皆さんの知っている海外の推し活事情や、私の国の推し活はこう、といったご意見があれば、是非ハッシュタグ推し活未来研究所で教えてくださいね。
それでは早速本編に入っていきましょう。
まず本日のテーマの前提として、推し活という言葉について改めて確認しておきましょう。
推し活とは、ご存知の通り、アイドル、キャラクター、スポーツチームなど、自分が愛着を感じる対象を様々な活動を通じて応援することを指しますね。
推しという言葉は、もともと推薦するという意味の推すに由来していて、他の人に勧めたいほど気に入っている人やものを指しております。
この言葉が一般的に広まったのは、日本の大人数アイドルグループであるAKB48のファンの方々が使った推し面、
つまり一番応援しているメンバーを指す言葉がきっかけで、2011年には流行語大賞にもノミネートされました。
そして推しの対象は本当に多様で、アイドル、アニメ、漫画のキャラクター、俳優、スポーツ選手、ユーチューバー、VTuberはもちろんのこと、
歴史上の人物、食べ物、ブランド、さらには概念のようなものまで、推せると感じるあらゆるものが対象になり得ます。
この言葉は日本で生まれましたが、特定の対象を熱烈に支持するファンの集まりやその文化は呼び方こそ違えど、世界共通のものです。
例えば英語圏ではスタンカルチャーと呼ばれたりします。
スタンという言葉はアメリカのラッパーエミネムさんが2000年に発表した楽曲スタンに登場する熱狂的で時にはストーカー的なファンの名前が語源とされています。
この言葉は当初はネガティブな行き過ぎたファンのイメージも伴っていましたが、
現在は特定のセルフなどに対して非常に熱心で献身的なファンやそのファンの行動スタイル全般を指す言葉として広く使われているんですよね。
実は世界各国にオシカツやスタンカルチャーのような文化は様々な形で存在しています。
さて、まずはアジアのオシカツ事情から深掘りしていきたいのですが、私たちにとって一番身近な日本から見ていきましょう。
オシカツという言葉が生まれた国だけあって、その対象や活動内容は本当に幅広いです。
日本のファンサポートの歴史をたどると、実は江戸時代の歌舞伎役者や優女への悲喜にまで遡るそうです。
当時浮世絵は現代のブロマイドのような役割を果たし、熱心なパトロンもいたと言われています。
こうした歴史的な背景が、日本独特の応援スタイルが根付いている理由の一つかもしれませんね。
現代の日本のオシカツは本当に滝に渡ります。
このチャンネルの動画でもたくさんのオシカツについて取り上げてきましたが、ちょっとおさらいしてみましょう。
オシカツの主な活動内容としては、SNSへの情報収集やグッズの購入などが挙げられます。
ランキングの投票券を購入するために複数グッズを買う人も多いですよね。
また、コンサート、ファンミーティング、握手会、舞台、コラボカフェなどへのイベント参加、このようなリアルな体験を重視する傾向も強いです。
そして、推しや作品に関連する場所、例えばアニメの舞台やドラマのロケ地などを訪れる聖地巡礼、
SNSでのハッシュタグを使ったお祝いや情報共有といったファン同士の関わり合いも盛んです。
具体的には、缶バッジやアクリルスタンド、キーホルダーといった定番グッズの収集は基本として、
グッズを透明なバッグの見える部分にびっしりと飾り付けた板バッグを作成したり、お気に入りのグッズを美しく配置して撮影するお気が、
推しのぬいぐるみを様々な場所に連れて行って一緒に写真を撮るぬいどりなど、ファンによるクリエイティブな活動がとても盛んです。
また、ファンアートや同人誌の制作も日本のファンカルチャーの大きな柱の一つですね。
この後紹介する韓国の推し活文化からの影響もあり、ファンが自主的に資金を出し合い、駅のデジタルサイネージや街頭ビジョンに推しの応援広告を出す文化もすっかり定着しました。
推しの誕生日にはファン同士が集まって、本人不在の誕生日会を開くのが定番の光景ですし、祭壇と呼ばれるグッズを飾ったスペースを作ったり、推しのイメージカラーのケーキやドリンクでお祝いしたりします。
