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作家、オスカーワイルドは言った、経験とは誰もが失敗につける名前のことである。
始まりました、「大人の近代史」よろしくお願いします。
あ、よろしくお願いします。なんかあれだね、ちょっとこう、今グッとくるようなセリフだったよ。
なんかね、すごい言葉だよね、これ。
ね。
なんか、失敗っていうのは、やっぱ経験とともにあるのかなっていうような感じさせるような言葉かなと思って。
まあそうだよね。成功体験よりも失敗体験の方が多分人って多いじゃん。
うん。
なんか、なおさらこう、ハッとさせられるというか、なんか今グッときたね。
ああ、確かに。ね、すごいかっこいいよね、言い回しもね。
なんか言い回しのかっこよさだよね、っていうか。
そうそうそうそう。
まあ、そういうことで、今回経験ニーズの豊富な長者が、今日はどんな名前を刻み込んでくれるのか楽しみです。
はい、えっと、突っ込まない方向でちょっといきたいと思います。
突っ込まない。
で、えっと、今日は早速、今日のテーマなんですけれども、川端康成、伊豆の踊り子をやりたいと思います。
おお、来ました。文学作品ですね。
そう、また文学作品の回という形で。
はいはい。
まあ、川端康成も伊豆の踊り子も多分みんなこう、少なくとも名前は知っている、そんな感じだと思います。
そうだね、自分も名前は知ってる程度だね。
そう、で、ただやっぱり名前は知ってるけど、いや中身は見たことないですっていう人はとても多いと思うんですよ。
うーん、まさに。
そう、なのでちょっとせっかくなんで、まあ知ってる人からしたら、ああ、知ってるよっていう話だと思うんですけれども、
まあちょっと初見の人に対してちょっとこういうような形であの、説明したいと思うんで、是非ともよろしくお願いします。
はい、是非お願いします。
で、早速だけれども、まず川端康成。
うん。
これはもう本当に有名な作家だから、名前を知らない人は多分いないっていう、まあ作家さんだよね。
はいはいはい。
まあ簡単にちょっと説明、川端康成の説明だけすると、生まれは1899年。
うん。
で、1972年に亡くなってるんだけれども、まあ本当にその、我々大人の近代史がこう扱ってるテーマ、近代史っていう部分をこう生きたような人っていう。
はいはい。
で、まあ言わずもがなこの人、あの、ノーベル文学賞を受賞してる人なんだよね。
ああ、そうなんだ。
そう、日本人初のノーベル文学賞を受賞した人。
ああ、初めてなんだ、しかも。
そうそう、あの、ノーベル文学賞としてはね。
うん。
で、まあそれが1968年に文学賞を受賞してて、で、実はこの人ね、72年にさっきあの、亡くなるって話をしたと思うけれども、
うん。
1972年にこの人ガス自殺してるのよね。
03:01
へえ、そうなの?
そうそう、最後は、まあ、あの、我々世代だとさ、もちろんさ、その時代の人間じゃないからさ、その、死んだとかっていうのも知らないと思うけど、
多分、もうちょっとこう、年代が、上の人、今の多分50とかそこらの人だったら、多分ニュースとかですごい話題になったから知ってると思うんだよね。
うんうん。
そうそう。で、なんでガス自殺しちゃったかっていうと、理由がわかんないんだよ、実はこれ。
ああ、そうなんだ。
そう、遺書も残ってなかったらしくて、
うん。
なんだろうな、その、死ぬ、ちょっと雰囲気みたいなのは多少感じるところはあったらしいんだけれども、
うん。
まあ、最終的にじゃあ何が原因かっていうのが全然わからなくって。
へえ。
まあ、ミステリーだよね。
確かに。
いや、まあ、ガス自殺は間違いないんだけど、別に多殺だとかそういう話は全然そういう話じゃないんだけど、
うん。
そう、まあ、そんな感じの人です、とりあえず、あの河童康成。
はいはい。
で、あの有名な作品は、まあ、今日扱う伊豆の踊り子も有名なんだけど、あと、雪国っていうのが有名だよね。
ああ、なんか聞いたことある。
そうそう。この辺がまあ、あの、河童康成といえば、みたいなので、こう上がってくる小説の名前。
はいはい。
で、まあ、今日はそのうちの伊豆の踊り子の方やりたいと思うんで、早速だけれども、ちょっと伊豆の踊り子の内容の方にいきたいと思います。
