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スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、当時ね、22歳の母は子供たちを連れて、あのまあ実家へ行くんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
でね、まあ父親を亡くした家庭っていうのは、この頃すごく貧しい生活になって、まあただね、この赤志本二郎はね、少年の頃から、まあわんぱくに育って、手のつけられないくらい、その年長者を古文に従えたりとか、また汚い格好でね、町内をこう荒らし回るっていうような、すごくわんぱくぶりだったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
あの大人になってもね、この汚い格好でっていうのがあったんだけど、みなりのだらしなさとか、無頓着なところが結構あるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
この後ね、日本陸軍に入るんだけども、汚れの赤志ってね、呼ばれてるんだよね。
スピーカー 2
そうなんだ。ちょっと不名誉だけどね。
スピーカー 1
そうそうそうそう。洋服にさ、米粒ついたままとかさ、泥まみれの服装とか靴だったりとか、そういう状態でね、結構いることが多かったらしいんだよね。
スピーカー 2
えー、本当にじゃあ気にしないんだね。
スピーカー 1
そう、気にしない。ただ、すごい切れ物っていうような言い方をよくされてたね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、まあ子供の頃から弁学に優れていて、周囲の勧めもあって、13歳の頃に東京へ上京するんだよね。
スピーカー 2
うん。
その後、陸軍幼年学校を経て、陸軍士官学校に入校して、陸軍大学に入るんだよね。
スピーカー 1
うん。
で、成績は優秀で、特にね、記憶力がズバ抜けて良かったっていう評価があるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
まあ、本当にエリートの道を歩んでいってるんだけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、陸軍大学卒業後は、歩兵第五連隊に配属し、その後ね、参謀本部に出任になってるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
この頃日本っていうのは、ドイツ流の軍学を取り入れようとしていたから、ドイツ留学を言い渡されるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
ただ、言ったんだけれども、その頃日清戦争が始まって、1年もいないで帰国するんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、また参謀本部に戻って、その後、台湾とか中国、インドシナ、フィリピンなんかを回って、
で、38歳の時に陸軍中佐としてフランス公使官付けの部官になるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そこでね、ドイツ語とかフランス語なんかも習得をしてる。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、1902年の時にロシアの首都のペテルブルクのロシア公使官に駐在になるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、ここでもう1902年って言ったら日露戦争の2年前だから、すごい時代に彼は来たんだけれども、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、この時代背景はさ、ロシアはその頃定制ロシアってよく言われるけど、皇帝がいる時代なんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、この頃皇帝っていうのはニコライ2世で、この人は前オトキンでもやった大津事件でさ、日本に来て暗殺されそうになった人なんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
この人日本人嫌いでも有名で、公文書にも日本人のことを猿って書いてたぐらいなんだって。
スピーカー 2
ああ。
スピーカー 1
で、この定制ロシアっていうのはフィンランドとかウクライナ、ポーランドとか、中央アジア、シベリアなんか、今のロシアよりも広い地域を支配してるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
ただ、この民衆とかは定制ロシアの圧勢に苦しんでたっていう面もあるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、そして新朝で義和団事件が起きるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、この鎮圧のためにロシアは派兵して、その後も兵を引き上げずに満州を占拠する形をとって、そこでさらに朝鮮半島に南下してくるんじゃないかっていう危機感が高まって、日本との関係は悪化するんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、日本はさ、これも長丸がやったけど日英同盟を結んでイギリスの協力を得たんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、イギリスはさ、これ実はさ、あの重宝活動の協力を日本にしてるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、今回あんまりここは話さないんだけども、明石本二郎にもその日本政府にも結構これは大きな影響を与えたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、そんなこのロシアの首都ペテルブルクへ明石は駐在になって、まあこれはさ、明石の優秀さをこう評価されて重要な任務を与えたっていうところなんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、ロシアに着いた彼はロシアについての内情だったりとかロシア語の勉強にこう取り組んで、で、明石の補佐官が言うには寝るところを見たことがないっていうぐらいすごい勉強してたらしいんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、彼はね、8ヶ月でなんとロシア語を習得してる。
スピーカー 2
小ヶ太郎みたいだな。
スピーカー 1
いや、俺習得したことないわ何も。
スピーカー 2
いや、なんか8ヶ月でなんかできるみたいなのが小ヶ太郎みたいだなっていう。
スピーカー 1
いえいえ、とんでもない。
で、1904年にさ、いよいよロシアに対して日本は戦線布告をして日露戦争が始まるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、これはまあ圧倒的なさ、国力差でさ、ロシアの当時歳入が20億円に対して日本はね、2億5000万円ぐらいしかなくて、もう10分の1ぐらいの規模なんだよね。
で、人口もさ、ロシアその時1億6000万人に対して日本は4000万人っていう、もう4分の1ほどのさ、規模でさ、まあそんなさ、誰もがロシアに日本が勝てるわけないっていうような中、あの日本はこう戦線布告をしたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、この戦線布告と同時にペテルブルク公使館が閉鎖されて、公使会員は全員ね、中立国のスウェーデンのストックフォルムに移るんだよね。
で、アカシ・モトジロウもそこでストックフォルムに行くんだよね。
スピーカー 1
うん。
ただここではさ、なかなかロシアの情報がタイムリーに入ってこないし、なんで彼はさ、ロシアに抵抗する革命グループと密かにこう接触してネットワークを作るってことをしたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
でね、あの、ちょっとこの後ね、いろいろオフラーナっていう言葉が出てくるんだけども、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これさ、あのロシアの秘密警察みたいな感じで思っていただければいいんだけども、情報活動をする上でもさ、このオフラーナっていうのが度々出てくるんで、一応ちょっと紹介しとくんだけども、
これはさ、ロシア国外であってもさ、裏切り者とか過激分子がいるとか亡命者とかにその場であの処刑することを許されてるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、この後、赤嶋元次郎の具体的な話に入っていくんだけれども、ちょっと携帯はね、オフラないでください。
スピーカー 2
そこが言いたかったんだ。
スピーカー 1
で、赤嶋元次郎はね、フィンランドの独立を目指す革命家、コンニシリアクスっていう人と出会うんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
この人とね、結構共に活動するんだけども、赤嶋はさ、そのフィンランド人がもともとさ、帝政ロシアの支配に強い不満を抱いていて、活発な独立運動を展開してるってことを知っていたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これはさ、フィンランドはさ、ロシアがどんどん干渉してきてさ、フィンランドの国語をロシア語にするとか、ロシア総督の許可なくして議会とかその他の集会を開くことができないっていうことになったりとか、
ロシアの商人がフィンランド国内で自由に商売ができるっていうような、フィンランド人が不満を抱くようなことをしてきたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
さらにね、ロシアからフィンランドに日露戦争でさ、徴兵を大幅に強化するっていうのを一方的な通告も受けたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
こうした不満が高まっていたっていうのがあって、これはさ、フィンランドに関わらずポーランドにとしても大量の徴兵が始まったりとか、不満を持つ人たちっていうのは各地で多くいたっていうのが実情なんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、いくつもの革命グループがこう点々と存在しているっていうことにアカシは知って、で、ただその革命グループはお互いにこう連携するっていうことを当時していなかったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、アカシはさ、これらの革命グループとコンタクトを取って資金援助をすることで、まあ、帝政ロシアにこう揺さぶりをかけるってことをしていくんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
