1. おやすみ歴史ラジオ
  2. 第17回 歴史のバトン【戦国..
第17回 歴史のバトン【戦国編】第11走者 坂本龍馬(4/4話)
2026-07-07 07:02

第17回 歴史のバトン【戦国編】第11走者 坂本龍馬(4/4話)

坂本龍馬の第4話

感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

00:06
今晩は、今夜もまた、おやすみ歴史ラジオの時間がやってきました。 ベッドに入って、一番リラックスできる姿勢で聞いてね。
前回は、誰もが不可能だと笑った薩摩藩と長州藩の巨大な壁を取り払い、 歴史的な薩長同盟を見事に成し遂げた龍馬の姿を見てきましたね。
最愛の伴侶であるお竜との日本初の新婚旅行で傷を癒し、 再び激動の表舞台へと戻ってきた龍馬は、いよいよ誰も血を流すことなく、 日本という国を完全に新しく生まれ変わらせるための最後にして最大の戦いに挑むことになります。
当時の日本は薩長同盟が結ばれたことで、幕府を武力で打倒しようとする凄まじい戦争のエネルギーが最高潮に達していました。 しかし、龍馬の考えは他の志士たちとは全く違っていました。
今ここで日本人同士が激しい内戦を始めてしまえば、国はボロボロになり、 その隙を狙って異国が攻め込んできて、日本は植民地にされてしまう。
何とかして一発の銃弾も放つことなく、平和的な話し合いだけで幕府から政権を譲り受ける方法はないだろうか。
来る日も来る日も寝る間を惜しんで考え抜いた龍馬は、長崎から京都へと向かう船の中で、ある前代未聞の究極のプランを書き上げました。
それこそが戦中発作と呼ばれる新しい日本の国家設計図でした。 その中には幕府が持っている政治の善権を天皇へと平和的に返し、
身分に関わらず全国から優秀な人材を集めて理解を開き、 みんなの話し合いで国の進むべき道を決めようという驚くほど先進的なアイデアが並んでいました。
龍馬はこの平和的な政権交代という夢を現実にするため、 かつて自分を裏切り者として使命手配した故郷の土佐藩を動かし、
時の将軍である徳川義信へと命懸けの提案を届けさせたのです。 龍馬が命を懸けて提案した戦わずして国を生まれ変わらせるという奇跡のアイデア、
それはついに幕府の最高権力者である徳川義信の心をも動かしました。 義信はこれ以上の内戦は国を滅ぼすと苦渋の決断を下し、
政治の権利を天皇へと返上することを公式に宣言したのです。 これこそが日本の歴史を大きく変えた大政奉還という正規の大事件でした。
一発の大砲も放つことなく、誰の血も流すことなく、 260年もの間続いてきた江戸幕府はその幕を閉じ、日本はついに近代国家への扉を平和的に押し開けたのです。
03:01
この知らせを京都の街で聞いた龍馬は大喜びで飛び上がり、 これで自分はもう何の手縛りもなく世界の海へと飛び出していけると仲間たちと固く抱き合って涙を流しました。
しかし、新しい日本の夜明けを誰よりも願い、 そのために走り続けてきた龍馬の時間はもう残りわずかとなっていました。
大政奉還が成し遂げられてからわずか1ヶ月後のことでした。
11月のとても肌寒い夜、京都の河原町にある大宮という醤油屋の静かな2階の部屋で、 龍馬は親友である中岡慎太郎と共に、これからの日本の貿易や世界の海への夢について熱く楽しそうに語り合っていました。
ちょうどその日は龍馬の33回目の誕生日でもありました。 シャモ鍋でも食べてぬくまろうかと笑い合っていたその時、建物の階段を激しく駆け上がってくる不気味な複数の足音が響き渡ったのです。
それは急激に時代が変わっていくことを受け入れられず、 龍馬のことを幕府を滅ぼした大悪人だと激しく憎んでいた見回り組の暗殺者たちの襲撃でした。
静まり返った部屋の障子が凄まじい勢いで叩き割られ、鋭い刀を手にした男たちが一斉になだれ込んできました。
龍馬は不意をつかれ懐のピストルに手を伸ばす間もなく、暗殺者たちの冷たい歯によってその体を深く激しく切り裂かれてしまったのです。
顎を深く切られ鮮血に染まりながらも、龍馬は最後の力を振り絞って立ち上がろうとしました。
しかし、暗殺者たちの容赦のない歯が何度も彼の体を襲いました。
男たちが夜の闇へと去っていった後、静まり返った部屋の中で龍馬は倒れ伏したまま、かすむ視線で天井を見つめていました。
激しい痛みの中彼の脳裏を駆け巡っていたのは、生まれ育った土佐の美しい山々、いつも自分を抱きしめてくれた母のぬくもり、そして最愛の伴侶であるお竜の優しい笑顔だったのかもしれません。
自分の命がここで果てようとも、日本はもう新しくて平和な夜明けへと向かって歩み始めている。
龍馬は隣で倒れている親友に、「私はもうだめだ。」と静かに告げると、世界の海へと続く大きな夢をその瞳に宿したまま、33歳という若さで静かに息を引き取りました。
幼い頃は泣き虫でいじめられっこだった少年が、家族の大きな愛に支えられ、世界の広さを知り、その誠実な情熱だけで日本中を動かした、あまりにも短く、あまりにも眩しい生涯でした。
龍馬が命を懸けて残した新しい日本の設計図は、その後、残された仲間たちの手によってしっかりと受け継がれ、日本は世界に誇る近代国家へと力強く生まれ変わっていくことになります。
06:10
さあ、世界の海を夢見た若き風雲児が、光の中に駆け抜けていった幕末の日本。次にバトンを受け取る奏者は、龍馬の意思を継ぎ、新しい時代の礎を築くために、どのような波乱の運命を歩むことになるのでしょうか。
それはまた別のお話。今夜のお話はこれでおしまいです。どこの藩にも縛られず、最後まで自由な心で世界の海を見つめ続けた、龍馬の広く温かい魂にそっと寄り添いながら、今夜はどうか全ての力を抜いて、深い海に優しく揺られるように、心地よい眠りについてくださいね。
それでは、おやすみなさい。
07:02

コメント

スクロール