はい、お願いします。
でね、伊豆の踊り子は、1926年、まあ、大正で言うと大正15年なんだけれどに発表された作品。
うん。
だから、河童康成がまあ、20代の頃の作品なんだよね。結構若い頃の作品。
はいはい。
で、この伊豆の踊り子ってさ、伊豆の踊り子っていうこの名前はすごいこう、パッて出てくるけどさ、どんな話かっていうのすら知らない人多いと思うんだよ。
うん。
あのこれ、一言で言うとテーマはズバリ、身分違いの恋なんだよね。
へえ。
そう、完全に恋愛小説です。
はいはい。
なので、今日はもうほとんど恋愛の話しかしないんで、あれ?みたいな、全然近代史関係ないじゃんっていうところになりそうだけれども、まあそこはちょっとご容赦くださいというところで。
はい。
で、まあ早速なんだけど、まず主人公、まああのもちろん一人称で書かれてるんで、私って書かれてるんだけれども、これは河童康成本人だって言われてるんだよね。
あーはいはい。
そうそう、河童康成本人の、まあ一応自助伝じゃないけど、実体験を元にした話。まあもちろん脚色は絶対あると思うけど。
うん。
っていうような内容なんだよね。
うん。
ちょっと前知識として話しとく部分が一つあって、河童康成って親とか周りの家族っていうのが結構早いうちに亡くなっちゃうんだよね。
あーそうなんだ。
若い時に、そう。それで、若いっていうか子供の時にも。で、河童康成の表現を借りると、孤児根性っていう言葉を使うのよ。孤児ってあのあれね、何たら孤児とかって使うじゃん。震災孤児とか。
うん。
の孤児。で、孤児根性っていう言葉をよく使うんだけれども。
はいはい。
これはね、解釈が難しいからちょっと自分なりの解釈も含めて言うと。
06:01
うん。
要は一人なわけじゃん。
うん。
だからね、これ寂しいんだよねきっと。
あー。
孤独で、だからなんかこう憂鬱な多分気持ちになっちゃうんだよね。孤児根性っていう感情というか気持ちがあると。
うん。
で、主人公はその孤児根性を持っているっていう設定なの。
うんうん。
で、この孤児根性を治すために伊豆旅行へ行こうっていう話なのよ。
えー。
まあ伊豆の踊り子の伊豆っていうのはもう本当に伊豆半島の伊豆ね。
うん。
で、旅に出て気分転換しながらこう自分を変えりみることで孤児根性っていうのを、そういう孤独な気持ちとか憂鬱な気分っていうのをこう晴らそうっていう。
一応目的のために旅に出たわけよ。
うんうん。
まあそれがまず前提知識としてあって。
で、話はね急にね、こう伊豆の旅に出てから4日目のところから始まるのよ。
あ、そうなんだ。
そうだからね、いきなりこう読んだ時にね、ん?今なんでこうなってるんだっていうのがちょっと分かんなかったりするわけよ。
うんうん。
まあこれ小説あるあるだと思うんだけれども、初めからやっぱこうちゃんと説明してくれないからさ。
うん。
そう、私はこう思ったんで旅に出ますっていうところから始まるわけじゃなくて、いきなりもう旅4日目ぐらいからこうパッて始まるからさ。
あの前提の条件が分かんないとなかなかねこう、え?どういうこと?ってなっちゃうからね。
あー、スターウォーズ的な感じなんだ。
スターウォーズで例えられるとはちょっと思わなかったけど。
まあでもそんな似たようなもんだよね。
で、主人公は伊豆の旅に出て4日目で、自分のことをこんな人間だっていうことをちょっと表現してるんで、これはちょっともうそのまんま引用したいと思います。
うん。
私は20歳。高等学校の制服をかぶりコンガスリ、コンガスリっていうのはあの紺色の着物なんだけど、紺色の着物に袴を履き学生カバンを肩にかけていたっていうようなみなりの旅姿だったわけ。
はいはい。
ちょっとこれでイメージはついたと思うんだけど、まあ若者で、なんだろうね、もう本当にさ、うちらがさ、大正とかさ、昭和初期とかさ、明治時代でもいいけどの、なんか学生っていうのを思い浮かべたときにしてる格好をしてたっていう感じだよね、本当に。
うん。
そう、まあ20歳って言ってるから20歳の時の話なんだよ。
うん。
で、話はそこから始まっていくんだけれども、この前に実は、これ4日目じゃん今。
うん。
だから3日間の間に、ある旅芸人1校に2回会ってるのよ。
