00:04
始まりました、「大人の近代史」よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
前回、渋沢栄一の青年期の前半戦というか、一回目を放送したんですけれども、今回はその続きを話したいなって思います。
はい、ちょっと忘れかけているところもあるんですけれども、ぜひお願いいたします。
はいはい。そう、で、渋沢栄一って尊能上位に大きく傾いていく中で、ある計画を立てるんですよね。
ああ、はい。
世の中的にもさ、この時代ってペリーが来航してさ、不平等条約を結んでいくっていう中で、やっぱ尊能上位っていう思想っていうのは強くなっていったんだよね。
この尊能上位ってさ、ミト学っていうのがあって、ミト学がさ、大きな影響を及ぼしてるんだけど、
ミト藩主の徳川光邦ってミト公文様だね。
ミト公文ね。
ミト公文がさ、大日本史っていう歴史書をまとめたところから始まったんだ、このミト学って。
今までさ、日本の歴史ってまとめたものってなかったのよ。
個別に地域ごとに言い伝えとか、そういう歴史はあったんだけど、一つに書物として残ってなかったのよ。
だから過去の歴史を紐解いて、日本のあるべき姿を追求していったっていうのがこのミト学。
で、ミト学っていうのは前期ミト学、後期ミト学っていう風に言われたりするんだけど、
前期ミト学っていうのが徳川光邦とかがあった時代のことなんだけど、
後期ミト学になると、だから最後の将軍の徳川義信のお父さんの徳川成明とかを中心に、
あと藤田敬子とかっていう学者を中心に、後期ミト学って言われるんだけど、
これが尊の上位思想の思想が強くなる頃なの。
要はさ、何だろう、捉え方の問題なんだけど、日本のあるべき姿を追求していくと、幕府っていうのはもともといないわけじゃん。
日本は神の国というか天皇があってっていうような、その天皇をもっと敬うべきだっていう思想がどんどん強くなっていく。
それが結局は倒幕に移っていくんだけど、そんな風に渋沢栄一も傾き始めるの、尊の上位。
だからお父さんも心配して、結婚して子供ができればもっと家業に集中するだろうっていうのもあって、
1858年、18歳の時に、小高淳中の私塾の教えてもらってる人の妹の千代っていう人と結婚するんだよね。
これね、大河ドラマで橋本愛さんが演じてるんで、めちゃめちゃ当面感があって、ミスセブンティーのグランプリ受賞してるから。
分かるよ、分かる。さすがに。
本当に?そうそうそうそう。
で、この橋本愛の時代背景なんだけど、それはいいよ。
03:04
いやいや、ちょっとなんか喋ってくれるんかと思った。
喋んないわ。
で、22歳の時に、お父さんにね、尊の上位に興味持ち始めちゃってるから、
2ヶ月間、江戸にね、留学に行きたいって、学びに行きたいって言うのよ。
で、しかもその後、24歳の時も4ヶ月ぐらい行ってるんだけど、
ここでさ、江戸に行ってさ、いろんな人が集まってるわけよ。
で、そこで尊の上位思想を持った人たちに多く触れて、
ますます傾いてくる。
でね、小高隼中ももちろん尊の上位思想がかなり強かったから、
小高隼中と、まあ、いとこの紀作っていう人がいるんだけど、
この人とね、上位の計画、上位って外国を排除しようとする計画を立てる。
で、どういうふうに計画立てたかっていうと、
まずね、近くっていうか高崎城の襲撃をして、
それを乗っ取って武器など手に入れて、
その乗っ取った武器で横浜の外国人居留地のとこに行って、焼き払う。
で、外国から避難を浴びた幕府が倒れるっていうのを想定してたわけよ。
なんか、頭があんまり良くない想定な気がするけど。
いや、これすごいよね。
俺思うんだけど、たぶん高崎城襲撃の時点で終わってると思うんだけど、
まあ、そこで終わるけどさ。
もしうまくいって、たとえ焼き払ったとしたら、
中国みたいに外国、たぶん乗っ取られるよね、日本ね。
そう、なんか幕府がじゃないよね。
そう、幕府が倒れて、その中で新しい体制を作るって言ってた。
あー、危ないね、なんか。
でね、これ69名参加者ってのって、本当に実際にね、やる直前まで行ったの。
で、このやるにあたって、お父さんにね、愛の買い入れのためとか言って、
300両ぐらい預かって江戸でね、刀とか武器集めて、実際に買って準備してるのよ。
で、やるね、本当にね、直前で、英一の、これもいとこなんだけど、
張志郎っていうのが、京都にいたんだけど、戻ってきたの。
で、この人が、京都のね、実情というか、
そのとき孫の女医派って、京都もかなり過激な孫の女医派がいたから、
で、幕府に対してかなり劣勢な状況で捉えられてたりとかいっぱいいたわけよ。
そういう背景を語って、無駄死にするだけだから絶対にやめろって言うんで、
それでこれはなしになったんだよね。
良かったねって感じ。
そうそうそう。でね、晩年ね、渋沢一も、この張志郎が命を救ってくれたって言ってるの。
誰もさ、69人だっけ、誰もやめようって言わなかったのかな。
06:04
いや、だから当時さ、全国的にだけど、そういう人ってやっぱいたんだよね。
吉田松陰みたいなさ、自分の死が何かのきっかけになるっていうような考えもあったんじゃない?
