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はい、というわけで、ゲストしょうこさんの最終回です。よろしくお願いします。
前回はですね、プロのフォトグラファーになるまでという過去のお話、ニューヨークの話を聞かせてもらいました。
最終はですね、しょうこさんのこれからのお話、それとは仕事の価値観とかそういったところに迫っていけたらなと思います。
ということでよろしくお願いします。
これからの話というと、今までずっと写真というところでキャリア積んできて、そのままやっぱり写真の道で行くのは基本?
一つは、やりたいこととしてはですね、教育に携わりたいんですよ。
写真を通してクリエイティブな思考を作る、手助けをするみたいな。
私の信じていることとして、クリエイティブだったり柔軟なマインドを持つことが、人の幸福と感じる心を作る手助けをすると信じているんですね。
私も写真を通して、いろんな人に会ったり、いろんなことを思ったり、いろんな角度でものを見れるようになったので、
それって大人になってもずっと必要なことだし、ちょっと辛いことがあっても、ちょっと違う見方をすれば、違う捉え方ができて、
考え方も、暗いところから明るいところ、目線を変えてみようよというような感じを遠回しに写真を使って伝えていきたいなと。
それがやっぱり教育という感じになるかもしれないんですけど、子どもたちだったり伝えていきたいなと。
特にこの間は、今年初めと一発目は東京のバンジョンにあるインターナショナルスクールで、3週間クラスを設けさせていただいて、
3週間にわたってですね、1週間に3回セッションを出してもらって、子どもたちを教えたんですけど、
たまたま彼らと出会うことがあって、それいいね、うちの学校でやってみてって言われてやらせていただいたんですが、
例えばシングルマザーで育っているお子さんだとか、彼らって視野が狭くなっちゃってると思うんですよ。
母親だけの考え方でいろんなことが回っていたりとか。
いろんな大人に接する機会がないとね、単純に。
シングルに限らず。
なので、そういうちょっと限られた環境に置かれている子とかもそうだし、
いろんな人に接することができて教えられたらなっていうのは、視野を大きくしてあげたいんですよね。
めっちゃそういうのを自分の子どもにもしてあげたいと思う。
普通に大人も面白そうだなって。
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たとえば親子とかでね、私のセッションとか受けてもらって、
そうすると普段ない会話、このコーヒーを、この子こんな風にうちの子見てたのかとか、
親にはこういう風に見えてたの、同じものを写真撮ってもそこからできる会話だったりとか、
気づきって本当にたくさんあると思うんですよ。
本当は年齢関係なくあれしたいんですけど、
とりあえず子どもたちは絶対に柔軟な心を持っててほしいと思うから。
大人の3、4倍違う視点を見つけられそうですもんね。
大人だと固くなってるから、小さくなってるから、壊すのもちょっと難しくなってる。
絶対そう。
でもやっぱそれって結局、私が初めてアメリカに行って思った時も、
最初の3ヶ月間ぐらいすごい怒りとか、ネガティブな思いがたくさんあって、
なんでかってやっぱりそれって日本と違うからなんですよ。
違うものに接して、マクドナルドに行って、
What do you want? あんた何欲しいの?って言われ方するんですよ。
いや日本は神様だから、お客様は神様でしょって。
何その扱い私に対してみたいな。
でもそれで損してるのって私だと思ったんですよ。
そういう風なイライラしてるのは私だと。
だから私が変わらなかったら、自分が幸せじゃないだけだって思って、
だからパースペクティブを変える。
それがチョイスが多ければ多いほど、自分が幸せだと感じる道を選ぶ。
選択肢ができますね。
選択肢が増えて、より良い選択肢に変わっていくんじゃないかなと思うので、
そういう視点を少しでも増やしてあげられたなっていう思いで、
ちょっと教育にはすごく興味があるところです。
日本の教育って、例えば美術のクラスって、絵を描いて先生に評価されて終わりじゃないですか。
でも本当に大事なのって、何で自分がこういう風に描いたのかを人に知らせる。
それを人からも見てもらって評価を受ける。
同じクラスメイトだったり周りの人にどうやって見えてるのか。
それを意見交換できる場ってすごく大事じゃないですか。
ないね。日本ないね。
ないでしょ。
先生の評価とかいいけど、それはまず1の意見であって、
そこで左右されるべきじゃないじゃないですか。
それって大人になっても同じことが続いてる。
私たちのこの世界でも大事な人の意見を聞く。
自分の意見を述べる。
すごくシンプルなことだけど、大事なことじゃないですか。
そういうところかな。
多分そういう根本、すごく単純なことだけど、
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でも自分が何を持ってからこういう絵を描いたのか、こういう風に写真を撮ったのか。
それを人に伝えるってすごく大事だと思うし、
それを聞いてもらう。
そこからまた人の意見をもらう。
そうね。帰ってくるみたいな。
だいぶ変わってきてると思いますけど、
美術のクラスであるべき姿じゃないかの本当はと思うから。
そうですね。
今まででクライアントとか撮影した人とかに言われて、
すごい嬉しかったなとか悔しかったなとか、
そういう印象に残っている言葉とかってありますか?