うん。
旅芸人って、芸をしながら渡り歩いて火星で行くような人たちなんだけれども。
うん。
で、その旅芸人の1校に、なんかちょっと可愛い女の子がいたのよ。
はいはい。
で、だからなんとなくさ、こう気になってたわけ。
うん。
っていうところからスタートするのよ。
はいはい。
私はあの時のだから少女が気になっていましたみたいな感じで、こう下りから始まって。
ちなみに伊豆の踊り子ってあんまり長い話じゃなくて、すごい短いのよ実は。
だからどんどんこう進んでっちゃうけど。
うん。
茶屋でこう休もうと思った時に、偶然その旅芸人の1校にまた出会うのよ。
うんうん。
そこでこんな表現。これも引用します。
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踊り子は17くらいに見えた。私にはわからない古風の不思議な形に大きく髪を揺っていた。
それが卵型の凛々しい顔を非常に小さく見せながらも美しく調和していた。
こんな感じの少女に心を奪われている主人公なわけね。
あー卵型ね。
そうそう。
卵型につっかかるか。
いやーすごいね表現がね。
あのね、川端康成って結構表現がさ特徴的というかさ。
うん。
なんかやっぱ小説家ってすげーなって思うんだけどその辺は。
うん確かに。
で、その主人公が気になっている女の子は踊り子で、その踊り子は今言ったような感じの子だったってこと。
うんうん。
で、ここでちょっとその旅芸人1校のメンバーをちょっと紹介しておくと。
うん。
若い女性が2人いるのよ。踊り子を除いてね。
うん。
だから若い女性が3人いたわけ。
はいはい。
で、その踊り子じゃない残りの2人のうちの片っぽは英吉の奥さん。千代子って言うんだけど。
うん。
で、もう1人は雇いの旅芸人のゆり子っていう女の子。
うん。
で、もう1人これね表現が面白いんだけど四重女って書いてあるのよ。なんだそれって感じなんだけど。
ま、40代の女性ってこと。
はい。
そう、これがその英吉の奥さん千代子のお母さんなのよ。
うん。
で、あと踊り子。踊り子はカオルっていう名前なんだけど。
うん。
この踊り子は英吉の妹なのよ。
うん。
要は家族ぐるみの旅芸人なわけね。
はいはい。
で、当時旅芸人っていうのは実はね身分がすごい低かったのよ。
うん。
ま、身分ってもちろん身分制っていうのはないんだけど人の中にはやっぱ偏見とか差別ってあるじゃん。
うんうん。
そういう意味の身分が最下層のランクだったわけ。旅芸人って。
うん。
で、これはあの小説の中でもいろんな表現で出てるんだけど。
例えば、あの偶然また出会った茶屋のおばあさんがこんなこと言ってるんだけれども。
これも引用します。
あんなものどこで泊まるかわかるものでございますか。
旦那様、お客があればあり次第どこにだって泊まるんでございますよ。
今夜の宿のあてなんてございますものか。
みたいな感じで言ってるんだけど。
うん。
そう。ちょっとこう詐欺すんだ感じするじゃん。今の表現。
うん。
ま、あんな奴らどこだって泊まるんだよって。
やっぱ当時の人たちからするとそういう感じで見られてた人たちっていうことなんだよね。
あー、あれなのかな。踊り子ってあの今で言うなんだっけ、鎮団屋とか。
あ、そうそうそうそう。そっちのイメージでいいと思う。
なんか描写あるんだけど、そう太鼓持ってこう叩いてたりとかするんだよね。
はいはい。あのパチンコとかなんか、あ、じゃないっけ。違うっけ。
パチンコとかオープンする時にも稀にだけど、なんか呼ばれてやってたような気がする。
だいぶ昔の話な気がする。
昔だけど。
それ。
テレビでなんかちょっと見たことあったような気がする。
鎮団屋っていうのを久々に聞いたよ。
そうそうそうそう。
まあでもそのイメージでいいと思うよ。
うん。
他にもその身分がこう低いっていう表現はいろいろあって、
12:01
例えばある村の縦札が出てくるんだけれども、その縦札に物語と旅芸人村に入るべからずっていう札が書いてあったりするのよ。
はいはい。
そう、やっぱりそういうところでもこう旅芸人っていうのは物語とこうほぼほぼイコールのなんか位置づけになるわけじゃん。書き方からすると。
うん。
だからとにかく当時身分っていうのがすごくこう低かったわけ。
