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枕草子、作者、清少納言。
これは一番最初に出会ったのは、本当に皆さんと多分同じで、国語の教科書だったんですけど、
そこから図書館に行って、古典コーナーを見たときに、たまたまその枕草子が目の前に置いてあって、
あ、これ教科書で読んだやつだ、と思って手に取ったのがきっかけです。
清少納言って名前、参加した名前ってなんですか?
なんかありますね。清少納言って暗いの名前なので、本名はあるんですけど、ちょっとパッと出てこないんですけど。
基本舞台は平安の宮中の中のお話になっていて、主人公とか基本的にエッセイなので、
作者の清少納言が経験したこととか思ったことを、どんどん章ごとにこういう思いを抱いて、
悲しかったことだったりとか、ちょっともどかしいことみたいな章でだんだんまとめていくっていうエッセイですね。
平安時代の作品なんで、もう本当に千年前とかの作品になるんですけど、現代人に通じる感覚みたいなのはすごい共通していると思っていて、
ささいなことなんですけど、夜中に起きて飲む水が美味しいみたいな章があるんですよ。
それってすごい今でもそんなことを思ったりしますし、当時でもそういうことを思っている人がいたんだなって思うと、
人間の本質って意外と変わらないんだなっていうのがちょっと面白いなって思いました。
みんな覚えてないというか、表現で脱節するって言葉、それをどうやって克服したらいい?
そうですね。ちゃんとストーリーを噛み砕きながら読むっていうのを心がけていて、
一応原文で解説書みたいなのを読みながらだったので、すごい時間がかかったんですけど、
ストーリーを噛み砕いていくと、やっぱり現代人に通じるものとかもそこで見えてきたりするので、
それで面白いなってどんどん読み進められる感じ。
そうですね。ゆとりみたいなのがすごい。
やっぱり書いたのが庶民じゃなくて、窮地の中の人っていうのもあると思うんですけど、
本当に移動は全部ギッシャとかで移動したりしますし、
一つ一つの描写にすごいゆとりを感じるんですね。
昼間でのんびりと話していたが、みたいな、一つでまとめてるんですけど数時間経ってるんですよ。
なので、そういうゆとりみたいな部分ってあんまり今にはないよなって思ったりはしますね。
激しい場面って出てくるかな?争いとか?
そうですね。なんかそんなに特組合で殴り合うみたいなのはないんですけど、
静かに戦っているみたいなのは結構、権力争いだったりとか、
恋愛のいざこざみたいな部分だったりとかっていうのはちょくちょく出てきますね。
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いやらしい部分みたいな、あいつが憎いとかそういうのもあるんですか?
そうです。結構それをあらわにしているので、青少納君が。
それがまた面白い部分かなって一つ思ってます。
覚えてる?
全く覚えてない。
冒頭だけですね。
一つも覚えてない。本当に冒頭部分だけしか頭に残ってないっていうのが現状。
実は冒頭よりも中盤ぐらいの方が面白いっていう。
冒頭は普通に風景描写になるので、あれもすごい文学的ではあるんですけど。
あれが覚えてないっていうのが、教え方が間違ってることですね。
面白さを伝えて、文法とか色味も足せないとだって悪いんですもんね。
そうですね。
間違ってるよな、本当に。
自分で読み進めて全部読めたのも、多分その文法とかを気にせず読めたからだと思っていて、
ちょっと間違えながらでも読めたから気楽で良かったかもしれない。
古典系で覚えてる。好きな日本の。
私あれ好きです。ボロヤンみたいなところですよね。
ほうじょう記です。
ほうじょう記。
でも、なんかだらだらして、自然を目で観察して、これが人の仕業なんだなっていうのがいいですね。
素朴ですけど考え方めちゃ出ますもんね。
さっきのフランスの古典と日本の古典とか。
古典を読むとなかなか大人になるというのは面白いですね。
そうですね。
逆にフランス文学だと古典の方が読みやすかったりするんです。
話の内容がまだ一般受けしやすいようなものが多いので、
そういう意味でいくとその国に関しては古典の方が読まれる率が高いんじゃないかなと思います。
実際枕草子の中で、序盤はこういう感じだけど中盤はこういう感じみたいな感じ。
雰囲気変わったりする場所ってありますか?
基本的にエピソードごとみたいなのとか、嬉しかったこととかでまとめたりするんで、
すごい嬉しいことをワクワク書いた後に、突然落ちることみたいなのが入ったりすることはあるんで、
枕草みたいなのが本当に全然繋がってなかったりするので、切り分けて読んだ方がいいのかなと思います。
文学はどうだった?
そうですね。
多分現代だと結構炎上しがちなタイプなんじゃないかなって思うんですよ。
言いたいことをズバズバと言ってそれを記してしまうタイプなので。
おそらく当時も批判とかはあったかもしれないし、わからないですけど。
現代にいても一騒がせになってたんじゃないかなって個人的に思います。
枕草誌の中で一番印象的というか、自分が一番好きな話みたいなのはどういう感じですか?
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ちょっといい感じになっている男の人とのお話みたいなのがあって、
一応結婚歴みたいなのがあって、一回離婚するみたいなエピソードの中のその人なんですけど、
急中で言っちゃいけないことをその男の人にこっそり話したんですね。
でもその男の人って結構口が軽いんで、いろいろペラペラと言ってしまうんですけど、
ごめん言っちゃったわ、みたいな手紙が来た時に、
じゃあこれを口に含んで黙っていなさいっていう意味で、
手紙にわかめをいっぱい詰めて送るっていうそのシーンがすごい好きです。
これを口に含んでも黙ってなさいっていう。
直接は言わないんですけど、そうやって言っているのが面白いなって思いました。
表現は違えど、そういう比喩で相手に伝えるみたいなところに関しては、現代でも正直結構あるんじゃないかなと思う。
察するみたいな文化はその頃からあったかもしれない。
ぜひ読んでみてほしいです。冒頭しか知らなかった方はぜひ後半も読んでみてください。
ご視聴ありがとうございました。次回をお楽しみに。
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