でね、その後ね、ポーランド国民民主党の党首であるロマン・ドムスキーっていう人と出会うんだけども、このね、ドムスキーからね、提案を受けて、数万部の反戦のビラを印刷して、ポーランドから徴兵される兵士にこう持たせて、戦場で配りたいっていうことを提案されるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、これにね、アカシは資金援助をして、で、その後日露戦争の初戦が行われて、これが欧陸港の戦いって言われるんだけども、まあ朝鮮と満州を隔てる場所で、そのロシアと日本は戦って、まあ日本がこう優勢で勝利するんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう、で、このね、満州のその戦線に配置されたロシア兵のうち、ポーランドから徴兵された兵のね、比率ってね、30%ぐらい、結構多かったんだって。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、このポーランド兵がね、前線で幸福をこう勧告するビラを実際に撒いて、ロシア人上官の命令に従うことを拒否するっていう、まあ事件があの続発したっていうのがあったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
さっき言ったこのドムスキーの影響がこういう形になって出てきたって言われてるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、アカシのね、具体的なスパイ活動っていうのが、なんかイメージするとさ、スパイってさ、なんか007みたいにさ、こう銃で撃ち合ったり、カーチェイスしたりって、まあそんなことはさ、ほとんどなくてさ。
スピーカー 2
だよね。
スピーカー 1
そうそう。結構ね、まあ地味な作業が多いのよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
例えばね、定期観光物を読み続けるんだって。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
ロシアの官報っていうのが出てて、そこにさ、動員軍隊とか、戦時に勤務した将校の助人などのこう情報が載せられてたんだって。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、あとね、毎日新聞をこう丹念に読んでって、そうするとね、いつも載っていたこう情報が、逆にね、載らなくなったっていうところも、これも大切な情報なんだって。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
すごくね、載らなくなったところに注目してんだと思って。
スピーカー 2
だから、なんだろうな、引き算もちゃんとカウントしてるって感じだよね。
スピーカー 1
そうそうそう。
スピーカー 2
情報の。
スピーカー 1
なんか例えば、コボちゃんの4コマ漫画だったら3コマになってたりとかね、ってことで。
スピーカー 2
いやいやいや、4コマ漫画自体がなくなってるとかだろ、さすがに。
スピーカー 1
そういうことか。
そう、で、彼はね、ロシアの新聞だけじゃなくて、イギリスとかフランス、ドイツの新聞なんかもこう情報を取ってたんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
これは彼だからできるというか、様々な言語を習得したから、まあできるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、あとね、彼はスパイとか助手っていう協力者を各地に配置して、それぞれ情報を伝達する経路をあらかじめ決めていて、全て暗号でやり取りするんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、この暗号がね、なんか書いてあったんだけど、ちょっといまいちよくわかんないんだけども、例えば同じ種類の辞書を持ち合うんだって。
スピーカー 2
同じ種類の辞書?
スピーカー 1
そう。なんだ、辞書で有名なのは。
スピーカー 2
ん?いや、工事園とかじゃなくて。
スピーカー 1
そう。まあ、例えば工事園だったら、工事園お互い持ち合うのよ。
スピーカー 2
うん。え、同じもの?
スピーカー 1
同じものじゃなきゃダメなの。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、紙の数とかページ数、行数をこう数えて、文章を数字暗号に変えるんだって。
スピーカー 2
へえ。
スピーカー 1
まあ、これさ、同じ種類の辞書を持つっていうのがなんかすごい特徴的だなと思って。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
例えば、なんか暗号化したものをさ、こうやりとりして、これがさ、あの、頭頂にあってたらさ、なんかこれで暗号解読できちゃう可能性ね、されてしまうってこともあるじゃん。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
でも、辞書を持ってないとダメなのよ、これは。っていうところ。
スピーカー 2
へへへへ。なるほど。
スピーカー 1
そう。あとはね、新聞の特定の文字に針で穴を開けて、まあ、それでなんか暗号を伝えるらしいんだよね。
スピーカー 2
へえ。
スピーカー 1
そうそう。まあ、スパイ活動って結構危険が伴って、仲間のさ、一人がさ、お風呂穴にこう実際捕まって死亡したってこともあるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、赤氏自身もね、美行がこう終始つけられているってことも経験しているんだよね。
うん。
そんなね、赤氏本二郎は、彼一人に対してね、自由に日本政府が任せた資金っていうのは、当時の金額で100万円なんだって。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