はいはい。
で、対する主人公はこれ川端康成だからっていうのもあるんだけど、あの親はさ医者なのよ。
うん。
で、母方の実家は王子主なわけ。
はいはい。
だからすごい裕福な出身なのよ。
うん。
で、学生じゃん主人公。で、その行ってる学校っていうのがあのもう東大を廃止する超エリート学校なのよ。
へえ。
だからもう当時の東大だから全然今の東大ともまた違うわけじゃん。もう本当にエリート中のエリートが行くような学校っていうところだから。
うん。
もうそこに行くことがこう約束されてるような人物なわけ。主人公は。で、片谷だから最下層身分の旅芸人。片谷ね主人公はもう超エリート。お金持ちのエリート。
うん。
ものすごい身分差があるのよ。
はいはい。
っていうところで物語は進んでいくんだけれども。
うん。
身分差っていうのは正直主人公はあんまり気にしてないのよ。もともと。あんまりそういう描写はなくって身分が全然違うんだみたいな。
うん。
そうだから身分差っていうのはあくまでもこう読み手にそれが伝わるような表現がずっとこう出てきてああ身分差があるんだなっていうのがわかるだけなんだよね。ちなみに。
うん。
で、話はちょっと内容の方に戻るけれども。茶屋でまあ先にこう旅芸人1個が行っちゃうからまあ自分も追っかけるのよ主人公。
うん。
他だよね。もうこの辺になると追いかけるわけだから。
はい。
まあ追いかけるから当たり前だから追いつくのよ。
うん。
ここですごいなって思うのがなんかその英吉とかとこう英吉ってあの20代の男ね。
うん。
旅芸人の。で、その英吉とこう主人公がこう話したりして仲良くなっちゃうんだよね。
へえ。
そう。で、じゃあ一緒に旅しませんかみたいな話になってああ行きます行きますみたいな感じでこう一緒に旅をすることになるの。
うん。
あれだよね小片郎並みの小魅力だよねこれ。
いえいえ俺もないわそんな。
いえいえいやすげえなと思ってもうなんかちょっとね。
まあとにかくその旅芸人1個と一緒に旅をするようになるわけよ。
うん。
で、一緒にある村に行ってじゃあ今日はここで泊まりましょうみたいな感じでまあ宿はこう別々だったりするんだけれども。
うん。
こう泊まるわけじゃん。その街でなんかこう音が聞こえてくるんだよそのなんか太鼓の音だったりとか歌とか。
はい。
これはさっきの旅芸人の1個だなっていうのはわかるんだけど。
うん。
なんか夜遅くまで結構こう太鼓の音とかが叩かれてたりしたわけよ。
うんうん。
ああなんかこんな夜遅くまでなんか芸披露してるんだっていうところからこれもうちょっと言葉そのまんま引用するけど。
うん。
踊り子の今夜が穢れるのではあろうかと悩ましかったっていう表現があるのよ。
15:02
うん。
これはあれだよね完全に嫉妬だよね要は主人公の。
はいはい。
要はあれだよ踊り子が売りをやるんじゃないかって思ったのよ。
うんうん。
ああなんか水知らずの男に怪我されるぜっていう風なちょっと好きな人がね他の男に抱かれるなんてこう想像したくないわけじゃん。
うんうん。
それをこう想像してこうなんかうーんみたいな感じになってるっていうところのシーンなわけね。
はいはい。
でその次の日に英吉とお風呂に行こうつってまああのいずってほら温泉地じゃん。
うん。
だから郷土湯にこう行くわけよ。
そこで川の向こうにもあの要は今自分がいるのは男湯なわけじゃん。
うん。
川の向こうに女湯があったのよ。
はいはい。
であれよく見たら踊り子いるじゃんみたいな。
おお。
そう裸の踊り子を見つけるのよ。
そしたら実は踊り子子供だったんだよね。
はいはい。
そう。
あこれそもそもなんで子供だったかっていうところからなんだけれども髪がねとにかくすごいこれこれもなんかよく表現俺よくわかんないんだけど髪が豊かすぎるので
17、8くらいに見えていたっていう感じの表現があるんだけど。
はいはい。
実年齢は数えで14なのよ。
うんうん。
まあ数えってことはあの今で言うと満年齢で言うと13歳なのよ。
はいはい。
で当時だからさやっぱりこうまだ発育も良くないんだと思うんだよきっと。
うん。
今の13歳って結構ちょっと大人びたりしてるじゃん。
うんうん。
でももうそれじゃないんだよね多分本当に子供なんだよねきっと。
