、視覚からの情報だけでもなさそうです。

これで思い出したのが静菌効果です。
そのへんがとってもわかりやすくこちらのパナソニックの記事で解説してくれていますが、
https://bit.ly/3HZvL8h
「滅菌」「消毒」「制菌」「静菌」「除菌」「抗菌」
生活上の菌に関する用語としてこれらの違いを知っておいて損はありません。

菌を以て菌を鎮めるのが静菌。むしろキタナイような環境に居るほうが病気になりにくいとも言える場合があります。
潔癖症の人などがアルコール消毒剤を持ち歩くとか、つり革手すりを触らないとかいいますが、菌から逃れるのは無理です。
いっくら綺麗に手を洗ったとしても、洗い終わった瞬間に空気中のやおよろずの菌たちが速攻で表面にひっつきます。
むしろアルコールによって、菌にとっては一時の空白地帯となり、増殖条件としてはパラダイスになってしまう環境すら作ってしまっているのです。
アルコール消毒ベッタベタに施しても、無菌室でも無い限り、人間の住む空気中には必ず菌が居ますから、逃れるのは無理です。
手が綺麗だとしても、人間呼吸するだけで超多量の匹数の菌やウイルスを吸い込んでは吐きを一生続ける運命に有る以上、これをキタナイと言えませんよね。
この手の分野は、目に見えない以上、とっても気分的なものなんですよね。

日本人に限らずアジアの多くの国では、自宅に土足では上がりません。靴を脱いで、裸足または靴下またはスリッパなどで上がります。
上がりますと書いた時点で日本の風習に染まった人間だとバレますが、他国では靴のまま自宅室内に入ることが多いです。
全世界の人口比でどうなんでしょうかね?土足入室率ってのは。

さすがに日本人、自宅の床に履いて外出した靴をそのまま置かないでしょうし、ましてや机の上に土足をそのまま置かないですよね。
その靴は土足モード、つまりキタナイポイント+1が付いているからです。
これが常識でしょといえばそれまでですが、じゃぁカパンは?

ランドセルを子供が背負って帰ってきて、自宅床に置いてあっても机に置いてあってもお構いなしですよね?
でもこれが土足の裏モードだと感じる文化の人も多いのです。
カバンにもごまんと種類とサイズがありますが、キャスター付きは土足と分類する人も多いですね。
じゃぁそこからキャスター取ったらうわ履き?

はい、結論としてはキタナイの定義はありません。でも人が身近に感じる感情です。
その時居る環境とか文化の多数決でキタナイ汚くないが決められるんですね。
これは生身の人間が生き続ける以上、永遠に決まらない問題のひとつだと思います。
なので、少なくとも私は静菌作用支持者でいようと思ってます。
完璧な消毒は、日常生活には不要、かと。


あと、昔書いたコラムです↓
https://paloj.com/clean_dirty/
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stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/62c0f5551459d9dde06c0f41
00:05
みなさん、おはようございまーす。
えー、毎度おなじみ雑談のチャンネルでございますけども、
答えのない問題を、あらこうだ、こめくりますってのが昔から好きなんですよね。
そんな中で、最も答えが出ないであろう問題、これ、キタナイの定義なんですよ。
これ、とっても気分的な問題なんですけども、意外とこれ、人の数だけキタナイの定義が違うっていうのに気づかされますよね。
まあ、多くの場合は、見た目が綺麗、キタナイっていう時のキタナイがすごく気になるっていう人多いと思うんですね。
部屋が散らかってるだけでもキタナイって言いますし、泥道走った後の車、洗車しなきゃキタナイっていうようにも使いますしね。
あと、外から帰ってきたら手洗わないとキタナイとか、カバンを机に置いたらキタナイとか、
このカバンなんか結構意見分かれるとこだと思うんですけども、
手に持つカバンはOKだけども、下引きずるようなカバンは机に乗っけちゃダメっていうような暗黙の了解ありますけども、
違う国行ったら、手に持つカバンも机の上に乗っけたらびっくりされることはありますよね。
おーっと、何土足をそのまま机の上に置いてんのっていうような感覚らしいです。
その逆もありますよね。家の中に靴のまま入るのが当たり前の国、実は多いですよね。
そのまんまベッドに転がったり、机の上に足、靴のまま放り出したり。
うーむ、結論としては、キタナイの定義ってのこれ、永遠に無理なんじゃないですか?っていう話でした。
また、へりくつ、ちょっと書いておきます。
パローでした。では、また明日。
01:57

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