今で言うとね、これね、72億円ほどの価値があるんじゃないかって言われてるの。
スピーカー 2
すごいね。
スピーカー 1
そう。だから日本政府が、いかにこの赤氏工作って言われるんだけども、ここに力を入れてたかっていうのが分かるんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、こんなエピソードがあって、赤氏がね、当時滞在してたロンドン市内の小さなホテルにね、赤氏宛にこう封書が届いたんだって。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
彼って居場所を誰にも伝えてなかったんだけども、その場所になぜか赤氏宛に届いて、パリのシャンゼリ世界の地下街で待っていますっていうのが書いてあったんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、パリって言ったらフランスでさ、ロシアの同盟国でもあって、そこにはさ、オフラナの海外ネットワークの司令部があって、すごい危険な場所なんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
ただなんかこの手紙を見て赤氏の直感で最後は動くって言ってたんだけど、このような人物は善悪は別として自分の役に立つ存在である場合が多いって言って、彼はパリに行くんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そこにね、現れたのが40手前ぐらいだろうっていうロングドレスを着た美女が現れた。
うん。
で、話をこうしていると、私の夫はね、オフラナの幹部なんだって言ったんだよね。
で、彼女が曰くオフラナはね、この赤氏を最も危険な人物と見直していて、終始監視をしているって言ってるんだよね。
スピーカー 2
うん。
で、冒頭で言ったそのシリアックスなんかと組んでこう工作活動をしているっていうのも知ってたんだよね。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
で、赤氏がそれまで泊まってたホテルの名とか誰と会ってたかっていうのも知っていて、かなりその情報に驚かされるんだよね。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
で、その彼女がね、今夫と別居中でお金に困っていて、400ポンドくれたら重要な情報を教えるっていう風に持ちかけてきたんだよね。
スピーカー 1
うん。
で、赤氏はね、500ポンドの札束を彼女に渡して、そしたら彼女がね、日本の暗号表はパリのオフラナに全部解読されてるって言うんだよね。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で、彼女はね、日本の暗号表の写しを見せてきて、それが本当だっていうのが分かるんだよね。
うん。
で、このね、事実をすぐに日本政府に知らせて、その後ね、日本はね、暗号を全く新しいものにすべて変えたって言われてるから、このかなり貴重な情報を得たんだよね。
うん。
スピーカー 1
その後もね、ローラン夫人とは何度もやり取りして、自分の陣営に加えて、その彼女がもたらす情報が大いにね、この日露戦争で役立ったんだよね。
うん。
で、周囲の人はさ、頻繁に西洋美女がアカシのとこに訪ねていくのを見て、女とアカシが遊んでるんじゃないかとか、そんな噂が立ったんだけれども、
結局ね、そのアカシ本次郎っていうのは、男女の仲になるってことはせずに、そういったことをするのは下の下のやり方だっていう風に彼は信念があって、
うん。
雑に扱うと、逆にその相手の二重スパイに変身するから、そういうことはせずに付き合ったんだよね。
スピーカー 2
ちょっと待って、普通にあれだよね。だから何もなく、こう、なんだ、っていう意味でいいんだよね。小片郎じゃなくて、アカシだったっていう話だよね。
スピーカー 1
そうそうそう。付き合ったってあれだよ。仕事仲間として付き合った。
スピーカー 2
どっちだよって思って、間を持たれたから。
スピーカー 1
いやいや、アカシは学生時代から女性の話をする学生がいると、鉄拳精裁を加えたっていうほど、後派な人物なんだよね。
スピーカー 2
小片郎見習ったほうがいいんじゃないの?
スピーカー 1
いやいや、これ俺だって思ったんだけど。
スピーカー 2
いや、全然似てないよ。
スピーカー 1
嘘。結構、ところどころかぶってるから、なんか。
スピーカー 2
いや、わかるよ。ちょっと天才的な部分とか、すぐこう、なんだろう、一つのことを突き詰められるところとか、そういうところはそっくりだけど、女関係は全然違うじゃん。
スピーカー 1
やめろよ、それ。
その後ね、ロシアに対して革命運動を行っているグループを一同に集めて、集会を企画していくんだよね。
彼らを一致団結させて、大規模な武力闘争を行うっていうのが目的にあって。
この集会は最初、1回目はパリ市内にある邸宅で開かれたんだよね。
実はこの邸宅は赤氏が手配したもので、8つの革命グループがそこに集まって、話し合いが行われたんだよね。
ただ、なかなか思い思いの主張が展開するだけになっちゃって、意見がまとまらずに解散するんだよね。
その後、この集会にも参加していたんだけども、イエノフ・アゼーフっていう社会革命党の先頭団長っていう人がいて、赤氏に支援を要求してきたんだよね。
このアゼーフっていうのは、以前ロシアの内務大臣プレイベーを馬車で移動中にダイナマイトを投げ込んで暗殺した首謀者なんだよね。
この事件自体には日本政府が関わったという記録は直接ないんだけれども、赤氏はこのアゼーフと話してて、彼は信用できる人物だって思ったんだって。
これ、なんでだと思う?