うん。
だからなんかで化粧とかもしてたからなんか17、8くらいには見えてたんだけれども実際裸見たらあれ子供じゃんみたいなのがわかるのよ。
あーはいはい。
そう。
そしたらなんか嬉しくなっちゃったんだよね。
あそうなの。
そうそうそう。
嬉しくなっちゃった。
嬉しくなっちゃったんだ。
そうそう。
あー子供だ良かった。
でこれ嬉しくなったっていうのは別に子供だったから良かったわけじゃなくて要はその昨夜踊り子の今夜が穢れるんじゃないかっていうこの不安があったわけよ。
うん。
あなんだ子供じゃんやってるわけないじゃんみたいなっていう安心。
うんうん。
になったわけよ。
でこれねちょっと後でも説明するけどいわゆる諸女信仰なんだよねこれって。
あーはいはい。
そうそう踊り子が純粋無垢で穢れのないものであるっていうところがわかったからなんかそれで嬉しくなっちゃったんだよね。
はいはい。
その後こうやっぱりさずっと旅一緒にいるわけだから仲良くなっていくわけよこの踊り子とも。
語目並べしたりとかしてこう一緒に遊んだりするっていう描写もあるんだけど。
うんうん。
でやっぱり仲良くなるとこう結構身の上話みたいなのも聞かされるようになるわけね。
うんうん。
で英吉からある身の上話を聞かされるんだけれども。
うん。
英吉の奥さんの千代子は竜山と草山で2回子供を亡くしてるらしいのよ。
でまあ下谷この後行く予定なんだけれどもそこで49日を迎える予定らしくってその草山の方の子供が。
うん。
身の上話を聞かされるような結構さこういう身の上話をするっていうのは相当親しくないとさなかなかできないわけじゃん。
うんうん。
そうだからこの旅芸人一行とこう一緒に過ごすことでまあ主人公は親しい気持ちにこうなってくるんだよね。
18:05
はいはい。
でその親しい気持ちっていうところで一番冒頭の方で言ってた孤児根性っていうのがこう癒されていくわけよ。
あーうん。
そうそうなんかまああれだよねちょっと疑似家族みたいな感じに今感じてるんだよねきっとこの頃になると。
はいはい。
だから英吉は自分のあんちゃんでであんちゃんの奥さんとこう一緒に旅してみたいなさ。
で踊り子はまあここではもう完全に妹的な存在にはなってるんだけど。
うん。
まあそんな感じでちょっとこうもう自分にはなくなってしまったこう家族っていうものがちょっとこう旅芸人の中にこう見出していくっていうような感じになってくる。
うんうん。
こっから結構急展開になってくんだけどで実際こう下田に着くわけね。
うん。
で下田に着くともう旅費がなくなっちゃったのよ自分の。
あーはい。
そうだからもう一緒に旅をすることはできないなっていう風になって。
うん。
学校の都合でちょっともう帰らなくちゃいけないっていうことを言うのよ。
うんうん。
でまあ別れる決意をするんだけどで最後になんか踊り子が映画に連れてってってお願いしてきたのよ。
まあもちろん行きたいわけじゃん好きだし。
うん。
よしじゃあ行こうかっていう気になってたところをまた出ました四重女が出てきていやダメだっつってなんか許してくれなかったのよ。
はいはい。
そうで一人で見に行く羽目になる。
うん。
でここでまた引用するけれども遠くから絶えずかすかに太鼓の音が聞こえてくるような気がしたわけもなく涙がポタポタ落ちたっていうもうこんな悲しい思いをするわけね。
うんうん。
これはほら小片郎はあんまりさこうデート誘って振られるっていう経験はないからあれかもしれないけど俺とかすごいこういうの聞くとさなんかこれ失恋の悲しみだなってすごいなんかこうねグッときちゃうものあるんだよね。
ちょちょちょ。
これよくあったわこのこういうことって。
いやそれは俺も同じだよ。
いやあんま聞かないいいじゃんそういうの。
そんな話さないだろ。
あそう。
いやあねほら振られてさ一人でどっか行くみたいなのはさ結構ね若い頃にはねいっぱいあるわけじゃん男はね。
まあねでもあれでしょその踊り子自身は行きたかったでしょ多分。
もちろんもちろんそう。
あのこれ別に描写があるわけじゃないんだけど踊り子は多分好きなのよ。
多分ね。
たださ踊り子は身分が低いの自分わかってるわけなんだよ。
で片家超エリートなわけじゃん。
だからね叶わぬ恋なんだよね結局のところ。