嬉しかったのは、政治家さんである安倍さんの時代とかに、
脇にいた人とかで、
週刊誌にいろいろ取り上げられて、
あることないことを書かれているような人を撮影したことがあったんですけど、
その人の、私は会った時に、
そういうことを記事はいっぱい読んでたけど、
でも会ってみたら、すごいいい人だった。
面白くて。
これは絶対みんな勘違いしてる。
みんな勘違いしてるところもあるから、
もちろんいろんな悪いことをしたかもしれないけど、
でも今はその立場じゃないし、
こういう違う顔を見せてあげたいなと思って、
そういう思いで撮ったの。
素敵。
記者の方を通して、
周りがすごい驚いていると。
お前、こんな顔を出せるのかと。
嬉しい。
何をしようとしてるんだ、今度。
逆に疑われちゃう。
なるほどね。
そういうのは嬉しかったよね。
めっちゃ面白いな。
面白いね。
悔しさでいくと、
だいたいわかるよね。
次、もう連絡ないよ。
何も言われないからこそ悔しい。
良くも悪くも何もないから。
そういうのが一番苦しいかな。
ニューヨークとか、向こうもプロだし、
こっちもだからそれに応えなきゃっていうことで、
めちゃくちゃプロフェッショナルな世界なわけじゃないですか。
そこでやってるから、
常に戦ってるみたいな感じだったのかなっていう気がする。
ニューヨーク行った時は、
戦ってないと立ってられなかったんだと思う。
かっけえ。何それ。
だって私とか、アジア人の女性でこんな156とかね、
撮影に訪れても、
どこのインターン来たの?みたいな。
そういうふうに見られちゃうから。
そっかそっか。
だから態度がでかくなっちゃったり。
多分そういうこともあった。
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みつきとかも全然違ったし。
そうなんだ。
向こうで使ってたね、
ドライバーズライセンスとか、
人切りそうな目してるからね。
めっちゃ見たい!
本当にびっくりするぐらい。
だから日本に戻ってきて、
2,3年後に友達に、
ショウコすごい顔変わったよねって。
柔らかくなったって。
これでもね。
なんか言われるようになったから。
それはすごいですね。
気が張ってたんだね。
すごく気が張ってたんだと思う。
でもそれは向こう出るまで気づかなかった。
日本に戻ってくるまで気づいてなかった、自分も。
そういう街なのかね。
でも楽しいですよ。
絶対エクサイティングですよね。
キラキラしてるイメージですけどね。
本当に。
じゃあ、過去の自分にアドバイスするなら、
どの自分にどんなアドバイスします?
どの時代の?
20代はすごく利害関係とか、
もっと気にしてたね。
色んな人との関係とか。
嫌われちゃいけないとか。
だから八方美人じゃないけど、
そういう自分がいたから、
もっと好きな人と好きなだけ時間をいっぱい過ごせって。
いいこと。
例えば、仕事上のお付き合いみたいな?
