1. 「大人の近代史」今だからわかる日本の歴史
  2. #183 不死身の分隊長「舩坂弘」
2024-11-05 31:27

#183 不死身の分隊長「舩坂弘」

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数々の死地を乗り越え不屈の精神で米軍と戦った日本軍兵士舩坂弘。不死身の二つ名の通り何度も蘇る彼を動かしていたのは何だったのか。玉砕の島アンガウルの戦いとともに解説しています。

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#142「ペリリューの戦い」親日国パラオにおける日米の争い https://podcasters.spotify.com/pod/show/shi-kindai/episodes/142-e2dd0vv

サマリー

今回のエピソードでは、不死身の分隊長である舩坂弘氏の壮絶な戦いとその背景が語られています。特に、日露戦争における戦功やアンガール島の戦いにおける勇敢な姿勢が描かれ、彼の影響力と功績が紹介されています。舩坂弘氏は自血を決意するものの、手榴弾が不発となり生き残り、捕虜となります。その後、戦後は書店を経営しながら、多くの著作を残しました。また、第二次世界大戦における不死身の活躍や三島幸男氏との関係についても語られています。さらに、リスナーへのPRスポンサー募集についても触れられています。

不死身の分隊長の紹介
スピーカー 2
建築家安藤忠夫は言った、「可能性を超えたものが人の心に残る。」始まりました。
大人の近代史、よろしくお願いします。
スピーカー 1
よろしくお願いします。
なんか、おが太郎が言うとさ、すべてがよく聞こえちゃうけどさ、
俺は可能性がない人間だからちょっと悩ましいよね。
スピーカー 2
そういうことなの?
スピーカー 1
いや、わかんない。
スピーカー 2
なんだろうね、建築家の方だからさ、人が想像するそれを超えた先に何かやっぱ、
人の感動だったりとか、心に残るすごい建築物ができるのかな。
スピーカー 1
まあ、おが太郎の放送界なんかはそれに近いわけじゃん。人が感動するというかさ。
スピーカー 2
いや、頑張って俺に結びつけなくていいんだよ。
スピーカー 1
いやいや、俺は事実を言ってるまででも。
スピーカー 2
ないない。
じゃあ、ということで、今日は可能性を超えて心に残り続けるどんな語りをしてくれるのか楽しみです。
スピーカー 1
ごめんなさい、それ俺にはできない。おが太郎界でお願いします。
いやいや。
今日はリクエストなんでまず読みます。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
ちょっとさ、これ名前がさ、ここでのニックネーム忘れましたさん。書いていただきました。
スピーカー 2
そうなんだ、すごい。
スピーカー 1
ちょっとごめんなさい、本当に誰だかわかんなかったんで、思い出したら是非コメントください。
スピーカー 2
どういうこと?そういうニックネームじゃなくて?
スピーカー 1
ここでのニックネームがあったんでしょ?でも忘れちゃったんだよ。だからここでのニックネーム忘れましたさんでしょ?
スピーカー 2
あ、やっぱりそう書いてるんだ。すごい。
スピーカー 1
で、ちょっと抜粋して読みますが、こんにちは。今回は船坂ひろしをリクエストします。
つい先日、友人と渋谷スクランブル交差点の思い出話をしていたのですが、
センターが入り口の大聖堂書店に驚きの歴史があったことを知りました。
これらを是非お得意で深掘りしていただきたくリクエストしました。よろしくお願いします。
で、あと追記もいただいてて、追記がリクエスト船坂ひろしの追記です。
スピーカー 2
ゴールデンカムイ杉本のモデルとの噂もあるんですね。で、いただきました。
おぉ、あ、そうなの?俺全然知らない。
スピーカー 1
あ、そうだよ。ま、ちょっとゴールデンカムイの杉本っていうとさ、あの、不死身の杉本でしょ?