で多分それをそういう叶わぬ恋ですなんていう描写も一切なくってちょっと前にも述べたけどあの結局身分が違うからっていう話をお互いすることは一切ないのよ。
ただなんかそこはこうね暗黙のっていうところじゃないんだけれどもこの小説のそこは上手い使い方なんだけど語らずして語るみたいなところはあるんだよね。
ちょっと今脱線しちゃったけど話戻って映画こう一人で見てもう涙ポタポタなわけじゃん。
21:04
でもう気分切り替えて翌朝ね。
もう翌朝が帰る日なんだけど。
永吉がねこう見送りに来てくれたわけよ。
で永吉がなんか四季島ってタバコなんだけどタバコと柿と柿ってあの果物の柿ね。
まあ電車とかでこうね帰る時に中で食えよみたいな感じでこう渡してきて。
であとなんかねカオールっていうね知らないでしょカオールって。
なんだそれ。
あの甲虫清涼剤なんだけどあのジンタンとかと一緒。
何ジンタンってなんだっけ。
ジンタン。
ジンタン。
なんかね多分俺らのイメージだとおじさんが使ってる発火ミントなんかそんな感じのこうつぶつぶのちょっとごめんあの形容しがたい銀色のなんかつぶつぶ。
なんかガムじゃないけどこう飴みたいな発火みたいなミントみたいななんかそんな感じのやつ。
でカオールっていうのがあるんだよジンタンとほぼ一緒なんだけど。
をプレゼントしてあの永吉なんか最後ダジャレなんだけど妹の名がカオールですからとかつって渡すのよ。
よくわかんねえなと思って。
そうなんだ。
そうそうそう。
何ここでダジャレなのとかって思うようなところでいきなり言ってくんだけど。
で最後これ本当最後の方のシーンなんだけど。
で最後じゃあお別れして乗船しようとするとカオルの姿カオルって踊り子ねの姿が見えたわけよ。
でうずくまっている踊り子の姿が私の胸に飛び込んだって言ってるんだけれども。
でカオルは会話するんだよ私と会話するんだけれども何を話すわけでもなくてただただこう頷くばかりだったんだって。
もうだから言葉が出てこないんだよねあんまりにも悲しいというかさ。
でもう頷くばかりででそのままこうここ実は船に乗るんだけど船に乗ってるんだけどで船がこう出るわけよ港ぶーって。
でそうするとカオルが白いものって書いてあるから白いものとしかちょっと言いようがないんだけど多分ハンカチだよね。
こう振るのわーってさよならみたいな感じで。
でそのカオルの姿を見て最後これ引用しますと。
私はカバンを枕にして横たわった。
頭が空っぽで時間というものを感じなかった。
涙がポロポロカバンに流れた。
っていうね感じの表現があるのよ。
もうね切ないんだよこれ。
確かに表現がねカバンがね本当に空っぽだったのかなって思っちゃって今。
頭とカバンをかけた。
そうかけてるのかなと思って。
あとちょっとだけ続くんだけど隣に少年が座ってたのよ。
少年がさこう何か不幸でもあったんですかって聞いてくるわけ。
でさ多分こじ根性があったらこんなセリフに対して何かこうね素直に答えられないんだよきっと。
でもなんか素直にいいえ今人に別れてきたんですだから悲しかったんですみたいなことを言うわけよ。
24:02
なんか涙だってポロポロ出てるんだよ。
でも私は今人に別れを告げてきたからもう悲しくて泣いてるんですみたいなことをさ
ただただ隣にいた少年に喋っちゃうような精神状態なわけよ。
どういう気持ちだっていうのはもちろん描写はないんだけれども
これはね実際こう読んでみてどう感じるかっていうところなんだよねこういう表現からしてもさ。
小説の最後はこういう表現で終わってますと。
頭が澄んだ水になってしまっていてそれがポロポロこぼれ
その後には何も残らないような甘い心良さだっていう表現で終わるんだけど。
はいはい。
これもやっぱりさなんだろうな表現がさもう独特というかさ。
なんか俺もこれどう解釈していいんだろうってちょっとすごい悩むんだけど。
確かにね。
そうとにかくね多分これはもう完全に長丸解釈になるんだけれども
まあすごい悲しい悲しいというかさ悲しい恋愛をしてきたけれども
その恋愛っていうものを通してなんか澄んだ頭が澄んだ水っていうのはさもう
今まであったこじ根性とかそういったものっていうのはもうすっかり水になって
後には何も残らなかったっていうような。
