O・ヘンリの魅力
大阪Bookラジオ
多忙男、多罪人のロマンス、O・ヘンリ
O・ヘンリのOって何?
アルファベット一文字、O
いやいや、オースティンとかそういう
多分ね、そうそう、分かんないです
文庫の作者のところもO・ヘンリってある
じゃあ、これを聞いた人が調べてくれるってことだね
出る出る、O・ヘンリで
何だろうね、Oって
なんかね、後書きの方にその理由が書いてあったかもしれないんだけど
何でOだっけ?ペンネーム的なことだったかもしれへん
新聞記者やね、確か
銀行員になって
て、みたいなやつだよね
そうなんだ、じゃあペンネーム
確かに新聞記者とかって
変なペンネームっていうか
自分を隠すようなペンネームをつけるよね
そうそうそう
そういう感じなんだ
かなって
違かったら違かったで
じゃあ、それはいつ発見したの?
発見したのは高校生ぐらいの時かな
どんなきっかけで?
多分ね、その頃フルホイールに行くのにハマってた時期で
大変理の、それこそ身長文庫1センチぐらいの厚さの
大変理短編集って名前だったかな
で、1、2、3、3冊並んでて
で、それ何で手に取ったかはもう覚え出せない
手に取って読んだら
その中の一つが、最後の一派って話知ってる?
知らない
内容を言うと、病院に入院して
子供が自分の命は儚んで手術するって言ってるけど
窓から見える木にくっついている葉っぱのように
僕の命も落ちてしまうんだって言ってる
で、それを聞いてた無愛想な同室のおじいさんとかが聞いてて
周りの人もそんなこと言わないで
自分の命を知らなきゃだめだって言って
全然その子はもう耳を貸さないってなった時に
嵐が来るのね
で、この嵐が来てたらもうあの一枚の葉は落ちてしまうだろうって思う
で、その時に僕の命が終わるんだと思ったら
嵐が、一夜明けて嵐が過ぎ去ったら
その一葉が防風の中に残ってた
じゃあこんな奇跡があるんだ
じゃあ僕の命も信じてみようって言って
手術を受けて成功する
印象的なストーリー
好きなことだと思うんだけど
でも外に出てみたら
実はその葉は窓ガラスに描かれた絵だ
で、その葉を描いたのは無愛想な変骨のおじいさん
で、嵐の夜にそれを描いたことで
そのおじいさんは肺炎で亡くなっている
っていう短編、国語の教科書とかによく載ってるとか
あと賢者の贈り物とか
そういう短編が載ってる人なんだけど
それを見て、そうそうそう
そういう、あ、こういう国語の教科書に載ってるような話って人なんだ
さっき言った多忙な仲介人のロマンスっていうのは
短編やけど、割とプリトーチが効いてる
高校生ながらに文章で、小説で、短編で
吹き出して笑うっていうことがあんねや
っていうのを初めて知って
その1冊、3冊を
今、今日まででも50回は読む
その3冊
すごいね
なかなか50回は
ね
よっぽどなんか、飽きずに好きだったんよね
なんか、笑いが
今、笑いが好きやって言ってたね
笑いがあるっていうところに
ものすごい
この人は文章が上手いだけでなく
より賢いって思っちゃう
将軍みたい
すごい
笑かすって一番難しいって思っちゃってる
なんか悲しませるより難しそうだね
そんな気がする
なんか高尚な気がしちゃうんだよね
笑かすって
もう一つ
それでこう夢中になって
何回も読んじゃう
それをしばらく開けてから読むんじゃなくて
昨日も読んだけどみたいな感じで
短編集だから読みやすいっていうのがあったしね
でもね、びっくりするぐらい残酷な短編も入ってる
時々
その笑かすの中に
それも含めて豊かな感じがして
すごく好き
ボロボロになったから
10年、15年ぐらい前に買い直したんだよ