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
で、この船坂ひろしも不死身の分隊長って呼ばれてて、なんだろう、こう、エピソード、ま、今日話すエピソードなんかこう聞いてもらうと、
あ、なんかゴールデンカムイの杉本をちょっとこう思わせるようなっていうところは、ま、あるので、ちょっとそういった意味でも楽しみにしておいていただいたらなと思います。
スピーカー 2
はいはい。是非楽しみにしてます。
スピーカー 1
で、ま、ちょっとゴールデンカムイの杉本幸というあの主人公なんだけれども、
ま、さっきも言った通り不死身の杉本って呼ばれているぐらいだからさ、ま、不死身なんだよね、とにかく。
スピーカー 2
うん。
アンガール島の戦い
スピーカー 1
で、日露戦争で、ま、多くの戦功をあげたことで、その不死身の杉本って呼ばれてて、で、ま、どういうふうに不死身なのかっていうと、
ま、数々のこう致命傷を受けながらも復活して、敵をこう倒していくっていう姿が不死身の杉本って呼ばれたわけよ。
スピーカー 2
あーはい。
スピーカー 1
で、この、今回扱う舟坂英雄も、ま、まさにこれだったって言われてるの。
うん。
そう。もう本当に致命傷を負いながらも戦い続けたっていうような人で、で、それで、ま、知ってる人はもう知っているっていう感じの軍人さんだね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、さっきも言った通り不死身の文隊長って呼ばれてたんだけど、この人、個人としては珍しいんだけれども、
あの戦死草書っていう、防衛研究所でこう作られた大東亜戦争の時のその戦死記録があるんだよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
ま、これがいわゆる公的な戦死記録なんだけれども、これに個人として階層が載ってるんだよ。
はいはい。
こういうさ、戦死のさ、公的な記録に、個人の、ま、感想じゃないんだけどさ、ちょっとこう、言葉が入っているっていうのは、ま、珍しいんだよ。
うん。
ま、だからそれぐらい、あのちょっとこう貴重な体験をしたっていうところもあるし、もちろんこの船坂自体がすごい功績を上げたっていうところからも載ってるんだよね。
あーはい。
そうそう。で、具体的にこの船坂博が活躍したのはどこかっていうと、アンガール島の戦いっていう戦いなんだよ。
スピーカー 2
あ、そうなの?
スピーカー 1
そう。で、アンガール島の戦いっていうのは、ま、おときんでも結構前にやったけど、ペリリュー島の戦いがあったじゃん。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
ペリリュー島の戦いとほぼ同時期に行われてた戦いなんだよね。
スピーカー 2
あったかいとこだっけ?
スピーカー 1
ペリリュー島、パラオね。
スピーカー 2
あ、そうだよね。
スピーカー 1
うん。で、ペリリュー島の戦いってさ、おときんでやってるからちょっとあのパラオのところでこう解説してるんで、ちょっとこう振り返ってもらいたいんだけれども、
ま、結構こう守備隊ががっちり守ってたところなんだけれども、そのペリリュー島からちょっと南に行ったところにアンガール島っていうのがあるのよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
だから、米軍はペリリュー島でも戦ってるし、アンガール島でも戦ってる。もちろん日本軍はそれぞれに守備隊を置いて戦っていたっていうような状況なのね。
うん。
そう。で、ペリリュー島の戦いの2日後に米軍はアンガール島に上陸して、で、アンガール島の方がちっちゃいし、ま、重要度で言ったらペリリュー島の方が大きかったっていうのもあるから、あの守備隊としては1250名の守備隊で守ってたのよ。
で、対する米軍は約2万名の兵士で押し寄せたんだよね。ま、2万対1250だから数の上ではもう圧倒的にもう日本軍が不利っていう状況だったんだけれども、日本軍は脅威の粘りを見せるわけよ。
うん。
で、この戦いの特筆する、ま、特筆するべきところっていうか、もうこれ日本軍の戦いだともう結構あるあるになっちゃってて、あれなんだけれどもね。
戦死者が1191名いるんだよ。この日本軍の。
うん。
1250名中1191名死亡、あの、亡くなってるから、戦死率で言うと95%の、もうまさに玉砕の死亡率。
うん。
で、この戦いの特筆する、ま、特筆するべきところっていうか、もうこれ日本軍の戦いだともう結構あるあるになっちゃってて、あれなんだけれどもね。
戦死者が1191名いるんだよ。この日本軍の。
うん。
壮絶な戦闘の詳細
スピーカー 1
1250名中1191名死亡、あの、亡くなってるから、戦死率で言うと95%の、もうまさに玉砕の死亡率。
スピーカー 2
うわぁ、すごい数だね。
スピーカー 1
そう、そんな玉砕の死亡率でこの船坂博は戦ったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、ちょっともう船坂博の話に入るけれども、もともと満州とかそっちの方にこう配属されてたんだけれども、戦況が悪化するにつれて南方に送られるんだよね。