なんかその旅行に出た目的であるさそのこじ根性をなくしてやるみたいな
なんとかうさばらししてやるみたいなところっていう目的を果たせたのかなっていう。
すがすがしいすがすがしくはないけれども
なんか最後心良さっていう言葉使ってるところからも
だから決して嫌な経験じゃなかったのかなっていう気はするんだよね。
っていうところでまあこの小説は終わるんだけれども
ここでちょっとまとめじゃないんだけれども
伊豆の踊り子ってちょっと途中でも話したけど
本当に説明とかさ描写っていうのがすごい少ないんだよね。
まあいわゆる解かず描かずの作品と呼ばれるんだけど
それをやっぱりこう少ない情報の中から
読み取っていかなきゃいけないというか
いろんな想像できるような作品なんだよね。
だからさあくまでも今日こう話した内容っていうのは
永丸解釈っていうのがだいぶ入ってると思います。
だからこれたぶん別の人が読むと
あれでもそこはこうなんじゃないのかなっていうのは
たぶんこうちょっと出てくると思うんだよ。
でもそういうのを楽しむっていうのが
まあ小説の一個の醍醐味かなとも思うんで
逆にここはこうなんじゃないかっていう
ちょっとコメントとか欲しいかなっていうところではあるね。
この伊豆の踊り子を通して
実は河童康成自体自身がちょっと大きく変わった部分があるんだよね。
これ一応実体験を元にしてると思われるんだけれども
河童康成ってもともと実は同性愛者だったのよ。
これは河童康成自身がなんか別のところで
ちょっと少年みたいなのが好きだみたいなことを言ってるところがあったりするのよ。
だからちょっとこの旅に出るまでは
ちょっと男の子の方が好きだよみたいな感じだったわけよ。
27:01
でも踊り子に出会ったことによって
あれ女の子もいいじゃんみたいな感じになるのよ。
だからその後は女の子も好きになるが正解なんだけど
女の子のことも好きになるわけよ。
いわゆるバイセクシャルに変わっていくっていう。
伊豆の踊り子っていうのはそこの転換点の作品って言われてるんだよね。
そうなんだ。
えー意外。意外ではないのかもしれないけどさ。
あとこれは最後なんだけれども
途中でちょっと諸女信仰っていう言葉をちょっと出したと思うんだけれども
これは本当当時の価値観なんだよね。
今さ諸女信仰ってあんまないじゃん正直。
まあ確かにね。
現実的にそんなこと言ってたら多分永久に結婚できないっていうレベルの話になるじゃん。
正直な話。
まあでもなんとなくわかる気はするけどね。
気持ちはすごいわかるのよ。
これね実は遺伝的に男って女にそれを求めるんだって。
えーそうなんだ。
これは考えてみればわかるそうなんかもしれないけどさ
男って結局出産しないじゃん。
だからさそのお腹の子供生まれてきた子供が自分の子供かどうかが100%わからないのよ。
もちろんDNAとかいろいろあるじゃん。
そういうのやればいいんだけどそれがなかった頃の話ねこれは。
遺伝的にさ結局本当にこの子が自分と血が繋がっているのかわからないっていうのがあって
で結局さ他人の子供を自分が育てるっていうのは遺伝的にもすごい損失なわけよ。
自分の遺伝子が受け継がれないのに他の遺伝子を残すことになるわけじゃん。
人間の遺伝っていうのはどっちかっていうと排他的というか
自分のとにかく種を残したいっていうところが根本にあるから。
だから遺伝的に処女進行っていうのは結構密接に関連しているっていうか
あーまあわかるよねって。
多分これは女性はちょっとわからない感覚かもしれないけど
男はなんとなくそういうさ発想があるというかさ
なんとなくこうあーわかるよねっていうところはあるじゃん。
あーある気がする。
特に日本人とかねなんか強いと思うね。
そうそうそう。
なんかそういう伝統じゃないけどさ
古い価値観っていうのがまだ残ってるようなところはあるよね。
でちなみにこれ面白いちょっと西洋的な例えがあって
さっき出産ほら男は出産しないからさ
子供が自分の子供かどうかわかんないっていう話したじゃん。
これを端的に表している
ちょっと日本語訳しちゃって喋るけど
ママのベイビー、パパのメイビーって言うんだって。
面白いウケるよねこれ。
ママのベイビーじゃん。
まあママの子供。
パパはだからメイビーなの。
かもしれない?