その動機も様々で、喜びや興奮、生きがい、ストレス解消、自己成長といった個人的な満たされた気持ち、同じ趣味を持つファンとのコミュニティや繋がり、そして推しの成功や知名度アップ、幸せに貢献したいという推しへの貢献意欲などが挙げられます。
また、ファンアートの制作や応援広告の出稿のように、ファンが主体的に何かを一緒に作り上げる活動も活発です。
推し色コーデのように、ファッションに推しの要素を取り入れたり、日常生活で使うアイテムを推し関連のグッズで揃えたりと、推し活が生活の一部として深く溶け込んでいる点が大きな特徴といえるでしょう。
今では、小学生の約53%が推しがいると答えている調査結果もあるくらいですから、日本での推し活の広がりは本当に大きいでしょうね。
さて、次はお隣の韓国です。
K-POPの世界的ブームとともに、韓国のファン文化も大きな注目を集めています。
韓国のファン文化は、非常に高度に組織化され、グローバルな繋がりを持つ強い連帯感を特徴とするファンの集まりによって支えられています。
ファンダムといわれるファン全体の集まりやその文化を指す言葉が、まさにこの集団的な力を表しています。
K-POPファンの推し方は、アイドルの商業的成功や世間のイメージに対して、組織的に、自発的に、まるでアイドルの成功のために共に働くかのような活動をする点が非常に特徴的です。
これはパラソーシャルレイバーとも呼ばれています。
パラソーシャルレイバーというのは、ファンがタレントやアイドルと一方的な関係、パラソーシャル関係でありながらも、その存在を支えるために自発的に労働のような行動をすることを指します。
例えば、SNSでの拡散、応援広告の出行、イベントへの参加、グッズ購入などを通じて、ファン自身が推しのブランド価値やキャリア形成に貢献する、いわば共同制作者のような役割を果たしているんですね。
一方通行に見える関係の中で、ファンは応援することイコール役に立つことと感じ、自分の行動が推しの成功につながるという手応えや満足感を得ているのが特徴です。
ファンがアイドルのブランドやキャリアを形作る上で、いわば共同制作者となっていると言えます。
例えば、スミンと呼ばれる音楽番組でのランキング上昇やチャートでの成功を目指す活動があります。
ファンたちは、ミュージックビデオの再生数を伸ばすための集団再生やアルバムの大量購入をします。
また、音楽番組での組織的な投票活動や認知度アップのためのハッシュタグキャンペーンなども盛んです。
推しの成功に直接影響を与えるために時間もお金も惜しまないというファンも多いんだとか。
特定の期間にファンが一斉にアクションを起こすことも多く、これはチョンゴンと呼ばれ、日本語にすると総攻撃という意味なんだそうです。
これは韓国の過激なK-POPファンらしい言いましだなと思いました。
ファンは、自分たちの推しの成功の重要な担い手だと感じているんですね。
アルバムCDは複数のバージョンが出ることが多く、それぞれに違うコンセプトの写真やランダムに入っているブロマイドを目当てに、ファンが複数枚買うのは一般的な光景です。
また、グループごとにデザインが違う公式ライトスティックは、コンサート会場を彩る必須アイテムであり、ファンの帰属意識を高めるシンボルともなっています。
K-POPのコンサートでは、楽曲に合わせてファンが一斉に掛け声を叫ぶファンチャントや公式ライトスティックを使った一体感のある応援が特徴的です。
これは日本でもよく見る光景になってきましたね。
さらに、ファンのスキー提供による大規模な公共広告といえば発祥は韓国です。
例えば誕生日や記念日に、地下鉄駅やバス停、街灯の大型ビジョン、時にはニューヨークのタイムディスクエアなどに出されることもあります。
また、アイドルの名前を冠にした事前事業や寄付、社会運動への参加を行って、アイドルのイメージを高めることにも熱心です。
例えば、BTSのファンであるARMYによるブラックライブズマター運動に参加したり、環境キャンペーン、学校建設などの社会的な活動が有名です。