ま、これは日本軍あるあるなんだけど。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
で、アンガール島の守備隊に配属されることになるんだよ。
うん。
で、船坂自体はその、敵団闘分隊の隊長を務めてたんだよね。
で、敵団闘ってさ、ちょっとわかんない人もいるかもしれないけれども、ちょっと俺もさ、これ、敵団闘を説明しろって言われてもすごいなんか難しくってさ、なんだろうね。
なんかさ、手榴弾ってあるじゃん。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
手榴弾って手で投げるじゃん。
うんうん。
なんだろうね、その投げる装置を使って使うものを敵団闘って言うんだけど、なんかすごい難しいんだよね。見りゃああねって多分みんなわかるんだよ。
スピーカー 2
手では投げないんだ。
スピーカー 1
投げない。だから装置を使ってちょっと遠め、まあ遠くてもないんだけど比較的、そんな大砲とかっていうのは結構遠い距離を狙うじゃん。
うん。
じゃなくてもうちょっと近い距離に爆弾を投げるような、なんか銃火器みたいな感じ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、その敵団闘の隊長を務めてたんだよね。敵団闘分隊の。
ごめんなさい、敵団闘についてちょっと説明が下手だったんで、全然もっとそんなんじゃねえよっていう人いると思うんだけれども、ちょっと簡単に言うとそんな感じっていうところで一応ご理解いただけたらなと思います。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、この敵団闘の分隊の隊長をやってたぐらいだから、やっぱりその当てるのが上手だったんだよね。
スピーカー 2
あーはい。
スピーカー 1
ちなみになんだけれども、船坂博史ってこういう敵団闘みたいなものを使うのが上手かっただけじゃなくて、これこそ不死身の杉本と一緒なんだけれども、銃剣術がすごい優れてて、剣道もすごい強かったらしいんだよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、杉本と違うのは射撃も上手かったの。
あーはい。
杉本は射撃下手じゃん。
スピーカー 2
あー今までやってるの見たことないね。
スピーカー 1
そうそう、当たんないで有名だからさ。で、船坂は射撃も上手かったの。
気勝を受けるくらい武の達人だったわけ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、銃剣術と射撃が強いからさ、もうこれ戦争においてはすごい期待できるっていうかさ、なかなか頼もしい戦力じゃん。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、敵団闘みたいな兵器も使えるしっていうところで、分隊長に任命されて十数名ぐらいかなの部下を従えてたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
まあ船坂も藤見の杉本と同じで、もう幾度もお怪我を負いながら不屈の精神でこう米軍を倒そうと何回もこう立ち上がった人なんだけれども。
で、ここからその話になるんだけれども、アンガル島でのこう米軍との戦いっていうのが始まって、初めは水際作戦って言ってさ、あるいは上陸するところからの戦いじゃん。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
で、島での戦いっていうのは上陸する側がやっぱ不利なんだよ。
うん。
だから、初めは結構こうガンガンガンガン米軍を倒すことができてたんだよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
敵団闘使ってね。
まあ一節によると200名ぐらいの米軍を死傷させたっていうような記録も残ってるんだよね。
ただ戦闘開始から3日ぐらい経つと、もうどんどんどんどん米軍がこう攻め寄せてきて、だんだんだんだん、島大きくないからね、あのだんだんだんだんこう追い込まれてっちゃうわけよ。
うん。
追い込まれてく中、ちょっとでもさ、なんだろう、米軍危ないなって思ったら一旦引き上げて、なんだ、艦砲射撃とか爆弾投下で日本軍の陣地をこう滅多滅多に壊滅させるっていう沖縄戦とかでもよく行われてたやつだけれども、これをやるんだよ。
はいはい。
だからじりじりどんどん削られてったわけね、日本軍っていうのは。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、そんな中船坂はなんと戦闘開始3日目に左足を砲撃で負傷したんだよね。
スピーカー 2
あーはいはい。
スピーカー 1
で、これ、まあ、砲撃の破片で列車、あのすごい大きく切り裂かれちゃったんだけれども、だから、もうすごい出血がひどくって、もう誰が見てもちょっとこの出血だと助からないよねみたいな感じのおけが追っちゃうんだよね。
うん。
ただここで普通の兵隊だったら、防空壕の奥底にこううずくまって、たぶん死を迎えていたんだと思うんだよ。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