スピーカー 2
なんで?
スピーカー 1
ちょっと質問変えたほうがいいな。
赤氏がこういうスパイ工作を進めるとする時に、一番信用できるって思うのはどんなところだと思う?
スピーカー 2
どんなところ?信用できるか?難しいね、それ。赤氏の基準かもしれないからね。
スピーカー 1
赤氏の基準だね。
スピーカー 2
やっぱり何らかの敵に恨みを持ってるとか?
スピーカー 1
赤氏が言うには、主義主張に基づいて行動する人間よりも、単純に金で動く人間の方が信用できるって言うんだよね。
スピーカー 2
いやー、それは賛否両論ありそうだな。だってそれ逆もヒカリなわけじゃん。
スピーカー 1
そうなんだよ。さすがなんだよ。これちょっと先に言っちゃうけど、このアゼーフっていうのは金で動くから扱いやすい反面、実はロシア側との二重スパイでもあったんだよね。
スピーカー 2
なんかしてやったりになっちゃったけど、そうだね。
スピーカー 1
複雑なのよ、これ。なんか二重スパイいっぱいいるのよ。
そういう時代だもん。
赤氏はこのアゼーフに多額の小切手を渡すんだよね。その資金をもとにフランスのパリで暗殺のためのダイナマイトを製造していって、ロシア国内に密輸するんだよね。
このダイナマイトを使って1905年にモスカ警備の最高責任者で公室の一員でもあるセルゲイ・アレクサンドロビッチっていう人を馬車で移動中に爆弾を投げ込んで殺害するんだよね。
その後も200件を超えるテロを実行した死亡者としてアゼーフは活動するんだよね。
1905年になると、血の日曜日事件ってこれも教科書に出てたりするよね。
スピーカー 2
これは有名だね。
スピーカー 1
日露戦争の選挙区の悪化だったりとか帝政ロシアの圧勝に苦しんだ民衆がデモを起こしたんだよね。
徐々に人数が増えて2万人ほどになって皇帝が住んでいる王宮に集結していったんだよね。
そこで護衛のロシア兵に民衆が銃撃されて1000人以上の死傷者を出すっていう事件なんだけれども、
この事件をきっかけに各地でストライクとか暴動が加速していくんだよね。
このデモを扇動していたのがガポンっていう元は監獄の教会士なんだけれども、カリスマ性があって多くの信者がいたんだよね。
赤氏はこのガポンにも目をつけて、その後大金を渡して協力を得ているんだよね。
その後革命グループを集めた2回目の会議をジュネーブで行ったんだよね。
議長はさっき言ったガポンを選任して、参加したのは前回よりも多い11の革命グループが集まったんだよね。
この中には後に革命家として有名なレーニンも参加したんだよね。
ただレーニンは意見が途中合わないっていうところもあって、途中退席して4グループほどが退席して、7グループが結局残るっていうような形になったんだよね。
そこでロシアの各主要都市で一斉に武装放棄をするっていう計画を立てていくんだよね。
まず武器が当然ながら必要で、これを日本政府が武器購入の資金を提供して、購入をして輸送計画までアカシが行ってるんだよね。
アカシはスイスで実際に2万4千5百丁の銃を購入して弾薬が420万発購入したって言われてる。
これをロシアまで見つからずに運ぶのに鉄道とか船を使って分散して輸送を試みたんだよね。
ただ途中一部見つかって約8400丁は没収されたって言われるんだけども、残りは無事に革命グループに渡っていくんだよね。
ロシアに没収された銃も実際は賄賂を使って買い戻したっていう情報もあるんだけども、いずれにしても大部分が革命グループに武器が渡って、この後各地で民衆による武装放棄が実際に行われていったんだよね。
スピーカー 1
