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Beside the Seaside プロデューサー兼 家業アトツギの永野 真代です。

アートディレクター兼 デザイナーの 髙橋 美沙紀です。

東京と茨城の海沿いの街との 二拠点生活をしている私たちが、
人生のA面、B面、C面について、 あれこれと語る言語学雑談番組です。

えー、私もアー写撮りたい。

私、もって何ですか、もって。

いや、あのさ、マヨさんさ、独立してさ、 自分で事業を起こしてるじゃん。
SNSとか、フェイスブックとかのさ、 プロフィールページに上げてるさ、
あのアー写、もとい宣材写真、 あれ良くないですか?

あ、本当?ありがとう。 詐欺写真と名高いやつね。

そう、一部では詐欺写真と 呼ばれてるらしいやつですけど。
いや、あれ良かったですよ。 あのね、信頼性がすごい。
なんだろう、この頼りがいありそうだなとか、 この人に仕事お願いしたらいい仕事しそうだな、
っていう期待感高めてくれるじゃないですか。

本当?

うん。

マジ嬉しい。

逆にじゃあちょっと聞きたいんだけどさ、 どうして撮ろうと思ったの?逆に。
本当?じゃないのよ。

そうか。

そういう意味合いがあって私撮ったのかなって思って、 その事業さ、初めて独立して、
やっぱ自分の見え方とか見せ方っていうのを ちょっと意識したのかなとか、
違うの?

すごい、そういうふうに言語化されると そうだったのかもしれないけれど、
もっと全然プリミティブというか、 単純に事業ロゴとか企業ロゴもなかったので、
なんか自分がやることの象徴がなかったから、 とりあえず自分の写真かなと思ったら、
私自分の写真は、Twitterでのプロフィール写真は、 昔自分で撮ったカピバラの写真だし、

うん、そう、知ってる。

Facebookは40年前の結婚写真だし、
それはそれで詐欺だなと思って。

それはそれで?いやいやいや。

で、今の写真撮らなきゃなと思ってたら、 写真スタジオで撮ったんですけど、
ふるさと納税で撮れますってあったので、

おもしろいね。

撮りましたっていうことだったんですけど、
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やっぱ自分が提供できるサービスが、 当面は無形サービスだなと思ったので、
そのサービスが無形であるがゆえに、 やっぱり象徴がないとダメだなと思って。
それで最近はミサキさんにお願いして、
事業ロゴやサムネイルを作ってもらってはいるんですけど、
それを作ってもらう前は本当に何もなかったので、
自らを差し出したに過ぎないっていう、 それだけなんです。

そこで宣材写真が出てくるのがおもしろいなと思って。
自分自身が出てくるのがおもしろいなと思って。

ミサキさんみたいに作品があればよかったんだけどね。

そうか。
私の界隈で意外と宣材写真撮るクリエイターって、 そんなにいないなって思ってたんだけど、そういうことかな。

そうかも。
でもそのクリエイトした物があるから、 撮る必要がそんなにないんじゃないかな。

そうか。

私は多分自分ができることって、無形サービスが多いので、 差し出せるものないなみたいな。

なるほど。
あと一つは、マヨさんってメディア業界にいたじゃないですか。
だから結構、その宣材写真が身近な存在で、 そういうのが用意してあるのがデフォルトな環境だったのかなっていうのも思ったりして。

確かにそれはあるかもしれないね。

そうだよね。

フリップとか作る、インタビューとかも、 ちゃんとカメラの前に来てもらっておしゃべりしてくれるパターンじゃなくて、
フリップ紹介とかで終わるときは、その専門家の写真を使ったりするので、
そうですね、アーティストじゃないからアー写っていうか。

そうね、私はアー写って。

そうだね、宣材写真は結構身近だったかも。

あれさ、いいなと思って。
マヨさんのその宣材写真、アー写に触発されて、私も撮りたいと思ってさ。

撮ればいいんじゃない。撮ろうよ撮ろうよ。

前さ、自分の見た目と提供コンテンツの関係性っていうのでさ、
ちょっと仕事における自分のファッションの話したじゃない。
あれでさ、やっぱファッションにしかり、その宣材写真にしかり、
その仕事相手の期待感とか、あと信頼感を高めてあげるって重要だなって思った。