で、もう彼はなんと左足をこううまく血止めて戦線に復帰するんだよね。
スピーカー 2
あーそうなんだ。
スピーカー 1
そう。で、ただこれ決して左足が全然ピンピン動いてたとかそんなことじゃないんだよ。もう左足はほぼ使い物にならなくて、ずっと引きずりながら戦線に復帰するんだよね。
うん。
まあ考え方がすごいんだけど、左足1本やられても右足1本で立てるし、手は2本使えるから、防空壕に、まあもちろんそのいっぱいやられちゃってる仲間がいるわけよ。もう目つぶされちゃった、手が吹っ飛んじゃったとかさ。
で、そういう人たちから見たら自分なんかまだ足は引きずってるけど足ついてるし、全然戦えるぜみたいなそんな感じのもうマインドなんだよね。
スピーカー 2
あーなんかすごいね。
スピーカー 1
そう。とにかくすごい。で、左足引きずりながらもまあ戦うんだけれども、ただその後に左腕も負傷したんだよね今度。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これもあの爆撃の影響で怪我をしちゃって、で、ついでに右腕も粘座しちゃうんだよ。
うわー。
右腕の粘座はこれ確かなんか米軍に手榴弾かなんか投げてのなんか粘座だった気がしたんだけれども、まあそんな感じで左腕右腕で左足の満身創痍状態になるんだよ。
うん。
それでもなんとか仲間と一緒に米軍と戦おうっていう意志をこう見せるんだけれども、そんな中こう戦いが進んでいく中、とうとうお腹、腹部に猛艦重装おっちゃうんだよ。
スピーカー 2
猛艦重装ってなんだ?
スピーカー 1
貫通しない、だから弾が腹に残っちゃう傷ってこと。
スピーカー 2
あ、そうなんだ。
スピーカー 1
そう。で、猛艦重装っておっとくとそっから廃止してっちゃうから、もう助かんないんだよねこういう戦争の現場とかだと。あのすぐ治療すれば助かるんだけど。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、血も止まらないし、一旦は持っていた千本針であの止血するんだけれども、ただ1日とか2日とか経ってくるとだんだんその傷口から今度ウジが湧いてきちゃうんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、もうさすがにそんな満身創痍の船坂を見て、軍医がもう船坂は助からないっていうの、まあ別にそう言ったわけじゃないよ。言わないんだけれども、船坂のその症状を見て、プスッとあるものを渡すんだよね。
うん。
そのあるものとは何でしょうか。
スピーカー 2
生産狩り?
スピーカー 1
あー生産狩りの方が良かったよね。手榴弾。
スピーカー 2
あ、そうなんだ。
舩坂弘の戦闘体験
スピーカー 1
そう、生産狩りなんて多分こういうところにはなかったんだと思うんだよきっと。
ちなみになんだけど普通は渡されないのそもそも。もったいないから。
スピーカー 2
あーはいはい。
スピーカー 1
ただ船坂は分隊長だし、やっぱかなり貢献してくれたっていうところもなんかなんとなくみんなわかってたから、まあ情けというかちょっとこう情だよね。情みたいなものもあって手榴弾を渡すんだよね。
もちろんあのわからない人のために言うとこれは自血用の手榴弾ね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
もう助からないから。これでいつでも自分のタイミングで楽になってくれっていう意味で渡すんだよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、さすがの船坂ももう盲肝重層がやばいっていうこともわかってるし、そもそももう足も動かないし。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、手も両方、まあ右腕はちょっとずつ良くはなってたんだけれども、とはいっても左腕と左足はもうほぼほぼダメで、で、お腹にも穴が空いちゃって、もうこんな状態じゃもうさすがに俺も無理かっつって自血を決意するんだよ。
うん。
で、とうとうもう人のいないところで寂しくもう自血をしようと思って手榴弾の新艦を岩に打ちつけて、日本軍が当時やってた手榴弾自血って、手榴弾ってその新艦にこう打ちつけてから5秒後ぐらいに爆発するらしいんだけど、
うん。
その5秒間で自分の胸に持ってきて、ドーンって上半身吹っ飛ばすみたいなそんな感じの自血をするんだけれども、
うん。
船坂もそれをやろうとしてこう新艦を打ちつけて、グってあのやったんだけれども、なんと不発弾でしたと。
スピーカー 2
あーそうなんだ。
スピーカー 1
そう。で、これちょっと心境を考えてほしいんだよ。
うん。
もう自分は助からない。医者からも見放された。で、米軍はものすごい数でやってくるし、近代兵器をグバングバン使ってて、感覚的にもう勝てないっていうのはなんとなく分かってたんだよ。
ただちょっと一死報いたいっていう気持ちはずっとあって、で、頑張ってたけれども、で、その間も何人の米軍をこう倒したっていう記録もあるんだけれども、とはいえも自分も大怪我を負ってしまった。
じゃあもうそろそろ俺もこれでおしまいかっていうんで自血をしようと手榴弾を手にかけたが、爆発しませんでした。
うん。
どういう心境だと思う?
