赤塚不二夫のユーモアの魅力
おおさかBookラジオ
石井はさ、本で笑っ、本でおもしろい本って
笑ったのはね、そう言われるとパッて出てこないんだよね。
でも、笑ったのはなんだろう。
結構、漫画ではよく笑う。ギャグ漫画とか好きだから、笑ってたけど。
ギャグ漫画、どんなのがおもしろい? 私はギャグ漫画あんまり知らん。
あ、ほんと?なんか、赤塚不二夫とか。
あーーー。
あとね、箱戸ちゃんとかさ、梅塚蔵、なんか、笑いっていうかね、
バカ、バカなの。特に赤塚不二夫は。
くだらないんだけど、
なんだろうね、あの笑いは。
たらもん、バカボンの。
猛烈あたろうとかさ。
あー、なーって言った。
なんか、出てくる人がバカなんだよね。
なんか、バカな大学に、同級生だとかって、いい大人が、どうでもいいような、なんか、こう、話してさ。
うん。バカな大学がもうね。
で、なんか、バカボンがそれに釣られてさ、なんか。
なんか、そういうね、賢い笑いでは全然ないんだけど、なんか好きだったなぁ。
私、アニメをすごい、今思い出しては聞きながら。バカボンのアニメを。
なんか、今思い出してもんだけど、幼心に絵がすごい綺麗。見やすくてシンプルで綺麗な絵やったな、っていうイメージがあって。
こう、めっちゃ描き込まれてる、その少女漫画みたいな絵じゃないじゃん。
すごい見やすくて、綺麗っていうのは、そのママがいたでしょ、ママ。
ちなみにママの声優さんが、峰藤子の声優と一緒っていう。
えー、なんかイメージ違うね、声がね。
うん、なんだけど、その峰藤子の声やった人がやるぐらい、ちょっと清楚やし、でもすごい女性っぽさがあるママじゃなかった?
そうそう、優しいのね。
そうそう、声綺麗な。だから、バカボンのこともパパのことも、すごいあんな美しい人を愛してるっていうのが、すごい幼心にいいなって思ったっていうのが思い出した。
はじめちゃんはめちゃくちゃ賢いしね。
そう、はじめちゃん賢いんだよね、ママにてね。
でも全員、誰一人パパをバカにしてないもんね。
声がすごい好きやった、覚えてるわ。
ワンカンはバカにしてるけどね、バカボン。
そうそう、家族がパパのことをダメだよとか言って困ったりとか、怒ったりとかするけど、誰一人パパをバカにしてないっていうのは、すごい良かったの、はじめちゃんですら。
困るけどバカにせえへんっていうのがいいよね。
平和なバカだね。
そう、今思い出しても絵が綺麗。
まことちゃんを思い出したからよ。
まことちゃんは絵怖いやん、若干。
うめずかぞうだからね。
むちゃくちゃ上手い。
上手いっていうか、
描き込みがね。
うんちとかすぐ出るしね。
また写実的やんか。
また写実っていうかね、なんていうか。
バカボンに出てくるうんちって見れるけど、まことちゃんのうんちはもう、本物って感じで、怖っ、私はなってた。
うんちで言うとさ、ドクター・フランパー・アラレちゃんの、
あー、足に棒に刺してたな。
ぐるぐる回ったうんちを棒で刺して、アラレちゃんが、わーって走ってくるのあったじゃない?
あったね。
あれ多分、まことちゃんにスペクトだよね、きっと。
そうなん?
時代的にはちょっと、まことちゃんのが古いからきっと。
あ、そうだね。
鳥山明さんって、まことちゃんとか読んでた世代だろう、読んで育った世代だろうか。
鳥山明は下だから、読んでたと思うよ。
ちっちゃい時に読んだっていうよりはって感じかな。
うん、もう結構大人になってたと思う。
すごいね、リスペクトをうんこで象徴するんですね。
いや、なんか勝手にそう言って、今思った。本当は知らないけど。
諸説ありなの?
うん、でも形が、うんちの形がそっくりだなと思って。
遠いところに注目するな。
そういうのなんかやっぱり。
でもさ、諸説だと文章だからさ、
そういうなんかうんちで笑わすってことができないじゃない。
漫画だったらうんちさえ出れば笑うだろうみたいなのあるけどさ。
うんうん、そうだね。
朝井リョウの笑いの世界
もうちょっと考えにひねらないと、笑いってできないよね。
そうだね、人の表情だけで笑わすとかが無理だもんね。
でもね、爆笑するエッセイ、それはまた方平理とは違うけど、
一人の旅行に持っていくぐらい爆笑できるエッセイっていうのを、
2、3年前に見つけて、もう本当に文章で笑える。
誰?
浅井涼っていう作家。
わりと最近の人だよね。
そうそう。
広島部活辞めるっていうのを読んで、
で、何者っていうのに何か象徴ってみたいな人なんだけど、
書いてる小説、小説はそんなに一冊しかない。
それはむちゃくちゃ暗いんだけど、人の心の闇を得るみたいなやつなんだけど、
エッセイはそれこそ、何も考え、ただただ何も考えずに、
これがどういう意味なのとか全く考えずに、文章を読むだけで笑える。
その人が、地を患ってて、
三月期になぞられて、その人が地を患ってから、
ちゃんと手術を受けれるまでの、うよく曲折を描いた、
肛門記っていう小説がある。
その肛門記がむちゃくちゃ面白い。
だからそれこそうんち書いてないけど、
いわゆるお尻の穴に翻弄される男の人っていう、
字っていう、肺炎とか言われたら大丈夫ってなるけど、
言われたら、その病名自体にファニーな雰囲気があるから、
同情されへんっていうような話だから、いろいろ話していくんだけど、
それがね、本当に文章、なんでそんなに面白いかっていうことを、
私がちょっと説明うまくできないのに、
私、寝ながら読んでて、
笑って飛び起きたの、笑いで。
本当に。笑ったら腹筋がビックリってなるんじゃない。
本当に飛び起きて笑った。
ぐらい面白い。それも三部作なんだけど、三冊は。
むちゃくちゃ面白い。
なんかやっぱり、その間抜けな状況って面白いんだろうね。
ご視聴ありがとうございました。次回をお楽しみに。
オフザックスラジオ、次回もお楽しみに。