すごい、また過去回とつながってて素敵。

そう、過去回を振り返って考えることが最近よくあるね。
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すごい、私たちにとっての資源になってるね、過去回が。

本当にそうだよ、蓄積だよあれ。

素晴らしい。

なんでそう思ったかっていうとさ、最近SNSでさ、こういう意見を目にして、
別に目新しい意見ではないんだけど、ちょっと抜粋しながら、内容もちょっと変えながら読ませてもらうと、
なんかね、その人は会社で動画を外注で作ることになって、
制作会社さんとの打ち合わせに行ってきたみたいなんだけど、
そのね、ディレクターの活腹がいいおじさまがいて、
いかにもクリエイティブ畑で長いことをやってきた感がある風貌だったと。
もう見た目からこの人はきっとできるという期待感が増して、
で、案の定質問の内容もね、かなりこう鋭くつく質問ばかりで、
で、結論、クリエイターって見た目大事だと改めて思ったと、その人は。
今まで出会った人で、見た目がイケてない人が作るものは、そうじてデザインもイケてないから、
この感覚は、絶対的なものな気がするっていうような意見がありまして、
でも、あるのよ、こういう声、これだけじゃなくて結構あって、
職業的にね、見た目を通して仕事の質を判断されてるなっていうのは、ちょっとひしひしと感じるのよ、日々。
マヨさんもね、そういうとこあるかもしれないけど。
そう、私にとって、なんていうのかな。
人前に出る、打ち合わせに行く用の身なりと、自分が制作に集中できるファッションがかなり違って、
そう、私の制作にさ、私が制作に集中できるファッションって、
本当、夏だったらTシャツ、冬だったらパーカー、あとは適当なズボンみたいな感じなんだけど、
そういう時に打ち合わせに急遽呼ばれたりとかして、それで悲劇が起こることが多いなっていう風な感じを受けてるの。
急遽呼ばれた時に、今日は制作の、もう制作に集中しようっていう日で、Tシャツとズボンだったんだけど、
ちょっと打ち合わせ来れないかっていうので客席に出向いたら、スーツの中でTシャツ、ズボンは私だけだし、肩身狭いし、
こいつ本当にちゃんと仕事人としてクオリティ高いもの出せんのかなっていう不安にさせちゃったなっていうところがあって、
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時と場合によって、そういう相手にそういう印象を与えてしまう場合があるから、
そういう時に、アー写で自分の見た目を、信頼感のある感じで、見た目を担保しておけるものがあると非常にいいんじゃないかって思ったんだよね。

ちょっと待って、アー写でどんなに決め決めで撮っても、短パンでいったらダメだよね。そこはまた違う話。

そこは頑張る、そこは頑張るのは前提として。

今のはあれだね、見た目が大事やって身にしみたお話ってことだね。

そうそう。

そこから派生して、アー写も撮っておくと、そういう信頼度が増すのかしらっていうお話か。

そうだね、そういうこと。自分の本体以外ね、そういうのを持っておくのもいいかなっていう。
あとは、私汗かきだからさ、ジャケットを羽織って行ったところで汗だくで行っちゃったりとかさ。

私も。

ある?
それは期待感高められてるかな?とかちょっと思ったりして。
自分本体だと、天候とかタイミングとかに結構見た目が左右されるなっていうのがあったので、左右されないそういう写真という作品めいたものを残しておくのは一つ、どうだろう、いいじゃんって思って。
マヨさんの宣材写真を見たからっていうのもあるんだけど、それは一つ手としてありだぞって思ったっていう。

なるほど。
あの、ちょっと話変わるんだけどさ、写真撮られることに抵抗ありますか、ありませんか?

え?

私、撮られることにすごい抵抗ある人なんですよ。

それはわかりますよ。

カメラマンをやった人はね、結構みんな言うんですけど、多いんですけど、撮る側の人って撮られるのすごい嫌がる人多いんだよね。
カメラマンとか、そういう撮影側をやってる人は撮影されるのを極端に嫌がる人が多くて、私も結構そうで。
キャリアとしても報道カメラマンをやったことがあるし、うちの父が自宅に暗室を持っているぐらいカメラが好きな人で、
いらなくなった一眼レフとかをちっちゃい頃からお下がりもらって撮ったりしていたので、どちらかというと意識は撮る側の人のほうがしっくりくるんですよ。
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なので、カメラマンから報道記者に異動したときに、たくさんレポートしなきゃいけなくて、それ一番苦痛で、取材よりも、取材で塩投げられたり水投げられたりするよりも、
カメラのレンズに向かってレポートすることのほうが一番嫌だったぐらい、撮られるの嫌だったんですよ。
でも、それも40歳過ぎて、まぁいっかって思えたので撮ってみました。
もうそれしかないじゃんっていうのもあったんですけど、差し出せるもの自分しかないし、いつまでも嫌だって言ってても進まないしって言って、で撮ってみたんですよ。