スピーカー 2
いやーなんだろう。もう空虚だよね。
スピーカー 1
そう。まさにそんな感じだったらしいんだよ。
えーみたいな感じ?どうしようみたいな。もう死ぬって決意したのに死ねなかったよみたいな。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
で、しばらく考え込んだんだけど、でもほらぶっちゃけさ、別に手榴弾じゃなくたって死ぬ手はあるじゃん。
スピーカー 2
まあそうだね。
スピーカー 1
そう。ただここで手榴弾が爆発しなかったことは何か俺にまだ生きろと言っているんじゃないのかみたいなこうメッセージとも捉えたんだよね。
うん。
だから自分が本気で決意したことができなかったんだけれども、それをちょっとプラスの方に解釈したって感じ?
うん。
もう俺は今死んだんだから死んだ気になって米軍司令部へ突っ込んでやるみたいなそんな気持ちになるんだよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
当たり前だけどそんな米軍司令部に突っ込んだら絶対死ぬじゃん。
うん。
誰でも多くの米軍を道連れにして死んでやるって言って手榴弾を今度ちゃんとしたところから6発集めるのよ。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
でそれを体に巻き付けてでたまたまあった拳銃を1丁持ってそれで歩幅全身で少しずつ米軍アジトに近づくんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これ歩幅全身で行ったのはもちろん米軍に見つからないためなんだけれども単純に歩けなかったんだよもう。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
で歩幅全身で長い距離歩くとさしかも別にそんなさこう真っ平なところじゃなくてさもうゴツゴツした岩場だったりそういったところを歩幅全身するから膝も擦り切れちゃうしあの自分が着てる軍服ももうボロボロになっちゃったんだよずっと歩くから。
だからもう見た目はもう本当なんだろうねちょっと言い方悪いけどちょっとゾンビみたいな感じに多分見えると思うんだよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
服ボロボロでさ血はもうダラダラ流れててめちゃめちゃ腹に穴開いてたり左足すごい裂傷でさ黒ずんだ血が固まってたりするんだよ。
でそんな姿のまま米軍司令部になんと近づけるんだよ。
あーはい。
スピーカー 2
ここもねあのいろいろあのエピソードはいっぱいあるんだけれどもで米軍司令部に近づいたんだけれどもあとちょっとで自爆できるぞっていうところで米兵に気づかれちゃうんだよさすがにそこで。
うん。
スピーカー 1
で弾が首まあ頸部だねに当たってでそのまままあ戦死をする。
うん。
捕虜生活とクレンショーとの出会い
スピーカー 1
と思いきや3日後に息を吹き返すんだよね。
スピーカー 2
えー。
スピーカー 1
でこれあのただね俺ちょっといろんなサイトを見て思ったんだけれどもちょっとね誇張されてるんだよこの書き方。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
正確に言うと撃たれた時にまだ微弱に心音があったのよ。
これは米軍側の方の記録なのかな。
でだからちょっとダメ元でもいいから捕虜として助けようって言うんで米軍に助けられたんだよね。
うん。
で手厚い医療を受けて3日後に目が覚めたそんな感じでそのまんま捕虜に米軍の捕虜になるんだよね。
はい。
で捕虜になってもいやこんな逆に屈辱だって思ってこんなものは。
うん。
はじめはもう殺せ殺せとかってすごい喚いてたりあともう暴れ回ってなんか隙を見て米軍をもう殺してやるみたいな感じに思ってたんだけれどもここでクレンショーっていう米軍の人物に出会うんだよね。
はい。
でこのクレンショーっていう人はあの経験なクリスチャンでどちらかというとこの船坂とは真逆の人なんだよね。
船坂っていうのはさもう自分の命と引き換えに敵を倒してやろうみたいな感じの人じゃん。
うん。
クレンショーはどちらかというと人は殺したくないっていう感じの人だったのよ。
スピーカー 2
あーはいはい。
スピーカー 1
そうだから殺したくないから前線には出ないでなんだろう広報支援みたいな役割を担ってた人なんだよね。
