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おおさかBookラジオ
元々映画好きの友達がいて、たまたま会った時に
最近おすすめのやつみたいな話をしてて、それで名前が出てきて
ちょうど上映してるから、見に行こうかと思って行ってきたんですけど
内容は、女の子とそのお父さんが夏休みを使って
トルコかどこかのリゾートホテルに1週間ぐらいバカンスで滞在する
その時の映像をホームビデオで撮ってるっていう内容なんですね。
基本的に女の子の目線で話が進んでいくんですけど
結構お父さんと娘さんの旅行なんで、基本楽しい場面が多いけど
でも、ちょっとたまにお父さんが不安定なことがあって
娘さんが寝た後に一人でホテルを抜け出して
真っ暗な海岸の方にずっと歩いて行ったりとか
娘さんとお父さんがホテルの部屋の中で会話をしてるんですけど
娘さんはリビングにいて、お父さんは洗面所にいるんですけど
会話してて、突然はみがちしてて
自分の唾を鏡に映ってる自分にペッて貼っ付けられたりとか
そういう不穏な場面がちょいちょい挿入されてて
最終的には種明かしとしては
その時の女の子が大人になって
その時のホームビデオをもう一回見返してるみたいなシチュエーションになるんですけど
ちょっと明示的に示唆はされないんですけど
多分その子が大人になってホームビデオを見返してる段階では
お父さんはもうこの世にいないっていうような話で
その女の子自身は同性のパートナーと一緒に生活をしてて
かつ自分も妊娠してるっていう状況で
自分がまた親になるっていうのがあって
多分そのホームビデオを見返してるんだなっていうところで終わるんですけど
そういう話なのかっていうのがまずあって
監督もどんな人なのかなと思って調べたんですけど
どうも監督の実体験に近い話が聞くて
監督さんも女性の方なんですけど
その方もお父さんを結構子供の頃に亡くされてるっていう話で
その頃の体験が多分盛り込まれて映画になってるっていう話なんですけど
映画って基本的にいろんなことを明確に言わないことが結構多かったりもするんですけど
なんかすごいここまではっきり言わずに
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雰囲気だけでどういう話かっていうのを展開させて
見てる人が理解するっていうような形と
やっぱり喪失感みたいなところの表現がすごいので
これは面白いって言うとちょっと語弊があるかもしれないけど
表現の一つの形としてすごいものを見たなという感じでしたね
最後の方でお父さんと娘さんが
リゾートホテルのディスコみたいなところに踊りに行くんですけど
そこでデビットボーイの曲がかかるんですけど
それがずっとThis is the last danceっていう歌詞をずっと歌ってて
多分それが娘さんとお父さんの最後の思い出みたいな感じになるんですね
すごかったなっていう感じですね