ああ、だから、でも高崎城に行って、高崎城がまずもう無理でしょ、その人数じゃん。
69名でね。
だってみんな農民やらそういう感じなんでしょ。あ、武士もいるのか。
そうそうそうそう。
いや、厳しいでしょ。
いや、実際にこれやってなくて本当に良かったなと思うけど。
ねえ、城攻めはきついよ。アウェーでしょ、しかも。
そうそうそうそう。
いけないと思うよ、普通に。
で、これでね、実はやんなかったんだけど、この計画が幕府の耳に届いちゃったらしいんだよ。
へえ。
だから渋沢栄一とそのいとこの鬼作っていうのは、逃げるために、まあなんか公実としては、家の人には伊勢参りに行くって言って京都に逃げるのよ。
うん。
で、たださ、京都からさ、埼玉県の深夜って距離かなりあるじゃん。
うん、あるね。
だから行く間にさ、捕まっちゃうかもしんないじゃん、石書とか通ってくる中で。
だから、江戸のね、平岡院次郎っていう人の家訪ねんのよ。
これ平岡院次郎って、今ちょっとこの話の中で急に出したけど、
さっき言った武器の買い付け、江戸に行ってた時に知り合ったってされてんのよ。
この人ってひとつばし家にいて、雑務とか取り仕切る、かなりね、位の高いポジションにいた人なのよ。
で、この人を宛に行ったのよ、まず江戸に。
でも、留守だったのよ、行ったら。
だけどなんかね、この人がね、気を使ってというか、あらかじめその、過信にしてほしいって渋沢とかが来たら、許可を出していいっていうふうに家の人に伝えてたのよ。
なんでこんなことすんだろうっていうのは、そもそもひとつばし家って、なんかこう有能な人材を広くね、集めるようなことをしてたんだよ、その当時。
で、たぶんその前に会った時に渋沢一とかに会って、有能な人材っていうふうに判断してたんだろうね。
なんで、このひとつばし家の許可証っていうのがあって、これを持ってることで捕まわることなく京都に着くことができた。
そう、要はひとつばし家の過信だってことで。
そうそう。で、京都にいたんだけど、さっき言ったね、長七郎って、いとこの長七郎がね、なんか知んないけど、旅人をね、殺しちゃったんだよね。
で、捕まったっていう事件があって、その時にね、長七郎がね、懐にね、渋沢一の幕府を批判してるような手紙がね、あったんだって。
で、これが見つかっちゃって、渋沢一自体も捕まるかもしれないっていうふうになるわけよ。
なんで渋沢一は京都に行った時に、ちょうど平岡院次郎が京都にいたのよ。
ところに行って、平岡院次郎から事情も全て話して、こういう計画も実はしてたと。69名で襲撃しようとしてたっていうのも正直に話すのよ。
09:11
で、その中で平岡院次郎にひとつばし家に使えるか、それともこのまま拒否して幕府に捕まるかっていう選択を迫られるの。
で、渋沢一ってのはこのひとつばし家の家臣なんだよね。っていうような、その一気にさ、討伐とかしようとしてた人がひとつばし家に入るっていうね。
なんかちょっと、え?ってなるよね。
すごいさ、自分もそこを知らなかったからさ、こんな流れがあったんだなと思って。
そうだよね。
そうそう。ただね、このひとつばし家の家臣になるにあたって、渋沢一がね、条件を一つだけ出すの。
徳川よしの分に直接会って、自分の意見を言いたいと。
っていうことで平岡院次郎がね、それ取り計らって合わせるんだよね、本当に。
本来だったら考えられないんだけど、偶然を装って合わせるんだけど。
で、そこでね、ひとつばし家党首として幕府から一歩引いたポジションで、次の政権に備えてひとつばし家にいた方がいいっていうの。
幕府がさ、その先さ、もう滅亡するんじゃないかって思ってるわけよ、渋沢一自身も。
だからひとつばし家っていうのは独自の財政とか軍隊を強化していくっていうことを伝えるわけよ。
でね、最初の渋沢一の仕事っていうのは、奥口番っていって出入り口の番人だった。
低い身分からスタートするわけなんだけど、そこからね、めきめきとやっぱり実力があって、上級職へと出世していくんだよね。
ひとつばし家ってこういう独特なとこがあってさ、出世するにはさ、当時身分とか格式が結構重視されてた部分もあったんだけど、