うん。
そう経験なクリスチャンだから。
あこれちなみにハクソリッジっていう映画あるじゃん。
あのハクソリッジもおときんであったけどあれの主人公もまあこのクレンショーに俺は近いと思ってる。
スピーカー 2
あーなんか言ってたね。
スピーカー 1
そうそう。
でそんな真逆の思想の2人だからさ噛み合わなそうじゃん。
うん。
でも逆にクレンショーはちょっとだけの日本語喋れんのよ。
うん。
であの船坂から日本語を習いたくて話しかけたりして。
で船坂は船坂でちょっとこう真面目で自分とは全然違う考えを持ったクレンショーにだんだんだんだんこう惹かれていくんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
でクレンショーはもうとにかく命は大事だからあのもうバカなことは考えるなよって言うんで
船坂のことをすごく気にするようにしてくれて船坂が何か暴走して飛行場に火つけてやろうとした時も未遂で止めて黙っててくれたりするのよ。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
そうそんな感じであの自分のことを真剣に考えてくれるクレンショーに対して船坂っていうのはまあ心が通じたんだろうね。
クレンショーの思いを理解してでそれ以降は模範的な捕虜として過ごしていくことになるんだよね。
うん。
そんな感じで船坂博史っていうのは戦争を終えることになるんだよ。でこの人戦後も活躍した人なんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
コメントでもあったんだけれども渋谷のスクランブル交差点渡ったところに本屋あるの知ってる?
スピーカー 2
あ、あるね。
スピーカー 1
そうあそこ大聖堂書店っていうんだけどあれを開いたのは船坂博史なんだよ。
スピーカー 2
あ、そうなの。
スピーカー 1
そうあのあんまり大きくないちょっとちっちゃめの本屋あるじゃん。今はそのセンター側入り口の今横かな。
でちょっと隣に行くとさあのスタ屋があってスタバがあるビルがあるじゃんビルっていうかなそこら辺のところ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
でこれはあのなんで本屋開いたかっていうと捕虜になってまあ結構てんてんと住んでその収容所を。
うん。
でその時にアメリカってまあこれは日本負けるわみたいな感じのものをまざまざと見せつけられるのよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
でとにかく進んでんだよねアメリカは一言で言うと日本に比べて。
で日本もこれじゃあアメリカに勝てないのはもう仕方がないなっていうところで日本の産業だったりとか文化だったりとかあとは教育的な部分っていうのをアメリカに負けないように発展させたいっていう思いからその戦後に大聖堂書店をこう経営を始めることになるんだよね。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
でちなみになんだけれどもさっき出てきたクレンショーとはあの戦後ちゃんと会うことができるんだよね。
スピーカー 2
おいそうなんだ。
スピーカー 1
そうクレンショーが日本に来てでまあ船坂も奥さんいてでお互いの奥さん同士で奥さん同士っていうか夫婦同士で交流を深めるっていうエピソードがあってでしかもちょっとこれ心ほっこりするのがクレンショーはちょっと武人の誇りとか武人の魂みたいなのがなんかこう気に入っている。
だから日本文化にすごい興味がある人だからなんか船坂はせっかく来てくれたお礼も兼ねて日本刀をプレゼントしようと思ったんだよ。
うん。
でもクレンショーは気真面目な人間だからそんな普通に日本刀渡したって受け取ってくんないと思ったわけね。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
だから安いやつだけどこれでよかったらあげるよぐらいな感じで渡すんだよ。
スピーカー 2
えー。
スピーカー 1
でもかっこいいからさ。
ちなみに渡した刀はめちゃめちゃいい刀なのね。
で知らずにクレンショーはありがとうございますみたいな感じで持って帰ってでなんかこの刀について調べたいからいろいろ資料が欲しいって言われて船坂がまあ船坂も別に嘘つくつもりもないからもう値段とかがわかっちゃうような資料を送ったらしいのよ。