そうそうそう。
多分そうだよねぐらい。
100%じゃないってこと。
っていう表現があるぐらいなんだよ。
あーはいはい。
だからこんな表現があるぐらい
これは日本だけじゃなくて
昔の人っていうのは
30:01
和洋問わずちょっとそういう
諸女信仰的な考えっていうのはずっとあったんだなと。
あーなるほど。
でこの作品にももちろんそれがすごい
如実に現れているんだなっていうのは
あの作品通して読むとわかるってところなんだよね。
うんうん。
まあそれがちょっと
あの最後こじつけ的に近代的な価値観っていうところに
こうなんか結びつけようとして
終わらせようとしてるんだけども。
うんうん。
まあ一応こんな感じで
テーマ伊豆の踊り子っていうところを
ちょっと終わりにしたいなと思いますと。
はいはい。
でちょっと通して聞いて小片郎いかがでしたでしょうか。
いやーそうだね。川端康成ももちろん
あの読んだことないんだけど
こう何回かさ今まで文学作品扱ってもらったじゃん。
うん。
例えばさあのちょっけど三島由紀夫とさ
比べるとさ
うん。
この伊豆の踊り子はさ
あの情報量がかなり少ないというか
うん。
中からこう想像させるみたいな
三島由紀夫はさ
なんかめちゃめちゃ描写が細かったりするとか言ってたじゃん。
あーそうそうそう。
そうなんかすごくそこ対照的だなって思って。
そうそう。
あの金閣寺のこれ伊豆の踊り子って
ほんと何分の一だろう
なんかわかんない
感覚的に十分の一ぐらいのなんかページ数な気がするんだけど
ちょっと俺ページ数数えてないからごめんね。
あー。
すごい短いんだよ。
あーそうなんだ。
川端康成自体結構短編のなのかな。
短編は多いね。
伊豆の踊り子も多分今小説伊豆の踊り子って買うと
他にもいっぱい短編ついてくるのよ。
短編集で買えるみたいな感じ。
えーそうなんだ。
そうそう。
いやーなんかね
当時の本人が描かれてるとしたら
いやーなんか想像させるね川端康成がこんな風に思ってたんだみたいな。
そうそうそう。
描写が少ないからさとにかくさ
あんまりこういろんな考えっていう
ほんと妄想の部分にはなっちゃうんだけど
いろんな考えがどんどん出てきちゃうっていうかさ。
なんか自分だったらどうなんだろうっていうのも考えられるしさ。
なんかそういう意味で結構面白い小説かなとは思います。
あーなんか階級差とかの恋愛って言ってたじゃん。
で最後港で別れるとか言って
なんかやっぱタイタニック想像しちゃったんだよね。
あーそうだよね。
タイタニックってそうだもんね。
そうそうそうそう。
そういう叶わない恋というかさ。
なんかそんな気がして。
でもなんか最後沈まなくてよかったなと思って。
沈んだら大変なことになるよ。
叶わない恋っていうのはさ
現代版に置き換えるとなかなかないじゃん。
もちろん身分差っていうのがさ
もう極端にないからさ。
だから例えば小片郎がさ
誰か好きになったとしても
その人が叶わぬ恋だっていうところまでは
たぶんいかないじゃん。なかなか。
なんで俺に例えんだよ。
いやいや違う違う。
これ今普通の話じゃん。
あーそうだろう。
33:00
例えばの普通の話じゃん今のは。
昔よりはね。
でもさ俺みたいな下水人間だとさ
なんかさこう常に叶わぬ恋になってくるわけじゃん。
いやいやいや。
でも今もなんだろう
例えば芸能人とかさ
好きになってもやっぱ叶わぬ恋みたいな感じじゃん。
あー。
まあそうだね。
結局それが身分差じゃないけどさ
その置かれている状況とか立場とかさ
そこの違いなんだろうけどね。
確かに。
いやーなんかね。
甘酸っぱい感じだったね。
そうなんだよね。
なんかね。
こう自分に置き換えちゃうような小説なんだよね。
とにかく。
確かになんか。
短かったらね。
読んでみようかなって思うね。
超短いよ本当に。
あのー。
どんぐらいで読める?
たぶん慣れてる人なら1時間で読めちゃうんじゃん。
あーそうなんだ。
うん。ほんとそんぐらいの分量。
えーでもなんか伊豆の踊り子ってすごい有名だよね。
なんか聞くもんね。
うん。映画館もされてるしね。何回かされてんだよね。
あーそうなんだ。
そうそう。
えーじゃあということで今回は川端康成の伊豆の踊り子でした。
はい。
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はい。ぜひお願いします。
最後まで聞いていただいてありがとうございました。
ありがとうございました。