また、日本と同様、カフェを貸し切って、推しの誕生日を祝う1000円いるカフェもファン同士の混流の場として人気を集めています。
このような応援スタイルは、ファンに絶大な忠誠心と、私たちがこれを実現したんだという達成感を育む一方で、常にアイドルのために働くというプレッシャーを生み出し、支援と義務の境界線を曖昧にする可能性も指摘されているそうです。
ただ、大規模な公共広告や社会貢献活動はアイドルだけでなく、ひいては韓国文化に対しても良いイメージを国際的に作ります。
ファンは実質的に無償の文化大使の役割を果たしていると言えるかもしれません。
K-POPファンがきっかけで、韓国語や韓国文化へ関心が高まるケースもこの現象を裏付けています。
しかし、課題もあります。
左線と呼ばれる一部の過激なファンによる、アイドルのプライバシー侵害や激しい業界競争とアイドルへのプレッシャー、そしてアルバム販売数に過度に頼った評価基準が、ファンの疲弊や持続不可能な監修を生む可能性などが言われています。
続いては中国です。
中国では、アイドルを追いかけるファンタジーのグループをファンチュエンと呼びます。
C-POPと呼ばれる中国のポプラー音楽アイドル、俳優、タレントなどが対象になります。
中国のファンチュエンと呼ばれるファン文化では、大規模な事前活動が一つの大きな特徴になっています。
特にここ数年は、国家による監視や規制が強まる中で、ファンたちはそうした活動を通じて、社会的な正当性を得ようとする動きが見られます。
その結果、アイドル本人だけでなく、ファンコミュニティ全体にもいいイメージが広がっていくという側面があるんですね。
具体的な例としては、BTSのVさんのファンが彼の名前を付けた学科を建設したという事例があります。
また、中国の俳優で歌手でもあるXiao Zhanさんのファンによる16億円規模の事前活動なども非常に印象的です。
社会貢献を絡めることによって、お仕方が社会的に良いものというイメージをつなげていくという、その国ならではの背景が影響しているんですね。
さらに、ファンチュエンにはとても組織的な応援スタイルがあります。
中でも代表的なのが、データワークと呼ばれる活動です。
これは、アイドルのオンラインでの存在感をぐっと高めるために、ファンが一丸となって数字を伸ばす取り組みなんですね。
具体的には、ダーバンといって、楽曲のストリーミング再生数を増やしたり、SNSの投稿にいいねやコメントを大量につけて話題を盛り上げる活動があったり、
これは中国語なので、どんな文字なのかちょっと説明しにくいので、もし気になった方はノートの方も是非チェックしてみてくださいね。
あとは、中国語でコーピンというのは、SNSのコメント欄をポジティブな内容で埋め尽くして、ネガティブなコメントを目立たなくさせる、いわば応援バリアみたいなものです。
そしてファンヘイでは、アンチの発言やデマに対して通報したり、事実で反論したりと、アイドルを守るための活動も行われています。
ただ、こうしたファンの力が時に加熱しすぎることもあって、2021年には中国政府がファンチュエン文化への規制を強化し、クリーン化運動と呼ばれる取り締まりが始まりました。
この政府によるクリーン化運動では、めめしい男性アイドルの見た目を推奨しないとされ、ファン投票によるランキングや脱落を伴うアイドルサバイバル番組は事実上の禁止、
ファンクラブによる資金集めも制限され、投票目的のためのグッズの大量購入の取り締まりがありました。
これらの規制はアイドル産業に大きな影響を与え、中国における新しい才能の発掘とプロモーションの道を狭めているようです。
ファンの活動は、より控えめなあるいは目立たない支援の形へと移行し、アイドルと所属事務所は国が認める理想に従うプレッシャーを受けています。
これにより、中国のアイドル市場が縮小し、国際競争力が低下する可能性も指摘されています。
こうした厳しい規制の中で、中国のファンは応援の形を変えています。
