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スピーカー 2
おお、なんかすごいとこついてきたね。
スピーカー 1
すごいところじゃないでしょ。今までさ、たぶんさ、その家族制度っていうこと自体さ、たぶん普通に素通りしてきてる人結構多いと思うので、ちょっと今日はその身分制度の部分について触れたいなと思います。
スピーカー 2
はい。ぜひお願いします。
スピーカー 1
はい。で、まあ初めになんだけれども、まずそもそも身分制度って改めて考えたときにさ、身分っていうのはどうやって決まると思う?
スピーカー 2
血統?
スピーカー 1
まあそうだね。これ生まれたときにもう決まってるんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
そう、だから小片郎は生まれたときからもう血統書付きの猫のようなくらいなわけじゃん。
スピーカー 2
いや俺マジで何もないよ。
スピーカー 1
まあいいよ、そういうのはいいよ。で、俺はさ身分の低い生まれだからさ、まあ要は昔であったら俺が小片郎にこんなため口で喋るなんていうことはあってはいけないことだったわけよ。
スピーカー 2
うそじゃん。だってすごいおばあちゃん持ってたじゃん。
スピーカー 1
いや持ってないよ。何の話。
スピーカー 2
持ってたって言い方あれだけど、だってね、すごいお茶の家元でしょ。
スピーカー 1
家元じゃないよ。お茶の先生やってただけだよ。あれは趣味で、しかも。
いやいや、すごい有名だったし。
スピーカー 2
いや有名じゃないよ。全然有名じゃないから。
いやいやいや。お弟子さんもいたじゃん。
スピーカー 1
うちは貧しかったから、そうまあとりあえず身分として見てもまあうちは下だったっていうのはちょっと置いといて、でちょっと身分制度の話に戻るけれども、高い身分に対してはさ低い身分っていうのはまあ当然ながら逆らえなくて、それは何でかっていうと身分が高い人っていうのはいわゆる特権を持ってるんだよね。
特権っていうのは色々あるからちょっとここではいちいち一個一個触れないけれども、とにかく身分が高い人っていうのは身分の低い人に持っていないものを持っていたっていう。そんな感じで。
これは昔からまあなんとなーくあったんだよね。
例えば平安時代で言ったら貴族っていうものがいたりしたじゃん。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
武士の時代になってなんとなーくやっぱりこう明確にお前は身分が低いとかお前は身分が高いみたいなさ、なんか明確にこうすごい線引きがあったわけじゃないんだけれども、
うちらが一番知っている有名な身分制度の線引きで言うと江戸時代の士農公賞を得た否認だよね。
これによって士農公賞だから武士が一番上にいてその下に農民とか商人たちでその最下層に得た否認と呼ばれるような人たちがいたっていうような身分制度を江戸時代では取ってたんだよね。
はい。
ちなみに区下っているじゃん。江戸時代にももちろん区下はいたんだけれども、区下はこれ武士と同格だったんだよね。
はいはい。
位的に言ったらなんか武士より上にいそうなんだけれども、ただかといって武士より下に置くわけにもいかなかったから一応体裁上同格っていう扱いをしてたのよ。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
そんな状況でした江戸時代までは。
そして明治維新を迎えて明治時代以降になったら、いわゆる市民平等ってなったよね。
市民平等を細かく触れないけれども、ただ市民平等とは言いつつも、例えば今日扱う家族とか氏族っていうような身分もあったじゃん。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
ちなみに氏族は元武士の家柄の人たちを氏族って呼んでたんだよね。
ただこの氏族っていうのは完全に名ばかり身分になっちゃってたんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
これ西南戦争の回で触れたかな。
廃刀礼とかさ、出力処分っていうものによって、氏族っていうのは今まで武士として持っていた特権っていうものがなくなっちゃうんだよ。
スピーカー 2
あー言ってたね。
スピーカー 1
うん。武士はさ刀持ってよかったじゃん。
であと出力っていうお給料ももらえてたんだよ。
うん。
それがなくなっちゃったことによって、ただただ家柄っていうか、その氏族っていう身分になったっていう、本当名ばかり身分の状態だったんだよね。
はい。
じゃあ家族はどうだったかっていうところなんだけれども、家族ってそもそも元々はなかったんだよ。明治時代より前っていうのは家族っていう身分はなかったわけよ。
スピーカー 1
で、そうそう。こんな感じで、要は小片郎がそこでこの名前だったらみたいなの言ってたのっていうのはいわゆる当省家族なんだよね。
これは元々の、まあ久保とかそういったところの家柄を思い浮かべてもらえればいいんだけれども、天皇の儀式とか政務に関する役割を代々になってきてた家なんだよ。
だから元々天皇のそういう側近だった人たちが家族として、制度の中でも家族という枠組みに組み入れられたんだよね。