あ、でもそれはそうだね、私もやっぱ恥ずかしくて撮られるっていうのには、やっぱ避けてきた人生だから、自分がこういう発想になるのはちょっと珍しいなとは思ったんだけど。

ね、そうそう。
なんかそれこそエピソード0とか1とかじゃないけど、まぁなんか、いっかって。
40も過ぎたし、やってみようかなって、今まで苦手でニャーニャーって逃げてたこともやってみようかなって思ったうちの1つがあの写真だったんですよ。
なので、別に撮られるの好きじゃないので、たくさん世にばらまきたいっていう思いは一切なくって。

ごめん、なんか告知みたいなことしちゃったけど。

違う、全然そういう意味じゃなくて、なんだろう、全てのSNSに使ってない理由はそれで。

なるほど。

全てのSNSのプロフィール写真にあれを使ってないのはそういう意味で。
特にXとかthreadsとか、知り合いじゃない人も見れちゃうようなやつは使ってなくって。

そうね、それは大事。危機管理。

まだね、もう1個タガが外れてないんです。

なんかちょっと想像力を膨らまして考えたんだけどさ、人間がいろんな顔あるとするならばだよ、
マヨさんもあれ以外にアー写があってもいいんじゃないかなって思ったりしたんだけど。

お、2人で撮る?

2人で?

わかんない。

それは想定してなかった。

違った。

バリエーションとして今後撮っていきたいとか、撮ってみたいなっていうのを考えてるのかなとか。

あの1枚撮ってさ、あれを撮ったのは実は1年も前で。
世に出すのに1年かかったっていうぐらい悩みに悩んでもういいやってやっと思えて出した写真なので、
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もう次なんてとっても考えられてないんですけど。

それはもう悩みに悩んで悩み疲れたね。

はい。

すごいな。
そんな背景があったとは。
いやでも私も同じことになりそうな気がする。

撮ったはいいが1年寝かせるとかね。

そうそう、ありそうありそう。

本当ここぞって時にしょうがなくすっと出すみたいなことを1年間してきて、もういいやってやっと思えてフェイスブックに出したんですけど。

あれは結構フォーマルな感じじゃないですか。
信頼性とか高いけど、もうちょっとカジュアルめのやつが欲しいなとかはそんな発想にはならないんだ。

それはどういう時に使える写真なの?

どうだろう、仕事の種類とか、こういう面もあります、こういう仕事もできます、的な感じかな。
ちょっとパッと思いつく限りね。

なるほど。
宣材写真を使い分けてる人っている?
芸能人とかじゃなくて一般人で、宣材写真を使い分けてる人っている?

そう言われると、やってる人いないか。

なんかパターンが何個かある人はいるけど、いずれも同じシチュエーションのスタジオで撮ったんだろうな、みたいな感じ。
正面見てにっこり笑ってるやつと、さも対面してる人に対してプレゼンしてる、ろくろ回してる写真。

あれろくろ回すっていうの?

そうそう、あれろくろ回しっていうの気をつけて、絶対撮っちゃダメだよ。

そうなの?話してる感あっていいんですけど。

いや揶揄されるからね、またろくろ回し写真だみたいな。

そう言われてるの?指定するときあるんだけど。

ろくろ回してる写真?
ろくろ回してる。
ろくろとも言ってなかった?