例えば、活動の場を海外のプラットフォームに移したり、規制の対象となりにくいチャリティ活動に力を入れたりといった動きが見られます。
また、実は日本のアニメや漫画のファン文化も根強く、近年では日本の推し活で見られるような板バッグを持つことや、アニメや漫画のキャラクターグッズと一緒にカフェなどで写真を撮ることも人気を集めているそうです。
続いて、香港の推し活を紹介します。
香港のファン文化は、その独特な歴史的背景と社会状況を色濃く映し出しています。
香港といえば、実は昔から推し活文化がすごく盛んなんですよね。
まず外せないのが、カントポップと呼ばれるカントン語ポップス。
1970年代に登場して、特にテレビドラマの主題歌を通じて人気に火がつきました。
このカントポップって、西洋のポップスにカントン語の歌詞を組み合わせた、いわば香港らしさ満載の音楽なんです。
そして最近、そのカントポップの流れを受け継ぎつつ、新しいブームを巻き起こしているのが男性アイドルグループミラーです。
街中で広告を見かけたり、彼らの出演する番組が話題になったりと、もう社会現象と言ってもいいくらいの盛り上がりなんですよね。
彼らの登場は、特にコロナ禍や社会調整が不安定な時期において、香港経済にもいい影響を与えるほどのミラー効果と呼ばれる現象を引き起こしました。
このファンによる経済効果の大きさは驚くべきもので、所属事務所である香港のテレビ局BTVや、その親会社である通信メディア企業PCCWの収益を大幅に押し上げただけでなく、
マクドナルドやカルティエ、HSBCといった大手企業との多くの広告契約を通じて、若者の消費行動にも大きな影響を与えています。
特に注目すべきは、ファン自身が企画し資金を出して行う大規模な応援プロジェクトです。
ミラーのメンバーである京東さんの誕生日には、ファンが約200万HKドルを投じて、香港名物のトラムを貸し切り、無料乗車キャンペーンを実施しました。
200万HKドルって、日本円でだいたい4千万円くらいです。
香港島のメインストリートが京東さんの誕生日を祝うファンであふれ返っている映像をYouTubeで見て、これが推し活の究極の形なのかなと感じましたね。
また、ミラーの別のメンバーであるアンソン・ローさんの誕生日には、ファンが100万HKドル以上をクラウドファンディングで集め、市内のビルの看板やバスに誕生日広告を出したのです。
これらの行動は、香港内に留まらず、アンソン・ローさんのソロシングルリリースの際には、ロンドンの大型商業施設にも広告が出されるなど、国際的な広がりも見せています。
香港のファン文化を理解する上で、中国本土との複雑な社会政治的関係とそれに伴う香港独自のアイデンティティ、つまり香港らしさの意識は切り離せません。
ミラーのようなローカルアイドルの熱狂的な支持は、多くのファンにとって地元の誇りや文化の強さの表明であり、特に社会不安が高まる時期には希望の象徴ともなり得るのです。
香港ならではの応援方法として、香港名物のトラムに広告を出したり、地元のタピオカ屋さんでファンイベントを開いたりするなど、地域の特色を生かした活動も見られます。
アイドル本人がファンの企画したイベントや応援活動を自身のSNSで投稿することで、ファンにとって直接認めてもらえたと感じられ、アイドルとの絆を強める大切なコミュニケーションになっています。
香港は、性的マイノリティに関するファン文化が活発な地域でもあります。中性的なアイドルやボーイズラブといったテーマに関わるコンテンツの制作や受け入れが特にオンライン空間で盛んに行われています。
続いて、近年エンタメ市場としてもファンの熱量としても非常に注目されている東南アジアの状況を見ていきましょう。
この地域では、Kポップの影響を強く受けつつも、各国独自のポップカルチャーが花開き、多様なファンの集まりが生まれています。
Kポップ、Kドラマ、Jポップ、アニメ、漫画といったコンテンツは、東南アジア全域の若者文化やメディア消費の習慣にはかり知れない影響を与えています。
特にインドネシア、フィリピン、タイは、Kポップファンの活動量や市場規模において、アジアのKポップ大国と認識されています。
