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こんばんは、今夜もまた、おやすみ歴史ラジオの時間がやってきました。 ベッドに入って、一番リラックスできる姿勢で聞いてね。
前回は、命がけの脱藩を乗り越えた龍馬が、人生の死である葛藩州と劇的な出会いを果たし、 神戸海軍塾の閉鎖という大きな挫折を味わいながらも、
不屈の投資で新しい貿易会社を立ち上げようとする姿を見てきましたね。 全てを失ったどん底から、世界の海を目指して再び立ち上がった龍馬は、いよいよ誰もが不可能だと笑った、歴史上最大の奇跡へと挑むことになります。
当時の日本は、まさに一触即発の危機的な状況にありました。 この国を大きく変えようとするトップクラスの力を持った2つの巨大な藩、薩摩藩と長州藩が、お互いに激しく憎み合い、激しく睨み合っていたのです。
過去の激しい武力衝突や政治的な裏切りによって、両者の間には決して埋めることのできない深い血の溝が横たわっていました。 出会えばすぐに刀を抜いて斬り合うほどの懸縁の中であり、どちらの藩の武士たちも、相手の名前を聞くだけで激しい怒りに顔を歪ませるほどでした。
しかし、外国からの脅威がすぐ目の前まで迫る中で、この2つの藩が手を取り合わなければ、日本は内戦によって自滅し異国に飲み込まれてしまう。 それは誰もがわかっていることでしたが、あまりのプライドの高さと積み重なった恨みのせいで、どちらから先に頭を下げることなど、絶対にできるはずがありませんでした。
このままでは、日本が本当に滅んでしまう。 その硬直した絶望的な状況を、誰も思いつかない斬新なアイデアと、圧倒的な行動力で突き崩そうとしたのが、どこの藩にも属さない自由な旅人、龍馬でした。
彼は、自らが立ち上げた亀山社中という貿易会社のネットワークを活かし、ある驚くべき計画を思いついたのです。
それは、長州藩が喉から手が出るほど欲しがっているものの、幕府の処罰のせいで手に入らない最新の武器を、薩摩藩の名義で代わりに購入して届ける、という密かな取引でした。
龍馬が命懸けで運んだ最新の武器と、上に苦しんでいた薩摩藩へ長州藩から贈られた大量のお米。
この奇跡の物資交換によって、堅くなだった両社の男たちの心は、ついに大きく揺れ動きました。
そして京都の秘密の屋敷で、薩摩の西郷隆盛と、長州の木戸隆義が、歴史的な対面を果たしたのです。
しかし、いざ顔を合わせても、互いの巨大なプライドが邪魔をして、何時間もおも苦しい沈黙が続きました。
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どちらからも同盟の言葉を口にできないまま、交渉が決裂しかけたその瞬間、部屋に飛び込んできた龍馬が、激しい怒りと共に叫びました。
長州も薩摩も、己の藩のプライドばかりを気にして、日本という国が滅びてもいいというのか。
今すぐその小さな意地を捨てて、この国の未来のために手を取り合ってくれ、その混じり気のない熱い言葉が、二人の英雄の胸を強くぶち抜きました。
ついに二人はがっちりと握手を交わし、歴史を大きく変える薩長同盟がここに結ばれたのです。
誰もが不可能だと信じて疑わなかった巨大な奇跡を、どこの藩の役職も持たない一人の若者が、その誠実な情熱だけで見事に成し遂げてみせたのでした。
しかし、大仕事を成し遂げた龍馬の身に、すぐさま恐ろしい間の手が迫ります。
同盟を結んだ直後、京都の宿である寺田屋に泊まっていた龍馬は彼の動向を察知した幕府の取り方たちによって、完全に周囲を包囲されてしまったのです。
夜の闇の中、大勢の敵が建物に踏み込もうとしたその時、異変に気づいてお風呂場から裸のまま飛び出し、龍馬に危機を知らせた勇敢な女性がいました。
それこそが、後に龍馬の生涯の伴侶となる最愛の女性、お竜でした。
お竜の命がけの起点によって、龍馬は激しい銃撃戦の末に大けがを負いながらも、なんとか奇跡的に窮地を脱することができました。
その後、傷ついた龍馬の体をいたわるため、二人は薩摩の西郷たちの勧めもあり、桐島の大自然が広がる温泉地へと西洋に向かうことになります。
どこまでも広がる青い空と、激しい戦いの火を忘れさせてくれる温かい温泉、美しい緑に囲まれて仲良く手をつなぎながら山を登り、美しい景色を眺めて過ごしたこの穏やかな時間は、後に日本で初めての新婚旅行と呼ばれる、二人にとって一生忘れることのできない、最高に幸せで輝かしいひとときとなったのです。
大自然の中で傷を癒し、お竜と共に過ごした穏やかで暖かい日々は、龍馬の心と体を力強くよみがえらせてくれました。しかし、日本を包む時代の嵐は彼をいつまでも静かな温泉地にとどめておくことはしませんでした。
薩摩と長州が手を取り合ったことで、国を揺るがす大きな変化の地響きが、いよいよ全国へと広がり始めていたのです。
龍馬は愛する妻の手を優しく握りしめながら、再び日本を平和な未来へと導くための最後の大きな戦いへと身を投じる覚悟を決めました。
今の私には、命を懸けてでも守りたい大切な人がいる。だからこそ、この国に生きるすべての人が、大切な家族と笑顔で暮らせる平和な世の中を、私の手で作ってみせる。
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その胸に宿る情熱は、かつて黒船を見つめていた頃よりも、遥かに大きく、深く、そして揺るぎないものへと進化していました。
お竜の温かい見送りの笑顔を背中に受けながら、龍馬は再び世界の海を見据え、誰も見たことのない、戦わずに国を生まれ変わらせるための究極のアイデアを携えて、激動の舞台へと戻っていったのです。
さあ、最愛の伴侶を得て、不屈の投資で再び立ち上がった龍馬は、いよいよ物語の最終幕において、どのような奇跡を日本に巻き起こすのでしょうか。
それはまた、次のお話、今夜のお話は、これでおしまいです。
県園の中の心を動かした熱い誠実さと、愛する人と過ごした優しい新婚旅行のひとときにそっと思いを馳せながら、今夜はどうか、すべての張り詰めた気持ちを解き放って、温かい毛布に包まれるように、ゆっくりと深い眠りについてくださいね。
それでは、おやすみなさい。