で、あと大名家族って呼ばれるものもあるんだよ。
これはもう名前の通りだね。さっき俺徳川家とか島津家とか森家とか言ったじゃん。
大名がそのまんまスライドして家族になったっていう感じ。
これは分かりやすいよね。元々彼らは江戸時代は領地を持ってたよね。
自分の領地があったんだよ。まあ要は何々藩だったら何々藩っていうところが領地だったわけじゃん。
ただこれは藩籍奉還によって全て天皇に返したんだよね。
代わりに特権階級的な地位を与えられたっていうようなそんなイメージなんだよ。
だってただただ領地を奪われただけだったら反乱を起こされるかもしれないじゃん。
だからやっぱり飴と鞭じゃないけどその鞭を与えた代わりに飴も与えたって。
ちょっとこう特権階級を上げるよっていうようなそんなイメージで大名家族ってものが作られたんだよね。
スピーカー 2
あとは伊藤博文とか西郷隆盛って大名でもクゲでもないじゃんって思うじゃん。
スピーカー 1
この人たちはいわゆる君皇家族って呼ばれるもので超簡単に言うと功績上げた人は家族にしますよみたいなそんな感じ。
スピーカー 2
主に明治維新の立役者とかあと日本の近代化に貢献した人に与えられたんだよね。
スピーカー 1
伊藤博文はどちらかというと後者かな。最後高森は前者っていう感じなんだけれども。
最後高森ってそもそもなんだけれども1877年の西南戦争で亡くなるじゃん。死んじゃうじゃん。
家族令制定されたのは1884年だからおかしいじゃんって思う人多いと思うんだけれども。
スピーカー 2
これは死後、最後高森の息子が最後の功績を称えられて叙勲されてるのよ。
スピーカー 1
これは家族に息子でもなんでもいいけど自分の家系が成ると一族がその恩恵を受けることができるのよ。
スピーカー 2
だから息子が叙勲されたことによって最後高森も実質家族になった。死んだ後だけどね。
スピーカー 1
そんな感じなんだよね。
スピーカー 1
じゃあそもそも家族ってどんな特権があったのかって部分は入りたいんだけれども。
これは大きく分けると、超大きく分けちゃうよ。5つあるんだけれども。
まず1つ目が政治的特権なんだよね。
家族はいわゆる帝国議会の上院の貴族院っていうところの議員になる資格を持つことができたんだよ。
貴族院は名前の通り貴族じゃないとなれないから。
そんなところでだから家族じゃないとなれないわけよ。
家族にも5つあったじゃん。皇爵、皇爵、伯爵、子爵、男爵。
このうち上3つは自動的に議席を持てたの。
子爵とか男爵低い方の家族っていうのは選ばれるとなれるみたいなそんな感じ。
こんな政治的特権がまず家族にはありましたと。
あとは経済的特権もあったのよ。
そもそも家族ってお金持ちのイメージあるじゃん。
でもお金持ちっていうのは代々自分の資産を受け継ぐことができるからお金持ちでいられるわけで。
例えば一代限りでその資産没収とかになっちゃったら特権がないじゃん。
そこが家族にはあったのよ。
財産保護の目的で家の存続を目的としてその財産っていうのが保護されてたわけ。
例えば家族相続するときに財産分割されちゃうとどんどんどんどん細くなってっちゃうじゃん。
でも財産分割をしないで家に相続できるような法律があったのよ。
スピーカー 2
税金とかで取られないってこと?
スピーカー 1
税金も免除とかあった。
今言ってるのは例えば10人子供がいてそれぞれがみんなどっかにとついていっちゃう。
娘だったらとついていっちゃってお金持ってかれちゃったらどんどんどんどん細くなっちゃうじゃん。
そうじゃなくて家の存続を目的として別に法律によらない家が残るような配慮があったってこと。
スピーカー 2
そうなんだ。
スピーカー 1
だからこれによって財産っていうのが何々家だったら何々家に残り続けるみたいな。
もちろん稼いだら稼いだらだけもっとプラスになるし。
そんな配慮もあったしあと政府からの年金もあったんだよね。
だからそういったところでも経済的な部分でも普通の人たちよりも優遇はされていたってところ。
あとは教育的特権もあってこれは有名な話だけど学習院大学ってあるじゃん。
あそこに入学ができたのよ。
そうなんだ。
学習院って今じゃ誰でも入れるじゃん。
尾形も別に入りたかったらこうやって紙ペラペラペラって書いたらヒュッて入れるわけじゃん。
スピーカー 2
やめろなんかイメージ悪いぞそれ。
スピーカー 1
ただ当時は学習院っていうのが後続とか家族のための教育機関で特別な教育を行ってたのよ。
だから後続って天皇家だから天皇家と一緒にお勉強ができるみたいな特権があったわけよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
あとは司法的な特権もあったわけよ。
これはね民事裁判への出逃を求められることがないのよ。
スピーカー 2
そうなんだ。
スピーカー 1
この辺りがさやっぱり冒頭の話のさいわゆる上級国民飯塚受刑者なんかも逮捕されなかったじゃん。
だからなんかここ辺りがちょっと違うけどこういう印象を与えてるのかなって俺は思ったよね。
スピーカー 2
確かに。
スピーカー 1
なんかずるくないみたいなところが多分あったと思って。
で司法的特権はそんなところで。
で最後あとは名誉なんだよね。
名誉的な特権があって。
名誉って言ってもいわゆる釈意を告げるんだよね。