そしたら急いで連絡が来てこんな高いものは受け取れない返しますみたいなこともなんかクレンショーから言われるんだって。
戦後の活動と著作
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
だからそういうところもなんかこのクレンショーの真面目さっていうのがわかるよね。
うん。
で船坂の粋なところは手紙だからその連絡来たっていうのは手紙に対して刀まだいっぱいあるからもっと送るよって返したらしい。
へえ。
スピーカー 2
すごい。
スピーカー 1
そうそうこれも粋なあの返しだよね。
でクレンショーはいいよもういいよみたいな感じであのそのまま受け取ったっていうようなほっこりエピソードがあるんだよね。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
そうそうまあこれも2人のちょっと仲の良さというかさ信頼みたいなところもちょっとうかがわせるちょっといいエピソードだなって思ったんだけど。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
でえっと最後になるけれども船坂博史書店経営をやりながら他にも執筆活動とかでいろんな本残してるんだよね。
うん。
でその本の中にはこのアンガウル島の戦いを記した本もあってちなみにちょっと紹介すると英霊の絶叫っていう本なんだよ。
うん。
でちなみに今回参考図書としてこの本を読んであのなんだエピソードについては語っているんでちょっと興味ある方はぜひ読んでくださいっていうところですね。
スピーカー 2
おおはいはい。
スピーカー 1
そうでただこの自分の戦いを誇らしげに書いているだけではなくてこの人はアンガウル島での多くの仲間を失っているっていうところもあるから収穫入れっていうのもずっと行っていくんだよねこの後。
うん。
もちろんアンガウル島に限らずペリリューだったりコロールだったりっていう周辺グアムなんかもそうなんだけれどもそういったところに異霊秘その日本軍の異霊秘っていうのを混流してそんな感じでアメリカ軍と戦っていった日本軍の鎮魂を行ったような人なんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
そんな活動をしながら亡くなったのは2006年85歳で亡くなるんだけれどもそんな形で不死身の軍隊長船坂博っていうのは生涯を閉じることになるんだよね。
うん。
で一番最後に三島幸男の船坂博解説をちょっと読み上げたいと思うんだけれども。
スピーカー 2
そんなのがあるんだ。
スピーカー 1
三島幸男と船坂博は交流があって三島幸男が船坂博と出会った時にどう感じたかっていうのをちょっと表してて。
これを聞くと船坂博のこうなんか人となりっていうのはなんとなくわかるんでちょっと最後紹介したいと思います。
その通しとバランスの取れたプラクティカルな精神。その平静さに隠れた一種の悲しみ。その爆発力を制している欲圧。
これら様々な代謝的なものを造した肖像画の裏側に遠い硝煙の匂いを嗅ぎつけられたことは確かだった。
そこには必ず戦争の影が潜んでいなければならなかった。
って最後三島幸男が解説してるんだよね。
スピーカー 2
うわぁすごい言葉の使い方。
スピーカー 1
だからまあ超簡単に言うとなんか強そうだけれども結構悲しみを背負ってる面も見られるし、
決してイノシシ武者みたいな感じじゃなくてすごい頭も使えるような人なんだよなぁみたいなそんな感じかな。
なんかすごいもうすぐざっくり言っちゃうと。
っていう感じでちょっと今日あの不死身の文体長船坂博について扱いましたが最後感想お願いします。
不死身の船坂博
スピーカー 2
はいもう全然この人を知らなかったんでこういう人がいたんだっていうのがわかりやすくて勉強になったし、
一回手榴弾でさやっぱり自分が自害しようとして生き残ってからのまたその行動っていうのもなんか波外れてるなっていうちょっと考え方というかすごいなぁと思って。
スピーカー 1
本当そうだよね。なんか多分洞窟内にずっともう死ぬまでずっと待ってるっていうこともできたんだけれどもとにかく行動した。
まあその結果行動が生きる道に繋がってるんだけどね。まあそれはちょっと皮肉なところなんだけど。
スピーカー 2
この人はあれなの日露戦争にも行ってんの?