ろくろって言ってなかった、知らなかった。

こうやって手やるじゃん。

やってるやってる。
熱弁してるときの。

そうそう熱弁してるときの。あれろくろ回しって私たちは呼んでたな。

そう、面白いわ。

っていう感じで、同じスーツ、同じ背景、だけどパターンが違うっていうのは見たことがあって、
好きなパターン選んでくださいって言われることはあったけど、
全く違うシチュエーションで、お洋服とかも違うってことだよね。

そうそうそう。今まで確かに見たことはない、私は。

でもミサキさんは撮りたいんだ、何パターンか撮りたいんだ。

そうね、撮るなら何パターンか持っとこうかなぐらいの。
使い方はこれから考えます。
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すごいね、一枚を持ってない人が撮るんだったら何パターンも撮りたいって大胆発言だね、すごい。

そう。

どういうシチュエーションの、どういう印象を持ってほしい写真撮りたいの?

一つは、眉間のあたりにくしゃっとしわ寄せて笑うタイプの人いるでしょ。
ああいう笑顔で撮りたいの。

今やってみて。

今マヨさんがやったような感じだよ。
RIKACO笑いみたいな。

もう一回言って。

RIKACO笑いっていうの昔、ほら。

え、待って待って、RIKACOさんのあの笑い方ってそうなんだ。

あの感じで、爆笑してる感じとかの写真が一枚欲しくて。
カラーだとちょっとボロがいろいろ出そうだから白黒で。
あとはなんかちょっと文化人チックな顎に手当ててとかジョブスっぽいのを撮ってもいいかなとか。

秋元康さんみたいなやつ?こういう。

そうそうそう、そういうやつ。
あのバキバキにこうさ、シャドウとかも出てる。
いいですね。
頬杖ついてみたりとか、ああいうのでみたいな。
あと、大らかさと賢さを感じさせたいっていう。
大らかでも賢くもねえ人間が言ってるけど。

いやいやいやいや。
えー面白いね、何パターンか。

その中で一番そうね、メインは決めつつ、こんな面もありますねみたいな。

へー。

そういう時に差し出してみるのはいいかなとか。

いやーでも私ちょっとあの、かなり頑張ってあれ撮ったので、ちょっと次に撮るの。
もう次撮るのっていう。

なんか疲れた?

そうそうそうそう。

なんかあれ撮った後すごい疲れそうだよね。

そうなんです。

私もなんか寝込みそう。

そうそう、ほんと、ほんとそう。
なんかあの、魂吸い取られた感があって。
寝込みそうだった。

本来だったらさ、本体でそういうことをさ、やっていきたいんだけど、なかなかね難しいじゃないですか。
毎回打ち合わせでそういう、マックスに持ってくのは。

一方でさ、そういう理想の写真を撮るとさ、実物見た時の帰り、いわゆる私のように詐欺写真じゃんって思わせてしまうリスクもあるんですけど。

確かに、写真と違いますね。

はい、あると思うんですけど。
今のところまで写真と違いますねって言われたことはないが。
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ない?ないでしょ。

まあ、詐欺写真じゃんってよく、しかも男性が言うんだよね、すごい面白いよね。

男性はいいそうだよ。

そうなんだ。

私もなんか言われそうだもん、すげえからかわれそう。

しかもね、ここ10年以上会ってない男性たちに言われる。
詐欺写真って。

すごいね。
会ってないのに言うんだっていう感じするけど。

そうだよね、知らないじゃん、最近の私ってことは。

そうそうそうそう。

で、あれを機に会食した人たちもいて、なんか会ったら、あんまり詐欺写真じゃないねみたいな反応もあったりして、どっちなんっていう。

とりあえず言いたいのかな、でもそういう声はありそう。

そうそう、なんか謎。
どう対処していくか。
で、謎謎でした。

そしたら、一つ雑談のネタができたと思っていいかな。
詐欺写真ですいません、みたいな。

撮るとき一緒に行きたい。

でも二人で撮ってもいいかもね。

ねえ、そうほんと、BCside用のジャケ写撮ろうよ。

ジャケ写だね。

今度ジャケ写撮ろうよ。

今度ジャケ写だね、ジャケ写いいわ。撮りましょうそれは。
変わってるかもね、いつの間にか。

ニコイチの仕事が来たりするかもしれない。

来るかな、来てほしいね。

今いくよくるよ師匠みたいな。
どやさ!みたいな写真撮ろうよ、すごい。

どっちかというと、どやさ!だよね。

どやさ!を撮りたいんだよ。
はい、じゃあ今回このあたりで締めたいと思います。
番組では皆様からもお悩みやエピソード、トークテーマを募集しています。
メールアドレス、bcside2@gmail.comです。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

それではまた次回。