農民である渋沢一がさ、やっぱその能力重視で登用してってくれるんだよね。
だからそういったところもなんだろう、良かったというか、渋沢一に合ってたのかなと思って。
うーん、そうだね。
徳賀義信がね、軍隊を整えるっていう策を募集するの。軍隊を強くしたかったから。
渋沢一が農兵を募集すればいいんじゃないかって言ったの。
農兵って農民の兵なんだけど、それだったらかなり人数を集められるって言って、
結局ね、450人ぐらい農兵を実際に集めたのよ、渋沢一。
その功績でね、一気に官城組頭って言って、その藩の財政改革とかを実行していくんだよね。
そうそう、メキメキと当格を表していくんだけど。
でね、やったことっていっぱいあるんだけど、2つだけ言うと、当時ひとつばし家って良質な米が取れてたの。
で、それをね、大阪にただ卸してただけなんだけど、
それだけじゃなくて、酒造家って言って、酒に使う米として直接販売するっていうこともやったね。
12:03
そうなんだ。
そうそう。あとね、藩札の改革なんだけど、藩札って藩で使ってるお札っていうのがあって、
で、このお札がね、表面に書いてある金額より、実際に取引すると低い額で取引されてるようなとこがあったの。
どういうこと?
だから100円の藩札なのに、80円ぐらいの価値がないものとしか交換できなかったりとかしてたの。
ああ、価値があれなのかな、信用できない感じになった。
そう、信用度がね、だから少なくて、だから藩札が出回りがあんまり良くなかったの。
そういうのを渋沢一が見て、ちゃんと書いてある額と見合うものと引き換えをするっていうか、
いうふうに徹底させたわけよ。それによって藩札が信用度が高まって出回るようになった。
っていうような、そんな改革もしてる。でね、この渋沢一を推薦してくれた平岡藩次郎っていうのは、
結局この後ね、過激な尊能上位藩の身と藩主にね、殺されちゃうんだよね。
そうそう、なんかね、後部合体を解いた疑いでって言ってたんだけど、
この後部合体って、尊能上位とは対立するような立場にあってさ、
後部って、クゲの後に武士の部なんだけど、
要はその天皇と幕府の関係をもっと今以上に強化しようよっていう。
幕府は幕府として今のまま存続して、天皇とさらに関係を強めればいいっていうような関係。
で、これってさ、尊能上位って討伐をしようとしてる人たちからにしては、なんか対立関係になるわけ。
あー、そうだね。
そうそうそう。で、結局殺されちゃうんだけどね。
うーん。
で、その後ね、徳川家持か、1867年に亡くなって、最後の将軍だけど徳川義信が将軍になるんだよね。
なんか渋沢一が仕えてた一橋義信が徳川義信になっちゃうっていうね。
うん。
で、この時ね、心境を語ってて、本当にため息出るというか、残念というか、その時の心中は今考えてみても失望の極みでしたって言ってんの、渋沢一が。
あー。
要は徳川家ってもうこの先長く続かないって思ってたし、結局さ、その時にさ、将軍だった徳川義信が責任を取らされるわけじゃん。
うん。
まあ、というのがね、この渋沢一の青年期でした。
あれ、タイガってその辺をやってるってことなんだよね。
タイガはね、いや、もっとどんどん行くよ。
あ、そうなんだ。じゃあ、そこはもう過ぎて、もう先行ってるってことだよね。
あ、そう、過ぎてるから話しても大丈夫かなって思った。
ネタバレOK的なね。
ネタバレも、でもね、タイガはね、もっともっと細かくやってる。やっぱもちろん長いから。
まあ、そりゃそうだよね。
すごい、しかもね、忠実に結構やってて、見てて面白いね。
15:01
へー。
どうでしょうか。
渋沢一って言ったらさ、なんだろうな、会社みたいなすごいビジネスマンみたいなイメージが強いんだけど、
なんかその青年期のやってたこととか聞いててもさ、その頃からそういう手腕っていうか、なんか組織をまとめたりとかもそうだし、
ビジネス的なセンスっていうのはあったんだなっていうのはすごい感じたね。
あー、そうだよね。
なんか、ひとつ橋系でさ、どんどん位が高くなっていくっていうのもさ、そういうビジネスって言ったら変かもしれないけど、ちょっとそういうところの能力が高いからさ、