そういう話?
仕事だけじゃなくて、
多分、色々気にしいじゃないですか。
その時代。
20代って多分。
これ繋がるか分からないんですけど、
この間友達と話をしていて、
3、4人でね。
昔からの。
私の友達達は人が嫌いなんですよ。
結構人間嫌い多いの。
どういう意味かっていうと、
人が嫌いだから、
好きな人だけ自分たちの世界に入れるんですから。
なるほどね。
でも、私は逆で多分、
人を好きで、
いらない人たち晴れていくタイプ。
とりあえずガサッと入れて、
ピンピン晴れていく。
みんな好きになろうとするし、
この人はこうだけど、
絶対いいところもあるから、
受け止めたい気持ちがあるから。
この年になってくると、
あるとこの人好き、
なんかよく分からないけど好きとか、
あ、ちょう合うなとか、
どう頑張っても合わないとか、
人間関係に対しては、
無理する必要ないよなって。
なるほどね。
結構20代無理してたんだ。
無理してたと思う。
私受け入れ態勢が大きいと思ってるから、
悪いエネルギーも入れちゃう、自分に多分。
影響されやすい。
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影響されやすいの。
単純に人が好きだってね、
それはあるの。
そうだね、写真やりながら、
結局相手とのコミュニケーションみたいな話、
そこが結構しょうこさんの価値観というか、
仕事のすごい大事にしてるところなのかなって、
第一回目のとこ聞いてて思ったんですけど。
なんかあと、ここ最近は、
結構前は知らない女優とか女明人とか撮る時も、
全く調べずに写真を撮ってたりしたんですけど、
最近はやめまして、
徹底的に彼らが出てる作品だとか、
作ったものだとかを見て勉強して、
好きになってから行こう。
なんでかってやっぱり、好きな人の写真って、
私がね、原点に戻ると、
ロックバンドで大好きな人がいるでしょ。
やっぱり好きになっちゃえば、
ある意味価値じゃないけど、
好きになった方がいいその表情だったり、
自分が見たこの人の素敵なところを撮れる気がしてきて、
だから最近は被写体を好きになるっていうことをしてるかもしれない。
なるほど。
確かにでも撮られる側のみになって考えたら、
すごい嬉しいことじゃない。
あ、そんなに自分のことをちゃんと調べてきてくれたんだとか、
見てきてくれたんだって思ったら、
それだけでちょっと表情が緩みそう。
じゃあこれ仮にでいいんですけれども、
もししょうこさんのとこに、若いカメラマン、
私カメラマンになりたいですっていうような人が来たら、
どんなアドバイスしますか。
しょうた とにかく好きなものを撮りまくって。
人なり風景なり、建築なり、何でも。
撮って?どうする?
しょうた 撮って?
撮って?
しょうた 撮って、人に見せればいいんじゃないかな。
そうね。
大平 でもそこから始まるんでしょうね、きっと全部が。
しょうた うちの師匠とかも、
Do what you love, love what you do。
大平 好きなことをやり続けて、やってることを愛しなさいっていう言葉があるように、
私がすごいカメラマンだとは思ってないし、
でも私がこういう風に写真撮っていられるのも、
自分でやってることを大好きだからと思うね。
だからそこを信じて好きなものをとことん撮ればいいんじゃないかなと。
なるほど。
大平 すごい愛にあふれた回になってる気がする。
大平 愛大事ですね。
確かにね。
大平 そこが原動力ですもんね、まず。
大平 そう、本当そう。
そうですよね。
大平 これが好きだからっていうところが原動力ですもんね。
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大平 でもそれってビジネスの世界も一緒じゃないですか?