いかがでしたでしょうか。
スピーカー 2
そうだね。アカシ・本次郎自体はもちろん聞いたことぐらいあるかなレベルだったんだけど、そんな深く知らなかったから、小ヶ太郎の話聞いて、そういう人だったんだっていうのが知れてすごい良かったなと。
写真見たことあってさ、でも写真って軍服着てる写真だったからさ、カチッとしてたからさ、冒頭の方でさ、ご飯粒がついてたとか言われて、そういう人だったんだみたいなさ、意外な一面も。
スピーカー 1
結構いろんな人がそう言ってるから、本当なんだろうなと思って。
スピーカー 2
なんかご飯粒ついた写真は流石に残ってないだろうからさ、なんかそういうイメージがやっぱちょっと違うなっていうさ、軍服着てるとなんかやっぱりこうカチッとしてんなっていうイメージあるけどさ、なんか人間味のある人だったのかなってそういう意味では。
スピーカー 1
確かにね、なかなか資料とかもさ、どこまで正確性があるのかわかんないけど、その赤士本次郎がその自分で回想録とかさ、あと一緒に活動したシリアックスっていうのも後に回想録書いてて、そういった情報がね、その当時は多分出てなかったんだけども、今になってこういう人がいたんだっていうのがわかるんだよね。
これちょっと全然余談だけどさ、長丸ってスパイってあったことある?
スピーカー 2
言ってる意味がよくわかんない。
スピーカー 1
いや俺なんかこれさ、スパイって実際にいるのかなと思ってさ、いろいろさ、調べて、なんか日本の公安のOBが話しててさ、実際に結構日本の都市部とかにもいたりするんだっていう。
スピーカー 2
まあいるんじゃない?だからそのスパイのさ、なんかレベルもあるだろうけどさ。
スピーカー 1
そうそう、いや俺ね、なんかね、今思えばっていうのがあって、ジム行ってた時にさ、体が固いからさ、ずっとストレッチやってたのよ。
そしたらね、後ろから4,50代の全然ね、なんか運動してそうな感じじゃないおじさんが、背中を押させてもらっていいですかって言ってきたのよ。
ごめんなさい、背中大丈夫です、押さなくていいです。
その人がまたさ、どうしても押したいんで押させてもらっていいですかって言ってくんのよ。
そういうやりとりをさ、2,3回くらい繰り返して、え、何この人って思ったんだけど、今振り返るとスパイなんじゃないかなって。
スピーカー 2
いや違うだろ。何のスパイだよ。
スピーカー 1
ごめん、これいらなかった、完全にね。
スピーカー 2
これは使おう。
スピーカー 1
やめろ、なんかもう。
スピーカー 2
単純にそれあれでしょ、小片郎イケメンだからさ、ちょっとそういう、そっち側の人が触ってみたかったんでしょ、小片郎に。
スピーカー 1
今でもさ、よく分かんない、どういうフェチなんて思わない。だって押したいフェチなんているわけないじゃん。
スピーカー 2
だから押したいんじゃなくて触りたいですよ、小片郎に。
そうなんだって、まあ気持ちは分からなくはないけど、俺はそういう趣味ないけどさ。
スピーカー 1
まあということで、ちょっとごめんなさい、話がここはカットするかもしれないんですが。
スピーカー 2
いやしないしない。
スピーカー 1
今回は赤城本二郎についてでした。
ということで、もしよかったら、この大人の近代史の番組まだフォローしていない方いましたら、ぜひフォローしていただけると嬉しいです。
スピーカー 2
はい、ポチッとお願いします。
スピーカー 1
最後まで携帯お風呂穴で聞いていただいてありがとうございました。
スピーカー 2
最後それか。
お風呂穴ありがとうございました。