東南アジアは、Kポップにとって非常に重要な市場であり、ファンの活動も極めて活発です。
大規模なストリーミング再生、音楽番組やアワードへの投票、SNSでのトレンド入り活動などが組織的に行われています。
ファン主導のプロジェクトも盛んで、アイドルの誕生日には街頭広告が出され、チャリティ活動も積極的に行われています。
例えば、インドネシアのBTSファン、ARMYによるマングローブを植えるプロジェクトや災害支援活動、タイのBTSファンによる献血キャンペーンや、コロナ禍で苦しむTukTukドライバーを支援するためのTukTuk広告など、地域社会への貢献を意識した活動も目立ちます。
ファンイベントの開催やグッズの共同購入なども日常的に行われています。
このようなグローバルな影響の中で、東南アジア各国では独自のポップカルチャーも力強く成長しています。
フィリピンのP-POPは、日本のアイドルシステムや韓国のK-POPシステムの影響を受けつつ、フィリピン独自の文化や価値観を移したP-POPが登場しています。
フィリピンのボーイズグループアラマットや、SB19、ガールズグループビニといったグループが代表的です。
インドネシアのアイポップシーンでは、K-POPやJ-POPの影響を受けつつも、独自の言語表現やトレンドが生まれています。
ファンはオンラインでの交流やファンイベントを通じて、メジャーアーティストやインディーズアーティストまで幅広く応援しています。
オフラインイベントも盛んで、韓国のセンイルカフェのような誕生日イベント、チャリティー目的の集いなども行われています。
タイのT-POPは、伝統的なタイのサウンドと現代的なポップ感覚を融合させ、K-POPやJ-POP、西洋のポップミュージックから影響を受けつつも、明確なタイ独自のアイデンティティを保とうとしています。
印象的なビジュアル、シンクロした振り付け、そしてソーシャルメディア・ライブストリーム、ファンイベントを通じた積極的なファンとの関わり合いが特徴です。
バンコクのセントラルワールドのような商業施設が、T-POPのパフォーマンスやプロモーションイベントの拠点となっています。
ブランドとのコラボレーションにおいては、カップルマーケティング、主にBLドラマなどで人気となった俳優をペアで起用するやり方なども見られます。
また、タイ製作のBLドラマは、アジア全域、さらには欧米やラテンアメリカなど、国際的に大きな人気を得ています。
このファンの集まりの大きな特徴として、シッピングとファンサービスが挙げられます。
シッピングとは、作中のカップルや、時には俳優同士の恋愛関係にあると見立てて応援する行為を指し、ファンサービスはそうしたファンの期待に応える形で、俳優たちが親密な様子を演じることを含みます。
日本でも今、タイのBLドラマがすごい人気で、イベントとかも何千人規模とかで行われていますよね。
タイの大手エンターテインメント企業、GMMTVに代表される製作会社も、ファンミーティングの開催や、SNSでの俳優同士の絡みの演出など、ファンとの繋がりをとても重視した戦力を展開しています。
東南アジアのファンの集まりで、特に注目すべき活動の一つに、ファンによる翻訳・字幕制作コミュニティの存在があります。
これはファンサブグループと呼ばれているんですが、公式の配信がまだない時代に、ファンが自発的に字幕をつけたり、漫画をスキャンして翻訳したりする活動で、スキャンレーションなんて呼ばれることもあります。
ファンの愛から生まれたこうした動きが、コンテンツの海外人気を後押ししたのも事実ですが、実は著作権の許可を得ずにやっていることがほとんどなので、法律的にはNGなんですよね。
最近では、ネットフリックスやユーネクストみたいな公式の字幕サービスも増えてきて、ファンサブの役割はだんだん減ってきています。
でも、国境を越えて推しを楽しむ流れを作ってくれたのは、こういう熱いファンタジーの存在だったのかもしれません。
さて、前編の最後はインドです。