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レオナルドダビンチ 最後の晩餐
響き合う色彩
レオナルドダビンチ 最後の晩餐
ミラノのサンタマリアデルレグラツエ教会
薄暗い食堂の壁に描かれたレオナルドダビンチの普及の名作
最後の晩餐
その前に、二人の男女が立っています。
すごい熱気だね。
多くの人が、この絵を見に集まっているのがわかる。
うん、tomy、ついに来たね。
今日は私が、この絵をtomyの心に届けるよ。
彼女の言葉は、まるで絵筆のようです。
まず、全体の構図から説明するね。
この絵は、縦が4.6メートルあり、横が8.8メートルもある大きなフレスコ画だよ。
画面の中央には、キリストが一人で座っている。
そのキリストを挟むように、左右に6人ずつ、合計12人の使徒たちが座っているんだ。
中心にキリスト、その両脇に6人ずつ、左右対称なんだね。
そう、遠近法が完璧に使われていて、まるでこの部屋が絵の中の空間と繋がっているように見えるんだ。
絵の奥には3つの窓があって、その真ん中の窓の向こうに明るい青空と遠くの山々が見えるんだ。
光は左側から差し込んでいて、壁や人物に陰影をつけているよ。
ナレーター、マリアは、絵の最も重要な部分、登場人物たちについて語り始めます。
この絵のテーマは、キリストが、あなたたちの中の一人が私を裏切るだろう、と告げた瞬間。
キリストの言葉に、使徒たちはそれぞれ、驚きや怒り、悲しみや疑いといった感情をあらわにしているの。
なるほど、その感情がどんなふうに描かれているんだろう。
キリストは、穏やかで静かな表情をしている。
落ち着いた赤の服を着ていて、その上に深い青いマントを羽織っているよ。
彼の髪は肩まで垂れていて、肌は白く、目は静かに閉じている。
ナレーター、使徒たちは三人ずつのグループに分けられています。
キリストのすぐ右側、絵の向かって左側の三人組から始めようか。
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ヨハネは、若くて美しい顔立ちで、長い金髪をしている。
キリストに寄りかかっていて、悲しみに打ちひしがれている様子だ。
その隣のペテロは、たんきそうな表情をして鋭い視点を向けている。
白髪と白い髭をたくわえていて、右手にナイフを持っているよ。
そして、ペテロの後ろにいるのがユダ。
彼は、画面の中で唯一、顔に影が落ちている。
金貨の袋を握りしめ、驚きと怯えが混じったような、少しおしろめたい視線をしている。
彼の服は黄色くて、裏切りを暗示しているみたいだ。
ユダだけが影になっているのか。金貨の袋、黄色の服。マリア、すごくよくわかる。
次に、キリストの左側のグループ。
トマスは、人差し指を立てて何かを主張している。
ヤコブは、両腕を大きく広げて驚きを表現している。
ピリポは、悲しそうに両手を胸に当てている。
みんな、表情や仕草、視線が違っていて、それぞれの人物の性格が表れているんだ。
髪や肌の色も様々で、豊かな色彩で描かれている。
ナレーター。マリアの言葉は、トミーの心に鮮やかなイメージを描き出していきます。
絵全体を覆うように、奥には豊かな風景が描かれている。
窓から見えるのは、澄みだ空と、少し霞んだような山々だ。
それは、外の世界がこの部屋の出来事を見守っているようだね。
トミー、ありがとう。僕の心の中にも、この絵が描かれたよ。
ユダの影、キリストの静けさ、そして、使徒たちの動揺。
それぞれの色、形、そして感情が、僕の中で鮮やかに響いている。
どういたしまして、トミー。
いつか、この絵の前に再び二人で立てる日を楽しみにしている。