いや僕すごいそう思います。やっぱ好きじゃないとできないですよ。
大平 やっぱりビジネスの経営者とかもいろいろ見てるけど、
大平 やっぱりやってること好きな人たちって目ギラギラじゃないですか。
いやいやで会社経営なんてできないですよ。
大平 いや無理。
辛い辛い。無理無理無理。
そろそろお時間ということでありがとうございました。
大平 ありがとうございました。
大平 ありがとうございました。
これから何しようみたいな話を伺ってきましたが、この3回振り返って美穂さんどうでした?
美穂 いやもう最後の愛にあふれてるで。
美穂 なんか本当に人とのコミュニケーションが好きなんだなっていうのが本当に今日ここでお話ししてて伝わってきて、
美穂 カメラを通してそれをやれるっていうのを初めてカメラマンさんの仕事っていうのを聞いて思ったので、
美穂 カメラじゃなくても何か別のツールとかでも多分普通にできるんだろうなと思って、なんかちょっと心がけようと思っちゃいました。
大平 確かに。
美穂 あとやっぱ自分の好きなものを愛するは忘れがちなので、そうしようって思いました。
僕はですね、たぶん似てるところでカメラを向けることによって被写体とそのコミュニケーションが出てくるみたいな、そのビームみたいな話はすごい。
美穂 面白かった。
全く一緒で、たぶんカメラでもできる、写真でもできる、そういう言葉とかじゃないけれども、なんかやっぱ人間通じるものっていうのがきっとあるんだろうなと思って、
そう認知するとなんか他のね、例えば僕がやってる別の、例えばコインを通じて何かできるのかなとかちょっと思ったり、ここに念を込めるみたいな。
わかんないけど、いやでもなんか絶対そうじゃん。
美穂 あるある。あると思う。なんか媒体があるとね。
そうそうそう、何かを媒体にして自分の思いとか伝えてコミュニケーションを測れる可能性があるなと思ったんで、ちょっとなんかその辺の可能性を感じたのと、
あとそうですね、今度撮ってもらうときは僕からもビームバシコーンバシコーン出しようかなと思って。
美穂 ビーム出そう。
でもこの間撮ってもらったときも最初僕めっちゃ堅かったんですよ。でなんか、なんかもっと出してみたいな。
美穂 言ってた。
そうそう、そんな感じになるわけよって。出せとはみたいな。
美穂 だから難しい。難しい。自分が撮られる側にいるとできないから何も。
そうだそう、やっぱ照れるしさ。
美穂 そう照れる。
格好つけるみたいなのもなんか、え?みたいなのもあるけれども、今日話し聞いて最初からもう決めていこうと思って。
美穂 いいねいいね。
いや次の撮影が楽しみだな。
美穂 一緒に作りに行く感じで。
そうそうそう。いや本当にでもね、そうだその意識やっぱないとダメだわ。絶対にって思った。
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美穂 そうね、その場を作るとかね。
そうそうだ結局カメラマンさんね、しょうこさんみたいなプロのカメラマンさんに来てもらって撮ってもらって、うーんみたいな。そんな受け身じゃダメだろって今日ものすごく思った。
これはなんか撮影だけじゃなくて全部そうだなと思った。
美穂 言えてるね。
常に自分から働きかけるっていうのは、これはやんなきゃダメだわ。
美穂 確かにね。私もそこは面白かったなと。なんかただそこにいるだけでも働きかける意思があるかないかで多分全然違うんだろうなと思って。
そうそう多分それが0、1だと思うんですよ。1になってしまえば1が100とか10とか100になるのは、めっちゃ強いビームかちょろちょろかは置いといて、とりあえずちょろちょろでも出そうとしてればなんか変わると思う。0か1かっていうのは全然違うんだろうなってすっごい思った。
というわけでですね。ありがとうございましたショウコさん。
ショウコ ありがとうございました。
3週にわたって来ていただきました。ありがとうございます。初の女性ゲストでクリエイティブ系っていうのはキノコ以来かな。
ショウコ キノコ以来ですね。キノコさん以来。
キノコさんですね。ついなんかキノコって言っちゃった。
ということでありがとうございました。
ショウコ ありがとうございました。
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ショウコ ありがとうございました。