行ってないよ。
あれなんだっけ?違う。
スピーカー 1
日露戦争って1904年でしょ?第二次世界大戦って1943年4年の話だからこれって。
スピーカー 2
あーごめんなんか冒頭で日露戦争がって言ってなかった。
スピーカー 1
それは不死身の杉本。
スピーカー 2
そういうことか。
スピーカー 1
不死身の杉本は日露戦争で活躍したの。で、モデルとなったと言われている船坂博は第二次世界大戦、大東亜戦争。
スピーカー 2
あ、ごめんそういうことか。俺はなんかてっきり日露戦争も行って第二次世界大戦も行ってるんだけど。
スピーカー 1
そんな人多分一人もいないよ。
スピーカー 2
いないよね。
スピーカー 1
40年経っちゃってるから。
確かに。
だって20で行ってた人も60でしょ。もう戦線にはいないよ。
スピーカー 2
あ、そっかもうすごいそれ不死身。
スピーカー 1
司令官みたいな立場でだったらいるとは思うけど。
スピーカー 2
ねえそうだよね。不死身だなと思って。
スピーカー 1
まあそれだったら本当に不死身だよね。
スピーカー 2
いやいやでもそれでもなんかやっぱすごいだろうね。
そう最後の三島幸男がああいうふうに言葉残すって、彼も最後自害して切腹するじゃん。
なんだろう一種の憧れなのかな尊敬の面とかあったのかなやっぱり。
スピーカー 1
あると思う。だって三島幸男自体そういう軍隊、軍隊っていうか軍人に憧れてるような人じゃん。
スピーカー 2
確かにそんな気がするよね。
じゃあということで今回は船坂博についてでした。
リスナーへのPRスポンサー募集
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
ということでこの番組も3年半以上はやってきていて、
ありがたいことにフォロワーも2万3500人ぐらい。
これは音声配信のアップルポッドキャストとスポッティファイとアマゾンミュージックの合計の数なんだけども、
そのぐらいになってきてだいたい1エピソードも1万再生ぐらいで落ち着くような、
そんな皆さんが聞いてくれるような番組になったので、
ここでちょっと大人の近代史初の試みなんですけれども、
限定的というか今回最後かもしれないんですがPRスポンサーっていうのを募集したいなって思っています。
スピーカー 1
拍手。
スピーカー 2
需要があるかわかんないんだけども。
これはもう完全にギチの完全人間ランドっていうポッドキャストがやっていたものを1回やってみたいなって思ってて、
要は聞いてくれている皆さんの中で紹介したいもの、
それは商品だったり配信コンテンツ、ポッドキャストでもYouTubeでもいいし、
そういったものとか紹介したい場所とか関係なく応援メッセージなんか何でもいいんですけれども、
一応有料にはなるんですが1000円以上から募集をしていて、
条件としては12月から1月の間で必ず番組の放送会で紹介するっていう条件でやりたいなって思っています。
全然集まらないっていうのもあるかもしれないんだけども、
それはそれでね、やっぱりギチの完全人間ランドはすごいなっていうところを改めて実感する回でもいいかなと思っています。
スピーカー 1
それはオガ太郎がでしょ。
どれくらい来るかなぁとは思っているけど、
俺は一番最低でやっぱゼロ件っていうのはあり得ると思っているからさ。
スピーカー 2
俺は2件来たらもう達成です。
スピーカー 1
ちょっと頑張っていただいて、なんとか有料で大変申し訳ないんですけどお願いします。
スピーカー 2
そうですね、有料でやるからには一応そのリンクとかつけるところあるんで、
私たちも必ず見に行ってその感想だったりとかそういうのも言おうと思っているので、
それだけの価値があるかわかんないけども、
これも投げ銭みたいな応援っていう気持ちも含めてしていただけると嬉しいです。
スピーカー 1
そうですね、工場料ずくみ出したりとか誹謗中傷的なものは取り扱えないですけれども、
必ず取り上げるんでちょっと記念にみたいな感じでもいいかなと思います。
スピーカー 2
そうですね、この番組もいつまで続くかわかんないですしね。
スピーカー 1
そうですね、俺が青ヶ太郎に挨拶かされて切られるのももうあとちょっとかなと思っているんで。
スピーカー 2
いえいえ、そんなことじゃないでしょ。結構やってるからね。
ということで概要欄にリンク先がついてますので、そのリンク行くとPRスポンサー募集の画面に行くので、
そこからぜひ応募していただけたら嬉しいです。
スピーカー 1
はい、よろしくお願いします。
スピーカー 2
あとね、寄付はしたいけど紹介されるのはちょっと私そういうのはいいんですって方は、
通常通りそれはもうありがたいことなんで、寄付のサイトあるのでしていただけたら嬉しいです。
スピーカー 1
そうですね、そっちにお願いします。
スピーカー 2
はい、それでは最後まで聞いていただいてありがとうございました。
スピーカー 1
ありがとうございました。
31:27

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