決して剣術の能力がすごい高くてさ、上がってったタイプじゃないじゃん。
あー、そうだね。
なんか本当にそういうさ、組織の中で力を発揮できるタイプっていう気はすごいした。
あー、確かに。
あとなんかさ、自分思ったのはこの柔軟性だよね、なんだろう。
倒幕しようとしてたのに一気にその幕府についてさ、それでもなんか柔軟に対応していくっていうようなのがやっぱすごいなと思って。
まあその時の何だろうな、尊徳じゃないけど、やっぱ商売人気質なんだろうね、その辺は。
あー。
だって当時のさ、倫理観で言ったら、いやもう自分の信念を曲げない、俺は死ぬわみたいな感じになってもおかしくないわけじゃん。
うんね、吉田松陰だったらなんなかったよね。
でしょ、でもなんかそこら辺はやっぱ商売人気質というかさ、尊徳でやっぱちゃんと考えられるんだよね。
いやこれは意味ないとかさ。
あー、確かに。時代のさ、こう流れを掴むのが上手いというかね。
そうそうそう。だから本当に頭がいいんだよね、そういう意味で。
あー。
別に松陰がバカだとは言わないけどさ、もちろん。
そうそうそう。
変なところで意地は張らないというか、ちゃんとそういうところまで見て、自分にとってどれが一番いいかっていう選択をできるっていう感じかな。
あー、確かにね。
うん。
まあ、そんな感じで渋沢一の、今回はね、青年期に絞って話をさせていただきました。
はい、じゃあ晩年とかもこの後にやるっていう感じですかね。
まあ、やると思います。
まあ是非楽しみにしてますんで。
はい、最後まで聞いていただいてありがとうございました。
はい、ありがとうございました。
はい、じゃあということでね、コメントがいくつか来てるので、ちょっとバスして読みたいと思います。
はい、お願いします。
これはですね、杉原知恵根の回ですね。
あ、杉原知恵根ですね。ありがとうございます。
はい、ドSのバスガイド、ちーこさんからいただきました。
はい。
バスツアーの仕事で数年前に神道の港に行きました。映画も見ましたが、唐沢さんの演技素晴らしかったです。
っていただきました。
あ、映画見たんですね。
そうそう、見たみたいですね。
まあ、いい映画だなっていうところしかちょっと自分は言えないですけど、ネタバレしちゃうから。
18:01
これさ、神道の港ってさ、このコメントいただいて自分もちょっと調べてみたんだけど、福井県にあるんだってね。
あの、その、なんだ、ユダヤ人がさ、結局さ、日本に来るじゃん。
その、要はビザ発行してもらって、で、シベリア鉄道を通って、ブラジオストックかな?から船で日本に入ってくるんだけど、それが福井なんだよ。
あ、そうなんだ。
あれ、俺言わなかったっけな?言ってないのか。
言ったかもしんないよ。
俺もウロ覚え、言ったか言ってないかウロ覚え。
で、そっからこう、日本の中を通ってって、アメリカなりなんなりっていう感じで言ってたのよ。
えー、なんか言ってみたいな。
まあ、俺は福井っていうぐらいしか知らないから、ちょっと細かいところ聞かれるとちょっと、え、どこって感じになっちゃうけど。
あ、そうなんだ。でもね、神道の港って調べるらすぐ出てくる。
あ、ほんと?そうなんだ。
そうそうそう。
まあ、じゃあ次のコメントで、これも同じ回の杉原ちゅうねの回で、
はい。
もこさんから頂きました。
はい。
シンドラーのリストは映画見ました。杉原ちゅうねは見てなかったなーって頂きました。
あ、シンドラーのリストを見たんですね。
そうそう、長間は言ってたね。
いや、どっちがいいかって言われると、たぶんね、シンドラーのリストの方がね、ちょっとこう、なんだろうな、個人的には好きだったけど、映画としては。
あ、そうなんだ。
そう、ただやっぱりその日本人を扱ってるっていうところで、杉原ちゅうねの方も是非見て頂けたらなっていう気持ちですね。
えー、シンドラーのリストは日本の映画じゃないってことかな。
あ、違う違う。だってシンドラーさんだもん。
そうだよね。で、杉原ちゅうねは日本の映画なんでね、きっと。
そうそうそう。
日本が作った。
うん。
じゃあ、コメントありがとうございました。
はい、ありがとうございました。